第一話 次の世界は二次元の世界?ディケイドの憂鬱
ここは『ライダー大戦の世界』士たちは自分たちの世界を渡る移動手段『光写真館』で今後の方針を話し合っていた。
「これからどうするか…」
そう呟いたのは門矢士。つい最近まで他のライダーから世界の破壊者と呼ばれた仮面ライダーディケイドであり、大ショッカーの元首領でもある男だ。姿は茶髪でピンクのシャツ、その上に黒い上着、黒いズボンといった控えめな服装である。
「だったら今までの世界をもう一度行ってみたらいいじゃないか」
そういったのはワイルドな服装と帽子が似合う黒髪の青年海東大樹。世界を渡る怪盗であり仮面ライダーディエンドである男だ。その他にこの部屋には、破壊者を唯一止めることができるロングヘアーの女性、光夏海と『クウガの世界』の仮面ライダーである青年、小野寺ユウスケと銀色の蝙蝠キバーラなどがいる。そこに銀色のオーロラ『世界をつなぐ橋』が現れ中から一人の男性が出てきた。
「久しぶりですね、ディケイド。いや門矢士」
この男の名は『紅渡』オリジナルの世界の仮面ライダーキバであり、世界の管理者でもある男で士を旅に出した張本人である。
「何の用だ」
「すこしお願いしたいことがあってまいりました」
「はあ?」
「実はライダーがいない世界にスーパーショッカーの残党が入り込んだ様なのです。あなたの力を貸してくれませんか」
「ってちょっと待て。ライダーがいない世界って『シンケンジャーの世界』と似たような世界か?」
「はい。そもそも世界は無限に存在しており、やつらはその中の『二次元の世界』に入り込んだようなんです」
そこに海東が士たちの話に割りこんでくる。
「ちょっと待った。僕もその世界の一部なら言ったことがある。だけどあの世界の数は尋常じゃないだろう。そんな世界、どうしようというんだい」
「おい海東、その二次元の世界とやらに行ったことがあるのか?」
「ああ。その中の一つにね。その話は置いといて、そんなに多い世界をどうするつもりだい?」
海東は渡に聞くと、渡は笑顔で言った。
「大丈夫です。今回はたった7つの世界だけですから。
『神の力をもった少女(涼宮ハルヒの憂鬱)の世界』
『13人の英雄(ポケットモンスターSPECIAL)の世界』
『赤いひげと音速の青(マリオ&ソニック)の世界』
『小さき名探偵(名探偵コナン)の世界』
『デジモンと人間(デジモンクロスウォーズ)の世界』
『緋弾の独奏曲(緋弾のアリア)の世界』
『UTAUボーカロイドの世界』の七つです。あとこれを」
と渡は三十枚位のカードを取り出した。
「これは?」
「その世界に必要なカードです。そして」
そしてさらにもう一枚カードを取り出す。
「このカードは『ディメンションゲート』というカードで世界の壁を超えることができます。ただし行ったことのある世界だけです」
「ほう、すごいカードだな。もらっていいのか?」
「分かった。ところでお前はこれからどうするんだ?」
「僕はこれから行かないといけない世界が大変なことになるという情報があるのでそちらに行きます。ではよろしくお願いします」
そう言って渡はオーロラの中に入っていった。
「大変なことになりましたね。士君」
「ああそうだな夏海」
夏海の言葉に答える士。
「でも士」
「なんだ、海東」
「今回の旅には僕ら二人しか行けないみたいだ。どうする?」
「なんだと」
「「「え?」」」
その言葉に見事に声が重なるユウスケ、夏海、キバーラの三人。
「ちょっと、どういうことですか。大樹さん」
「二次元の世界にはもともと次元戦士(ディケイドやディエンドの事)しか越えられないんだ」
「そうか…だったらすまない夏海、ユウスケと一緒にクウガの世界にいてくれないか?」
「ええ!?」
「なんでだよ」
「すまない。だがな、また俺のせいで世界が崩壊するかと思うと、いてもたってもいられねえんだよ」
「士君…わかりました。必ず世界を救ってきてください。約束ですよ」
「ああ、わかった。じゃあな」
「またな、士」
「ああ、ユウスケもな」
そのあと、ディケイドに変身した士はさっそくもらったカードを使った。
≪アタックライド・ディメンションゲート≫
機械音が鳴り響き、灰色のオーロラが出現しその先にあるクウガの世界にユウスケたちは入っていった。そしてオーロラは消失した。
「海東。さっさと行くぞ」
「分かったよ士」
写真館に入り、変身をといた士がチェーンを引っ張ると背景カーテンが下りてくる。
そこに描かれていたのは中央にSOSと縦に書かれた地球とそれの上に立つ一人のセーラー服姿で、黄色いリボンをつけている少女の絵(簡単に言うと、涼宮ハルヒちゃんのOPの最後辺りの画像)だった。
「なんか面倒そうな世界だな」
「じゃ、早くスーパーショッカーの残党を倒そうか士」
「ああ」
そう言って二人は外、神の力をもった少女(涼宮ハルヒの憂鬱)の世界に出て行った。
「おっ」
「どうやらこの世界の君の役目は高校生のようだね」
「ち、555(ファイズ)の世界と同じかよ」
今回も例のごとく服装が変わり、士は青緑のブレザー姿になっていた。胸ポケットには北高と書かれた生徒手帳が入っておりそこには【3年3組 門矢士】と書かれてあった。
「とりあえず俺は北高ってとこに行ってくからこの世界の情報収集よろしくな」
海東に言った士は、自分の頭の中にあるこの世界の情報を頼りに、専用バイク『マシンディケイダー』に乗り北高に向かった。
「僕にあんなこと言うなんて。少しは変わったみたいだね。士」
海東はつぶやいたが、それを黄色いリボンをつけている少女が見ていたことに気付いていなかった。そのまま少女は目を輝かせて北高に向かう。
「キョーン!世界の不思議をついに見つけたわよー!」
そう叫びながら・・・・・・・その30分後、士は北高で大変なことに巻き込まれた。
《ここから門矢士目線》
「よう、つっかさ。引きこもりのお前がよく来られたな」
俺の隣の席の奴が言う。意味がさっぱり分からないが適当に返しておこう。
「ああ、まあな」
「そういやよう大変だったぜ。お前が来なかったこの一学期。新入生に変人がいてよ」
何の話かしらんが黙ってくれ。俺がそう言おうとした途端驚くべきことを話した。
「そいつさー『SOS団』とかいう同好会作ってよ」
SOSだと!?
「なんだと、そいつの名は?」
俺がそう聞いた途端、バン!
「私の名前は『涼宮ハルヒ』あなたが門矢士ね。ちょうどよかったわ。あなた、私のSOS団にはいりなさい!」
はあああっ?なんだこいつ。俺が「あのなぁ」という前にそいつ、いや涼宮は俺の手をつかんで、教室の外に連れだしやがった。
「なんなんだよ!?」
俺は思わず叫んだが、そのまま引きずられてどこかに連れて行かれてしまった。
「ホントに一体なんなんだー!?」
俺の声が学校中にこだました。
部室棟SOS(世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの)団部室
なんかしらんが俺は今、部室棟というところにいる。ホームルームの時間なのにな…。同じホームルームのはずなのにこいつは何でここにいるんだ。涼宮!そう言おうとしたら涼宮は満面の笑みをこちらに向けてきた。
「ねえもしかしてあんた、異世界人?」
は?なんで知っている?だが知られたらいろいろ面倒なので俺はこう答える。
「お前バカか?んな分けねえだろ」
「残念ね、今朝見たのよ。あなたの写真館が空間を歪めて現れたのを」
「なに?だがそれだけでなんで俺が異世界人なんだよ」
見られていたのかよ。まあおれはたしかに異世界から来たが…。
「だって一緒にいた男が言っていたじゃない。「どうやらこの世界の君の役目は高校生のようだね」って」
「いやそれは」
「それに私の記憶ではこの学校に門矢士という生徒はいないはずだわ。なのに皆は貴方がいることを普通と思ってる。だったら異世界人しかないじゃないの」
なんでだー!?てかこいつ、記憶が操作されてないってことは、この世界の重要人物か?だとしたら…。ドカーン!
「なんだ?」
「な、何なの?今すぐ見に行くわよ。士!」
ってちょっと待てこら!
「あ、キョンたちを呼ばなきゃ。ちょっと待ってなさい。いいわね」
そう言いながら涼宮はどこかに出て行った。まあバカ正直に待っとくのもなんだし、爆発音の元でも探しに行くか。
《門矢士目線END》
北高の中庭
士は煙が上がっていた場所、中庭に来ていた。そこでは骨柄の全身タイツ、鷲が描かれている銀色のベルトを身に着けた『ショッカー戦闘員』が20体くらいと『龍騎の世界』の怪人『ミラーモンスター』の一体、カニに似た黄土色の怪物『ボルキャンサー』が暴れていた。
生徒は全員逃げたようだが、ハルヒと黒髪の疲れた表情の男子生徒『キョン(あだ名)』と、藤色のセミロングで小柄な無表情の女子生徒『長門有希』と、茶髪のロングヘアーで不安そうな顔の女子生徒『朝比奈(あさひな)みくる』と、茶髪でさわやかな笑顔の男子生徒『古泉(こいずみ)一樹(いつき)』たちSOS団がそこにいた。
「やっぱスーパーショッカーか。しかしなんで涼宮がいるんだ?」
士は疑問に思うのだがその理由は面白い(・・・)からである。
「キョン、有希、みくるちゃん、古泉君。ついに私たちSOS団は世界の不思議を目にしたわ!みんな撮影するわよ。6人目の士はどこかに行ったけどしょうがないわね」
だが面白いと思っているのはハルヒだけのようである。
「おい長門。ハルヒが言っている6人目はともかくあの怪物はなんだ。またハルヒの仕業か?」
「あの怪物を構成している物質は本来は存在していないもの。したがってあの怪物はこの世界のものではない」「てことは異世界からあれは来たのか」「そう。それと今回は涼宮ハルヒの仕業ではない」
キョンの問いを機械のように答える長門。
「あれ、すごく怖い気配を感じます」
「本当に厄介なことになりましたね。このままでは涼宮さんの力であんなのが普通にいる世界になってしまいます。早く何とかしなければ」
とみくると古泉がキョンにハルヒには聞こえないように言う。
解説しておくと長門は宇宙製のアンドロイドで、神の力を持っているハルヒを見張りながら、密かに彼女とキョンを危険から守っている。みくるは未来人で長門と同じく時間をゆがませる力を持つハルヒを見張っている。古泉は超能力者で『機関』という組織からこの世界の神、涼宮ハルヒの機嫌を損なわないように見張る様に言われている。
この三人の秘密を知っているのは唯一普通人のキョンだけ。ハルヒは考えたことを実現化させる力、つまり神の力を持っており宇宙人などの存在を信じてしまうと、それが普通に存在する世界になってしまう。
さらにハルヒが自分の力を自覚してしまうと世界が終わるかもしれないというのだから、事情を知っている四人は陰からフォローするしかないのだ。そういう情報が士の頭に流れ込んできた。
「なるほどね。そんな事情ならしょうがないが倒さないといけないしな」
士はそう言ってハルヒたちの目の前に現れる。
「お前ら危ないから下がっていろ」
「あ、どこ行っていたの士。あれを撮るから手伝いなさい」
「お前な、人の話聞いているか。いいから下がっていろと言っているだろが」
そう言って懐から中央に赤い宝石『トリックスター』が埋め込まれている、カメラに似ているバックル『ディケイドライバー』を取り出し腰に取りつけ、左側に手帳型の『ライドブッカー』がついているベルトが出現する。
「士?」「おい涼宮。こんな時だがさっきの質問答えてやる」
「え?」
「確かに俺は異世界から来た人間で…」
ライドブッカーを開いてカードを一枚取り出し、目の前に突き出す。それは仮面ライダーの力が入っている『ライダーカード』の一枚で緑の複眼、マゼンタカラーの戦士が描かれていた。士はディケイドライバーのハンドルを開き、中央部分が九十度回る。
「通りすがりの仮面ライダーだ。変身!」
そう叫びカードをディケイドライバーに投入する。
≪カメンライド≫
機械音が鳴り響きディケイドライバーを元に戻す。
≪ディケイド≫
機械音が鳴った途端、ディケイドの紋章が一瞬浮かび上がり、九つの幻影が飛び出して、士に重なり黒い戦士の姿にする。最後に何枚かのマゼンタのプレートがドライバーから飛び出して頭部に突き刺さりボディーがマゼンタに染まる。
そこに立っていたのは士ではなく、泣いているような緑の複眼、黒いラインが入ったマゼンタカラーのボディー、ところどころに【十】があしらわれている装甲が特徴の、平成10人目の仮面ライダー『仮面ライダーディケイド』の姿だった。
次回に続く!
放仮ご「自分的には、ハルヒと士はキャラ的に合っていて、立場的には士はキョンと似ているなぁと思う」
海東「ちなみに、書いているのはマリオ&ソニック編の前半までだよ。それ以降は…VOCALOIDの世界を書いているんだっけ?」
放仮ご「ああ…書き終わったらボカロの事件簿の方に出すつもりでいる…」
海東「僕のキャラが微妙に違うとか、そういうのは気にしないでくれたまえ。作者もDVDで見直したら海東じゃねぇとか思ったらしいから」
放仮ご「次回も…多分、今日投稿すると思うけど…お楽しみに!」