「ハァ〜何でウチが見張り役なんて〜〜〜」
ゴシック・アンド・ロリータ縮めてゴスロリの服を見に纏った堕天使の1人であるミッテルトは退屈していた。
今夜は堕天使レイナーレが大事な儀式を行う日であり、悪魔や人間などの侵入者を入れない為にミッテルトは見張り役を任されていたのだ。
「様子を見に来たが……随分と退屈しているようだな?」
「確かにな。こんな裏口よりかは表口の見張りの方が退屈しないで済むと思うが?」
すると、ミッテルトの背後からコートを着込んだ男性の堕天使【ドーナシーク】、ボディコンスーツを見に纏った女性の堕天使【カラワーナ】
「なーに言ってんのドーナシーク。腰痛だけで無く頭までイっちゃったの?」
「ミッテルト……!言葉に気を付けろ!アレは……う〝ッ⁉︎」
するとドーナシークの身体は固まり腰をさする。もの凄く痛そうなのが分かる。
「分からないかなぁ……"堂々と正面から乗り込んでくる馬鹿共"なんていないっしょ。悪魔共なら裏口からコソコソと忍び込んでくるに違いないっすよ?」
「成る程。忍び込んで来た所を我々で八つ裂きにするという事か」
「フフフ……その通り。例え悪魔だろうが魔王だろうがドーナシークが言っていた謎のコウモリ男って奴だろうとウチがこの手で始末してやるっすよ。ハーハッハッハッ!!!ウチって頭いぃーーーーーーッ!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方その頃、堂々と正面から乗り込んで来た馬鹿共というと
「なんか蔑まれたような気がしたけど、とにかく一気に駆け抜けるよ?」
「あぁ、それにしてもすげぇ悪寒だ……この中に堕天使達が、アーシアが居るのか」
「悪魔祓いもきっと……」
イッセー達は協会の正面入口にいた。そして、木場は手元に剣を呼び出すと一閃。
門の鍵を破壊する。門を開けるとすぐさま3人は協会へと侵入する。
「いいかい?1番怪しいのは【聖堂】だ!堕天使や悪魔祓い達は今まで神聖視していた場所を穢す事によって自分達を追放した神を冒涜し、それに酔いしれるんだ」
「趣味悪ぃなオイ!!!」
そして3人は大きな扉を開けると、そこは目的の場所である聖堂に辿り着いた。
しかし、そこには堕天使や悪魔祓いの姿は1人も見当たらない。静か過ぎるのがとても不気味だ。
しかし塔城小猫は何かの気配を察知したのかとある一点を指差す。
「あそこに誰かいます……」
━━パチパチ…パチパチ……
突如として聖堂内に拍手の音が響き渡る。柱の物陰からイッセー達が一度会った人物が出てくると全員は顔を顰めた。
神父の格好をした白髪の男。はぐれ悪魔祓いのフリードがそこに居たのだ。
「いやぁ、お見事さん。そして感動的な再会だねぇ〜〜〜〜〜」
「フリード!!!」
「俺としては?二度と会う悪魔はいないって事になってんだけどさ、ほら俺めちゃくちゃ強いんで?悪魔なんて初見でチョンパなわけですよ」
すると、フリードは懐から一丁の拳銃。剣の柄を取り出す。そして見る見る内に不機嫌そうな顔になっていく。口調はアレだが明らかに殺意のある顔だ。
「お前らのおかげで俺のポリシーが傷ついたわけでしてね?ムカつくんだよねぇ〜〜〜〜クソ悪魔共が……死ねと思うわけで!!つーか死ねよ!!!クソ雑魚悪魔共がよォ!!!」
「うるせぇ!!!アーシアは何処へやった!!!」
「あっ、そこの祭壇の下に地下祭儀場に続く隠し階段がございますぞ?そこにお求めの悪魔に魅入られたクソシスターちゃんもございま〜〜〜〜す」
「え?以外と……親切………なのか?」
3人は呆気なくアーシアの居場所を教えてくれたフリードに対して目を点にしてしまう。
それに対してフリードは剣の柄から光の刃を形成する。それはまるでジェダイの有名な武器だ。
「まっ、どうせキミタチは此処で死ぬんだから教えたっていいよねぇ〜〜〜〜〜?」
「随分と余裕だね」
「ふざけやがって!セイグリッド・ギア!!!」
イッセーの呼び掛けに反応したかのように左腕に赤い籠手が出現する。しかしイッセーと木場、2人の背後からゴゴゴという謎の音が聞こえる。
振り向くとそこには聖堂に設置されてある横長の椅子を持ち上げていた小猫が居た。
「潰れて」
「うおおおおおぉぉぉぉぉっ!!??」
「危ねっ!!」
イッセーは小猫が投げた長椅子を避ける。それに対してフリードは光剣で長椅子を真っ二つに切る。
だが、その椅子の陰から剣を構えた木場がフリードに斬りかかる。
「ハッ!!!」
「ッテメェ!しゃらくせぇッ!!!」
パァン!パァン!パァン!パァン!パァン!
フリードは木場の剣を防ぐと光の弾丸が込められた銃を木場に向けて発砲する。
木場は弾丸を聖堂内で縦横無尽に駆け回り躱し続ける。しかしフリードは木場の動きに慣れてきたのか徐々に光の弾丸が木場の身体を擦り始めたのだ。
「木場先輩!!!」
カンカンカンカンカンッ!!!
「すげぇ!!!全く効いてない!これが
「……痛い」
「無理は駄目だよ?小猫ちゃん」
しかしダメージは少し入っていたのかプルプルと身体を震わせていた。イメージするならデコピンされたくらいのダメージだろう。
「ありゃりゃ?小さい癖して以外と固いんだねぇ。特に胸辺りが」
「………………」
━━バキバキバキバキィ!!!
「こ、小猫ちゃん!!!??」
「待って小猫ちゃん⁉︎ソレヤバイ奴だから!」
小猫は聖堂入口の扉を無理矢理外し、そのままフリードに向けて放り投げる。
だがフリードはソレを軽々と光剣で切り裂く。
「……っと!ざーんねーん!そんなもの俺にとっては━━━」
━━ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン
長椅子、無造作に転がった像、長椅子、長椅子、扉、剥がした床、何故かそこにあった岩、そこら中に落ちているモノを小猫はフリードに向けて投げつける。
「うおおおおお!?何コレ千本ノック⁉︎」
「貴様は嬲り殺す」
「「⁉︎」」
彼女から発せられるとは思えない台詞に驚くイッセーとフリードの2人。しかしフリードは途中でもう1人悪魔が足らない事に気付く。
「僕を忘れてもらっちゃあ困るよ」
「っと!!!やるねぇ!その機動力【
「君もやるじゃないか…かなり強いよ」
何故か奇妙な友情的なモノが芽生えかけている2人。2人の剣戟はさらに激しさを増していく。
「いいねぇ〜〜久々に心が滾るバトルだよ。んっふっふ〜〜〜ぶっ殺す!!!!!!」
「それじゃあ僕も本気を出すとしようか……!!」
すると木場の持っている剣の刀身が黒く染まっていく。そしてフリードの持つ光剣に触れた瞬間、ズルズルと光剣の刀身が木場の剣に飲み込まれていく。
「なっ、なんじゃあこりゃあ!!??」
「
「テメェも神器持ちかよッ!!……って、あ。あー…こりゃ駄目だ動かねぇ……結構高かったんだけどナー……」
光剣が機能しなくなった瞬間、イッセーはチャンスが来たのを確信し、自身の神器に力を込める。
「動けぇぇッ!!!」
『BOOST』
「さらに
「テメェ!兵士か!このッこのッ!」
パァン!パァン!
フリードはすかさずイッセーに向けて弾丸を飛ばすが、イッセーの身体は戦車の特性である圧倒的な攻撃力と防御力が追加され、更に神器の力によって2倍されている為、光の弾丸は通用しない。
「うそーん!祓魔弾を弾くか⁉︎」
「フリード!テメェに教えてやるぜ!今の俺は昇格によって力は2倍!更に神器の力によって4倍!!」
イッセーはそのまま体勢を低くし、脚に力を込める。回転を加えるようにフリードの顎を捉える。
「そして!いつもの倍のジャンプに回転も加えて……!16倍の力だァーーーーーーーッ!!!!!」
「ガッ!!??」
((その理論はおかしい!!!??))
イッセーは東崎に教えてもらったウォー○マン理論アッパーをフリードにおみまいする。そのままフリードは美しい放物線を描きながらガシャンと音を立てながら落下する。
「ってえええぇぇぇぇぇぇぇッ!!!ざけんなよこのクソ悪魔があぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
「まだ生きていたんですね。今すぐ楽にしてあげましょう」
小猫はフリードがまだピンピンしているのを確認すると祭壇を持ち上げ、トドメを刺そうとしている。
「っと!残念ですが?俺的に殺されるのはNGなんですよねぇ。それじゃあねぇ〜〜〜」
━━カッ!!!
フリードがそう言うと懐から取り出した玉を床に投げつけると眩い光が全員を襲う。
そして光が収まった頃にはフリードの姿は無かった。
「クソッ逃げられた!」
「次に会った時はコロス……」
「2人共落ち着いて(特に小猫ちゃん)!とにかく、先に急ごう!!」
木場は2人を抑えながらアーシアが居るであろう祭儀場へ続く隠し階段を下りて行った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…………来ないっす」
堕天使ミッテルトは退屈していた。かれこれ1時間くらい木の上で待っているが侵入者が来る気配が無い。
と言うか協会から色々な音が聞こえるが、もしかしたら裏口では無く本当に表から堂々と侵入して来たのかも知れないとミッテルトは思った。
「おい、やっぱり表の方に侵入者が来ているんじゃないのか?」
「そうね、そこら辺はどうなのかしら頭のいいミッテルト?」
「う〝っ…それは………」
ドーナシークとカラワーナの質問に対してミッテルトは返答に詰まる。
ミッテルトは自信に満ちた作戦が見事に失敗した上に『失敗しちゃった♪すんませーん☆』なんて今更言える訳でも無く、もしもアッサリと侵入されたのがレイナーレにバレてしまえば、どうなるかは目に見えている。
(お、落ち着け!落ち着くのよウチ!この窮地を脱する方法は3つ!
①.レイナーレ様が儀式をすぐに終える。
②.新しい侵入者がやって来る。
③.現実は非情だ。この後レイナーレ様にお仕置きされる)
「さて、我々も侵入者の始末に当たるとしようか」
「そうね。ついでにミッテルトの所為で侵入を許してしまったとレイナーレ様に報告しましょうか」
(あっ……ウチ終わった……………)
ミッテルトが絶望してぐったりしつつも堕天使達がレイナーレの元へ移動しようとすると
━━ォォォォォォォ…………
「!!きっ、来た!侵入者が来たっす!!!」
「ミッテルト、あなた気の所為か喜んでないかしら?」
突如として聞こえて来た謎の音に対して喜びを見せるミッテルト。やれやれと言いながら光の槍を構え侵入者の迎撃に当たるカラワーナ。
その中でドーナシークだけは冷汗を掻いていた。
「ま、まさかこの音は………!!!まずいッ!!逃げるぞミッテルト!カラワーナ!」
「ハァ?一体どうしたって言うの?」
「奴だ………!奴が!あのコウモリ男が!赤い鉄馬を引き連れて!!来てしm━━━
━━━ドゴォッ!!!!
「ブッ!!!??」
「ゴッ!!!?」
「ひでぶッ!!!???」
「「あ」」
堕天使三人組は
「………き、キバットォォッ!!!」
「だから言ったじゃねぇか行くのはやめとけって!!!て言うかなんで変身してるんだよ!」
「やっぱり夜中出歩くのは不味いし……それにもう噂になってるならいっそのこと【キバ】の状態で出歩いて良いかなって……」
「開き直ってんじゃねぇよ!!………ってコイツら堕天使じゃねぇか。あの眼鏡の嬢ちゃんが言ってたのはコイツらの羽の事かよ……っておい、何してんだ?」
そこら中に落ちている堕天使の羽を拾い集め始める
「え、だって見た感じ良い色しているし……ニスの良い材料になりそうだよコレ?」
「………あー、うんわかった。もういい。それにしても
キバットがそう言いながら
次に
「キバ……だと……⁉︎レイナーレ様に………ゴフッ…報告を……!」
ドーナシークにキバの顔を見られてないと思っていたら、ガッツリとキバの姿を見られていたという。
【マシンキバー】
別名『鋼鉄の騎馬』『真紅の鉄馬』
キバット族の工芸の匠・モトバット16世によって開発された【仮面ライダーキバ】の専用バイク。
アッパーカウルの内部に馬のモンスターの脳が埋め込まれており、意思を持っている為セミオート運転が可能であり大気中に存在するエネルギーを吸収して走行する。
最高時速は"520㎞"で、高速走行時には、シャドウベールという見えないバリアが車体の周囲を覆い、運転するキバをあらゆる衝撃から防御する。 如何なる悪路も走行し、キバと超音波で交信して無人走行も可能。
実は開発には堕天使の総督であるアザゼルが関わっており身体中を弄られ、挙げ句の果てには変形合体するようなギミックを無理矢理取り付けられた為に堕天使に突っ込む癖を持っている。
よろしければ感想、評価をよろしくお願いします。