らき☆すた〜変わる日常、異世界冒険ウィザードリィ5の世界〜   作:ガイアード

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悪霊を追い払う薬の調合の手掛かりを入手しろ!!後編

2階の探索の為にちょっと前で取った銀の鍵を使って、別ルートから2階へのアプローチを試みた俺達。

 

その際に別ルートで手に入れたアイテムを持って、俺達は2階のとある場所にいる魔術師の元へと赴く。

 

そして、魔術師にその前に手に入れていたアイテムを手渡して先の道を空けてもらうと、俺達は更に奥へと進んで行く。

 

そして、その奥にある、目的の2つの小部屋に辿りついた俺達はそのうちの片方の小部屋へと足を踏み入れる。

 

そこには宝箱が置いてあったのだが、そこにあるのはそれだけではなく、その宝箱を守る悪霊が住み着いていた。

 

悪霊は、宝箱に手をかけようとした俺達の前から宝箱を隠し、宝箱をとらせまいと俺達を威嚇する。

 

この悪霊をどうにかしないと宝箱が取れないと感じた俺達は、悪霊を払う薬の調合の仕方を知っている者に会いに行く事にしたのだが、その際にその通り道でもう1つ重要なアイテムを手に入れた。

 

そして、一端地上へと戻ってアイテムを鑑定し終えた俺達は、再び2階へと足を運ぶ事となった。

 

「今回は私達が留守番ですね。皆さん、お気をつけて。」

「柊ー、あやのー。怪我だけはすんなよなー?」

「皆、頑張ってきてね~?無事に帰って来るのを待ってるよ~?」

 

と、俺達に手を振って見送ってくれたのは、みゆき、みさお、つかさの3人だった。

 

「・・・わかってる。頑張ってくるよ。」

「ま、皆で頑張れば大丈夫よ。目的を果たしてきましょ?」

「そうだな。頑張るか。ん?どうした、慶一。」

「お土産期待しててねー?装備とか取れるといいんだけど。」

「危ない時は私に任せてね?」

「私もきっちり働かせてもらいますわよ?さあ、参りましょうか。」

 

そう言って俺達は再びダンジョンに降り立ったのだが、俺の言葉に疑問を感じたらしい龍兄が俺に声をかけてきたので、俺はちょっと気難しい顔のまま

 

「うん・・・まあ、ちょっと心配事が1つあってさ。それを少し気にしてたんだ。」

 

そんな俺の言葉に龍兄は首を傾げつつ

 

「心配事?お前にしては珍しく弱気だな?それ程の事なのか?」

 

そう聞いてくる龍兄の言葉に俺は、何かを振り払うように首を振ると

 

「・・・いや、確かに龍兄の言うとおりだな。何にしてもやって見なきゃ始まらない。やる前からこんなんじゃ勝てる戦いにも勝てなくなるよな。すまん、龍兄。今のは忘れてくれ。」

 

その言葉に龍兄はニヤリと笑って頷くと

 

「そういう事だ、慶一。心配事があるだろうが、チャレンジする前から萎縮しちゃ上手く行く物も行かなくなる。ここは一端気持を切り替えて行け。いいな?慶一。」

 

そう言って俺に忠告してくれる龍兄に俺も力強い頷きで返すと

 

「わかったよ、龍兄。よーし、皆。さっきの場所まで向かうぞ?出発進行だ!」

 

そう皆に促すと、皆も「「「「「おー!!」」」」」と気合を入れて俺の後に付いてきてくれたのだった。

 

そして、俺達が2階へと向かう頃、俺の知らないうちにもう1人、異世界からの来訪者が2階へと向かおうとする俺達を見つけ、後をつけてきていた事に気付かなかった。

 

???side

 

訳が分からないうちにこの世界へと飛ばされ、途方にくれていた私だったが、この世界の事を知り、元の世界へと帰る手立てを求めてこのダンジョンへと足を踏み入れた。

 

しかし、いくら能力者であり、その能力が使えるとはいっても、やはり1人でこのダンジョンで戦う事は厳しく、かといって仲間になってもらおうと思った冒険者達も頼りなく、結局私とパーティを組んでこのダンジョンに挑んでみたものの、あっけなく全滅の憂き目を見ることとなってしまった。

 

それでもこの階程度であれば、私1人でも動き回れそうだったので、そんな仲間達と別れて行動しているうちに、あるパーティの一団を見つけた。

 

そして、そこに顔見知りの姿を見かけた私は、驚きつつも、そっと彼らの後をつけてみる事にしたのだった。

 

慶一side

 

俺達はそのまま、金鋸を手に入れた部屋の側まで戻って来ていた。

 

更に先へと進もうと踏み出す俺だったが、その時点でかがみから質問が飛んできた。

 

「ねえ、慶一くん。ここまで来るまでに大体の事は聞いたけどさ、ここから先はどうするの?確か、悪霊を払う薬の調合の仕方を知っている者に情報を聞きに行く、って言ってたわよね?」

 

その質問に俺は頷くと

 

「そうだ。この先にいる奴がその調合方法を知っている。まずはそいつに会わなきゃならない。そして、情報を聞き出したら、今度は薬を調合できる部屋へと赴いて除霊薬を調合して、ここに来る途中にあった小さな2つの部屋のうち、悪霊のいた部屋でそのアイテムを使って悪霊を払い、その部屋の宝箱を手に入れる。それが今回のミッションだからな。」

 

そう説明すると、こなたは軽いため息をついて

 

「ふう、意外とやっかいそうだねー。でも、そうしなきゃ進めないんじゃやるしかないよねえ?」

 

そうこぼすこなたに俺も苦笑しながら

 

「まあ、そう腐るなって。それもこれも、俺達が元の世界に帰る為には必要な事なんだからな。」

 

そう言うと、こなたも気を取り直して

 

「ま、そういう事だもんね。仕方がない、頑張りますかー。」

 

そう言って軽くのびをして俺に向かって親指をビシッと立てるこなたにあやのや黒子も

 

「そうね。必要な事ならがんばりましょ?皆でやればきっとすぐよ。」

「ですわね。早く元の世界に帰ってお姉さまに会いたいですわ。」

 

そんな2人に俺達も頷くと、更にその先へ向かって歩みを進めはじめる。

 

いくつかの扉を抜け、長い通路を進んで行くと、その途中で数人のドワーフの冒険者と出会った。

 

彼らから適当に情報を集めて俺達は目的の場所へと足を向ける。

 

「ずいぶんとドワーフ達がいたわね?どうなってるのかしら?」

 

そう言うかがみに俺は頷くと

 

「ああ。この近くに連中がたむろしている地下酒場があるからだろうな。時折攻撃しかけてくるようなのもいるから面倒だし、用もないから、そっちはスルーするよ。」

 

そう説明すると、かがみは納得したような顔で

 

「そういう事ね?それで、慶一くん。目的の場所はまだなの?」

 

と聞いてくるかがみだが、俺はその質問に答える前に、ある部屋の入り口のドアの前で足を止めた。

 

「着いたぞ?ここがそうだ。こなた、黒子。鍵はずしを頼む。他の者は周囲の警戒って事でよろしく。」

 

そう声をかけると、こなたと黒子は早速鍵のかかったドアの開錠を試みる。

 

そして、程なくして鍵を外す事に成功した。

 

「慶一君、終わったよー。」

「ざっとこんなもんですわね。」

 

と得意げな2人に俺はねぎらいの言葉をかけつつ

 

「ありがとう、2人とも。助かったよ。よし、皆、中に入るぞ?この中に目的の奴がいるはずだ。」

 

と、更に説明をすると、皆も頷いて、俺の後に続いて部屋の中へと足を踏み入れた。

 

その部屋の中央にももう1つ部屋があり、龍兄が俺に

 

「なあ、慶一。あの部屋には何かあるのか?」

 

そう聞いて来たので、俺はそれに頷くと

 

「ああ。その部屋は温泉になってる。温泉に浸かればダメージを回復させる事もできるんだ。」

 

その言葉にこなたがピクリと反応し

 

「温泉!?ほんとに?慶一君。」

 

その勢いに押されて俺はびっくりしつつ

 

「あ、ああ。とはいえ、浸かるのはあまりお勧めしないがな。」

 

そう説明すると、黒子が首をかしげて「どうしてですの?」と聞いて来たので俺は

 

「あー・・・この温泉は確かに浸かる事でダメージを回復させる事ができるんだが、変な副作用があってな。浸かると同時に眠ってしまうんだ。そんな所を敵に襲われたりしたら全滅必至だしな。だから、あまりお勧めしない、って言ったのさ。」

 

その言葉に苦笑する皆を見て俺も苦笑しながら

 

「ともあれ、このダンジョンにはこういう場所はまだまだある。場所によってはとても重要な所もあるし、そういう場所は無視できない事もあるから覚えておいてくれよ?」

 

そう説明すると、皆もうんうんと頷くのを見て、俺もひとまずホッと一息ついたのだった。

 

程なくして、温泉のある部屋の奥の通路から何者かがやってくる気配があった。

 

俺以外の全員はその気配に緊張をみなぎらせていたが、俺は何が来るのかがわかっていたので、別段緊張せずに何者かを待つ。

 

そして、やって来た者を見て、俺以外の皆が驚いていた。

 

「な、何これ?アヒル、よね?」

「おい、慶一。こいつなのか?お前の探す奴って・・・。」

「おー・・・アヒルなのに皮鎧っぽいものを着て頭にゴーグルつけてるよ・・・。」

「何だか、可愛いわね。でも、ちょっと大きい?」

「これはこれで、なんというか非常識な感じがしないでもないですわね・・・。」

 

と、口々に言う皆に俺はまたも苦笑しつつ、龍兄に

 

「そうだよ。龍兄。これが俺が探していた相手さ。あやの、カツをかけてくれ。」

 

そう説明しつつ、あやのにカツをかけて欲しいと頼む。

 

あやのは俺の言葉に頷くと、すぐにカツをかけた。

 

魔法がかかるのを確認した俺は、スパークのアヒルとやり取りを始めた。

 

「ガー!何か聞きたい事はあるかい?」

 

そう言ってくるアヒルに俺は、先程の悪霊を払う薬の調合法を聞く事にした。

 

「実は、この階にある部屋で悪霊が住み着いている部屋があるんだけど、その悪霊を払う薬の調合方法を知っていたら教えて欲しいんだ。」

 

その言葉にアヒルは頷くと、俺にその方法を教えてくれた。

 

「ガー!もし、厄介な霊から免れたいなら、スライムとゼリーをミックスして、そいつをミミズに加えなさい。そうすれば悪霊も逃げ出すだろう。」

 

と言う情報を聞き出し、俺は

 

「ありがとう。参考になったよ。それじゃ、皆、次の目的地へ向かうぞ?」

 

そう言ってアヒルに礼を言った後、皆と共にこの場を離れたのだった。

 

次の目的地へと向かう道すがらこなたが俺に

 

「あのアヒル、喋れたんだね・・・ちょっとびっくりしたかも。それと、薬の材料聞いたけど、なんかあまり気持ちのいいものじゃなさそうだねえ・・・。」

 

と言うこなたに俺は苦笑しながら

 

「はは。材料は確かにそうだな。でも、こいつを何とかしないと先にも進めないから仕方がないよ。」

 

そう言うと、かがみが俺に

 

「じゃあ、薬の調合は慶一くん、よろしくね?」

 

そう言って来たのを聞いて、俺は軽いため息をつくと

 

「・・・はあ・・・わかったよ。その前に面倒事を片付けないといけないがな。」

 

そう言いながら、再び広いエリアから今度は南下していくと、1本長い通路が見えてきた。

 

そこを東に向かって進んで行くと、前方に鎖のかかったドアが見えてきた。

 

「あら?慶ちゃん、このドア、いつものと少し違うんじゃない?」

 

と、いつものドアとは違うドアに気付いたあやのが俺に言う。

 

俺はドアを一瞥すると、こなたに

 

「こなた。ちょっと前に取って来た金鋸あったろ?あれを出してくれ。」

 

そう言うと、こなたは頷いて懐から先程取った金鋸を取り出した。

 

「これをどうするの?慶一君。」

 

そう聞いてくるこなたに、俺は頷いて

 

「そいつで、その鎖を切るんだ。このドアはそうすれば進める。」

 

そう説明すると、こなたはその説明に頷いて

 

「そっか。よーし、それじゃ切るよー?せえのっと・・・。」

 

ギコギコと鋸を動かすこなたの様子を見つつも、俺達はその作業が済むまでの間、周りの警戒にあたった。

 

程なくしてこなたから「慶一君、終わったよー。」という声がかけられたので、俺はこなたに「ご苦労さん、こなた。」とねぎらいの言葉をかけると、こなたもウインクしつつ、親指をビシッと立てていた。

 

それを確認した後、俺は皆に「それじゃ、先に進むぞー?」と声をかけると、皆も頷いて俺の後についてきた。

 

通路を道なりに進み、再びダークゾーンへ飛び込む俺達。

 

運良く敵の襲撃に遭わずにひとまずはダークゾーンを脱出して更に進む。

 

そして、通路の終わりの所にあるドアの前に辿り着き、俺は皆に声をかける。

 

「よーし、中に入るぞ?この中も結構広いから、皆気をつけてな?」

 

そう言うと、皆も少し緊張の表情を見せつつも頷くのが見えたので、それを確認した俺も頷きで返し、中へと足を踏み入れた。そして、部屋の北側を目指して進んで行くと、左手にドアが見える場所まで来たので、俺はそのドアの場所で足を止めた。

 

そして、皆に向き直ると緊張の表情で皆に声をかける。

 

「・・・みんな。着いたぞ?ここが2階でも最大の山場と言ってもいいだろう。このドアの向こうには少し前に戦ったハークルビーストなんて比較にならない程の相手がいる。皆、この戦い、今持てる力を出し切って乗り切るぞ?」

 

その俺のただならない緊張の表情に皆もゴクリと唾を飲み込みつつ、緊張を見せる。

 

そんな皆に俺は続けて今回の作戦を伝えた。

 

「皆。これから作戦を伝える。このドアを開けて中に飛び込んだら、俺とかがみと龍兄の3人は”ガーディアン”に攻撃を仕掛ける。そして、黒子、お前は中に飛び込んだらコルツを3回重ねがけしてくれ。あやの、”ガーディアンの取り巻きを見て、カンジャラーだったら、即座にモンティノで黙らせてくれ。こなた、取り巻きの迎撃はお前に任せる。黒子やあやの達と共に取り巻きの排除にあたってくれ。それと、皆、相手の魔法には十分に注意してくれ。」

 

そう説明すると、皆は頷きながら

 

「わかったわ。魔法には気をつける。私は”ガーディアン”に向かえばいいのね?」

「よし、任せろ。きっちりぶちのめしてやる。」

 

と前衛の2人が気合を入れ、こなた達もそれぞれに

 

「取り巻きをやればいいんだね?任せてー。」

「指示はわかったわ。その後はこちらの判断で行くからね?」

「とりあえず防御力の上昇をさせたら、こちらも魔法で応戦しますわ。それじゃ参りましょうか。」

 

最後にそう言う黒子の言葉に俺も力強く頷くと、一呼吸おいてから目的のドアに手をかける。

 

そして、「行くぞ!?」と言う気合と共にドアを押し開いて中へと飛び込んだ。

 

???side

 

顔見知りの混じった冒険者集団を追いかけて後をつけてきた私だったが、なにやら辿りついた部屋の前で作戦を練ってるように見えた。

 

そして、リーダーらしき男の人が皆に声をかけてからドアの取っ手に手をかけて、気合を入れて飛び込み、その後に続いてメンバーと顔見知りも飛び込んでいくのが見えたので、私は慌ててそっちへと移動し、様子を伺う事にした。

 

そして、全員が飛び込むと同時に、戦闘が開始される激しい音を聞いたのだった。

 

「・・・大丈夫かしらね?」

 

そう呟きながら、私は事の顛末を伺う事にした。

 

慶一side

 

勢いよく部屋へとなだれ込むと、青い鎧で全身を覆って、柄の長い斧を構えたガーディアン1人と、カンジャラー5人がそこには待っていた。

 

それを素早く確認し、俺達はそれぞれの役割を果たす為に素早く動くのだった。

 

「行くぞ!?かがみ、龍兄、あのガーディアンに攻撃をかける!!こなた!あやの!黒子!打ち合わせ通りに頼んだぞ!?そりゃああああっ!!」

 

すぐさま剣を抜き放ち、俺はガーディアンに向かって突進する。

 

その俺に続いてかがみと龍兄も俺の動きに合わせてガーディアンに向かって突進、それぞれに斬撃を打ち込む。

 

「でええぃっ!!」ブォッ!!ガキィン!!

「うりゃああっ!!」ヒュン!!ギンッ!!

「おらあああっ!!」ビュッ!!ガアンッ!!

 

その瞬間俺達は驚愕した。

 

絶妙のタイミングで打ち込んだはずの斬撃は、奴の持つ斧と盾に止められたのだった。

 

「何!?」「うそっ!?」「ちっ!!」

 

「甘いな・・・。」ブオンッ!!

 

そう言いながらガーティアンは俺達を弾き飛ばす為に斧を振るった。

 

「うっ!?」「あぶなっ!!」「おっと!!」

 

かろうじてその攻撃を避けた俺達は、一時、間合いを取って再度ガーティアンと向き合う。

 

と同時に、黒子が放ってくれたコルツ3回が俺達パーティを包み込んだ。

 

「よし、これで魔法は何とか・・・。」

 

そこまで言いかけた時、ガーティアンから言葉が発せられる。

 

「・・・マハリト!」

 

その言葉に驚愕の表情を見せる俺達。

 

そして・・・ボボウンッ!!という音と共に俺達は魔法を受ける。

 

「うわっ!!」「きゃあっ!!」「ぐわっ!!」「熱いっ!!」「ああっ!!」「や、やりますわね・・・。」

 

と全員が苦悶の声を上げた。

 

しかし、コルツの効果のおかげで魔法のダメージは大分軽減されていたので、何とか助かっていた。

 

「モンティノ!!」

 

すかさずあやのがカンジャラーに沈黙の呪文をかける。

 

運良くカンジャラーにモンティノがかかったようで、カンジャラー全員が沈黙した。

 

「よーし、いただきっ!!」ビュンビュンビュン!!ドカカッ!!ドサドサッ!

 

すかさずこのチャンスにこなたがクロスボウを乱射、5人中2人をしとめる。

 

「やりますわね、こなたさん。では私もっ!!ラハリト!!」グォォッボウンッ!!ドサドサドサ!

 

ハリト系最上級呪文のラハリトを放って残りのカンジャラーをしとめる黒子。

 

「やりましたわ!さて、前衛の皆さんは・・・あっ!?」

 

と黒子が声をあげる。

 

黒子が俺達に目を向けた時、ガーディアンはもう一度俺達に向かってマハリト、そして、メリトを連続で唱えて来たのだ。

 

ボウゥンッ!キュキュキュンッ!ズドドドッ!!「うおおっ!!」「くうっ!?」「ぬぐっ!?」「うわわっいたたっ!!」「うぐ・・・」「くっ、この・・・」

 

更なる魔法によってダメージが蓄積された俺達。

 

そして、そんな俺達のひるんだ隙を突いて、ガーディアンが黒子に突進した。

 

俺とかがみはそれに気付いたが、態勢を崩されていて、反応が遅れる。

 

だが、龍兄は、俺達よりも早くその動きに気付いて黒子に攻撃がなされる瞬間、黒子の前に立ちふさがってこの攻撃を受けた。

 

ガキィッ!ビシュッ!!と言う音がしたかと思うと、攻撃をいなしきれなかった龍兄の右の肩口から鮮血が飛び散った。

 

「くおっ!?」「た、龍也さん!?」

 

思わず苦悶の声をあげる龍兄とそれを心配する声をあげる黒子。

 

俺達も焦りながらもガーティアンに向かって踵を返し突っ込んでいく。

 

こなたやあやのも何とか攻撃をかけてガーティアンを引き離そうとするが、盾や斧に阻まれて攻撃が届かないでいた。

 

更に追い討ちをかけようとガーティアンが斧を振り上げたその時、黒子や龍兄の後方から何かが飛んで来た。

 

バシュッ!!ドオオンッ!!

 

と言う音と共に、その飛んできたものをその身にまともに食らって吹き飛ぶガーティアン。

 

俺達もなんとか黒子や龍兄の側にたどり着いて剣を構えガーティアンを見据える。

 

そして、そんな俺達の後ろから、声をかけてくる者がいた。

 

「・・・私の知り合いにずいぶんと危ない事をしてくれるじゃない?この借りはきっちりと返させてもらうから覚悟しなさい!!」

 

と言う声にいち早く反応したのは黒子だった。

 

「お、お姉さま?お姉さまですの?」

 

そう言う黒子の横に立っていた人物を見て、俺達も驚愕していた。

 

何故なら、それは黒子同様に小説やアニメの世界の住人である、あの超電磁砲”御坂美琴”その人だったからだ。

 

その登場にはこなたとかがみもかなり驚いていた。

 

「え?うそっ!?御坂美琴!?本物!?」

「まさか御坂さんに会えるなんて・・・。」

 

その言葉に”御坂”さんも俺達の方を向いて

 

「え?何?私の事あんた達も知ってるわけ?一体どうなってるのよ?」

 

そう言う”御坂”さんに俺は

 

「・・・御坂さん、とりあえず話は後にしよう。まずはあいつを片付けないと、だからね。君が当ててくれた一撃のおかげで勝機が見えた。後は俺達に任せてくれ。」

 

そう言うと、御坂さんは俺に

 

「・・・とりあえずはその方がよさそうね。私も手伝うわ。さっさと片付けましょ?」

 

その言葉に俺も頷いて

 

「助かる。行くぞ!?皆!もう少しだ!俺達の全力を尽くすぞ!?」

 

そう声をかけて皆の気力を鼓舞すると、皆も「「「「「「おー!!」」」」」」と声を上げて再びガーティアンに戦闘態勢を取る。

 

そして、この最後のアタックに際して軽く打ち合わせを済ませて、「皆!行くぞ!?」と声を上げ、俺とかがみと龍兄がガーディアンに向かって突進して行く。

 

その背後で後衛組みは俺達の動きを見つめていた。

 

御坂さんの一撃で吹き飛ばされたガーディアンは、ゆっくりとさっきの超電磁砲を受けて壊れかけた盾とロングアックスを持って立ち上がり、突っ込んでいく俺達に対して迎撃体制を取る。

 

そして、俺達の動きに合わせてロングアックスを振り上げたその刹那、相手の攻撃範囲まで迫っていた俺達は突然散開して、相手の目の前から消える。

 

その動きにつられかけ、体制を崩すガーディアンに、散開して開いた空間から再び超電磁砲が炸裂した。

 

バシュッ!!ドガアン!!

 

と言う音と共にガーディアンの壊れかけの盾は完全に粉砕された。

 

と同時にその衝撃で更に体制を崩すガーディアンにこなたが

 

「よーし、もらったよ!?それっ!!」ビシュビシュ!ドカカッ!!

 

とガーディアンの武器を持つ方の腕目掛けてクロスボウを放つ。

 

その一撃がガーディアンの腕を的確に捕らえると、ガーディアンは思わずその手に持っていた武器を取り落とした。

 

そして、更に追い討ちであやのがガーディアンに呪文を飛ばす。

 

「効いて!モンティノ!!」

 

その呪文により、運良くガーディアンの呪文を封じ込める事に成功。

 

そして、その瞬間に散開していた俺達は即座にガーディアンとの距離を詰めて、とどめに繋げる斬撃を叩き込んだ。

 

「これで終われっ!!」ブォン!ズバッ!!

「いい加減倒れなさいよっ!?」ビシュッ!ドシュッ!!

「さっきの借りは返すぞ!?そらあっ!!」ドスッ!バシュッ!!

 

そう言って連続して斬撃と突きを叩き込み、ガーディアンとガーディアンの纏う鎧に大きな傷とダメージを与える。

 

「今ですわね!これで終わりですの!!ツザリク!!」ブオンッ!ドズッ!!

 

鎧に出来た傷目掛けて黒子のとどめの一撃の魔法の槍がガーディアンを貫いてそして、勝負は決した。

 

グオォォォォォッ!という断末魔と共にその場に倒れ伏すガーディアン。

 

そして、戦いが終わった事を確認した俺達はその場にへたり込んだ。

 

「はあ、はあ・・・か、勝ったか・・・。」

「はあ・・・はあ・・・き、きっつかたわね・・・。」

「はあ・・・はあ・・・ふう、まだまだ俺も修行が足りないらしいな。」

「ふひー・・・きつかったー・・・まだ2階でこれなんだよね・・・この先考えたら気が重いよ・・・。」

「皆、お疲れ様。今治療するから待っててね?」

「中々手ごわかったですが、私とお姉さまの前では敵ではありませんでしたわね。」

 

最後にそんな風に言う黒子に御坂さんは苦笑しながら

 

「その割には大分苦戦してたみたいじゃない?黒子。ともあれ・・・そこのリーダーっぽい人、色々と聞きたい事があるんだけど、私の質問に答えてくれるわよね?」

 

と、俺に向かい声をかけてくる御坂さんに俺は頷いて応えると、御坂さんは俺にこの世界の事、黒子の事、そして俺達の事を質問してきた。

 

俺はその質問に答えていく。

 

そして、あらかた話を聞き終わった頃、御坂さんは俺に

 

「・・・なるほどね・・・にわかには信じられないけど、ここにこうして黒子もいるんだし、それに、いま自分が置かれている状況はリアルな事みたいね?これからどうしたものかしら・・・。」

 

そう言って考え込む御坂さんを見て、俺はひとまず皆の顔を見回してみる。

 

すると、皆も頷いてくれたので、俺はそんな皆に頷き返すと、未だ考え込んでいる御坂さんに声をかけた。

 

「御坂さん。君さえよかったらだけど、俺達と行動を共にしないか?君にとっての知り合いも黒子1人だし、このまま2人だけでこの世界を彷徨うにはかなり厳しいんじゃないか、と思うし、俺達もまた、元の世界を目指してここに来ている。それならば、協力しあう方が何かと都合がいいんじゃないかな、と思うけど、どうだろう?」

 

そう声をかけると、考え事をしていた御坂さんは顔を上げて俺の顔をじっと見つめる。

 

そんな御坂さんを見て、黒子もまた、声をかけていた。

 

「お姉さま。私も慶一さんの意見には賛成ですわ。闇雲に動き回るよりは共に行動して元の世界へ戻る方法を見つける方が得策だと思いますわよ?それに、慶一さん達はこの世界では信用できる方々ですわ。」

 

そう黒子が言うと、御坂さんも1つ頷いて

 

「そうね。今の所、あんた達について行くのが良いみたい。私も一緒に連れて行ってもらえる?リーダーさん、えっと、慶一さん、でいいの?」

 

その言葉に俺も頷くと

 

「ああ。改めて、俺は森村慶一だ。よろしくな?御坂さん。」

 

そう言って握手の為に手を差し出す俺に、御坂さんも改めて自己紹介をしつつ、俺と握手を交わす。

 

そして、この場に居る全員と自己紹介を終えた頃、ある程度回復を済ませた俺達は、さらに先へ進むために立ち上がる。

 

「よし、御坂さん。俺達の後についてきてくれ。皆、目的の場所はこの先だ。行くぞ?」

 

そう言うと、皆も立ち上がって俺の後についてきてくれた。

 

ガーディアンの守っていたドアを通り抜け、更に先に進むと、そこにもドアがあった。

 

俺はドアの前で立ち止まると、こなたと黒子に「こなた、黒子。ドアの開錠を頼む。」そう声をかけた。

 

「あいよー。任せてー?」

「私達にかかればたやすいですわ。」

 

そう言って2人はドアの開錠を始めた。

 

御坂さんはそんな俺に状況の説明を求めてきたので、簡単に説明をする。

 

その説明が終わる頃にこなたと黒子の仕事が済んだようで、「終わったよー?」「開きましたわよ?」と言いながら戻って来たのを確認して、俺達はドアを開けて中へと入る。

 

そして、ドアをくぐると、目の前にもう1つドアのある小さな部屋があった。

 

「皆、ここで待っていてくれ。薬の調合をやってくる。」

 

そう言い残して俺は目の前のドアを開け、悪霊払いの薬の調合施設へと足を踏み入れる。

 

そこには様々な材料と得体の知れない薬が並んでいたが、そこに置いてある空き瓶1つを手に取ると、俺はスパークのアヒルから得た情報を元に薬の調合を始めた。

 

「・・・よし、これか。ええっと、まずはスライムのひき肉とアメーバのゼリーを混ぜて・・・最後にこのミミズ入り炭酸を、っと・・・よし、出来た。」

 

教えられた手順どおりに薬を調合すると、悪霊払いの薬が完成した。

 

俺はその薬を手にとって部屋を出る。

 

「皆、お待たせ。薬が手に入ったからあの部屋まで戻ろう。」

 

その言葉に皆も頷いて、俺達はその場所を後にし、悪霊の居たあの小部屋を目指す。

 

そして、ようやくそこまで戻って来た俺達はあの小部屋へと足を踏み入れる。

 

その部屋にある宝箱は前の時同様に俺達の目の前にあったのだが、その宝箱に手を伸ばすと、あの時同様に宝箱が消える。

 

そして、悪霊の言葉が響き渡った。

 

「な、なんなのよ?これ・・・。」

 

と事情を知らない御坂さんはこの声に怯えていたが、俺は懐からさっき調合してきた瓶を取り出すと、その薬を部屋に撒いた。

 

それと同時にオォォォォ!と悪霊が苦しむ声が部屋中に響き渡り、部屋からその気配が消えていくのを感じた。

 

そして、先程宝箱のあった場所に目をやると、そこには先程悪霊が隠した宝箱が出現していた。

 

こなたが、宝箱に近づいて箱を開くと、そこには杖が1本入っていた。

 

「ねえ、慶一君。これが目的のお宝?」

 

そう尋ねるこなたに俺は頷いて

 

「そうだ。3階でそれが必要になるから大事に持っててくれよな?」

 

そう言うと、こなたは満面の笑みでガッツポーズをとると

 

「よっしゃー!お宝ゲットだぜー!!」

 

と喜ぶこなたを見て、皆も苦笑していた。

 

そして、俺は皆に

 

「さあ、これでこの階でのミッションは全て終了だ。一度地上に戻ろう。体を休めるのもそうだけど、アイテムの鑑定もしてもらわなきゃいけないからな。」

 

そう言うと、皆も頷いて

 

「そうね、今回は結構きつかったし、いい加減休みたいわ・・・。」

「今回は俺も少々こたえたからな。異存はないぞ?」

「そうだねー。きっとつかさも美味しいご飯作って待ってるよ。次の事は戻ってから考えようよ?」

「そうね。みさちゃん達にも新しいお友達を紹介したいしね。」

「体中煤だらけですし、シャワーも浴びたい所ですわ。」

「私も一度気持を入れ替えたいわね・・・それにもっと詳しい話も聞きたいし。」

 

そう言う皆に俺も頷いて

 

「よし、それじゃ戻ろうか。出口までは気を抜くなよ?皆。」

 

そう言うと、皆もそれぞれに緊張しながらも出口を目指した。

 

そして、冒険者の宿に戻る前に今回のアイテムを鑑定してもらいに行き、新しい仲間を連れて宿へと戻ったのだった。

 

手に入れたアイテムは”宝石のシャク”という魔法の杖だ。

 

そして、それを手にして宿に戻り、俺はつかさ達にも御坂さんを紹介する。

 

新たな仲間を歓迎し、そして、更に御坂さんに詳しい事を説明するなどして、その日は終わった。

 

この後、御坂さんの職業鑑定をしてもらったが、御坂さんも戦士(ファイター)だったので、みさおやかがみとローテーションさせつつ、動く事となった。

 

そして、いよいよ3階への道を開く事となるのだが、それまでの間、もう一度御坂さんを鍛える事となり、その間に俺達のレベルもアップする事となった。

 

そして、魔法使い、僧侶の呪文書に新たな呪文が書き加わる事になったのだった。

 

 

 




後書きと次回予告

かがみ「かがみよ?今回の戦いはかなりきつかったわね・・・それに、まさかあの御坂さんまでもがこちらの世界にやってきていたなんて思わなかったわ・・・。これからの戦いには頼もしい味方だけど、あれだけ今回も苦戦したからこの先がおもいやられるわね・・・。」

次回、らき☆すた〜変わる日常、異世界冒険ウィザードリィ5の世界〜

3階探索開始!風の王デジンを目指せ!

絶対に元の世界に帰るんだから!!

今回のモンスター

ガーディアン:2階の重要地点を守る、戦士としての技能と魔法使いとしての力を有する厄介な相手。レベル3魔法使いの魔法を唱えても来る強敵。戦う際にはコルツ重ねがけ等を行って魔法防御を上げておいて、真っ先に戦士(ファイター)の攻撃を集中させて倒すのが被害を最小限にとどめる方法でもある。てこずるととても手痛い被害を受ける相手。

カンジャラー:1階ででた魔法使いレベル1のちょっと上の強さの魔法使い。こいつらは真っ先にモンティノ等で黙らせてしまえば雑魚同然なので、被害が重なる前に対処しておきたい。

今回覚えた呪文

魔法使いレベル4の残りとレベル5の半分

リトフェイト:空中浮遊呪文。落とし穴などのトラップはこれを唱えて置くことで回避可能。しかし、通じない場所もあるので注意。

ロクド:ボラツの範囲拡大版。敵1グループの石化をするが成功率は微妙。

マダルト:凍てつく冷気で敵1グループにダメージ。

ソコルディ:魔法使い系の敵をランダム召喚し、敵と戦わせる。

僧侶系レベル4とレベル5の1つまで

バディアル:バディオスの強化版で、バディオスよりも強いダメージが与えられる。

ラツモフィス:かなり重要な毒治療呪文。これを覚える事で今後の探索も相当楽になってくる。

マポーフイック:味方全員に防御力アップの効果。魔法を打ち消されない限り永続的にかかっているので、ダンジョンに降りた際にかけておくといい呪文。

バリコ:鋭利な石を飛ばして敵1グループにダメージを与える。威力は低めなので、あまり使う機会がないかも。

ディアルマ:ディアルの更に上の回復呪文。回復量もディアルとはかなり差が出るので、使い勝手はいい。

最後に今回のアイテム

宝石のシャク:3階で使用する重要アイテムの1つ。シャクという漢字があるのだけど、辞書が古い所為か変換が出来ず・・・アイテムのイメージは宝石のついた杖と言う風に想像してもらえればと思います。

今回はここまでです。
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