とりあえずキバって行こうか   作:ゴランド

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仮面ライダービルド18話視聴前
→音也生きとったんかワレェ!!!

視聴後
→まんま音也じゃねーーか!!!

キバ好きの僕には嬉しい回でした。



7話 Wake up Dragon

「アーーシアァァッ!!!」

 

兵藤一誠は叫ぶ。

木場、搭城と共にアーシアを堕天使から救うべく教会へ乗り込んだのだが目の前には磔にされた少女であるアーシアと堕天使レイナーレに大勢のはぐれ悪魔祓いの神父達が居た。

 

「イッセーさん……あっあぁぁ、いぁぁぁああああああああああああ!!!」

 

「あら、感動の対面を邪魔してごめんなさいね。安心して、もうすぐで儀式は完成するわ」

 

アーシアの声は途中から絶叫へと変わり、すぐ隣にいるレイナーレはそれを嘲笑うかのような表情を浮かべる。

アーシアの美しい金髪と翡翠色の眼は生気を失ったかのように悲壮感が漂い、彼女が危険な状態だと言うことが嫌にでも理解できる。

 

「フフフ、もうすぐよ……もうすぐでこの子(アーシア)の神器は私の物になるわ」

 

神器を抜く。

 

そもそも神器はそれ自体が持ち主の生命力や魂と密接に結びついている。

それは即ち、持ち主の死を意味する。

 

「アーシアを死なせるかよ!!!」

 

イッセーは迷わずアーシアの元へと走るが、それを神父達が黙っている筈も無くフリードが持っていたものと同じ光剣を振りかぶる。

 

「邪魔をッ!」

 

キィン!!

 

「イッセー君!早く行くんだ!」

 

しかし、そこへ木場がイッセーを守るように光剣の攻撃を自身の剣で受け止める。

更にそこへ身体の小さな小猫が神父の懐へ飛び込み鳩尾に拳を叩き込むと神父は吹き飛ばされる。

 

「早く先に行ってください。ここは私達が食い止めます」

 

「サンキューな!皆!」

 

イッセーは2人にお礼を言うと、そのまま神父達の間をスルリと抜いて行きレイナーレの前へと辿り着く。

 

「あら、来たのね。イッセー君」

 

「イッセー……さん……」

 

「アーシアを返して貰うぞ……!!!」

 

『BOOST』

 

イッセーは左手の神器を構える。

1人の少女を助ける為に優しい悪魔は堕天使へと立ち向かう。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「お、この樹液もいい感じだな。中々のツヤを出せるかも……お、この葉……エキスを使えば中々……お、コッチのもいいかも」

 

「なぁなぁ、もう良いか?さっきの堕天使共は縛ったし、羽もあらかた回収し終わった。更に樹液やら落ち葉やらを拾い集めてかれこれ30分近くだ。そろそろ帰ろうぜ?」

 

「そう言ってもなぁ。キバの状態で集めるのと人間の状態で集めるのって全然違うんだよ?キバになると五感がいつもより研ぎ澄まされるから良いニスの材料なんかを集めやすいんだよね。こんなチャンス滅多に無いから━━っと!おおおおっ!この木の色合いなんかいい感じ!」

 

「ったく………こうなると手がつけられねぇな」

 

気絶した堕天使達を縛った後、東崎とキバットは教会の直ぐ隣に生えている木々で材料集めをしていた。

もはや東崎は材料を集めるのが趣味なのでは無いか?と言うほど夢中になっている。

更に変身したままの姿で彼は子供のようにはしゃいでいる為、他人から見ればどう見ても変質者だろう。

 

「さーて、次は━━━━━━」

 

━━ドクン

 

 

すると、東崎はピタリと作業を止めると教会の方へと視線を向ける。

 

「どうした?東崎」

 

「なんだか……教会から…こう、ビビッと来るような何かがいる気がする」

 

「……!成る程。ようやくお目覚めって所か?」

 

「お目覚めって………?」

 

東崎が首を傾げるとキバットはニタリと微笑む。

 

「まぁ、そろそろだぜ【赤い龍】が目覚めるのは………んじゃま、帰るとするか!」

 

「うーん………分かったよ」

 

 

━━ドクン

 

 

そう言うと彼は歩み始める。

だが、彼は気付かない。

無意識だろうが、キバの鎧はまるで龍の目覚めに対して、笑うように、応えるように【魔皇力】を放っている事を。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「はぁーっ……はぁーっ……」

 

「あら?まだ生きているの?しぶといわねぇ」

 

「イッセーさん!」

 

兵藤一誠は既に満身創痍だった。

全身はズタズタにされ、着ていた服の所々は血によって赤く染まり、足元には血だまりができている。

 

こんな状態になっても立っていられるのは、アーシアを助けたいと言う一心で立っている。

だが、イッセーの目に光は無くブツブツと何かを呟いているだけであった。

 

「アーシアを……助け……ないと……」

 

「ッ!もういいんです!もうやめてください!イッセーさん!」

 

アーシアが叫ぶ。イッセーが傷付く姿をこれ以上見たくないのだろう。

そして自分の所為で目の前にいる人が傷付くのが何よりも辛いのだろうアーシアは目に涙を浮かべている。

 

「どうやら限界みたいね。さて儀式をさっさと済ませましょう。安心しなさい貴方もしっかりとあの世へ送ってあげるわイッセー君」

 

そう言うとレイナーレはアーシアの胸に手を当てると、翡翠色の光が溢れるとアーシアは苦しそうな表情を見せ、声が漏れる。その様子をレイナーレはニヤリと笑う。

 

(あぁ、いよいよだわ。遂に私は癒しの力を手にする!癒しの力を手に入れた私の地位は盤石となるの!あぁ、シェムハザ様、アザゼル様。私はお二人の祝福を受けられるのよ……!)

 

遂に望んでいた力が手に入るとレイナーレは高揚感に溢れ、頰を赤らめる。

だが、その時レイナーレに連絡用の魔法陣が展開される。

 

「何か用かしら?ドーナシーク。今忙しい所なの後にしてくれるかしら」

 

『レ、レイナーレ様……気を付けて下さい。ヤツが……キバがすぐそこまで………!』

 

「どう言う意味かしら?ドーナシーク。……?ドーナシーク!」

 

何度も呼ぶが応答が無い。

一体どうしたのだろうか?ドーナシークならミッテルトやカラワーナ達と共にいた筈だ。それなのにやられたのだろうか。

 

ならば一体誰に?

 

レイナーレは考える。そして、先程の会話を思い出す。

 

「そう言えば、キバって……………!!!!」

 

 

 

瞬間、謎の魔力を感じた。

 

 

 

レイナーレだけでは無い。その場に居た木場、搭城も、イッセーも感じた

圧倒的な魔力。まるで押し潰されるかのようなプレッシャーがその場に居た全員に襲いかかったのだ。

 

 

「この魔力は一体………!」

 

「分かりません。ですがとてもヤバイと言うのは分かります!」

 

その場の全員はとある感情に支配された。

 

 

【恐怖】

動物や人が感じる感情の一種であり、有害な事態や危険な事態に対して有効に対処することが難しいような場合に生じるものであり、生きる体験の中で必ず感じるものだ。

 

 

レイナーレは気付く。いや、気付いてしまったのだ。

 

 

 

━━何故⁉︎

 

 

━━そんな馬鹿な‼︎

 

 

━━どうして!

 

 

━━あり得ない!

 

 

━━何で⁉︎

 

 

━━嘘だ

 

 

━━嘘だ

 

 

━━嘘だ

 

 

━━嘘だ‼︎

 

 

━━嘘だ‼︎

 

 

━━嘘だ‼︎

 

 

これから命を吸う化物が自分を狙って来たのだとレイナーレは思った。

死神が徐々に自分に近づいて来ているのを感じる。

 

何故だ!まさか、あの種族が!"ファンガイアの王"が生き残っていると言うのか!

 

レイナーレはアーシアから神器を抜く儀式を止める、彼女がやる事は1つ。

 

「悪いけど、貴方達を殺して逃げさせてもらうわ」

 

この悪魔共を殺し、生きる事だ。

幸い、悪魔の数はたった3人。更に目の前の悪魔は満身創痍。容易に殺す事が出来る。

レイナーレは光の槍を形成すると目の前にいるイッセーに目掛けてその槍を放つ。

 

「バイバイ。イッセー君」

 

 

━━ドスッ!!!

 

 

光の槍がイッセーの腹部を貫き、イッセーは血を吐き出す。

だが、彼は倒れなかった。むしろ前へと進んでいる。

 

「この程度……アーシアの痛みに比べたら……ッ!」

 

「へぇ、思ったより頑丈ね、まぁ良いわ。さっさと死んで頂戴」

 

レイナーレは更に光の槍を放ち、イッセーの身体中に突き刺さる。全身から血が流れ、それでも尚彼は進むが、限界が来る。

 

「アーシア……クソ……動けよ……」

 

「貴方しつこいわね。さっさと死になさいと言ってるでしょ!」

 

「イッセーさん!やめてください!お願いします!やめてください!」

 

レイナーレはトドメの一撃を放とうとしている。イッセーは全身に力が入らずもはや指すら動かせない状態だった。

これから死ぬ。その筈なのにイッセーに恐怖と言う感情は不思議と無かった。

 

(クソ、動かねぇよチクショウ。せっかくアーシアを助けに来たのに、こんなのって…………)

 

 

━━ドクン

 

 

(そういや、アーシアに連れて行かなきゃいけないところ沢山あったな。カラオケに遊園地、ボウリングも。そうだ、ゲーセンでラッチュー君をもっと取ってあげないとなぁ)

 

 

━━ドクン!

 

 

(ダチも紹介しなきゃだよな。松田と元浜ってスケベだけど良いヤツなんだよな。それに桐生もからかって来るけどアーシアと良い友達になれそうだな)

 

 

━━ドクン‼︎

 

 

(そういや、東崎にもしっかりと紹介しねぇとな。アイツってバイオリンの天才なんだ。弾くことも作ることも出来るし、アーシアと気が合うんだよな)

 

 

━━ドクン!!!

 

 

「アーシアもしっかりと貴方の後を追わせてあげる。だから安心して死になさい」

 

レイナーレの光の槍がイッセーに向けて放たれる。

 

「イッセーさぁぁぁぁん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━バギン!!!

 

 

「なっ!!!」

 

だが、光の槍はイッセーには当たらなかった。いや、イッセーがその光の槍を掴んでいたのだ。

 

「イッセー……さん!」

 

「どう言うこと⁉︎何で立っていられるの⁉︎それに下級悪魔が光の槍を掴んでいるなんて……!いや、私の光の槍にヒビを入れるなんて!」

 

「さぁな。こっちだって訳わかんねぇよ」

 

『BOOST』

 

イッセーはボロボロの身体を無理矢理動かし、一歩踏み出す。イッセーから滲み出る威圧感にレイナーレはたじろぐ。

そして虚ろだった目はだんだんと光を取り戻して行く。

 

「神様、じゃダメか。やっぱ、悪魔だから魔王か?いるよな。きっと、魔王」

 

『BOOST』

 

天井を見上げ独り言のように呟く。

 

「俺も一応悪魔なんで頼み、聞いてもらえますかね?」

 

当の昔に限界を迎えた体に力を入れる。

 

「頼みます」

 

『BOOST』

 

少しでも体を動かそうとすれば全身を激痛が襲う。

それでも一誠は前へと進む。

 

「あとは何もいらない、ですから…」

 

拳に力を込める。

 

「だから、あいつを…一発殴らせてください!」

 

叫ぶ一誠の背中に悪魔の羽が広がった。

その姿が威圧感を放ち、レイナーレに恐怖を与える。

 

「う、ウソよ!体中を光が内側から焦がしてるのよ?光を緩和する能力を持たない下級悪魔が耐えられるはず…」

 

「ああ、痛ぇよ。超痛ぇ。今にも意識がどっかに飛んでっちまいそうだよ……」

 

『BOOST!!』

 

「でもそれ以上にテメェがムカつくんだよ!!!

 

『EXPLOSION!!!!』

 

イッセーの左手の籠手である神器が機械的な音声と共に変形して行く。

神器は肘を超す位までに伸張し、露出していた指も赤い装甲に覆われ、まるで龍の爪のようになる。

そして何よりも神器の宝玉から放たれる輝きが凄まじかった。その輝きは。まるで【何か】と共鳴するかのように強く溢れるような波動。

更に籠手から溢れんばかりの力がイッセーに流れ込む。

 

「う、嘘よ!この波動は中級……いえ、それ以上⁉︎あ、あり得ないわ!ただの龍の手(トゥワイス・クリティカル)がどうして⁉︎」

 

レイナーレは咄嗟に光の槍を投擲する。

 

━━バギン!!!

 

だが、その槍はイッセーの殴りの振り払いによってアッサリと破壊される。

それを見たレイナーレの表情は青ざめる。

 

「そ、そんな!」

 

「何だよこの力……負ける気がしねぇ!!!」

 

イッセーは限界を既に迎えている身体を無理矢理動かし、レイナーレとの距離を一気に縮める。

 

 

「この力は……赤い龍⁉︎それだけじゃない!これは【キバ】の━━━━」

 

 

「吹っ飛べ!!!クソ天使!!!!!!」

 

そしてイッセー、いや兵藤一誠は持てる力の全てを込めた左拳をレイナーレに叩き込む。

 

「ぐあぁぁぁぁああああああああああああああああッ!!!!!!」

 

レイナーレは一誠の拳を受け、斜めの直線を描きながら地下室から教会までも突き抜け、吹っ飛んで行った。

 

 

「……へっ、ざまぁ見ろ……」

 

 

イッセーがそう呟くとフッと身体の力が抜けて行く。もはや限界を超えた身体だ。倒れてしまうのは無理もないだろう。するとイッセーの身体を支える者が現れる。

 

「お疲れ様イッセー君。まさか1人で堕天使を倒すなんてね」

 

「遅えよイケメン王子。相変わらず余裕な笑みを浮かべやがって……」

 

イッセーはいつものスマイルを浮かべる木場に毒づく。木場は苦笑いしながらイッセーをその場に座らせる。

 

「ごめんね。君の邪魔をするなって部長に言われたんだ」

 

「部長に?」

 

「その通りよ。あなたなら倒せると信じていたもの」

 

声のした方へ向くと部長であるリアスと副部長の姫島の2人がこちらに歩み寄ってくる。

 

「用事が済んだからここの地下へジャンプしてきたの。そしたら祐斗と小猫が大勢の神父たちと大立ち回りしてるじゃない?」

 

「部長のおかげで助かりました」

 

イッセーは部長であるリアス達が来てくれたおかげか、ホッと一息つく。

すると姫島は磔にされていたアーシアの拘束を解除し、彼女は自由になる。そしてそのままアーシアはイッセーに抱き着く。

 

「イッセーさん!大丈夫ですか!」

 

「あ、あぁこれくらい大丈夫だって」

 

とイッセーは元気そうに振る舞うが実際は既に限界を迎えているので無事ではない事が一目瞭然だ。

アーシアは神器を使いイッセーを回復させる。

 

「さて……後は堕天使だけ……と言いたい所だけど、皆油断しないで」

 

リアスの顔が先程までと打って変わって真剣な表情となる。

 

「上に……何かが居るわ」

 

 

 

 

 

 

▼ ▼ ▼ ▼ ▼

 

 

 

 

 

教会すぐ近くにレイナーレは居た。ボロボロになりながらも彼女は壁を伝いながら歩いていたのだ。

 

「ふ……ふふ」

 

レイナーレは不敵に笑う。気絶してもおかしくない程のダメージを負いながらも彼女は笑っていた。

 

「ハーッハッハッハ私は生きてる!生きてるわ!」

 

外へと吹っ飛ばされたレイナーレは口から血が出ているにも関わらず高笑いし続ける。

これは余裕なのか、はたまた頭が狂ってしまったのか。

 

「ハーッハッハッ━━グッ……だけど【聖母の微笑】が手に入れられなかった事だけは残念だわ。仕方ないけど今は傷をゆっくりと治すしか無いわね」

 

レイナーレは教会を見つめながらボロボロの翼を広げる。その表情からは喜悦と同時に安堵を読み取ることができる。

ドーナシークが寄越した連絡にレイナーレが教会の外から感じた恐ろしい魔力。

 

「まさかだと思うけど本当にキバが居ると言うの……?いや、今はここを離れる事だけを考えましょう」

 

そしてドーナシークの連絡の中から出てきた単語である【キバ】。

彼女の推測通りであれば逃げるというか選択肢は正しいだろう。あの場に居れば自分は確実に殺されていた。

他の仲間達がどうなったのかは予想がつくだろう。

 

そして笑みを浮かべながら彼女は呟く。

 

「また会いましょうイッセー君。次こそは必ず殺してあげr━━━━」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがレイナーレは気付いていなかった。その恐ろしい魔力の持ち主が今、目の前に迫って来ている事を。

 

 

そしてこの世にはこんな言葉がある。

 

 

 

━━ガシャアンッ!!!!!!

 

 

 

 

「「あ」」

 

 

 

 

 

『気をつけよう‼︎バイクは急に止まれない!』

 

 




イッセーが万丈のように熱血っぽくなったのは私の責任だ。だが私は謝らない。
同じドラゴン繋がりでイッセーが万丈の台詞を言って以外と違和感無くて驚いた。
これも全て乾巧って奴の(ry
おのれディケィ(ry

堕天使を全員轢いていくスタイル。そして主人公のちゃんと戦闘シーンが無い……。
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