とある淘汰の転生憑鬼   作:syuu

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で、出来上がりました~(疲)


5本編 幼少期3 君と同じく

紅鬼(こうき)は二つ折りになっているメモ用紙を開き伝言の内容を伝える。

 

「『色々悩んだんだが(嘘)

君には、何が何でも(報告を誤魔化すために)生き延びて貰わないと困るから、“君のお気に入り作品の技能をなんとなく習得出来る”特典(チート)を贈らせてもらうぜ。

後もう一つ僕好みの特典があるんだがそちらは、気付いた時のお楽しみに取って置いてくれ

PS,お礼なんて結構だからね☆』だ、そうだよ。

まあ、今の状況を察するに念能力をなんとなく習得しているみたいだね・・・って、何怒っているの?」

 

「これが怒らずにいられるか?

危うく疲労困憊で死に掛けたぞ!

大体、この特典は何だ!?“技能をなんとなく習得出来る”って中途半端で曖昧過ぎだろ。

こんなチートより、この世界が何処なのか教えてくれたほうがよっぽど有難いつーの!?」

 

俺は、あまりにも、適当な伝言の内容に心の中で張り詰めた糸が切れて、若干錯乱状態に突っ込み始める。

 

「で、でも、ほらまだ特典が残っているし「どんなものかわかんねーだったら、貰ってないのと同じだっつんだよぉぉぉおおおお(怒)」

 

一面暗闇の中でどもりながらフォローを入れる外見三歳児と怒鳴り散らす外見二十歳と言うシュールな絵が出来上がっていた。

 

 

 

精神世界2時間後

 

「もうヤダ、恥ずかし過ぎる」

 

「あー、ヨシヨシ、大丈夫だって三年間ずっと一人で辛い人生で生きて来たんだから。誰も攻めやしないって」

 

大人(20)が外見子供(3)に慰められていた・・・が、確かに柳の精神は日々の検査という拷問により限界が来ていた。

そこに追い討ちを掛けるが如く、訳の分からない現象が起きたのだ。

 

錯乱して当然である。

 

 

「・・・よっし、今の状況を整理して置こう。

俺は、現在怪しい研究所のような所に監禁(軟禁)されていて、“技能をなんとなく習得出来る”特典と“何か”を身に付け、その内の念能力の”絶”を習得。(ベクター)も短時間なら使用可能っと、こんな感じだな」

 

二時間しっかりいじけて、スッキリしたのか立ち直り現状把握をする。

 

「最低限三十分“練”が出来る様になればベクター無しでも逃げ出せるさ、きっと」

 

紅鬼も柳が立ち直って来た姿を見て一安心し、先ほどのように気楽に口を綻ばせる。

 

「当面の目標は、“纏”と“練”の習得と(ベクター)の性能の確認で決まりだな。やることも決まったし、そろそろ起きるか」

 

「じゃあな、俺は精神世界(ここ)で待っているから。偶には声を掛けて来てくれ、いつでも答えてやるからさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?」

 

まるで、夢から目を覚ます様に意識を戻すと。目に映ったのは狭い病室のような部屋ではなく

広く、託児室のような柔らかいカーペットが敷かれ、箱が幾つか置かれており、中には幼児用の教育遊具が沢山入っており、ドアの近くに大きな鏡がある部屋であった。

 

「あ、やっと目が覚めたのね~。

ちょ~っと待っててね、偶接おじさ~ん、蛍二(けいじ)先生~」

 

しばらく、部屋をうろついているとドアからpi―という機械音がして扉が開き、変態メガネ女が顔だけ出し、俺が起きていることを確認するとすぐに誰かを呼びにいってしまった

 

 

Side ??

 

我が一族は、今日この時をどれ程待ち望んでいたのだろうか。

 

嘗ての力を失い、下等な人間共に住処を追われ、虐げられ千年間肩身の狭い思いをし。

最終的には我々と同じく奇異な存在である科学の副産物たる木原とも手を組み。

遂に、我々の救世主が現れたのだ!!

 

神通力には未だ目覚めていないようだが、我が一族の血縁でもないのに力の象徴であるアレを私自身が確認したから間違いない筈だ。

 

最初に、接触したのが木原の奴であったのは不愉快だが、俺の知人であったのが幸いしたな。

 

だが、親父や爺様、婆様達に隠し通すのにも限界がある。

 

さっさと、あの細胞馬鹿の資料を読み終えて、御顔を拝見したいものだ。

 

End

 

 

 

 

「うぅ~、疲れたぁ~」ウダー

 

それから、20分ほど待っていたが誰も来ないので。その後、四時間“纏”を習得しようと躍起に集中し、歪ながらもオーラを纏える状態にまで持って行けたので休憩をしている。

すると

 

"Pi-"

と鳴り響きドアが開き、白衣姿の人の良さそうな笑顔の男の人が入ってきた。

 

「こんにちは、灰神柳君だよね?」

 

「はい」

 

「初めまして、先生の名前は角沢蛍二(かくざわけいじ)

木原先生から聞いているかも知れないが、君と同じく角が生えている人間だよ・・・普段は隠しているがね」

 

このとき、俺は赤ん坊の時に這ってでも逃げるべきであったことを、

 

「き・・・はら?」

 

「? ああ、偶接と等比(とうひ)ちゃんの上の名前だよ」

 

 

知ったのだ。

 

「そーなんだー」

 

顔には出ていないが俺は今物凄く動揺している。

角沢一族だけでも、厄介であるのに生粋のマッドサイエンティストである木原一族もいる世界で生き残らなければいけない、そんな危険人物(一族?)に三年間も研究されていた。

 

この状況に焦っている。

 

しかし、俺の絶望はこれで終わりではなかった。

 

「今度のお家は『学園都市』第一三学区の、この特例児童養護施設だよ。君のように特別な選ばれた子達だけが、集まっているところなんだ」

 

そうこの世界(ここ)は、エルフェンリートの世界でも、HUNTER×HUNTER の世界でもなく『とある魔術の禁書目録』の世界であったのだ!!

 

 

 

俺はこう思わざるを得なかった。

"真面目に強くならないと死ぬな、これ"

 

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