閃乱カグラ 忍の生き様外伝 忍少女とのドキドキな日常生活♪   作:ダーク・リベリオン

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第9話 数年ぶりの日常

ある日のことだった。学園が休日ということもあり相馬はある場所を訪れていた

 

 

 

 

 

 

「はいこっち下書きできたわよ!仕上げお願い!」

 

 

「おうよ!任せとけ!!」

 

 

相馬が訪れた場所、そこは幼馴染である楓の家だった

 

 

そこで相馬は楓から頼まれ今度コミケに出版する作品の完成の手伝いをしていた

 

 

「もっとスピーディに!締め切りまで間に合わないでしょ!」

 

 

「うっせぇな!こちとら長年やって無かったからブランクがあんだっての!」

 

 

険しく必死な表情で握るペンをテキパキ動かしながら相馬は手渡された下書きの絵図を仕上げていった

 

 

 

 

その数分後

 

 

 

 

「しゃあ!間に合った!祝脱稿~♪」

 

 

「だぁ~…やっとか、くたびれた~」アセアセ

 

 

「ふぅ~、一時はどうなるかと思ったけど、これで締め切りには間に合うわね。あんがとね相馬」

 

 

「な~に気にすんな。今に始まった事じゃないしな」

 

 

数時間にわたり原稿を描き続けた2人はクタクタになりながらもお互いを労った

 

 

そんな中、不意に時計を見ると時刻はお昼頃になっていた

 

 

「12時ちょいか、ホッとしたら腹減ったな。…お昼どうするんだ楓?」

 

 

「う~ん、ってもな~、ご飯作るのはめんどいし、アイスとか食べたいからここはコンビニでいいんじゃない?」

 

 

「おっ、いいね、なら……あっ」

 

 

窓を見た瞬間、相馬たちは現状を思い出す

 

 

外は未だに猛暑、この中を歩いてコンビニ行くのは正直しんどい

 

 

「よし、相馬行ってきて」

 

 

「はぁ?なんでだよ!なんで俺が行くって話しになってんだよ?アイス食いたいって言ったのお前なんだからお前が行けばいいじゃんかよ!」

 

 

楓が勝手に自分が行く前提で話しを進めてくるので当然相馬は反論した

 

 

「「むむむむむむ~!」」

 

 

相馬と楓が互いにいがみ合う

 

 

直後座ったり寝そべっていた2人が一瞬で立ち上がり身構えながらにらみ合いを続ける

 

 

「「……最初はグー!じゃんけん!ぽい!!」」

 

 

どちらがコンビニでモノを買ってくるかを賭け、相馬と楓がじゃんけんをした

 

 

 

そしてその結果……

 

 

 

「じゃあ買いだしよろしくね~。あっ私ハーゲン○ッツのバニラ味、それからコーラかサイダーお願いね~」

 

 

「ぐぅ~。わかったよ買ってきますよ~だ」グスン

 

 

じゃんけんに負けた相馬は渋々買いだしに出向いた

 

 

 

 

 

 

「あ、暑い~(あじ~)、死ぬ~…くそ~、楓のやつ俺をこき使いやがって~」

 

 

猛暑の中、コンビニでの買い物を済ませた相馬はふらふらになりながらもなんとか家に戻ってきた

 

 

「うぅ~い、買ってきたぞ~楓~…ってあれ?」

 

 

帰ってきた相馬だったが部屋には待っているはずの楓の姿がないのに気づいた

 

 

あたりをキョロキョロさせるも姿がない

 

 

「どこいったんだ?人に買いだし行かせたくせしやがってよ?」

 

 

無責任だなとプンプンしていると

 

 

ふと洗面所の方から音が聞こえる

 

 

「あっちか」

 

 

居場所がわかったと相馬は洗面所のほうに向かい、ドアノブに手をかけ、ドアを開けた

 

 

「おーい楓、頼まれたもん買ってきた…ぞ?」

 

 

「ふぇっ?」

 

 

呆気にとられるのも無理はない、ドアを開けた相馬の視界に映ったのは新しい下着を着ようとしている楓の姿だったのだから

 

 

しばし2人ともぽか~んとした表情をしたが

 

 

直ぐ様我に帰った楓が顔を真っ赤にし始め

 

 

「ふん!」

 

 

「ぎゃふん!?」

 

 

相馬の顎に強烈な蹴りをお見舞いした

 

 

あまりの威力にそのまま床に倒れ込んだ

 

 

「このエッチ!バカ!変態!信じらんない!まったくもう!」

 

 

床に倒れこみ伸びている相馬に凄じい罵倒を浴びせながら再び洗面所のドアを閉めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして新しい服に着替え終えた楓は相馬が買ってきたハーゲン○ッツを不機嫌そうな顔を浮かべながら食べており

 

 

一方の相馬はそんな彼女の前で正座させられ、首からは「私はとんでもないド変態野郎です」と書かれた板をかけられていた

 

 

「あ、あの~、楓さん?」

 

 

「なによ?何か言いたそうね変態が?」

 

 

「や、だからあれは不可抗力だろうがよ!着替え中だったなんて知らなかったんだって」アセアセ

 

 

「知らなかったらノックもせずに入るのはいいってわけ?」

 

 

精一杯謝罪を述べるも楓のド正論な発言に遇の目もでなくなってしまう

 

 

「ふぅ~。今回はこれで多めに見てあげるけど、次やったらこんなもんじゃ済まさないんだからね?いい?わかった?」

 

 

「い、yesマム!」ビシッ

 

 

凄じい勢いで睨みつけられた相馬はたまらず敬礼とともに了解の返事を送る

 

 

「ほら、あんたもアイス食べなさいよ」

 

 

「お、すまねぇな楓」

 

 

許してもらって早々に楓が相馬が自分用に買ってきたアイスを手渡してきた

 

 

ようやく食べれる。期待に胸膨らませながら蓋を開けると……アイスはすっかり溶けていた

 

 

「ぶふっ、せっかくのアイスが溶けちゃうとかカワイソスw」

 

 

「お、お前が長々と説教するからだろうがよチクショーー!!」

 

 

楽しみにしていたアイスが溶けていたことに虚しさと怒りを露にする相馬だった

 

 

 

 

 

 

そこからまた少しして昼を終えた2人は得にどうこうするわけでもなく部屋で寛いでいた

 

 

「…あっ、そうだ」

 

 

「ん?どうした楓?」

 

 

ベットの上で横たわり足を上下に上げ下げしながら漫画を読んでいた楓がふと何かを思いついたような態度を示した

 

 

「ねぇ相馬、以前あんたが追われて家に逃げ込んだことあったじゃない?」

 

 

「あぁ、あったな」

 

 

唐突に相馬と楓が数年ぶりに再会するきっかけとなったあの出来事の話題が出てきた

 

 

 

※詳しくは本編「新・蛇女子学園編 第十二章 波乱を呼ぶ再会」より

 

 

 

「で、それがどうした?」

 

 

「あ、いやただ…あの時、あんた雰囲気変わってたわよね?あの時は何がなんだかわかんなかったけど、今思うとまるであれは相馬じゃない誰かだったな~って気がしててちょっと気になったっていうか…ご、ごめんね、変なこときいたかな?」

 

 

何馬鹿なこと言ってんだろうと楓は気恥ずかしくなる

 

 

「あぁ、アオのことか。確かにあの時はアオが助けてくれたもんな」

 

 

「へっ?」

 

 

しかし相馬の思わぬ回答に楓は一瞬固まる

 

 

「今思い出してもアオがいなきゃ俺らこの場にいなかったかも知んねぇんだよなw」

 

 

『笑い事で済ませられることではなかろう。まったくお前というやつは』

 

 

「おいおいそんなこと言うなってアオ~」

 

 

「えっ?えっ?えっ?えっ?」

 

 

相馬にしてみればいつものもう1人の自分との会話だったが、事情が飲み込めない楓にとってはただの独りごとのようにしか聞こえない故に若干引いていた

 

 

『ソウ、少し俺に変わってくれないか?』

 

 

「えっ?なんで?」

 

 

『どうにも幼馴染さんが困惑しているようなんでな』

 

 

そのことを聞いて振り向くと確かに楓が鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた

 

 

「おいおい楓、もしかして俺のことおかしな奴だとか思ってないか?」

 

 

「えっ?…い、いや~そ、そそそんなわけ…ないじゃない」

 

 

楓はあくまで否定するもその目は明らかに泳いでいた

 

 

「確かにこりゃ、みせたほうが早いか…よし、じゃあそうすっか!」

 

 

このままでは変人扱いを受けてしまうので証明することにした

 

 

「楓、よく見とけよ。俺は決して変な奴じゃないってとこをよ…んじゃ頼むぜアオ」

 

 

『あぁ、了解した』

 

 

互いに意思疎通を終えると相馬は自身の意識を蒼馬にわたす

 

 

やがて目を見開くとその目つきは楓の知っている相馬との物とは変わっていた

 

 

あの時、自分を庇ってくれ時に見せた鋭い目つきに変わっていた

 

 

「…こうして落ち着いて会話を交わすのは初めてだな。名乗ったかどうかはさておき、自己紹介からはじめる。俺は蒼馬、ソウの中にいるもう一つの人格だ。よろしく頼む」

 

 

そして自己紹介をした蒼馬だったが気づくと楓が固まったまんまだった

 

 

「どうした?何か変なことでもあったか?」

 

 

恐る恐る手を触れると楓の身体がふとんの上に崩れ落ちた

 

 

「ちょ、どうした!?しっかりしろ!?」

 

 

突然の状況に驚きながら揺さぶってみると

 

 

「えっ…えぇ~」

 

 

「お、おいしっかりするんだ!?」

 

 

『ちょ、楓?楓ーーー!?』

 

 

信じられないものを見てしまった驚きから気を失ってしまっているのだった

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで楓が目を覚ます頃にはもう夕暮れ時だった

 

 

「う、う~ん」

 

 

「大丈夫かよ楓?」

 

 

「だ、大丈夫。まだ少し混乱気味だけど」

 

 

「そんなにかよ?」

 

 

あれから目を覚ました楓に蒼馬に関することを細かく教えた

 

 

楓は未だに信じられないような顔を浮かべるもとりあえずは納得した

 

 

「んじゃそろそろ行くな」

 

 

「うん、なんだかんだあったけど今日は本当助かったよ」

 

 

「気にすんな。また何かあったら言えよな力貸すからさ」

 

 

「…ありがと、相馬」

 

 

昔から変わらないなと楓は心の中でそのことを嬉しんだ

 

 

「じゃ、霞にも宜しくな~!」

 

 

「うん!あんたのほうも頑張んなさいよ~!」

 

 

こうして楓に見送られながら相馬は蛇女への帰り路を進んでいくのだった

 

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