学園一の美少女達は何故かヤンデレで学園一のイケメン達に何故か兄と呼ばれる件について 作:白黒モンブラン
ヤンデレ描写はまだです。
あと会話が多いのでどうかご容赦を…。
放課後。
昼休みに約束した通り、佐助とアーマードコアの話で盛り上がっていた。
中々に話の分かる奴で、今は個人的に高い難易度を誇ると思う「ラストレイヴン」の話をしていた。
「で、ござるな。しかしラスジナの所をよくそのアセンで行けたでござるな」
「最初は千マシとか使ってたんだが、エイムがダメダメでな。仕方なくミサイル重視のアセンで行ったら何とか行けた。まさかハイアクトミサイルがあそこまで有効だと思わなかった」
「まぁ拙者はとっつきパイルでござるが」
「お前がドミナントだよ…」
嘘やん。
パイルで仕留めるとかどんな変態だよ(誉め言葉)
当てるのもやっとだというのに、どんな特殊な訓練を受けてんだ?
「おっと、そろそろ行かないとな」
「どこにでござるか?」
「買い物だよ。帰りがてら寄るんだ。わりぃが…」
「いいでござるよ。こんな時間まで語り合えただけでも楽しかったでござるよ」
「俺もだよ。んじゃ明日」
「うむ!明日でござるよ」
バックを背負い、教室を出て外へ。
そのまま校門へと向かうと、ポツンと一人立っている奴がいた。
見た感じ女子…何となくだが上宮に見える。
だがこの位置だと少し遠くて見えない。
歩いて近づいてみると、やはり上宮だった。
だがその表情は浮かない表情。
何かあったという事は判断できる。
無視するのもどうかと思うので、上宮に声をかける。
「どうした、上宮さん」
「新幡君…。いつ居たの?」
「ついさっきだ。で、どうした?浮かない顔をして」
「うん…少しね」
「少しって感じの表情じゃねぇだろ。まぁ…聞かれたくないならこれ以上は聞かんが」
来て初日。恩人にこんな表情をされるのもな。
ほっとけないと言えば、そうだが…
―――本人がこうだとな…
聞き出そうにも聞けない。
さてどうしたもんかね…。
無理やりなのは好きじゃない。
あるとしたら…あ、そうだ。
「上宮さん、今から時間あるか?」
「え?あるにはあるけど…」
「なら良かった。買い物に付き合ってくれ」
「…買い物?」
「そ、買い物」
上宮の手を握り、つないだまま歩き出す。
手をつないだせいか、上宮の顔が紅くなった気がするが気にしない。
大丈夫、俺も顔紅いのが分かるから…。
ああ~…やっべ、すっげぇ恥ずかしい。
~渚視点~
半ば強引に学校の道中にあるスーパーに来た私と新幡君。
何でここの来たのかしら…?
あぁ…そういえば彼は一人暮らしだったのよね。
それに昨日は食材を買い忘れていたとも言っていたわね。
で本人はというと…
「あ~…今日は高いのか。仕方ない、これを代用して…野菜大盛りうどんにするか」
あら、意外とヘルシーな料理。
野菜多いのはとてもいい事だわ。健康に良いし、それにうどんの上に乗せるなら量もボリュームもさながら男の人でも満足しそうね。私自身それなりに食べる方だけど、その一品なら事足りそう。
それにしても、真剣に野菜とにらめっこする彼、まるで主婦みたいね。
「ふふっ」
ついその姿に笑いが出てしまう。
それが聞こえていたのか、新幡君が顔を赤くして振り向いた。
「な、なんだよ…」
「あら、聞こえたのかしら?」
「ああ、きっちりな」
「それはごめんなさい。只、貴方の姿を見ていると主婦に見えて」
「まだ学生なんだがなぁ…」
「学生の皮を被った主婦かしら?」
「怖いわ」
そう言いつつも彼はかごに野菜やら他の食材を入れていき、カートを押して移動。
その後を私が追い、適当に冗談に言う。それを彼は無視せず返してくれる。
そんなやり取りが少しだけ楽しく感じた。
「楽しい、か…」
何時振りかしらね?楽しいと感じたのは…。
一年前?二年前?…いえ、それよりも前ね。
中学に上がった辺りかしら…。
色んな人が私に話しかけてくれて…何も下心無しに話しかけてくれた。
話するのが楽しくて、入学して毎日が楽しかった。
でも…
―――誰も話しかけてくれなくなった…―――
それに気づいたののは二年に進級した辺り。
ふと誰も話かけてこれなくなった。
同性からも異性からも。
何故そうなったのか?それは誰かが流した嘘が原因だった。
嫉妬…それがその人物を動かした原動力で、私を陥れた。
それからね…楽しいと思うのを忘れたのは…。
もしかして新幡君はそれに気づいていて…?
「上宮さん?」
名前を呼ばれてハッとする。
どうやら昔を思い出していたせいか、ぼおっとしていたみたいね…。
変ね。今日の私。
「え、ああ…何かしら?」
「ぼおっとしているけど、大丈夫か?」
「ええ。大丈夫よ。それよりも買い物は大丈夫?」
「ああ。後は会計するだけだ」
「そう。なら私は入り口近くの自販機の前にいるから」
「おう」
彼の真意は分からない。
でも…それでも、私の為にそうしてくれたのなら、いつしかお礼を言わないとね…。
何時にしようかしら…?
そんな事を思いながら、私はスーパーを出て、近くの自販機で彼を待つ事にした。
四月と言え、うっすらと肌寒い。
何となく彼が作る野菜大盛りうどんが食べたいわ。この時期にはぴったりそうだし。
「あれ?あんた、もしかして上宮?」
どこかで聞き覚えのある声。
そっちに顔を向けると、中学の同級生がいた。
お互いに違う高校に通う今、同級生のその姿を今時のギャルみたいだった。
着崩した制服に短く穿いたスカート、耳にはピアス。髪も金髪に染まり、昔の同級生には思えなかった。
「貴方は…。久しぶりね、中学以来かしら?」
「そんな感じだっけ?まぁいいや。にしてもさアンタがここに居るなんてね……
見てるだけで、反吐が出る」
「…」
自然と私は冷静だった。
何となくわかっていたのだ。あの時、あの嘘を流したのはこの同級生だという事を。
怒りなどない。只、さっきまでの楽しい感じが台無しだ。
「いっつも周りにちやほやされてさぁ。男なんか、どいつもこいつも上宮、上宮ばかり。だからさ、言ってやったんだよ。上宮は話しかけてくる奴全員の陰口を言いふらしている最低な女ってね。そしたらさ、み~んな、信じ切っちゃってさ。ぷぷっ!あの姿、見ていて最高だったわ。しょうもない嘘に「黙りなさい」あ?」
この怒りは最もだと言いたい。
私はどうでもいい。周りまで馬鹿にするのは許せなかった。
例え周りが加害者だとしても。
「わりぃ、上宮。少しレジが混んでいてな…って、その人は?」
そこにレジで会計を済ませ、袋を下げた彼が来た。
どうしようかしら…出来れば早く済ませたいけど…。
「アッハ!何こいつ!ちょ~キモイんですけど!何、あんた、こんな奴と付き合ってんの」
新幡君を見るや否や同級生は彼に暴言を吐き出した。
関係のない人にまでこんな事を言う彼女に、流石に怒りを感じた。
止めようと私が口が開く先に、彼が先に口を開いた。
「顔が良くないのは受け入れてるけどな。にしてもアンタ、隣の高校の生徒だろ?」
「あ?それが何?」
「そりゃよかった。スーパーの店長さんがアンタに話しがあるとさ。何しろ三日前の万引きについて話がしたいってさ。…こいつですか?隣の高校の制服、金髪、ピアス、短く穿いたスカートの女子って」
彼の後ろからお店の店長らしき人物がやってくる。
あら?この人店長だったのね。たまにレジで見かけるから店員さんかと思っていたわ。
店長は同級生を見ると即座に頷き…
「ああ、この子だ」
「ちょっ、私万引きなんかしてないし!勝手に万引き犯に「多数ある防犯カメラ、そして多数の目撃証言…今更言い訳なんて見苦しいぞ」ッ!!」
新幡君の追い打ちが入り、同級生の表情があきらめた表情になる。
もう逃げれないと察したのだろう。
しかし何故彼は彼女が万引き犯だという事を知っているのだろうかしら?
彼女が後から来た他の店員と店長と共に店内に入る後ろ姿を見届けながら、それだけが疑問に残った。
~峻視点~
上宮の中学の同級生との一悶着が終えた後、スーパーを後にして帰り道を歩いていた。
その隣を上宮が歩いていて終始無言の状態が続いた。
「ねぇ?」
帰り道の半分に差し掛かった時に静かだった上宮が口を開いた。
「どうして彼女が万引き犯だと知ったの?」
「レジ担当していたのがあの人でな、俺を見た瞬間聞いてきたんだ。この子を知らないかって。聞けば三日前に店で万引きした奴みたいで、犯行は目撃したんだが逃げられたらしい。だが俺はそいつと面識がないから分からんと言って会計を済ませて、袋に詰めていると、上宮がそいつと話しているのが見えてな。しかもそいつは店長が探している人物と来た。そこで…」
「そこで?」
「店長に言って、先に俺が二人の間に入る。そして後は御覧の通り」
まぁ二人が話しているのを少しばかり聞いてしまったが…。
「じゃあ制服の件は?」
「あれは単に見覚えがあった。それだけの話だ」
まぁうろ覚えだったが、向こうが肯定してくれたから良かった。
ああ、でも覚えられたりしないよな?
俺、喧嘩弱いんだけど?てか暴力反対!
「それに上宮さんは、あいつの流した嘘で嫌な思いをしたんだろ?あいつには万引き犯という嘘よりもひどい名が付く。昔した悪さのツケが回ってきた…それだけの事」
「そう…でもありがとう」
「礼を言われるほどの事はしてないが…まぁどうも致しまして」
あの女子がした事は時間が過ぎていくまで消えないだろう、
だがそんなのは無視すればいい。
気にする必要がないのだ。
所詮嘘なのだ。振り回される必要はない。単にそれだけの話だ。
それを言えばいいんだが…こういうのはなぁ…。
…。
……。
………。
ああ!もう仕方ねぇ!これしかねぇんだ。
「噂は消えないかも知れんが…。気にする必要はねぇよ。それにもう一人じゃないだろ?」
「っ!」
「まぁ…その、何だ…。俺で良ければ話相手位はするさ。だから、浮かない顔をあるのはやめたらどうだ?上宮には似合わない」
「え、それは…その…」
「あ…」
ああああああ!!!!言ってしまった!!!
セリフ考えたのに、余計なのを足してしまうかね!俺ぇッ!!
「今のは忘れてくれ!てか忘れろ!」
「フフッ、いいえ、忘れないわ。一生ね」
ふと上宮と目が合う。
その表情は朝や昼に見た表情じゃなく、とてもやさしそうな表情。
憑き物が取れ、安堵した優しい微笑み。
誰もが見惚れそうな表情がそこにあった。
「わ、わりい!先に戻る!」
「あ、ちょっと!」
家に向かって走り出す。
流石にあれは直視できない。それぐらいやばい!破壊力がとんでもねぇ!!
~渚視点~
「ありがとう…」
走り出していった彼の背中を見届け、私は静かに呟いた。
それにしても何かしら?この感覚は…
何故か彼の顔が頭から離れない。それに何でか顔が熱くなる…。
もしかして私は…彼に…?
「新幡君…」
彼の名を口にすると、また体が熱くなる。
もしかしてじゃない。これは…
「恋、かしら…」
学校初日してフラグを立てる主人公(お前がやったんだろが)