閃乱カグラ 忍の生き様外伝 忍少女とのドキドキな日常生活♪ 作:ダーク・リベリオン
ブルン!ブロロロロロロロ!!
「うほ~!きっもち~♪」
「あまりはしゃぐな。危ないぞ?」
「いや~、すまんすまん。ついな♪」
「まったく」フフッ
この日、思いのほか仕事が早く終わった焔はアジトへの帰り路を歩いていると、そこに偶然同様に仕事を終わらせたばかりの光牙と出くわし
せっかくなのでD・ホイールに相席させてもらっているのである
「しっかし、本当に速いよなお前のバイク」
「ふっ、当然だ。毎日メンテは欠かしてないからな」
少し得意げな表情で焔に言い聞かせる
そんな時だった
不意に焔の腹がぐ~っと鳴った
「あっ…」
「腹が減ったのか?」
「い、いやこれはだな!」
必死に誤魔化そうとしたが再び焔の腹がぐぅ~っと鳴り、焔は顔を赤くして恥ずかしそうにしていた
「…ふむ、まだは時間が随分あるし、ちょっと寄り道してもよかろう」
「えっ?寄り道?」
「あぁ、ここからとなると…おぉ、丁度いいところにファミレスがあるな。なら今日はそこで軽く昼食でもとろう」
D・ホイールのナビゲーションシステムを起動させ、近くに手頃な飲食店がないかと検索したところ
タイミングよく近場にファミレスがあるのを見つけた
腹を満たすためにも店に寄ろうと提案した
「い、いいのか?無駄遣いは詠が怒るんじゃ?」
「心配するな。詠だってそこまで固くはない、理由を話せばわかってくれるさ」
詠とてそこまで鬼ではないはずと焔に言い聞かせる
「…そ、そうか?ふ、ふん。仕方ないな~お前がそこまで言うのなら行ってやらんこともないぞ~?」
「素直じゃないな。…そうと決まれば向かうとするか」
「おう!待ってろ~私の肉~♪」
「ふふっ」
最近肉が食べれなかったこともあり、ファミレスで肉系の料理を食べると言いながら浮かれる焔に思わず笑みをこぼす光牙だった
しばらくして2人は目的のファミレスについた
店内に入店し、席に座り、メニューを決めた2人は数分後に運ばれてきた料理を食すのだった
「はぐっ…う~ん、うまい!ひさしぶりの肉は各別だ!」
「嬉しいのはわかるがそんなにがっついたら」
「むがっ!?」
「言わんこっちゃないな…ほら」
長らく口にしていなかった肉厚のステーキに感動と興奮を抑えられず無我夢中でがっつくが案の定喉に詰まったようで胸をとんとんと叩き出した
光牙から差し出された水を一気に飲み干し、深々と息を吐いた
「だぁ~、死ぬかと思った~」
「まったく、せっかちだな」
焔の子供のような仕草に光牙は和んだ
そんな風に食事に光牙と焔が興じている中
光牙たちの向かい側の席で体格は男だが口調が女生な、いわゆるオネェ系の人物3人がテーブル席で何か困った顔で会話をしていた
「どうするつもりなの姐さん?正直このままじゃまずいわよ?」
「早く代理のメンツを揃えないと」
「えぇ、わかってるけれど、他を当たったけどどうにもベストマッチするほどの子達が見つからないのよ~…困っ
たわね~」
途方に暮れながら頭を抱えていた時、他の2人から姐さんと呼ばれていた人が自分たちの向かい側の席に居る光牙と焔を捉える
「姐さん?」
「どうしたの?ぼーっとして?」
「いたわ…いたわよ!いい子達を見つけたわ!」
「本当なの?」
突然、先ほどまで落ち込んでた顔が嘘のように満遍の笑みを浮かべる姐さんに連れの2人がキョトンとなる
姐さんはそんなことはおかまいなしにと即、席を立ち、光牙と焔のもとへ
「ちょっといいかしらそこのお二人さん」
「「っ?」」
「はぁ~い♪」
「…誰?」
いきなり声をかけられた2人は当然のごとく麺を食らう
「ごめんなさいねいきなり声をかけちゃって、実はあたしこういうものなの」
そう言うと姐さんは光牙と焔に名刺を渡す
名刺には彼の名である「マミー」と彼の経営する洋服店の名前が書かれていた
「この店って確かここらじゃなの通った有名ファッションブランドショップじゃないか?」
「あらよく知ってるわね、そうよ。そこが私のお店なの」
「でもそんな有名店のオーナーが私たちに何の用なんだ?」
某有名洋服店のオーナーが直々に声をかけてくるなどどういう訳なのだろうと2人は不思議で仕方ない様子だった
「それがね。実は近々出されるファッション雑誌にうちの店の新作ファッションを載せる予定で、それを試着してもらって撮影してもらうモデルの子たちを雇ってたんだけどその子達が急に急用が出来たとかで来れなくなっちゃったのよ」
理由を説明しながらマミーは困ったようにため息を吐く
「でもモデルならいくらでも当てがあるんじゃ?」
「そうなんだけど、お恥ずかしながらなかなか私たちの作った服を着こなせそうな子が直ぐには見つからないもので、その子達だって必死になってようやく見つけたのよ」
別にモデルがダメというわけではない、だが、どの子も今一だったのだという
「だからどうしようかと思っていたら、そこにあなた達がいたというわけ…お願い、あなた達の力をかしてくれないかしら?もうあなた達が最後の希望なのよ!」
それはもう懸命に説得している感が半端ない様子だった
「…ところでその撮影日っていつなんですか?」
「…今日」ボソッ
「「今日!?」」
まさかの一言に2人は思わず声を荒らげた
「そう、今日なの!今日撮影ができなければ向こうにも迷惑をかけてしまうしうちの評価も下がっちゃうわ!…だからこのとおり、お願い!」
マミーの必死の訴えを見て2人はどうすべきかと考えるもここまで真剣に頼み込んでいるのを無下にもできないと考えをまとめた
「…わかりました。そこまで言うのなら引き受けましょう」
「ほ、本当!?」
「えぇ」
「あ~~、あぁぁ、ありがとう~♪あなた達は本当、あたしたちの救世主だわ~♪」
嬉しそうに瞳に涙をためながら抱きついたマミーに少しおおげさではないかと思うも喜んでるならいいかと思うのだった
ファミレスを後にした光牙と焔はマミー達と共に彼らの経営する店を訪れ、奥にある撮影ルームにやってきた
しばらくして撮影班の人たちもやって来てマミーが事情を説明し、承諾を得たことで撮影が開始されることになった
光牙と焔は別々の更衣室に案内された。そこではスタッフが待機しており、撮影用の服がいくつか用意されていた
そんな中、女子更衣室では焔が用意された服に着替えるよう支持されていたのだが…
「…こ、これを着るんですか?」
「はい♪」
「うっ…」
やたら満遍の笑みを浮かべてくるスタッフの女生を前に焔は言葉を失ってしまう
だが、焔は少し焦っていた
「(くぅ~…成り行きで引き受けてしまったが、う~ん)」
今、彼女が手に持っているマミーが一から作り出したオリジナルの服、ひらひらとしたフリルなどが施されたとても可愛らしいものだった
あまりおしゃれに関心がない焔にとってこういった服には少し躊躇いがある
自分にはとても似つかわしくないと思う、しかし一度引き受けておいてやっぱり嫌ですなんて言えるわけがない
しぶしぶその服に着替えてみた
横にある鏡に映った自分は可愛らしい召し物に身を包んでいた
「こ、これが…わたし?」
鏡に映る可愛らしい服を着た自分の姿を見て徐々に顔を赤らめる
「や、やっぱり似合わないんじゃないかな?」
「大丈夫ですよ。とってもお似合いです♪」
「そ、そう…?」
スタッフの嘘偽りない感想に気恥ずかしさを感じる
「ではメイクに移りますのでこちらに来てください。大丈夫、私が責任を持ってバッチリメイクして差し上げます!」
「あっ、あはは…お、お手柔らかに」
物凄い張り切りを見せるスタッフに思わずたじろぐ焔だった
そこから数分後が経過した
撮影場所には撮影スタッフとマミーさんが2人が来るのを心待ちにしていた
するとそこに先んじて現れる人影が
「あら、あらあらまぁまぁ、素敵~♪」
マミーが思わずうっとりとした先には
「お、お待たせしました」
「オーナー。お待たせです」
スタッフのメイクで一層美女と化した焔がいた
「うんうん、素敵よ焔ちゃん。良く似合ってるわね♪」
「ど、どうも」
衣装に身を包んだ焔をマミーが賞賛する
焔は相変わらず照れ隠しをしていた
その時だった
「オーナー、お待たせしました。こっちも終わりましたよ」
「お疲れ様、それで出来栄えは?」
「バッチリですよ…どうぞこちらへ」
「はい」
スタッフに先導されて光牙がやってきた
「あら、まぁまぁ~♪」
「っ…」
現れた光牙を見た瞬間、マミーは先ほどの焔と同じ態度を取っていたが、それと同時に焔も思わず目を奪われた
彼女達の前に現れた光牙は衣装のデザインもあってかいつも以上にかっこよく見えており、大人の男性っぽさが強調されていた
「とっても素敵ね光牙く~ん♪」
「えぇ、まぁ…ありがとうございます」
「うんうん、あたしの目に狂いはなかったわ2人とも最高に素敵よ♪」
此れ程までに自身が手がけた衣装を着こなす人材に巡り会えたことにマミーは新底喜んでいた
「マミーさん、そろそろ撮影に入りたいんですが~?」
「は~い、じゃあ2人ともお願いね」
「「はい」」
支持されるがままに2人は案内された場所に向かった
「はい、ではこれからシングルとペアの写真を撮っていくんでそのつもりで」
「わかりました」
「ではカメラの調整が終わるまで少し待っててくださいね」
撮影スタッフは光牙たちにそう言うとカメラを微調整し始める
いよいよ撮影なのかと焔は少し緊張をしていた
「……焔」
「な、なんだ?」
「その、だな……なかなか似合ってるぞ」
「ぬあっ///!?」
光牙からの賞賛の言葉に思わず顔を赤らめる
「~っ、そ、そうか?私にしてみればあんましこういった格好は似合わないと思うんだがな?あはは」
「そんなことはないぞ」
「へっ?」
冗談交じりでいった一言を即答で否定する光牙に思わず驚く
「お前は自分ではそうでないと思っているようだが、でもそれは違う。血気盛んで男勝りなとこは確かにお前の魅力でもある。みんなもそんなお前を尊敬している。だが、だからといって可愛らしい格好が似合わないなどということはない、いつものお前も十分魅力的だが、俺は今のお前も魅力に魅力的だと思うぞ」
「っ///!?」ボン!
光牙のその一言に焔は羞恥心MAXとなりぼんっという音とともに頭から煙をだし、顔はトマトのように真っ赤になっていた
「大丈夫か?」
「あっ、あぁ、あぁ…だ、大丈夫だ。…それよりお前だってすごくかっこよくなってるぞ!」
「…ふふっ、その言葉、素直に受け取っておくよ」
これ以上は恥ずかしさでどうにかなりそうだと感じた焔は慌てた様子で光牙を褒める
そんな彼女の心中を察していた光牙は何も言わずただ礼を述べるのだった
「はい、準備完了です。ではお二人共、よろしくお願いします」
「了解です…さぁ、いくぞ焔」
「あっ…あぁ」
光牙に導かれ、焔は彼と共に撮影に望むのだった
ブルン!ブロロロロロロロ!!!
「ふっ、今日は思いにもよらぬ体験が出来たな」
「あぁ、だが私としてはああ言うのは当分の間はないことを願う」
「そんなに非観することもあるまい。なかなか良かったぞ?」
「も、もう!またお前はそうやって!?」
あれから2人は撮影されては衣装を替え、また撮影という流れを繰り返し、無事載せる分の写真が揃ったことにマミーさんたちは大喜びし、これを機に友好関係を築くのだった
そして様々な愛らしい衣装を纏ったことをからかわれながら焔は光牙の運転するバイクに乗りながら家路に向かうのだった
後に雑誌を購入した春香からそのことをからかい座間に問われた焔が発狂したのは言うまでもない……
ちなみにマミーさんのモデルはGBDのマギーさんですw