らき☆すた〜変わる日常、異世界冒険ウィザードリィ5の世界〜   作:ガイアード

10 / 27
悪霊を追い払う薬の調合の手掛かりを入手しろ!!前編

いよいよ2階へ挑戦しようと意気込む俺達の前に突如現れた異世界の訪問者。

 

その名は、とある科学の超電磁砲の主要キャラ、白井黒子だった。

 

彼女もまた、元の世界へと戻ろうとあらゆる手をつくし、情報をかき集めて手掛かりを掴もうと奮闘していたが、最後の手掛かりとなるダンジョンへと仲間を募って入ったものの、メンバーの実力不足により、壊滅の憂き目を見た。

 

そして、1人生き残った黒子は、ダンジョンの出口を目指して移動している所に敵と遭遇し、危機に陥っている所を偶然にもダンジョンに降りた俺達に見つけられ、窮地を脱する。

 

とりあえず合流した俺達は、黒子に俺達が彼女を知る理由等を説明し、俺達は共にもとの世界へと戻る為に協力しあう事となったのだった。

 

その後、黒子を俺達レベルにまで鍛え上げてから、改めて2階へと挑む事になった。

 

「さあ、突然の黒子との邂逅には脅かされもしたが、同時に少し鍛えなおさせてももらったおかげで、2階の探索はスムーズに行きそうだ。皆、気を取り直して挑むぞ?準備はいいな?」

 

そう声をかけると、パーティメンバーの皆は

 

「ばっちりよ。私達に出来ない部分のフォローはあんたに任せるからしっかりやってよね?」

「こちらも問題なしだ。1階の連中にはそろそろ飽き飽きしてた所だからな。2階ではもっと楽しませてもらいたいもんだ。」

「重要アイテムも所持したし、問題ないよ?それじゃ張り切って行ってみようかー。」

「こっちも行けるわ。準備万端よ?」

「私も頑張りますわよ?皆さんのお手並み、とくと拝見させてもらいますわね?」

 

そう言ってそれぞれの準備も整った事を伝えてくれた。

 

ちなみに今回のメンバーは、俺、かがみ、龍兄、こなた、あやの、黒子だ。

 

黒子は今回初参戦で行く事となった。

 

今回の留守番は、みさお、つかさ、みゆきの3人だ。

 

「皆、無事に帰って来いよな?」

「美味しい御飯作ってあげるからきっと帰ってきてね~?」

「皆さん、くれぐれもご無理はされませんように。お帰りをお待ちしています。」

 

その言葉に俺達も全員が頷いて、そして、ダンジョンへと足を向けたのだった。

 

ダンジョンに降り立ち、一度キャンプで再度持ち物等の確認を行う。

 

そして、それをやっている時に俺は黒子に声をかけられた。

 

「慶一さん、ちょっとよろしいですの?」

 

その声に黒子の方へと顔を向けて

 

「ん?何だ?黒子。」

 

そう言うと、黒子は

 

「今回は2階への挑戦と言う事ですが、どのようになさるつもりなんですの?」

 

そう聞いて来たので、俺は少し考えた後

 

「そうだな、まずはこれから先俺達が頻繁に使うであろう場所へ行き、アイテムの回収と場所の確認を行う。そして、すぐに1階へと引き返し、別ルートから2階へと向かう予定だ。」

 

そう答えると、その言葉に黒子は顎に手を当てつつ

 

「・・・なるほど。わかりましたわ。それではそろそろ出発ですの?」

 

その言葉に俺も頷いて

 

「ああ。それじゃ、そろそろ出発するぞ?皆。」

 

そう声をかけると、皆も頷き、俺達はキャンプを解除して目的の場所を目指す為に歩き出した。

 

俺は前々回で行った動力室のあるダークゾーンの方へと足を進める。

 

そして、ダークゾーンの前まで来た時こなたが

 

「あー・・・またこのダークゾーン通らなきゃならないんだね?何だか面倒だなあ・・・この中真っ暗だしさー。」

 

その言葉に俺は苦笑しつつ

 

「はは。気持は分からなくもないが、今後はここをほぼメインで通る事になるんだし、今から愚痴っていても仕方ないぞ?」

 

そう言うと、こなたは諦めたような表情で

 

「・・・ふう、まあそういう事なら仕方ないねー・・・それじゃ行こっか。」

 

その言葉に、こなたと同じようにダークゾーンにはあまりいい印象を持っていない龍兄以外の全員も頷いて、俺達はダークゾーンを進んでいく。

 

いつもなら突き当たったら右を向いていた俺だったが、今回は逆に左を向く。

 

そのまま突き進むと、やがて行き止まりにぶつかった。

 

「ここに扉がある。皆、とりあえず中に入るぞ?」

 

そう言うと、皆も頷いて俺の後に付いて来た。

 

そして、部屋の中へと入ると、そこには硬貨のようなものを入れる穴のついた機械のようなものが設置されていた。

 

そして、壁にはもう1つ張り紙が貼ってあり、それには*城内移動装置*拷問部屋へ行ってみよう!ハークルビーストを見物しよう!<お代はたったの1トークン>と書かれている。

 

これを見たかがみが俺に

 

「ねえ?慶一くん。この機械ってなんなの?それに拷問部屋って・・・ずいぶん物騒ね・・・。それと、もう1つなんだけど、このハークルビーストってなんなのよ?」

 

そう聞いて来たので俺は頷いて

 

「ああ、その事か。拷問部屋っていうのはこれから俺達がその機械を使って行く場所の事さ。そして、ハークルビーストっていうのは、いわばその部屋の主、みたいなもんだな。」

 

その俺の言葉にあやのがおそるおそる

 

「主?っていう事は・・・ひょっとしてモンスター、なの?」

 

あやののその言葉に俺も頷くと

 

「まあ、そういう事だな。もっとも、脅威なのは最初のうちだけだ。3階や4階なんかに降りれる力量になってきたらもはや雑魚みたいなものと化すけどな。ちょっとした中ボス戦、と思ってくれればいいだろうな。」

 

そう説明すると、龍兄が指を鳴らしつつ

 

「へえ?そいつは面白そうだ。ちょっとは歯ごたえのある相手とやりあえそうだな。」

 

と言う言葉にこなたは苦笑しつつ

 

「あはは・・・。流石に龍也さんだねえ・・・こういう時はほんとに頼もしいよ。」

 

と、皆の話を聞いていた黒子が軽くため息をつきながら

 

「・・・はあ・・・どうでもいいですけど、そろそろ先へと進みませんこと?ここでいつまでもこうしていては埒があきませんですわよ?」

 

その言葉に俺達は苦笑し、気をとりなおすと龍兄に

 

「そうだな。龍兄、さっき預けた小袋を持ってきてるよな?その中から硬貨を一枚取り出してその機械に入れてくれ。」

 

そう言うと、龍兄はアイテムを入れている懐をまさぐって

 

「ん?こいつか?よし、それじゃ入れるぞ?」

 

そう言って取り出した小袋からトークンを1枚取り出すと、機械に入れる。

 

その瞬間、機械が”ブーン”という駆動音を上げ、それと同時にキラキラと輝く門が現れた。

 

「お?これは何だ?」

 

と現れた門を見て驚きつつ俺に尋ねる龍兄に俺は

 

「これが、拷問部屋へのゲートさ。さあ、皆、ここをくぐるぞ?一応門をくぐったらいつでも戦闘できるように心構えをしておいてくれよ?」

 

そう説明すると、皆も緊張の面持ちで頷くのを見て、俺は先頭に立って門をくぐった。

 

その後についてくる皆を確認しながら、ヒュウン!という音とともに別の場所へと転移した事を確認する。

 

皆もまた、この仕掛けに驚いていた。

 

そして、着いた先にもメッセージの書かれた張り紙がしてあった。

 

*ハークルビーストに餌を与えないでください*

 

その張り紙を見たこなたが俺に首を傾げながら尋ねてくる

 

「ねえ?慶一君。これって?餌ってなんなの?」

 

そう尋ねてくるこなたに俺は苦笑しつつ

 

「・・・さっきここへ来る前に言ったよな?ここでちょっとした中ボス戦になる、って。ハークルビーストは人間も食べる、って事は、どういう事かわかるだろ?」

 

その言葉にこなたは冷や汗を流しながら

 

「・・・つまり、餌って・・・私達の事、なんだね?」

 

その言葉に俺は重々しく頷きつつ

 

「まあ、概ね間違ってもいないが、俺達を含めた冒険者全般、って事だな。だから、強くなってないと、ここから先へ進む事も難しいって事さ。」

 

その言葉にかがみがため息をつきながら

 

「・・・ほんと、物騒な場所に来たものよね?でもさ、私達の強さでなんとかなるの?」

 

不安そうにそう尋ねてくるかがみに俺は自信ありげな表情で頷くと

 

「それは大丈夫だ。黒子を鍛える時にさらにレベルもあがってるからな。おそらくそんなには苦戦はしないだろうさ。ただ、毒と麻痺の攻撃だけは気をつけろ。麻痺は今のあやのでも治せるレベルまでは魔法レベルも上がっているが、毒回復だけはまだ覚えてないからな。もしも毒を受けたらすぐさま地上へと引き返す。それだけは覚えておいてくれ。」

 

最後にそう注意を付け加えつつそう言うと、かがみはため息を再度つきながらも

 

「はあ・・・わかったわ。注意するわよ。それと、そいつの風貌の特徴ってやつを知ってたら教えてくれない?」

 

という言葉に俺は頷いて

 

「ああ。卵型の胴体に毛むくじゃらの体、そして、その体からは手足が生えているが、ずんぐりむっくりしている。そして、大きな1つ目と鋭い牙を持った口を持っている。『ハークル、ハークル』という声が聞こえたら要注意だ。」

 

その言葉に表情をひきつらせつつかがみは

 

「わ、わかったわ。慶一くんの言った注意する部分には十分に警戒するから、フォローも頼むわよ?」

 

その言葉に頷くと、俺は皆に

 

「よし、そろそろ部屋の外へ出るぞ?皆、気を抜かずにな?」

 

という俺の言葉に緊張を走らせる皆の気配を感じつつ、俺はドアを開けて”拷問部屋”へと静かに足を踏み入れた。

 

部屋の中は意外と広めで、俺達は注意深く周りを見渡す。

 

ひとまずはハークルビーストの気配が感じられない事にほっとしつつも警戒は緩めず、俺はまずは部屋の隅の方を目指して歩き出した。

 

皆もまた、そんな俺の行動に緊張を滲ませつつもついてくる。

 

そして、部屋の隅へと辿り付くと、そこにある散乱した木箱の山を見つめた。

 

「皆、この中に酒瓶が紛れていると思う。探してみてくれ。その間、俺と龍兄で周囲を警戒しておく。」

 

その言葉に黒子以外の皆は頷き、早速アイテム探しを始めた。

 

黒子は俺達の側へと来ると

 

「慶一さん、龍也さん。私も慶一さん達と一緒に警戒にあたりますわ。こういう時はこっちにも人数を割いた方がより確実でしてよ?」

 

そう言ってくる黒子に驚きつつも頷いて

 

「わかった。それじゃ頼むよ。何かに気付いたらすぐに知らせてくれ。じゃあ、龍兄は向こうを、俺はこっちだ。黒子はそこを。任せるぞ?」

 

その言葉に2人とも頷くと、それぞれの持ち場へと移動していった。

 

こなたside

 

慶一君にこの場所でアイテムを探してくれと言われ、私達はアイテム捜索に乗り出した。

 

木箱のカケラを払い、崩れそうな木箱をどかしながら慶一君の言う酒瓶を探して回る。

 

意外とこの場所は広めで、少しばかり手間がかかるようだった。

 

「こなたー。そっちはどう?」

 

と、少し離れた場所で慶一君の言うアイテムを探しているかがみが私に声をかけてくる。

 

「んー?まだ見つからないよー?そっちはどうー?」

 

そう声をかけると、かがみも首を振って

 

「だめね。こっちも中々見つからないわ。」

 

そう言って軽くため息をついていた。

 

私もそれを見て軽くため息をつきつつも、再度アイテム探しに入っていく。

 

そんな時に峰岸さんから声がかかったのだった。

 

「泉ちゃん、柊ちゃん。お酒の入ってるっぽい瓶みたいのを見つけたわ。慶ちゃんの言っていたのはこれの事かしら?」

 

と言う言葉に私とかがみは2人して峰岸さんの元に駆け寄る。

 

そして、峰岸さんの持っている酒瓶のようなものを見て

 

「うーん・・・なんかこれっぽいね?それじゃこれを持っていって慶一君に聞いてみようよ。行こう、2人とも。」

 

その言葉に頷く2人と一緒に私は、慶一君の所へと見つけたアイテムを持って行くのだった。

 

「おーい!慶一くーん!!それっぽいアイテムを見つけたけど、これでいいのか確認してくれるー!?って、何?この声?」

 

そう声をかけて慶一君の側へと駆け寄る時、私は確かに『・・・クル、ハークル』という声を聞いたような気がした。

 

黒子side

 

慶一さん達と共にやってきた2階で、重要アイテムを捜索する事になった私達。

 

私は、私達がアイテムを探している間は、自分達が周囲の警戒に当たるといってそれぞれの配置につこうとしていた慶一さん達の方の力になった方がいいと考え、慶一さんに周囲の警戒に当たる役を自分もやるという事を伝えると、慶一さんも私の提案に快く頷いてくれたので、私も所定の場所を選んで周囲の警戒に当たっていた。

 

(この中では私は新参者ですしね。私も協力してもらっている以上は役に立たないといけませんしね・・・ああ、お姉さま・・・黒子は・・・黒子は早くお姉さまの所へと帰りたいですわ・・・ん?なんですの?この声は・・・。)

 

そんな風に周囲を警戒しつつ考え事をしている私の耳に、アイテムを見つけだしたっぽいこなたさんの呼び声と、こちらに移動してくる足音が聞こえたと同時に私にも確かに『・・・ル、ハークル』という声が聞こえた気がした。

 

私は思わず緊張しつつ慶一さんに

 

「慶一さん!今、慶一さんが先ほどおっしゃっていた声が聞こえた気がしましたわ!!念の為に戦闘態勢を取った方がいいと思いますわよ!?」

 

そう声をはりあげると、慶一さんも私の声に頷いて剣を抜くのが見えたので、私も魔法の準備をして回りの気配に気を配った。

 

私の声に気付いたこなたさん達もまた、それぞれの武器を構えて周囲を警戒する。

 

そして・・・ついに奴が現れたのだった。

 

慶一side

 

こなたからのアイテムが見つかったかもしれないという報告と同時に、黒子からの警戒の呼びかけに俺は剣を抜いて構えつつ周囲の気配に気を配る。

 

黒子の声に気付いたのはこなた達も同じだったみたいで、こなた達もまた武器を構えて周りに緊張を走らせていた。

 

そして、『ハークル!ハークル!!』という声が響いたと同時についに奴が姿を現したのだった。

 

「来たぞ!こいつがハークルビーストだ!!皆、気を抜くな!?それと、奴の特殊攻撃には注意しろ!!やるぞ!?皆!!」

 

俺がそう言うと、皆もそれぞれに

 

「うお・・・これは気持悪いわ・・・こうなったらさっさと倒しましょ!!」

「へえ?確かにこれは結構引くな・・・でも強いとなれば、楽しませてもらえそうだ!!」

「うわー・・・あのでっかい目玉にクロスボウ当てると楽そうかもだねえ・・・でも、簡単には餌にはされないよっ!?」

「大きな口・・・あんなの噛み付かれたら・・・でも、やるしかないわよね・・・。」

「ふん。私の実力を見せて差し上げますわ。お覚悟!!」

 

そう言うと、それぞれに散開し、相手を包囲するように動いて攻撃を繰り出す。

 

「せえやっ!!」バシュッ!!

 

と、上段斬りで切りつける俺。

 

ガアアッ!!ブオン!

 

とハークルビーーストはそんな俺に反撃してこようとするが、俺はそれを素早い動きで避ける。

 

「動きはそれ程速くなさそうね!ええいっ!!」ズバッ!!

 

と、右腕を切りつけて腕を落とすかがみ。

 

ギャアアアア!!と苦悶の悲鳴をあげてかがみに反撃しようとするも、すでに龍兄が次の攻撃に移っていた。

 

「どこを見てる!!おらあっ!!」ビシュッ!!ズバッ!!

 

と、2連撃でハークルビーストを切りつけるとその攻撃によろけつつも左腕で攻撃をかけようとするハークルビーストからすでに距離を取って再度構えを取っていた。

 

「その目、いただき!!」ビシュビシュ!!ドスドスッ!!

 

と、ハークルビーストの特徴である大きな1つ目を狙ったこなたの攻撃が目を潰した。

 

キシャアアアアアア!!と目を潰された痛みで暴れまわるハークルビーストにあやのは魔法を放つ

 

「受けなさい!バディオス!!」ドン!

 

僧侶の攻撃呪文がハークルビーストを捉えると、ハークルビーストの動きが急激に弱まってくる。

 

そこへ、待ちかねたように黒子がとどめの魔法を打ち込んだ。

 

「これで終わりですわよ!?ツザリク!!」ヒュゴッ!!ドカアッ!!

 

と、魔法の槍であるツザリクの呪文をハークルビーストの口の中へと打ち込み、それがとどめとなった。

 

アアアアアア!!ドウン!!

 

と断末魔の悲鳴を上げて倒れるハークルビースト。

 

今回はなんとか特殊攻撃をもらわずに倒す事ができ、俺はほっとしていた。

 

そして、奴は宝箱を持っていたので、こなたに罠解除を任せつつあやのが見つけてきたアイテムを手にとってそれを見る。

 

「よし、これで間違いないな。皆、ご苦労さん。後もう一箇所確認していく所がある。それを確認したら一度1階へと戻るぞ?」

 

その言葉に皆も頷いたのを見て、俺はその場所へと向かって移動を開始する。

 

そして、さっきとは違うフロアの隅に来て俺は壁を見る。

 

そこにはゴンドラのようなものと、その内部には何かのボタンのようなものがついていた。

 

「ねえ?慶一君。これなに?似たようなものを何かどこかで見たことがある気がするんだけど・・・。」

 

と言うこなたに俺は頷きつつ説明する。

 

「見たことはあるだろうさ。これは俺達の世界にも黒子の世界にもあるものだ。形こそ石造りのものだが、こいつはエレベーターだよ。ここから5階まではこいつで行き来できるようになる。今後はここを頻繁に使う事になるから覚えておいてくれよ?」

 

と言う俺の説明に皆も感心したように頷きつつ

 

「へえ?この世界にもこんな仕掛けがあったのね。」

「エレベーターか・・・この世界がハイテクなのかローテクなのか分からなくなってくるな・・・。」

「便利なものもあるもんだね。とはいえ、まだまだこの階も探索しなくちゃだし、使用するのはまだまだ先になりそうだね。」

「でも、冒険は楽にはなりそうよね?」

「深い所へは行きやすくなりましたけど、まだまだ怖いですわね・・・まずは確実に一歩一歩進まなくては。」

 

と、それぞれ言い合っていたが、俺はそんな皆の言葉を聞いて

 

「ま、あまり無茶はせずに、だな。よし、一度1階へ戻る。皆行くぞ?」

 

皆にそう声をかけると、皆も俺の言葉に頷き、俺の後に付いてきた。

 

そして、先ほど通った輝く門を通り抜けて再び1階へと戻って来た俺達。

 

そのまま、先ほどのハークルビーストから得た戦利品と共に一度ボルタック商店へと足を運び、見つけたアイテムの鑑定等をしてもらった。

 

酒瓶は”ラム酒”戦利品はロングソード+1とターゲットシールド+1だった。

 

俺はロングソードをかがみに、ターゲットシールド+1をこなたに渡す。

 

「ありがとう、慶一くん。これでまた少しは強くなったかしらね?」

「サンキュー慶一君。防御力アップだね、これはありがたいよ。」

 

その言葉に俺は笑いながら

 

「はは。これからもどんどん装備を充実させていけばそれだけ死ににくくもなるだろうさ。とにかく、今後ともまた頼むぞ?かがみ、こなた。」

 

そう言うと、かがみは笑顔で頷いて、こなたはウインクしつつ親指をビシッと立てていた。

 

そんな中黒子が俺達の様子をじっと見つめながら

 

「こなたさんやかがみさん、慶一さんは装備がないと厳しいのはわかりますが、私の方はこんなものしかないんですの?魔法使いの防御力は本当に厳しいのですのね・・・。」

 

と言う黒子の言葉に俺は苦笑しながら

 

「すまんな、黒子。今の段階ではお前の装備はその位しかないんだ。でも心配するな、それよりももっと上の装備がダンジョンの奥にあるからな。それまでは厳しいだろうけど、俺達もフォローするから頑張ってくれ。」

 

そう言って俺は、黒子の頭にぽんと手を乗せながらそう言い聞かせる。

 

そして、側で話を聞いていた龍兄も黒子の肩をぽんと叩きながら

 

「そうそう。俺もお前らの事を守るから心配するな。危ない時は俺と慶一に任せておけばいい。だから、あまり無理はするなよ?」

 

と言う龍兄に黒子は何故か少しだけ頬を赤くして龍兄をじっと見ながら

 

「・・・そ、そういう事なら仕方ないですわね・・・。その代わり2人とも、フォローの方はお任せしますわよ?」

 

そう言ってふいと視線をそらす黒子に、俺と龍兄は頭にハテナマークを飛ばしていたが、近くで見ていたこなた達はなにやらニヤニヤとしていたのを見て、俺達は更にハテナマークを増やしていた。

 

こうして、とりあえずの中ボス戦を終わらせ重要アイテムの1つを手にした俺達は、次は別の方向から2階へとアプローチをかけていく事になったのだった。

 

次もまた面倒な探索になりそうだが、それでも先へ進もうと改めて決意する俺達だった。

 

 

 

 




後書きと次回予告


黒子「黒子ですわ。以前のパーティでは予想外に全滅する事となってしまいましたが、今回は中々に期待の持てそうな方々ばかりですわね。心強い事ですわ。」

別の角度から2階へとアプローチを試みる私達。

そこには行く手を塞ぐダンジョンに住み着いた酔いどれ魔法使いの姿が・・・。

次回、らき☆すた〜変わる日常、異世界冒険ウィザードリィ5の世界〜

酔っ払いには酒を、そして、アヒルからは重要な情報を入手しろ!!

「お姉さま!黒子はきっとお姉さまの元へ帰りますわ!!」

今回のモンスター

ハークルビースト:容姿は小説内で説明したとおり、ずんぐりむっくりで1つ目の大きな口のモンスターです。

いつも1匹でしかでてこず、今回行った拷問部屋にのみ出現します。

毒と麻痺の特殊攻撃あり、油断すると危険です。

アイテム:ラム酒

アイロノーズとかのようなダンジョンに住み着く者に手渡す為のアイテム。

それについては次回に書きたいと思います。

今回はここまでです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。