らき☆すた〜変わる日常、異世界冒険ウィザードリィ5の世界〜   作:ガイアード

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休息期間、3日目、あやの、みさお編

俺の消滅、そして復活。

 

この世界にやってきて俺は、元の世界に居た時以上に皆を悲しませる事になってしまった。

 

俺が戻って来てからも不安を心に残す皆。

 

一時の休息の時間で、そんな皆と罪滅ぼしも兼ねて皆の気の済むように付き合う事になった俺。

 

みゆきとつかさとの時間を終えて、次の日には、あやのとみさおに付き合う事になった。

 

食事はつかさとあやの、こなたでよく作ってくれたのだが、この日はあやのの作る朝食を俺達は摂っていた。

 

そして、それを終えて出掛ける準備を終えた俺は、あやのに声をかけたのだった。

 

「お待たせ、あやの。俺の方は準備が済んだけど、そっちはどうだ?」

 

そう声をかけると、あやのは笑顔で頷きながら

 

「私も大丈夫よ?それじゃ行きましょうか、慶ちゃん。」

 

そう答えるあやのに頷く俺だったが、そんな俺達にみさおが声をかけてきた。

 

「あやの、気をつけてなー。それと、慶一。あやのには手出しすんなよ?わかってると思うけどさー。」

 

その言葉にあやのと俺は苦笑しつつ

 

「大丈夫よ、みさちゃん。ちょっとお出かけするだけだから。」

「言われなくともわかってるよ。それよりもみさお、あやのとの事が済んだら次はお前なんだから、ちゃんと用意だけはしとけよ?」

 

その言葉にみさおは少々不機嫌そうな表情でそっぽを向きつつ

 

「はいはい。お前らが戻って来るまでには出掛ける準備はしとくから大丈夫だってヴァ。時間もなくなるし、とっとと行って来いよ。」

 

と言うみさおの言葉に少し慌てながら

 

「おっと、それじゃ行くか、あやの。」

 

そう、あやのに声をかけると、あやのも苦笑しつつも頷いて

 

「そうね。それじゃ慶ちゃん、エスコートよろしくね。」

 

そう言って家の外へと出ようとする俺の手に自然に、あやのが自分の手を重ねて来た事に驚きつつも、俺達は街へと繰り出して行くのだった。

 

街の中心部へと歩みを進める俺達だったが、心なしかあやのは上機嫌な感じも見受けられ、俺はそんなあやのの様子を気にしつつも、俺もまたこの状況を楽しもうと思っていた。

 

いくつかの店を回りつつ、歩き回る俺達だったが、俺は俺と共に歩くあやのの横顔に笑顔ではあるものの、その表情の中に寂しさのようなものを感じる事が、何度かある事に気付くようになった。

 

気付けば俺は、そんなあやの顔を凝視していたらしい。

 

俺のそんな視線に気付いたあやのは俺に首を傾げつつ

 

「どうしたの?慶ちゃん。私の顔に何かついてる?」

 

そう尋ねて来たあやのの言葉に、ちょっと不意打ちをされた感じになり、俺は少しびっくりしつつも

 

「いや、その・・・なんだかあやのが寂しそうな顔を見せていたからちょっと気になってな。」

 

そう説明すると、あやのは俺の言葉にはっとなって心持ち沈んだような表情になった。

 

俺はそんなあやのの様子を見て

 

「・・・やっぱり、みさおのお兄さんと離ればなれになっているから、だよな?」

 

バツの悪さを感じつつも、あやのの寂しげな表情の原因についての指摘をすると、あやのは寂しげな表情のまま

 

「・・・そうね。それまではいつでも会えたあの人だったけど、今はあの人の元に帰れるかもわからない状況だしね。このままあの人に会えなかったら、って思うと、何だか寂しくて・・・」

 

そんな風に言うあやのに俺は、ものすごく申し訳ない気持になりつつ

 

「そっか・・・すまない、あやの・・・」

 

そう言って俺はあやのに詫びる。

 

あやのはそんな俺の言葉に苦笑しつつも、俺の顔に視線を向けながら

 

「どうしたの?慶ちゃん。急に謝ったりして?」

 

首を傾げつつそう言うあやのの言葉に俺は、ますます済まない気持になりつつ

 

「あの日にあやのが俺の家に来ていなかったらお前を巻き込まずに済んだかもしれない。みさおのお兄さんと引き離す事にならなかったかもしれない。それを考えたら、あやのにこんな思いをさせてる事が妙に心苦しくてな・・・」

 

そう、あやのへの申し訳ない気持を説明すると、あやのはそんな俺を見つめてふっと笑うと

 

「そうかもね。あの日あの時に私が慶ちゃんの部屋に居たから、今こうして私はこの世界に居る。けどね?だからといって、それが慶ちゃんの所為だとは思わないわ。」

 

そんな風に言うあやのに俺は「どうしてだ?」と尋ねると、あやのはくるりと体の向きを変え、俺に背中を向けながら

 

「だって、あの日に私とみさちゃんが慶ちゃんの家に居たのは私がみさちゃんに誘われたからだもの。私自身もみさちゃんと一緒に慶ちゃんの家へ行く事はいつもの事だったから。それに、慶ちゃんの部屋に居たのも私の意思だし、こんな事が起きたのだって本当に偶然だったから。それに、慶ちゃんだってあんな事になるなんて思いもしなかったでしょ?」

 

そう説明するあやのの言葉に俺は軽く溜息をつきながら

 

「まあ、な。あれは完全に想定外だった。」

 

そう言う俺に、あやのはもう1度くるりと体の向きを変えて俺に微笑みを向けながら

 

「そう。偶然なの。私が慶ちゃんの部屋に居たのも私達がこの世界に来たのも、ね。故意にこんなことをされたら慶ちゃんに対して恨みにすら思ったかもしれないけど、そうじゃないもの。だから、慶ちゃんはその事に対して罪悪感を感じる必要はないわ。今回みたいに死んで私達を悲しませた事以外はね。」

 

そう言いつつ、最後の部分では、俺の心にぐさりと槍を突き刺すあやのに俺は苦笑しつつ

 

「はは・・・前半はともかく、最後の方はちょっときついなあ・・・事実なだけにさ。とはいえ、後どの位の時間がかかるのか俺にもはっきりとした事は言えない。でも、約束はさせて欲しい。俺はきっと皆を、そして、あやのを元の世界に戻すために頑張るから。」

 

そんな俺の言葉にあやのは、苦笑しつつも頷いてくれたのを見て、俺は心の中で決意を新たにするのだった。

 

その後は、あやのにアクセサリーをプレゼントしたり、俺の墓を見て改めて気を引き締めたりとやりながら俺達は家へと戻って行ったのだった。

 

あやのside

 

慶ちゃんが復活してから、慶ちゃんは今回の罪滅ぼしも兼ねて私達に付き合い、気分転換をするという事を約束した。

 

その気分転換に今日は私とみさちゃん、柊ちゃんが付き合う事になった。

 

街を回りながら慶ちゃんと会話をしていくうちに、私はみさちゃんのお兄さんの事を思い出すようになり、その事が表情に出てしまっていたらしく、慶ちゃんを心配させてしまったようだった。

 

と同時に慶ちゃんもまた、この世界に私を連れ込んでしまった事、それが、私とみさちゃんのお兄さんとを引き離す事になってしまった事に対して罪悪感を感じているのが会話の中で感じ取れた。

 

この世界に来たのは偶然の産物であったから、私は慶ちゃんに多少意地悪を言いつつも、慶ちゃんが悪いわけじゃないと私自身の気持を慶ちゃんに伝えた。

 

そんな会話を交わしつつも、慶ちゃんは私達を必ず元の世界に返すために頑張ると約束してくれた。

 

そして、今日の最後の締めに慶ちゃんのお墓の跡を見て、改めて気を引きしめて私達は家へと戻ったのだった。

 

私は家に戻りながら、この世界に来て慶ちゃんと過ごして来た今までを思い出しながら

 

(慶ちゃん、大分気にしてるみたいだったわね。でも、この世界に来た事は偶然だし、慶ちゃんの所為って訳じゃないものね。それに関しては私は慶ちゃんを責めるつもりはないけどな。みさちゃんのお兄さんに会えないのは寂しいけれど、そこは慶ちゃんに頑張ってもらいながら私達も協力しつつやるしかないわよね。でも・・・慶ちゃんがいなくなったときは悲しかったな・・・仲のいいお友達が死ぬ、その事を今回は体験する事になったけれど、それがこれほどに辛い事だなんて思いもしなかった・・・私もみさちゃんが同じ事になったら今回みたいに悲しくなるのかもしれないわね。でも、今度はそうならないように頑張らないとね・・・)

 

そう考え、そして、私は慶ちゃんに

 

「慶ちゃん、頑張りましょ?私も頑張るから、私達をこれからも支えてね?」

 

そう声をかけると、慶ちゃんは私に笑顔を向けながら

 

「ああ。任せろ。そして帰ろう、俺達の日常へ。」

 

そう言ってくれる慶ちゃんに、私も微笑みを向けたのだった。

 

そして、慶ちゃんに微笑みを向けながら

 

(・・・やっぱり慶ちゃんは頼りになるわ。それと同時に今回の事で気付かされたかな。もしも私がみさちゃんのお兄さんよりも先に慶ちゃんに出会っていたなら、私は慶ちゃんに惹かれていたかもしれないって。慶ちゃんが消えて、もう1度復活したあの時に私は、慶ちゃんが復活したという嬉しさもあったけど、それと同時にみさちゃんのお兄さんに抱いた気持ちを慶ちゃんにも感じたから・・・でも、もし、万が一私達が元の世界に戻れなかったとしたら・・・この世界に留まり続ける事になったとしたら、私は慶ちゃんに対してどんな気持を持つのかな・・・?)

 

そんな風に考えた私だったが、その考えにフルフルと首を振ると

 

(・・・いけない。今は慶ちゃんや皆と一緒に元の世界に帰る、その事だけを考えなきゃね・・・)

 

そう心で考えつつも気を取り直すと、私は前を歩く慶ちゃんの背中を見つめながら家へと帰ったのだった。

 

慶一side

 

あやのとの約束も終えて、次はみさおの番となった。

 

家についた俺達を待っていたみさおの表情には、少々の不安の色も見えたようだった。

 

そして、あやのの姿を見つけたみさおは、あやのの側へと小走りで向かうと、二言三言言葉を交わしているのが見受けられたが、言葉を交わし終えたみさおの表情は心なしかほっとしている様にも見えた。

 

そして、みさおは今度は俺のほうへとやってきて

 

「慶一、私はいつでも行けるぞ?お前もすぐに行けるんだよな?」

 

そう聞いて来たので、俺もみさおに頷いて

 

「こっちはいつでもいいぞ?それじゃ行くか。」

 

そう答えると、みさおも満面の笑みを浮かべて

 

「おーし、それじゃ早速いこうゼ!」

 

俺にそう声をかけたみさおは、慌しく家から飛び出して行った。

 

俺はそんなみさおの行動に驚きつつも、すぐに追いつく為に後を追って走りだす。

 

外へ出ると、前方を走るみさおの姿を見つけ、俺はすぐにみさおの横まで加速する。

 

そして、みさおに追いつくと

 

「おいおい、みさお。慌てなくても街は逃げやしないぞ?」

 

そう声をかけると、みさおは俺に気付いて

 

「お?やっと来たか。街は確かに逃げねえけど、時間が押してるしなー。それもこれも、慶一があやのとの行動に時間取りすぎたのがわるいんだかんな?」

 

そう俺を責めるように言いつつ、俺に対して非難の視線を向けるみさおに俺は苦笑しつつ

 

「あ・・・それは悪かった。んじゃ、その分もちゃんと埋め合わせしてやらなきゃ、だな。行くぞ?みさお。」

 

そう言うと、俺はみさおの手を取り、みさおの喜びそうな出店等のある場所へと走り出す。

 

俺のそんな突然の行動に焦ったのか、みさおは慌てつつ

 

「ちょ!慶一!いきなり何を!って・・・あうう・・・」

 

そう声を上げつつ顔を赤くするみさおに、俺は首を傾げつつ

 

「ん?どうした、みさお。何だか顔が赤いな?」

 

と、そう言うと、みさおは赤い顔のままで俺に

 

「う、うっさい!お前が今私にやってる事を見てから言えよな!」

 

そう叫ぶみさおの言葉に俺は、自分の手元へと視線を向ける。

 

そして、その手がみさおの手を握り締めている事に気付き、俺もまたその行為に顔を赤らめて慌てて手を離し

 

「あ、う・・・その・・・すまん。俺としたことが・・・」

 

そう言ってバツの悪そうな顔でみさおに詫びると、みさおは離された自分の手を見つめながら少しがっかりしたような表情で

 

「あ、謝んなよ・・・それに、別に嫌って訳じゃねえし・・・」

 

と、まだ少し赤みの残る顔でそう言うみさおの言葉に、俺も少し照れつつ

 

「そ、そうか?それならいいけどな。と、とにかく時間が限られてるしな。そろそろ行こう。」

 

そう声をかけると、みさおも俺に頷いて

 

「そういや、それで急いでたんだっけな。おし、それじゃ行こうゼ?」

 

そう言って歩き出す俺の横に並んで、みさおも歩き出した。

 

街の中央部付近にあたる場所には、色々な食べ物の屋台等も集まっており、みさお達がパーティから外されてた間に、みさおやかがみ達もこの場所の事を知り、屋台の品を食べ歩いたりしていたらしい。

 

なので、俺もみさおのお勧めの店等も教えてもらったりした。

 

屋台の焼き鳥っぽい物を食べながら俺はみさおに

 

「お?こいつも美味いな。しかし、みさお、よくこんな場所見つけたな。」

 

そう言うと、みさおも自分の好物らしい物をパクつきながら笑みをこぼしつつ

 

「だろ?うめーだろ?でも、ここを最初に見つけたのは柊達だったんだゼ。私らはパーティを変えながらダンジョンに潜ってたろ?その時にパーティから外されている間暇だった事もあって、ちょくちょく街の中を見に来てたらしーぞ?その時に見つけたのがここだったんだ。んで、それがそのうちに皆にも広がったらしいなー。」

 

そう説明するみさおに俺は苦笑しつつも頷いて

 

「なるほどな。ちゃっかり穴場を見つけてた、って訳か。まあ、何かしら気分転換できそうなものを見つけられたならよかったと思うべきか。」

 

そう言う俺に、みさおもうんうんと頷いていた。

 

そして、俺の顔を見て満面の笑顔を浮かべると

 

「今回は私が見つけた柊達も知らない穴場に慶一を連れて行きたいって思ってたんだ。だから、この場所は柊達には内緒だぞ?」

 

そう言うみさおの言葉に俺も頷きつつ

 

「わかったよ。折角お前が教えてくれた場所だしな。かがみ達には内緒にしとく。」

 

そう言うと、みさおも満足そうに頷くのを見て、俺もみさおに笑顔で頷き返したのだった。

 

その後みさおの言う穴場を堪能し、俺達は目的地の最後である俺の墓の跡地へと足を向けた。

 

2人して墓を見つめる俺達。

 

しばらくの沈黙の時間が過ぎて行く。

 

日も落ちかけた頃、みさおはぽつりぽつりと言葉を紡ぎ始め、俺はそれを横で聞きつつやりとりを始めた。

 

「・・・お前があの時に死んで、そして、その復活も失敗して完全にお前が消えた。それをちびっ子から聞いた時は、私はその事が信じられなかった。で、あの時はこうしてお前の墓をあやのと一緒に見てた。そん時にもうお前に会えない、ってお前が2度と戻って来ないって実感したらすごく悲しくなった。お前と初めて一緒のクラスになって初めて会話をしたあの時から私はお前の事は少なからず気に入ってたかんな。」

「あー・・・まあ、そうだよな・・・でも、そっか、あの時からみさおにはちょっとはいい印象持たれてた、って事なんだな?」

「ああ。話し易いってのもあったけど、あん時からお前はいい奴だって何となく思えてさ、お前と友達になる事に対しては抵抗もなかったぞ?」

「それは光栄だな。まあ、俺からしてみてもお前は面白い奴だ、って思えたしな。」

「・・・面白いんかよ・・・まあ、いいか。んでさ、それから今までお前は私も柊達も分け隔てなく接してくれたろ?柊に忘れ去られかけてた私にとってはすっげえ嬉しかったんだ。」

「友達だし、仲間だからな。俺は差別はするつもりはこれっぽっちもなかったがな。」

「わかってる。だから嬉しかったんだよな。んで、そんな風にお前と過ごしてきてさ、最近になって何となく気付いた事があってさ。」

「気付いた事?」

「うん。今まで私達と柊達以外の中の日常にお前の存在はなくてそれが普通だったけどさ、今はそんな中に、お前が混ざってる事が私にとっての普通の日常になってたんだ。」

「それに関しては俺も同じかな?俺の周りに気付いたら皆がいる。その事が俺にとっての日常になってたし。」

「けど、今回はそんな私の日常が破られる事になっちまった。お前が死んで、消滅する、っていう、な・・・で、そうなってみて私は気付いたんだ。お前のいない日常を想像してそれがいかにつまらない物なのか、ってさ。」

「みさお・・・」

「だから、それを考えた時、ここでお前の墓を見つめながら私はあやのと涙を流した。私にとってお前は大切な存在だった事に気付いたんだ。」

「俺が、大切な存在、か・・・照れるけど、嬉しいかな。」

「か、勘違いすんなよ!?あくまでも友達として、だかんな!?ベ、別に私がお前の事を好きだとかそういう事じゃねえし!・・・あ、でも、嫌いって訳でもねえけど・・・と、とにかくそういう事だってヴァ!!」

「あー・・・みさお、なんというかその、すごく恥ずかしいんだが・・・」

「う、うるさい!と、とにかくだ、こうしてもう1度お前と遊びに行ってみてやっぱり楽しいって思った。だから・・・だからさ・・・」

「ん。わかってる、みさお。今回の事はいろんな事も重なったけど、結局お前に寂しい思いをさせたのは俺の所為だしな。だから、俺はこの墓に誓う。今後は今回のような無茶は慎むってさ、そして、みさおや皆に悲しい思いはもうさせないように努力する、ってな。だから、俺を信じてくれ。」

「・・・その言葉確かに聞いたかんな。ぜってーだぞ!?絶対に約束しろよ!?あんなのはもう・・・ごめんだからさ・・・」

 

最後にそう悲しそうに言うみさおの頭にぽんと手を乗せると、俺はもう1度さっきの誓いを噛み締めるようにしながら

 

「ああ、約束だ。でも、お前も約束してくれよ?この墓はその為の俺達の戒めなんだからな。」

 

そう言うと、みさおもまた、俺に決意の眼差しを向けながら

 

「あったりめーだ!私は誰かさんとは違うかんなー。にしし。」

 

そう言っていたずらっぽく笑うみさおを見て俺は苦笑しつつ

 

「誰かさん、って誰の事だよ?ええ?みさおー?」

 

そう言ってみさおにデコピンの体制をとったが、自分の身に危険が迫った事を察知したみさおは笑いながら

 

「私は誰、とは言ってねえけどなー?」

 

そう言って家へ向かって逃げ出すみさおを、俺も怒るフリをしつつ内心では笑いながら

 

「こらー!みさおー!!待てー!!」

 

そう言って追いかけて行く俺だった。

 

みさおとの会話を経て俺は、再び反省すべき部分を心に刻んでみさおとの時間を終えるのだった。

 

みさおside

 

慶一が2度と帰ってこなくなる、そういう状況が起こってしまい、私らはそれぞれにショックを受け、悲しんだ。

 

しかし、御坂達や高良、そしてちびっ子が慶一の復活を諦めずにいてくれた事もあり、その方法を何とか見つけ出した私らは本当にギリギリの状態だったけど、慶一を復活させる事に成功した。

 

私らを悲しませた事に対するせめてもの罪滅ぼしを、という名目で私らのそれぞれに慶一には付き合ってもらった。

 

そして、あやのの順番が終わり、ついに私の番になり、私は慶一を街へと繰り出した。

 

慶一と話し、色々とやりつつも私は慶一が消滅した時に感じた気持、そして、今回こうやって慶一がもう1度私の前に戻って来た事に対して感じた気持に戸惑いを覚えた私だった。

 

最後に慶一の墓の跡地の前で2度とあんな風な事は起こさない事を慶一に約束させ、そして私自身も慶一と約束をして最後はちょっとふざけてしまったけど、お互いに気持を引き締めあって今回の事は終わったのだった。

 

慶一に追いかけられながら私は心の中で

 

(はは。やっぱり楽しい。慶一が居て、そんで、こうやってふざけたりするのはすっごく楽しいぞ。あん時には慶一が居なくなった事がショックですっげー悲しかった。けど、慶一がもう1度戻って来てくれた時はすっげえ嬉しかったもんなー。なんだろうな?慶一が居るのと居ないのとじゃ楽しさの度合いが違う気がすんぞ?慶一がいなくても楽しかったそれまでとはなんか違う感じだなー・・・上手く言葉にはできねえけどさ。なんなんだろうな、この感覚って・・・)

 

そう考えながら私と慶一は、家へと慌しく戻って行ったのだった。

 

この時、私の中で感じた言いようのない気持の正体に気付くのはもう少し後の事になるのだが、今の私にはそれがなんなのかが分からずじまいだった。

 

と、同時に、元の世界に戻るにはまだ時間がかかりそうだなと考えつつも、私も私の出来る事を頑張ろうと心に決めたのだった。

 

 

 




後書きと次回予告

あやの、よ。

今回は私たちに付き合ってもらう事になったわね。

慶ちゃんも私の事に関しては罪悪感を感じてたみたいだけど、今回の事は不可抗力みたいなものだから仕方ないわね。

あまり気にしすぎなきゃいいんだけど・・・

次回、らき☆すた〜変わる日常、異世界冒険ウィザードリィ5の世界〜

休息期間、かがみ、こなた編

もう少しゆっくりしてこれから頑張って行こうね。

お楽しみに。
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