うわああぁごめんなさいぃぃ!!(土下座)
文句なら某対戦ロボゲーを勧めてくれやがった僕の兄貴に言ってくれェーー!((
リネ「許して欲しいなら僕の出番を増やせー!!」
うるせぇーッ!!!お前の許しなんていらねぇしそもそも僕と読者が求めてるのはお前じゃなくてシュラバなんだよ!!(逆ギレ)
リネ「それ本人に言っちゃダメなやつ!!」(涙目)
ラバ「おーいお前らー、今本編で主役がピンチなの忘れてないかー?早く助けてー」
一人音に対応出来ずにいたシュラは、信じられない光景に目を疑い絶句する。
相方が一瞬で壁まで吹き飛び、血反吐を吐いて地面に突っ伏した。そして標的を仕止め損ねた。ただそれだけしか理解出来なかった。
一瞬だった。本当に一瞬の出来事だった。セリューの胸に刺すつもりだった槍状の糸はトンファガンの弾が当たるも弾き返し、だが軌道を逸らされた今は彼女の脇腹に突き刺さっている。
そして槍が刺さった直後、あのままセリューの心臓を貫き即死させていれば機能が停止する筈だった狂化中のコロが、ラバックを容赦なく襲った。
瞬時に糸で防御しようにも即席の壁は容易く破かれ、正面から直撃してしまった。だが幸い、事前に自分の身体に巻き付けていた糸の防具のおかげで辛うじて息をしている。
「(やべぇ…身体が全く動かねぇ……ッ!)」
いくつか骨が折れ喀血するラバックのダメージはそれだけではない。壁に打ち付けられた際に強打したのか、頭から血を流す彼女の意識は朦朧としていた。
「はは…あははっ!!何が形勢逆転だ、正義は必ず勝つ!まずはその女からだ!踏み潰せえええええぇッ!!!」
高笑いするセリューの脇腹から溢れる血が、刺さった槍を伝って地面に落ちる。
それでも彼女は、死んででもナイトレイドを殺してやるという強い想いでコロへの指示を優先した。
~ラバックside~
ちくしょう…こんなところで……ッ!!
まだ死ぬわけにはいかない。やるべき事がこの先まだたくさんある。でもそれよりも、迫り来る死の恐怖が一番強かった。
視界がぼやける。全身が焼けるように熱い。またあの恐怖と痛みを味わうのは嫌だ。一度体験した死に怯える俺は心の底から助けを求める。
「ナ、ジェンダ…さ……」
死に際に思い浮かんだのはあの時と同じ。今も変わらない最愛の人。
ごめん、ナジェンダさん……俺、貴女の期待を、また裏切っちまうみたいだ……。
シュラの流した血も大分多い筈だ、恐らく俺を助けに来る余力もない。二度目の最期も呆気なかったなと苦笑して、己の死を迎え入れようと瞼を閉じる。
大丈夫、いずれまた受けるべき報いが前回より早く訪れただけだ。冷たい暗闇にいるのも、多分少しの間。何も恐れる事はない、そう自分に言い聞かせる。
……でも、
「死にたく、ない……」
心なしか、頬に何かが伝った気がした。
泥沼に沈むように薄れていく意識の中では、それが涙だと認識する事すら出来なかった。
~NOside~
「__シャンバラ!!!」
コロの足が迫ったその時、彼はラバックの予想を裏切った。
出血が止まらない?そんなものは関係ない。そう言わんばかりに、シュラの身体は動き出していた。
コロにシャンバラを向け発動させる。その瞬間に現れた大きな陣が眩い光を放ち、コロを包み込んだ。
眩しさにセリューが目を瞑るが、次に瞼を開けた時には、相棒のコロがそこから消えていた。
「コ、コロ……?貴様、一体何をした!?」
「次元方陣シャンバラ……帝国軍の奴なら、そんくらいの情報は知ってるだろ?」
「っ!!」
「てめぇの玩具はもうここにはいねぇ。さぁ、ケリ着けようぜ!」
シャンバラの奥の手。マーキングの有無関係無しにランダムで対象をどこかに転送させる大技を使われた事で、動揺を隠せないセリューの額に汗が滲む。
お互い重傷で傷口から大量の血を流しており、どちらも今すぐ倒れても可笑しくはない状況。だが、
「帝具をまだ使用出来たのなら、何故一人で逃げなかった?悪らしく仲間を見捨てれば自分だけは生き残れるのに…!」
「……確かに、俺はてめぇが思ってるような極悪人だってのは認める。けどな、そんな俺でも、そいつの泣き顔には弱ぇみたいでよ……。ま、こんな事言ってもどうせわかんねぇだろうけどな」
この戦いに勝とうが負けようが、セリューがその理由を知る事はない。これ以上話す気のないシュラはいつでも彼女の攻撃に対応出来るよう姿勢を低くする。
再生能力を持つコロが居たのならセリューが勝っていただろうが、生憎その相棒はどこかに飛ばされた。これで勝敗は五分五分に見える。しかし、
「(くそっ、血ィ流してる状態で奥の手まで使っちまったから、正直かなりヤバいな……)」
失った血の量に加えて精神力を大幅に消耗するシャンバラを二度使用したシュラは肩で息をしており、その体力はもう限界に近かった。
自分の攻撃が相手に当たろうが当たらなかろうが、次の一手で決着が着く。両者がそう思っていた矢先、
「__が、あッ……!!?」
突然、セリューが自分の左胸を握り締め苦しみ始めた。
何事かと目の前に居たシュラも驚くが、こんな芸当が出来るのは一人しかいないと確信し、無意識に笑みが溢れる。
「まだ生きてるって信じてたぜ、ラバ!!」
「俺のしぶとさを…舐めんじゃ、ねぇよ……!」
シャンバラ発動時に放たれた光の眩しさに呼び起こされ、一時的に意識を取り戻したラバックが、息も絶え絶えな状態でありながらも地に伏したまま最後の力を振り絞るように槍に繋がった糸を引く。
「心臓に、糸を巻かれた気分は、どうだい?なかなかエグいだろ」
「き、さま……っ!!」
セリューに刺さっている槍の糸が体内で解けていき、その一本一本が心臓へと向かい締め付ける。
「残念だけど、これ以上喋ってる余裕は無さそうだ。先に地獄で待ってろ、セリュー・ユビキタス……!!」
ラバックの引いた糸が、セリューの心臓を無慈悲に砕く。
「こ、んな……うそ、だ……おーが、たい…ちょ……」
受け入れられない現実に絶望したセリューが最後に呼んだのは、師の名前。
憧れだった彼のように全ての悪を滅すると誓っていた彼女の夢は、またしてもナイトレイドの手によって途絶えた。
「へへっ……これで、シェーレさんが…死なず、に……」
「ラバ!!!」
止めを刺せた事に満足し再び気絶した彼女に、シュラが慌てて駆け寄る。
「おい!!しっかりしやがれ!てめぇがここで死んでどうすんだ!!」
前世では他者を弄び仲間の死すら興味を持たなかった彼は、初めて大切な人を失う恐怖を覚える。
死ぬな、目を覚ませと必死に身体を揺さぶり叫ぶ声に、愛する者は返事をしてくれない。
大勢の警備隊の足音が近くなり、もうすぐここに増援が来てしまうと悟ったシュラの焦燥は募るばかり。
大勢を相手に一人で、しかも手負いの状態で迎撃するのはどう考えても不可能。ラバックを抱えて逃げようとするも、彼にとっては負担が大きく逃げ切れそうにない。シャンバラを使う体力も、とっくのとうに尽きている。
重体の彼女を見捨てれば自分だけは助かるだろう。けれど今の彼にはそんな選択肢はなかった。
ラバックと二人で勝利を掴んだ。なのに絶対絶命の状況がまだ続いている。万事休すかとシュラは諦め掛けてしまう。
……しかしその時、
「二人共、無事か!?」
彼らの元に駆け付けてくれたのは、アカメとタツミだった。
「ラバ!!?おい、そっちで一体何があったんだ!?」
満身創痍の二人を目にしたタツミが狼狽する。アカメもその顔に驚愕の色を表すが、冷静にラバックの容態を確かめた。
「……大丈夫だ、まだ息をしてる。だが急いで手当てしないと危険だ。タツミ、ラバを頼む」
「わ、わかった!」
指示されたタツミが急いで重体のラバックを担ぎ、アカメがシュラに寄り添い肩を貸そうとする中、シュラは都合が良過ぎる展開に呆然としていた。
「シュラ、立てるか?キツいなら私がおぶってやるぞ」
「いや、それは遠慮しとく。少しフラつくが、俺はまだ歩ける」
「そうか。なら急いでここを立ち去ろう。もう少しの辛抱だ、頑張ってくれ」
可愛らしい見た目に反して力持ちなアカメならシュラを抱えるのは可能かもしれないが、それは彼のプライドが許さない。
だがこうして仲間の有難みを思い知ったシュラはなんとも言えない気持ちが一気に込み上がり、俯いたその顔は思わず泣き出しそうな表情に。でも不思議と頬が緩んでいた。
「帰ろう、私達のアジトへ」
シャンバラの奥の手については原作11巻の後書き参照。
やっっっとアカメちゃん登場!遅くなってごめんよアカメちゃん(汗)
そしてかっこ良くラバを助けるシュラさんを書きたかったのに、結局最後はラバが美味しいとこを持っていってしまったという……。あれれ~?おっかしいな~?()