学園一の美少女達は何故かヤンデレで学園一のイケメン達に何故か兄と呼ばれる件について 作:白黒モンブラン
投稿が遅れた申し訳ないです。
ご感想くれた方、ありがとうございます。
そしてこの作品をお気に入り登録してくれている方々、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとございます。
今回は少しだけ病み描写を入れてみました。
こんなのヤンデレじゃねぇ!と思うかも知れないですが、どうかご容赦を。
上宮の一件から一週間が経った。
え?早くないかって?一週間は空きすぎ?
仕方ないだろ。何にもなかったんだからよ。
あるとしても、俺と佐助がゲームの話をしている所に上宮も良く話に混ざる様になったぐらいだ。
本人はゲームとかに詳しい訳ではない。只、楽しそうだからという理由で混ざってくる。
分からない事があれば質問し、興味があれば「やってみようかしら」と言ったり…。
俺も佐助もそれを拒む事なく、休み時間ではこのメンツが当たり前になってたりする。
ちなみに上宮と初めて会話した佐助だが、あいつ、かなりもじもじして声もうわずっていた。
その姿が中々に面白かったと、ここに追記しておくとしよう。
それで今はというと…
「嘘だろ…」
俺は携帯を見て、絶望した。
時刻は朝七時半。学校が始まるのは九時。
つまり一時間半も早く、学校に来たのだ。
そもそもこんなにも早く学校に来たのかと言うと、単に俺が寝坊したと勘違いしただけの話である。
いやさ、朝起きて、目覚まし時計見たら八時半。ずれている事にも気づかず、急いで家を飛び出た次第だ。
そこは携帯を見ろって?焦ってて携帯の存在を忘れてたんだよ…。
「二度寝出来たのにな…。仕方ない、か…」
早起きは良い事だとも言う。
適当に学校内をぶらぶらして時間を潰すか。
上宮にある程度教えてもらったんだが、まだ把握できていない所もある。
その点では好都合だ。それに屋上とか行ってみたいと思っていたしな。
校内に入り、教室に向かう。
階段を上がり、自身の教室へ。
そこである事に気付く。
「ん?」
教室の戸は開いていた。それに誰かの席にバックも置かれている。
本人だと思うが…あの席は誰だったろうか?う~ん…思い出せんな。
どちらにせよどうでもいい話だ。この先関わるかどうか分からんしな。
自身の席にバックを置いて、再度下に降りる。
校舎出入口近くには自販機が置かれており、缶コーヒーを買う。
その時、自販機に良くある数字のスロットが動き出した。
同じ数字が四つ並んだらもう一本みたいだが、大概こういうの当たらない。
数字は1112と並び、外れ。
まぁそうなるわなと思い、缶コーヒーを手に歩き出すとその先に一人の女子がいた。
じっとこちらを見つめ、その場から動く気配はない。
見た感じ一年生だが…何してんだ?
すると向こうが先に口を開いた。
「もしかして…新幡先輩?」
「そうだが…?」
「やっぱり。でも噂とは少し違う気が…」
噂ってなんだ、噂って。
学校に来て一週間しか経っていないのに噂される覚えなんざねぇぞ。
てか誰だよ、そんな噂した奴。俺が前の高校で友達と作った鉄血メイス(コスプレ用)を叩きつけてやんぞ。
バルバトスはないが。
「噂は知らんが…あんたは誰だ?」
「あ、ごめん。私は一年の時崎 雫」
「で、その時崎は俺に何の用だ?」
「大した用はないけど…私の周りで噂になっている先輩を見たからそれで…」
「話かけた、と?」
「うん」
はぁ~、と小さいため息を付く。
下らない。下らな過ぎて言葉にするのは面倒になる。
噂って根も葉もない所で確証もなしに出てくるんだから余計にだ。
こいつも噂に踊ろされて話かけてきたのだろう。
にしてはあんまり興味がなさそうに見えるのは気のせいか。
「でも本当なの?学校初日であの上宮先輩と仲が良くなったって」
「まぁ、そうなるかね…。何だ、憧れだったのか?」
「私はどうでもいいけど、周りからしたら多分」
まぁあいつは男の俺から見ても綺麗だからな。
普通にモデル女優と張り合えそうだからな、女子が憧れるもの当然だが。
だからと言って、その憧れと仲良くなっただけで何で噂されなきゃならんのだ?
「そうかい。まぁ心底どうでも良い。それよりもコーヒーを飲みたいから行きたいんだが?」
「ここで良いじゃん」
「馬鹿。こういうのは屋上で飲んで、ホッと息を付くのが良いんだよ」
「何それ、まるでおじさんみたい」
「うるせぇ」
そう微笑む時崎は自販機に凭れると、何か思い出すような表情を浮かべた。
何を思い出しているのかは知らない。それを詮索するようなこともしない。
人には色々なのだ。そこに踏み入る時は本人が許可した時のみ。
「ねぇ、先輩」
「何だ?」
「たまにで、良いからさ。こんな風に話相手してくれない?」
「理由は?」
「理由なんて良いでしょ。それに先輩となら仲良く出来そうだし」
「そうですか…。なら勝手にしてくれ」
「うん、勝手にするよ」
凭れていた自販機から離れ、時崎は自身の教室へと歩き出し行った。
やれやれ、何か抱えてんな。
何で俺の周りのは抱えた奴がいるのかなぁ…俺はお悩み相談窓口じゃないんですがね…。
「いや…」
自分からそうしてんのかね。全くお人よしのも本当に大概だな。
屋上に行くのをやめて、その場で缶コーヒーを開ける。
一口飲むと、ほんのりとした甘みと苦味が口に広がる。
それが目覚めの一杯には丁度良く感じた。
「む?一年の時崎 雫と申したか?」
「ああ。佐助は知っているか?」
学校が始まり、二時間目が終わった休み時間。
情報収集が得意そうな佐助に俺は今朝会った時崎の事を尋ねてみた。
「うむ、知っているでござるよ」
「ねぇ、新幡君。さっき時崎さんの名前を出さなかった?」
そこに上宮も加わってくる。
流石に慣れたのか佐助がもじもじする様子はなかったのは残念だが。
「新幡君殿、流石にもじもじしないでござるよ」
「勝手に心を読むな」
エスパーかよ、こいつ。
今はそれはいい。上宮が知っているとはな…。
「上宮も知っているのか?時崎を?」
「ええ。私と同じ中学の出よ。直接的な関わりはなかったけど…一度だけ姿を見た事はあるわ。あれは退屈している、のかしらね。そう感じたわ」
それは何となく感じた。
周りの事に非干渉的というか、物事に対して無関心。
単純に俺がそう思っているだけかも知れないが。
「成程。にしても、何に対して退屈と思っていたんだ…?」
「多分、それは…全てに対してじゃないかしら?」
「全て、でござるか?」
佐助の一言に上宮は頷く。
それが分かる上宮には、何か感じる所があるのだろうか。
嘘によって孤立し、全てに退屈になった事があったのかも知れない。
もしそうなら時崎は、何らかの要因でそう思うようになったのかも知れない。
例えば普通過ぎて、退屈になったとかだ。
学校に来て、勉強して、家に帰る。それだけの毎日だと、そう思っても可笑しくない。
実際俺もそう思った事があるからな。
「時崎さんと何かあったの?新幡君」
「今朝会った。そして暇があれば話相手になってほしいと言われた」
「話相手?どうして?」
「さぁ分からん。俺となら仲良くなれそうとか言っていたな」
何が狙いか…。
今の俺にはさっぱり分からない。
只、少しの間は時崎の話相手になってみたかも知れない。
そこから何か分かる所があるかも知れないしな。
~渚視点~
今日、新幡君が一年生の時崎 渚さんの事について私と太田原君に聞いてきた。
どうやら朝、話したらしく、その際暇があれば話相手になってほしいと言われたらしい。
そこで私は想像してしまった。
彼と時崎さんが楽しく話しているのを。
彼が誰と話そうが彼の自由だ。
それなのに…なのに…
どうして…
こんなにも胸が痛むのかしら?
彼の声を、姿を…何もかもを独占したい。
私だけを見ていてホシイ。
「何を考えてるのよ…私は」
嫌な感情…。
でも…
マチガッテイナイ ト オモウノハ ナゼカシラ?
ヤンデレを描くの難しいですね…。
上手くかけている方が羨ましいです。