Fate / your name   作:JALBAS

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3年前に糸守で消滅した筈の安倍晴明が、三葉に取り憑いて士郎達の前に……
三葉には攻撃できず、手が出せない士郎とセイバー。
そうしている間にも、聖杯は完成に近づいていきます。
果たして、士郎は、三葉も世界も救えるのか?
いよいよ、最終回です。




《 最終話 》

三葉に取り憑いていたサーヴァントは、3年前に糸守でセイバーが倒した英霊、安倍晴明だった。

「晴明、あなたは、3年前に消滅したのでは無かったのか?」

セイバーが、晴明に問い掛ける。

「ふん……覚えているか、セイバー?あの時、私が魔力を温存していたのを……」

「確かに、あなたは本気では無かった……まさか?」

「そうだ、あの時魔力を温存した本当の理由は、霊体として、自分を現世に残すためよ。」

「ばかな、いくら魔力を残そうが、契約が切れて何年も残れる筈が無い!」

「並みの英霊ならばな……しかし、私は特に霊能力に長けている。完全に霊体化し、霊能力の優れた媒体に取り憑けば、魔力の消費を抑え、通常よりも遥かに長い期間現世に留まれるのだ。」

「そ……そのために、三葉に?」

「そう、それは、この娘に会った時から謀っていた……一旦、死んだふりををして御神体に隠れ、お前が消えた後に、この娘に取り憑いたのよ。」

「お……おのれ……」

「それでも、3年で私の魔力も、相当消費されてしまった。このままでは、現世に留まれるのもあと数日……そこで、言峰綺礼を利用した。あの男は、予備の令呪を沢山持っていたのでな。私と契約させ、魔力を取り戻させてもらった。」

そこで、俺が口を挟む。

「じゃあ、何で言峰を殺した?マスターを殺せば、契約が切れて現世に留まれなくなるんじゃ無いのか?」

すると、晴明が取り憑いた三葉が、突然笑い出す。

「ふふふ……はははははは……」

「何が可笑しい?」

「聖杯があれば、マスターなどもう必要無い。」

「何だと?」

「お前達も、実際に見ているのではないのか?契約も無しに、何年も現世に留まっていた英霊を……」

「まさか?……ギルガメッシュ?!」

「そうだ、あの男は、10年前に聖杯が零した泥により受肉したのだ。」

「じゃあ、お前が聖杯を欲するのは、そのためか?」

すると、そいつはまた高らかに笑い出した。

「ははははははは……お前達は、本当に何も分かっていないのだな?」

『何っ!』

俺とセイバーが、同時に反応する。

「もはやあの聖杯が、ただの殺戮兵器でしかないという事を。」

『何だと?!』

俺達は、また、同時に驚く。

「度重なる聖杯戦争の、負の遺産とでもいうのか?あれは、いわば呪いの壺よ!全ての願いを“人々を滅ぼす”という手段でしか叶える事ができんのだ!」

あまりの事に、俺達は、しばし呆然としてしまった。

「そ……それじゃあ、親父が、セイバーに聖杯を破壊させたのは……」

「そ……その事実を知ったから、切嗣は……」

 

俺達は、そんな事も知らずに……いや、言峰綺礼は……あの、ギルガメッシュも知っていた筈だ。俺達は、何も知らずに、あいつらの掌の上で踊らされていただけだったのか?

 

「ならば……聖杯を、今一度破壊する。」

セイバーが言う。

「そうだ、そんな殺戮兵器を、完成させてたまるかっ!」

俺も続く。

「そんな事は、この私がさせない。」

三葉に取り憑いた晴明が、俺達の行く手を阻む。

「晴明、貴様、何故人々を滅ぼそうとする?いったい、人類に何の恨みがあるのだ?」

「恨みなど何も無い。前にも言ったであろうが、ただの、余興だと……」

この言葉に、俺は激昂した。

「ふざけるな!人の命を何だと思ってるんだ!」

しかし、晴明は冷静さを崩さず。いやらしい笑みを浮かべて言って来る。

「それではどうする?私を倒すという事は、この娘を殺すという事だぞ?」

この言葉に、俺達の動きが停まる。

「お前らでは、この私をこの娘と引き離す事はできんぞ。」

「くっ……」

「卑怯だぞ!晴明!」

セイバーの挑発にも、晴明は動じない。

「生憎私はお前と違って、下らぬ騎士道精神など持ち合わせておらぬのでな。」

こうしている間にも、聖杯は完成に近づいていく。

「さあ、この娘ごと私を討つか?それとも、諦めて聖杯の完成を見届けるか?」

このまま、聖杯を完成させてはいけない。しかし、だからと言って、三葉を犠牲にはできない。

「ふふふ……できまい?何しろ、お前は“正義の味方”だからな。その他大勢のために、たったひとりを犠牲にするような真似は……」

「な……何で、お前がそんな事を知ってるんだ?」

「私は、この娘と一体化しているのだ。この娘の心も、記憶も、共有している……ついでに教えてやろう、この娘は、お前を好いておるぞ。」

「何?」

「お前と何度も入れ替わっている内に、お前の事が好きになってしまったのよ……」

「晴明、貴様っ!人の心を、おもちゃのように扱うなっ!」

「待ってくれ、セイバーっ!」

怒りに任せて切り掛りそうになるセイバーを、俺が制止する。

“殺して!”

その時、俺の頭に三葉の声が響いた。

「み……三葉……か?」

“私を……殺して!”

「ほう?まだ、自我が残っていたか?」

“このままじゃ、私……衛宮くんを……皆を……そうなる前に、お願い!”

「どうする正義の味方?姫は、お前の手で殺して欲しいと言っておるぞ?」

「み……三葉っ!」

 

どうする?このままじゃ、冬木市が……いや、世界が滅ぶ……だけど、俺には、三葉を殺す事なんて……

 

“イメージしろ!”

その時、脳裏にアーチャーの言葉が浮かんだ。

“想像の中で、勝てる物を幻想しろ!”

 

か……勝てる物……この状況を、打破出来る物……

 

「トレース……オン!」

俺は、ひとつの剣を投影する。そして、その剣を三葉に向けて、走り出す。

「士郎?!」

「ははははははっ!とうとう、正義のために、自分に思いを寄せる娘を犠牲にするか?」

「うおおおおおおおおおおっ!」

そして、その剣を三葉に突き刺す。

「うっ!」

「士郎!……三葉!」

剣は、三葉の左肩に刺さっている。

「ふん、結局はそれか……とんだ正義の味方……何?!」

三葉の体から、魔力が放出していく。俺が刺した、歪な形をした短剣の力で。

「あ……あれは?ルールブレイカー!」

セイバーが叫ぶ。

「な……何だ?わ……私の力が、浄化されていく……」

「三葉の中から出て行け!晴明っ!」

「ぬうおおおおおおおおおっ!」

晴明の霊体が、三葉の体を離れていく。そして、後方で実体化する。

「晴明っ!」

ここぞとばかりに、セイバーが晴明に切り掛かる。

「ちいっ!」

晴明は、応戦しながら後退する。

三葉は、糸の切れた操り人形のように倒れて来る。俺は、それをしっかりと受け止める。

「大丈夫か?三葉?」

肩に刺さった剣は、そのままにした。下手に抜けば、余計に出血してしまう。

「えみや……くん……」

三葉は、うっすらと目を開けて、俺を見詰める。

「あ……ありがとう……ほんとうに、あなたは……正義の……味方ね……」

 

晴明は、式神を次々と出してセイバーを襲わせる。しかし、セイバーをそれらを即時に切り払う。間合いを詰め、一気に晴明に切り掛かる。

「護!」

晴明は、自分の前に防御壁を張る。セイバーの攻撃は、これに防がれてしまう。

「ならば!」

セイバーは、後方に飛んで間合いを取る。そして、上段の構えをとり、聖剣をの力を解放する。

「はあああああああああっ!」

聖剣から、光の帯が天に伸びる。

「エクス……カリバアアアアアアアアアアッ!!」

光の帯が、晴明に降り掛かる。

「ふん……」

ところが、晴明は何故か不敵に笑う。

「な……何?!」

次の瞬間、晴明に降り掛かった筈の剣撃が、セイバーに襲い掛かって来た。

「ばかな?!」

凄まじい爆発に、セイバーは飲み込まれてしまう。

「せ……セイバーっ!」

俺は、思わず叫んでしまう

爆炎が晴れると、その一帯は凄まじい衝撃により地面が抉れていた。その中心に、傷付き、蹲ったセイバーの姿があった。

「ほう……とっさに切り替えして相殺したか?大したものだ……だが、完全には相殺し切れなかったようだな?」

「な……何だ?今のは……何故?」

「ふふふ……今のが、私の宝具“宝魔の鏡”よ。」

「ほ……宝魔の鏡……だと?」

「宝具による攻撃を、そのまま術者に跳ね返す……これがある限り、宝具で私を倒す事はできん。」

「そ……そんな……」

「どうするセイバー?自慢の聖剣も、この私には通用せん!それでも、私に勝てるかな?」

「セイバーっ!」

俺は、セイバーの元に駆け寄る。

「士郎、来てはいけない!」

「ふふふ……正義の味方の小僧か?だが、お前とて、この私には打つ手が無かろう?」

「何だと?」

「お前がどのような宝具を投影しようが、その攻撃は全てお前に返って来る。もうお前達に、私を倒す術は無い!」

「くっ……」

確かに、俺達にはもう打つ手が無かった。聖剣を封じられては、セイバーは晴明に決定打を撃つことができない。俺がどんな宝具を投影しても、攻撃は全て跳ね返されてしまう。

「遊びは終わりだ。」

晴明は、何やら呪文を唱え始める。すると、晴明の前に巨大な魔方陣が出現し、激しく輝き出す。

「私の、最強の術で葬ってくれる……ふたり仲良く滅びよ!」

魔方陣から、巨大な光弾が放たれる。

「士郎、逃げて!」

俺は、一歩も動けなかった。

 

ここで、俺は死ぬのか?このまま、敵も倒せず、イリヤも……世界も救えず……

 

その時、また、頭に奴の言葉が浮かぶ。三葉から聞かされた、アーチャーの言葉が……

“イメージするものは、常に最強の自分だ”

 

最強?どんな攻撃にも負けない、最強……無敵?!

 

光弾が俺達を直撃……では無く、俺のイメージした“それ”により消滅した。

「な……何っ?」

俺の前には、光り輝く、“鞘”の形をした物体が投影されている。

「あ……あれは……アヴァロン!」

セイバーの叫びで、それは実体化する。荘厳な、溢れんばかりの力を感じる鞘が、俺の手に収まる。

「士郎!」

セイバーは立ち上がり、俺に寄り添う。そして、手に持った聖剣を、俺の持つ鞘に納める。そうする事により、聖剣と鞘が更なる輝きを放つ。

「な……何だ?この力は?」

聖剣と鞘から発せられるオーラに、晴明は後ずさりする。

「晴明っ!」

すかさずセイバーは、鞘から剣を抜き、晴明に切り掛かる。

「くっ……宝魔の鏡よ!」

晴明は、宝魔の鏡で跳ね返そうとするが……

「発動しない?な……何故だ?」

「はああああああああああっ!」

今迄に無い輝きを放つセイバーの聖剣が、晴明を切り裂く。

「ぎぃやああああああああああっ!」

頭から真っ二つにされ、晴明はその場に跪く。大量の血しぶきが吹き出し、魔力も放出されていく。

「く……くくくくく……」

「何がおかしい?今度こそ、貴様も終わりであろう?」

そのような状態になっても笑い続ける晴明に、セイバーが問い掛ける。

「確かに……もう何の魔力も残っておらん……あとは、消滅するのみ……だが、私は何年も前に死んでいる……ただ、元に戻るだけのこと……」

晴明の姿が、徐々に霞んでいく。

「なかなかに、楽しい余興であった……ではな、セイバー……もし再び、英霊として呼び出されるような事があった時は、また相見えようぞ……」

最後にそう言い残し、今度こそ、晴明は完全に消滅した。

その言葉に、セイバーは吐き捨てる様に呟いた。

「私は、二度とごめんだ……」

 

残るは、聖杯だけだ。

「トレース・オン!」

俺は再び剣を投影し、イリヤを縛り付けている黒い泥を切り、イリヤを助け出す。

そして、セイバーが聖杯の前に立つ。

「マスター、令呪をもって命令を……でないと、聖杯は破壊できません。」

俺の顔を見て、セイバーが言う。俺は頷いて、令呪をセイバーに向けて言う。

「令呪をもって命じる……セイバー、宝具にて聖杯を破壊してくれ!」

「はい!マスター!」

セイバーの聖剣が、再び激しい輝きを放つ。

「はああああああああっ!」

聖杯に向かって、セイバーは聖剣を振り降ろす。

令呪により魔力が増幅され、凄まじい剣撃が聖杯を飲み込む。まるで昼間のような輝きが、辺りを照らす。その光の消滅と共に、聖杯もその姿を消した。

同時に、俺の左手の甲から、令呪も消えて無くなった。

 

 

 

その場に寝かされて、空を見ながら、私は考えていた。

 

私は、何て事をしてしまったんだろう……

意識はあった。自分が何をしたのか、全部覚えている。ただ、私の意志では無かった。私の体は、私のいう事は全く聞かず、人を傷つけ、人を殺した……

 

私は、ゆっくりと体を起こした。そして、自分の左肩に刺さっている短剣を、両手で持って一気に引き抜いた。

「うっ……」

傷口から血が噴き出す。激しい痛みが走る。でも、そんな事は気にはならなかった。私は、その剣を自分の首筋に当てた。

「やめろ!三葉!」

目の前に、衛宮くんが走って来る。必死に手を伸ばして、私を止めようとしている。

 

ごめんね……衛宮くん……さようなら……

 

私は、両手に力を込め、自分の首に当てた剣を押し込む。

「三葉!」

それで、終わりの筈だった。だけど、押し込んだ瞬間、その剣は塵となって消滅してしまった。私の自害は、未遂に終わった。

衛宮くんが私の前にしゃがみ込み、私の両腕を抱いて言う。

「何てばかな事をするんだ?」

私の目からは、涙が流れ出して来る。

「……だって……わたし、大変なことを……世界を、滅ぼそうと……」

「お前がやった事じゃ無いだろう!全部、晴明の仕業だ!」

「……でも……わたしが、乗っ取られたから……自分の意志じゃ無くても……この手で、遠坂さんを傷つけて……神父さんも……」

「だからって、お前が死んでどうなるんだ?お前が死んだって、誰も返って来ない。失った物は、もう元には戻らないんだ!」

その言葉には、私だけでは無く、後ろで見ていたセイバーも反応する。

「でも……でも……」

「それに、お前が死んだら、どれだけの人が悲しむと思ってるんだ?」

「え……えみやくんも……悲しい?」

「あたりまえだろう!」

そう叫んで、衛宮くんは私を抱きしめる。

「生き残った者には、責任がある……死んだ人に代わって、果たすべき責任が……」

その時、アーチャーが別れ際に言った言葉を思い出す。

“俺を……たのむ……”

 

そうだった……私には、アーチャーとの約束があったんだ……衛宮くんを、アーチャーのようにしないために……

 

「ごめんなさい……ごめんなさいっ!」

私も、衛宮くんを思いっきり抱きしめた。

少しして、セイバーが口を開いた。

「……士郎……三葉、そろそろお別れです……」

『セイバー?』

ふたり同時に、セイバーを見る。セイバーの体は、もうかなり透けて来ている。

最後の令呪を使い、契約が切れたのだ。

「せ……セイバー……」

衛宮くんは立ち上がって、セイバーと向き合う。

「済まない、セイバー……結局、聖杯は……」

「いいんです士郎。私が、間違っていました。」

「え?」

「士郎……そして、三葉、あなた達に教えられました。私の望みは、身勝手なわがままだったという事を。」

「セイバー……」

「士郎、私は以前あなたに、自分の事を考えていないのではないかと言いました。でも、逆に私は、自分の事しか考えていなかった。私を信じ、私に付いて来てくれた者達の気持ちを、考えようともしなかった。」

そう語るセイバーは、実に晴々とした顔をしている。

「もう、私は、聖杯など求めません。」

「ああ。」

衛宮くんも、笑顔でこれに答える。

「士郎、お元気で……三葉、士郎の事を頼みます。」

「せ……せいばあ……」

私は、情けない涙声で、やっとの思いで声を出す。

こうしてセイバーは、光の中に消えて行った。

 

 

 

 

 

それから月日は流れ、今、私は衛宮家に居候している。

散々セイバーや遠坂さんの事で文句を言った手前、面目無いことこの上ないのだが、桜ちゃんも藤村先生も私のことは気に入ってくれて、普通に接してくれている。

今朝も、桜ちゃんと一緒に朝食の準備をしている。私の作った味噌汁を、桜ちゃんが味見する。

「おいしい、また腕が上がりましたね、三葉さん。」

「そう?ありがとう。」

「でも、私も負けませんから!」

そう言って、笑顔を見せる桜ちゃん。もちろん、料理の事だけを言っているのでは無い。

見た目はおとなしそうだけど、結構したたかだったのね、この娘。

「さて、そろそろ衛宮くんを起こしてこなくっちゃ!」

「お願いします。」

とりあえず台所は桜ちゃんに任せて、私は衛宮くんの部屋に行く。

「衛宮くん、そろそろ起きないと……」

部屋の前で声を掛けるが、反応が無い。昨日も遅くまで土蔵に籠っていたみたいだから、まだ目が覚めないのだろう。

私は襖を開け、中に入る。

「ほら、起きなさ……」

そう言って布団を捲り上げた私の目に、衛宮くんのお腹の辺りに抱き付いて、気持ち良さそうに寝息を立てている小さな影が飛び込んで来る。

「……ん?……朝か?……」

目を開けた衛宮くんは、脇でワナワナと震えている私に気付く。

「ん?……三葉?……どうした……」

「……ううん……シロぉぉ……」

そこで、抱き付いた影が寝言を言ったので、ようやく衛宮くんは今の状況に気付く。

「え?……イリヤ?な……何でここに?」

「……え・み・やくん……」

低い声で唸る、私のただならぬ様子を察して、衛宮くんの顔色が変わっていく。

「い……いや……三葉、これは……その……」

「え・み・やくんの……」

「じ……事故というか……」

「ばかあああああああああああああああああああっ!!」

 

その雄叫びは衛宮家に留まること無く、道行く人の耳にも届く。

登校のため、丁度前を通り掛かった、遠坂凛の耳にも。

「またやってる……懲りないわね、まったく……」

 





ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。
この話を始めた時は、まだ殆ど構想はまとまっていませんでしたが、何とか完結させる事ができました。
初めて、クロス作品のメインストーリー同士を完全に被せたので、話の濃いFate寄りの内容になってしまいました。
早い段階で、セイバー達は入れ替りに気付くので、話が噛み合わなくて混乱するようなシーンはあまり書けませんでした。その代わりに、三葉とセイバーやアーチャーの絡みが多くなって、絆が深まるようにできたのではないかと思います。

ライダーの再登場とか、ラスボスが三葉になるのとかは、最初は構想にありませんでした。ただ、アーチャーVSギルガメッシュは最初から考えていました。

セイバールートを基本にしたのは、自分の好みも当然ありますが、衛宮家に女性陣が集まり、ハーレム状態になるからです。それに対して、三葉が怒るところを書きたかったので。

最終的に、セイバーは救われましたが、士郎は救われてません。このままでは、英霊エミヤになります。それを何とかできるかどうかは、三葉に掛かっています。


2ヶ月間続けた連載が終わってしまうのは、何か寂しい気もします。
昨年末から正月にかけて、アクセス数が減っていたんですが、1月3日21時の“君の名は。”地上波発放送を境に、アクセス数が激増しました。
テレビ放送効果というのは、本当に凄いものだと思いました。

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