閃乱カグラ 忍の生き様外伝 忍少女とのドキドキな日常生活♪ 作:ダーク・リベリオン
佐介と離れ離れになることを直感したナナが呼び出した生物が引き起こした騒動によって危いとこまで追いやられた半蔵学院の面々
しかし佐介の機転によってなんとかナナは落ち着き、生物もいなくなり、一連のゴタゴタはなんとか落ち着きを見せた
そんな佐介たちのもとに来客が現れた。その正体は光牙、紫苑、相馬。さらに彼らに付き添ってやってきた焔たちだった
「はい皆さん、お飲み物をどうぞ」
「あっ、ありがとうございます佐介くん」
「さんきゅ~♪」
「いただくぞ」
光牙達の来訪から少しして、佐介は来客用のお盆に乗せた飲み物を差し出すと彼らはそれを喜んで飲んだ
「でもどうなさったんです?みなさんお揃いで?」
「俺たちがここに来たのは不思議な気を感じたから……まぁ、勘のいいお前のことだ。俺たちが訪れた時点でうすうす勘付いてたんだろ?」
「え、えぇ…まぁ」
彼らをよく知る佐介は光牙の問いに素直にうなづく、彼らが何の意味もなくこの場にやって来るはずがないことくらい
「それにしても…」
不意に紫苑が目線をそらすと他の面々も同じ場に視線を向ける
その先には一緒にやってきた焔、雪泉、雅緋、そしてその隣にいる飛鳥に可愛がられているナナの姿が
「十中八九、不思議な気配の正体はあの赤ちゃんですね」
「本当、未だに信じらんねぇよ。あんなちびっ子が変な生物を召喚してそいつが暴れまくったってな?」
「あぁ、俺もそこがどうにも引っかかる。……佐介、なんなんだあの赤ん坊は?」
「それが、僕にもわからないんです」
えっ?っと言うかのような顔を浮かべる光牙たちに佐介は経緯を包み隠さず話した
なぜ自分がナナと出会ったのか、なぜ生物を召喚するほどのエネルギーが周辺に漏れたのか
そして彼女のことは自分たちも調査する予定なのだと言うこと、知りうることはすべて説明した
「なるほど。あの赤ちゃんがもってる首にかけてるネックレスの宝石が光り輝きだしたのに驚いた矢先、いつの間にか現れた怪物が室内をめちゃくちゃにした……ということですか」
「はい。だから僕にも何がなんだかさっぱりでして」
「今のままでは情報が足りない…そういうことか。まったく厄介なものだな?」
赤ちゃんであるはずのナナがなぜそんなことができるのかもわからない、情報の乏しいこの状況でこれ以上の詮索は困難を極める
お手上げがいいとこだった
「ふ~ん…あんな赤ん坊がな~?」
信じられないというような顔を浮かべながら飛鳥たちと戯れるナナのもとに近づいていく
「よ~おちび、聞いたぞ~。お前すげぇパワー持ってんだってな?」
「あう?」
「人は見かけによらねぇってこったな。ほれほれ~」ワシワシ
「うぅぅ~」イヤイヤ~
相馬がいきなり頭をわしわしすると、それが気に入らないのかナナが嫌そうな顔を浮かべる
「ちょ、ちょっと相馬くん、ナナちゃんが嫌がってるよ」
「そんなに強くしたら可愛そうですわ」
「まったくお前というやつは」
「なんだよ?別にそんなに強くはしてないぞ?」
皆に責め立てられ、相馬は言い訳を言おうとしていると
「やーー!!」
キュピーン!
「「「「「「っ!?」」」」」」
「こ、この光、さっきと同じ!?」
ナナに反応するように胸の宝石が再び輝きだした
直後、異変が起きた
「っ?えっちょ、まて?なんか身体浮いてない!?」
「た、確かに!?」
「おい、どうなってんだよこれ!?」
気づいた時にはナナを抱えている飛鳥と佐介以外の全員の身体がまるで宇宙空間を思わせるように浮かび上がった
「な、ナナちゃん?なにを?」
「うーーん!!」
飛鳥が訪ねようとした瞬間、ナナが声を張り上げた瞬間
ビューーン!グルグルグルグル!!
「「「「「「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ!!!???」」」」」」
「「っ!?」」
「きゃっきゃっ♪」
宙に浮かんだ相馬たちがナナの念力によってまるで竜巻きに巻き込まれたかのように部屋の中をぐるりぐるりと振り回された
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!目が、目が回る~~!!!???」
「誰か助けろ~!!??」
振り回され続け、相馬たちは限界近かった
「ま、まずい!!飛鳥ちゃん!ナナを僕に!」
「う、うん!」
みんなを助けなければと慌てて飛鳥のもとに向かい、彼女からナナを手渡してもらった
「ナナ、いい子ですからみんなを解放してあげてください!」
「ぶ~、ぶぅぅ~!」
「ナナ!いい加減にしないと怒りますよ?」
「あう…ぅぅぅ」
佐介に叱られてナナはしぶしぶおとなしくなる
それと同時にペンダントから光が消える
ドタドタァァァン!
「「っ!!」」
「「「「「「「う、うぅぅ~」」」」」」クルクルクルクル
大きな音のする方を向くとそこには振り回しから解放されて目を回しながら床に倒れ込む相馬たちがいた
「だ、大丈夫ですかみなさん!?」
「うぇ~、やべぇ…めっちゃ気持ち悪…うぷっ!?」
「あ、頭がくらくらしすぎて、なにがなあんだか~」ピヨピヨ
「もう許して、目が回りまくります~」ピヨピヨ
限界まで振り回されてしまった彼らはもうフラフラだった
そんな彼らを見て苦笑いする佐介たちだった
「あ、あぁ…ま、まだ頭がガンガンする~」ウゥ~ン
「まったく、相馬くんがあの子にちゃちゃを入れたせいで僕達にまで被害が及んでしまったじゃないですか」ウゥ~ン
「わ、悪かったな。…うぇ~、まだ気持ち悪い~」
「大丈夫ですか相馬くん?」
青ざめた顔でまだ気持ち悪そうにしている相馬の背中を佐介がさすってあげた
「きゃふふ♪」
「もう、ナナちゃんは本当にいたずらっ子なんだから」
彼らの近くで飛鳥がナナの相手をしてあげていた
「とにかく、これで一つはっきりしたな、やはりあの子は普通じゃない」
「えぇ、…それはもう身にしみてね」
「もうあのガキに手出さないでおこう、うんそれがいい」
『まっ、それもこれもお前の自業自得だがな』
ナナにちょっかいをだし、尚且つ勝手な物言いをする相馬に蒼馬が突っ込みを入れる
「少なくとも今はナナは僕が面倒を見ていた方がなにかといいと思うんです」
「確かにな…しかし、お前一人に任せるというのも忍びない話しだ」
「何かあったら僕たちも力になりましょう。今後、何があるかもわからないし」
「光牙くん、紫苑さん。ありがとうございます」
2人がそう言ってくるだけで佐介は感銘を受けた
「もちろんお前も手伝うよな…相馬?」
「えっ!?」
「えっ、じゃないでしょ。先のことはすべて君の責任なんですから、それくらいはやってあげなさい」
「いやだってよぅ…うっ!?……ソウはともかく、俺は構わん。元々コイツの不始末は俺の不始末でもあるしな」
乗り気でない相馬の身体を借りて蒼馬がその提案をうけた
「みなさん…本当にありがとうございます」
「困ったときはお互い様だ」
「えぇ、善忍はたすけ合いですから」
「ソウはともかく俺たちも強力は惜しまないからな」
頼りになる仲間たちからの助力を得られる。そんな関係になれたことへ佐介は心の底から感謝するのだった