らき☆すた〜変わる日常、異世界冒険ウィザードリィ5の世界〜   作:ガイアード

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第2章~冒険の始まり、そしてダンジョン1階の攻略編~
徐々に強くなる旋律達、1階のアイテムを集めろ!!前編


俺達のこの世界でのすべき事を伝え、そして、改めて俺達それぞれの職業を確認して、いよいよ俺達はダンジョンへと足を踏み入れる事となった。

 

ダンジョンの入り口を緊張の面持ちで見つめる面々。

 

俺は、1つ深呼吸して心を落ち着かせると、皆の方へと向き直り

 

「さあ、いよいよ挑戦だ。皆、行くぞ?」

 

そう声をかけると、皆も意を決したのか、俺の言葉に力強く頷いてくれた。

 

それを見て、俺は再びダンジョンの入り口に向き直ると、ゆっくりとダンジョンへ降りていった。

 

そんな俺の後に皆も続いて降りてくる。

 

そして、ダンジョンに降り立つと、皆が下りてくるのを待ちながら周りを見渡していた。

 

ダンジョン内は薄暗く、だが、光苔のような物があるみたいで、それ自体がぼんやりと光を放ち、自分の2.3メートル前までなら何とか見渡せる程度には光量があった。

 

更に、ダンジョンの奥のほうからは、不気味な気配が漂っており、俺はその気配に緊張していた。

 

そうやってダンジョンを見回しているうちに、やがて皆が俺の側に集まってくる。

 

皆もまた、おそるおそるダンジョンを見回していた。

 

「うーん、中々雰囲気あるねー。これは凄いや。」

「少し薄暗くて不気味ね・・・。」

「こ、こういう雰囲気は苦手かな?」

「何だか緊張しますね・・・。」

「これがダンジョン、って奴か。中々に修行が出来そうな場所だな。」

 

そう言って口々にダンジョンの感想を言っていたが、俺はそんな皆に

 

「皆、これからここを探索して行く事になる。隊列を言うからその通りに並んでくれ。まず先頭は俺が行く。2番手にかがみ。3番手は龍兄。4番手にこなた。5番手につかさ。最後はみゆきだ。」

 

そう説明して、その後に序盤での動きの説明をするのだった。

 

「最初のうちは、この近くにあるドア付近を往復して戦闘経験を積む。しばらくは短い距離の往復だが、これは必要な事だから、皆も頑張って欲しい。それと、ある程度俺が指示を出すようにする。最初はそのとおりに動くようにしてくれ。だんだんと応用が利くようになってきたら、ある程度の判断での指示は出すが、それ以外はそれぞれの判断で行動するようにしてくれ。」

 

俺の説明に全員が頷きで答える。

 

それを確認して、再び皆に俺は出発の号令をかける。

 

「よーし!それじゃ出発するぞ?皆俺についてきてくれ。」

 

そう声をかけて、ダンジョンを歩き始めた。

 

少し進むと右手にドアが見えたので、俺はそのドアを開いて奥へと進む。

 

すると、そこにはもう1つドアがあった。

 

俺はそのドアの前で止まり、皆に

 

「皆、このドアの向こうにはかなりの確立で敵が潜んでいると思う。俺がドアを蹴りあけるからそれに続いて中へ飛び込んでくれ。すぐさま俺が指示を出す。」

 

俺のその言葉に皆も緊張の表情を見せつつもコクリと頷いた。

 

そして、俺はドアの方に再び向き直ると、1つ頷いて”バアン”と言う音と共にドアを蹴り開けると部屋の中へと踊り込んだ。

 

それに続いて他の皆も飛び込んでくる。

 

そして、いきなり何者かの鳴き声が俺達の耳に届いた。

 

「キシャアアアアアア!!」

 

その奇声と共に俺達の前に立ちはだかるモンスター。

 

俺は剣を抜いて構えると、即座に皆に指示を出し始めた。

 

「リーチリザード5体か!龍兄!かがみ!左右に展開して斬りかかれ!!こなた、奇襲の準備だ!隠れろ!!つかさとみゆきは身を守りつつ様子見、行くぞ!?」

 

その言葉に龍兄とかがみは俺の指示通り左右に展開して

 

「おう!よし!行くぞ!?うりゃああああっ!!」ザシュッ!!

「わかったわ!やってみる!せええいっ!!」ブンッ!!

 

そう叫んでモンスターに切りかかる。

 

龍兄の攻撃は上手く相手にヒットし、1体を斬り伏せた。

 

「よし、仕留めた!」

 

だが、かがみは相手への攻撃を外してしまう。

 

「あっ!しまった!!ええいっ!!」

 

気を取り直しすぐさま剣を振るおうと剣を振り上げるかがみだったが、モンスターがその隙をついて突進してきた。

 

「え?きゃっ!!」

 

そのいきなりの行動に防御が遅れるかがみ。

 

ダメージをもらうかと思われたその時、俺がモンスターとかがみの間に飛び込む。

 

「させるかよ!そらっ!!」ビシュッ!!

 

その勢いのままに剣でモンスターの胴体を凪ぐと、そのまま地に倒れ伏して動かなくなる。

 

「よし、仕留めた!!大丈夫か?かがみ。」

 

剣を再び構えてかがみにそう言う俺にかがみはその表情に少々焦りの色を見せながら

 

「う、うん。ありがと、慶一くん。助かったわ。」

 

そう言った後、さっきの汚名返上の為にかがみはもう一体のモンスターへと切りかかっていった。

 

「今度こそ!!ええいっ!!」ザシュ!!

 

気を取り直したかがみの一撃は、今度はきっちりとモンスターを斬り伏せた。

 

「よし!やったわ!!」

 

とガッツポーズのかがみに俺達も安堵の表情を見せたが、俺達の隙をついて残りの2体が身を守っているつかさとみゆきの方へと迫った。

 

「ふえっ?ひゃああ!」

「あ・・・きゃあっ!!」

 

と2人は悲鳴をあげる。

 

だが、そこに隠れて奇襲を狙っていたこなたが飛び出して背後からモンスターをダガーで突く。

 

「させないよ!?えいっ!!」ブシュッ!!

 

と、一撃を受けてモンスターが倒れる。

 

「どんなもんだい!」

 

と、得意げになるこなただったが、もう一体の生き残りがつかさ達の方へと迫った。

 

怯える2人だったが、その攻撃が2人に届く事はなかった。

 

なぜなら、すでに2人の前に回りこんでいた龍兄がその生き残りに剣を振るったからだ。

 

「残念だったな!そらっ!!」ビシュッ!!

 

龍兄の一撃を受けて、倒れるモンスター。

 

「大丈夫だったか?2人とも。」

 

龍兄が、つかさとみゆきに声をかけると、2人とも安堵の表情になって

 

「は、はい。ありがとうございます。龍也さん。」

「助かりました。危ない所でした・・・。」

 

そう言ってほっとしていたのだった。

 

そして、ダンジョン内での初戦闘は俺達の勝利となった。

 

「ふう。初戦闘だけど、何とか勝ったな。皆、お疲れさん。」

 

そう声をかけると、皆も余程に緊張したようで

 

「ふう。緊張したー・・・。攻撃外した時はどうしよう、って思っちゃったわよ・・・。」

「そんなに素早い連中じゃなかったな。」

「奇襲、何とか上手く行って良かったよ。おかげで一体仕留められたしね。」

「こ、怖かったよ~・・・。龍也さん達が助けてくれなかったらどうなるかと思ったよ・・・。」

「最後の1体がこちらに迫った時には攻撃を受ける事も覚悟しましたが、今はほっとしています。」

 

そんな風に言う皆に俺は苦笑しつつも

 

「それでも、皆それぞれに俺の指示通りに動けていたから、今後もこの調子で行けば大丈夫さ。」

 

俺のその言葉に皆も少しだけ自信を持ったようだった。

 

やがて、周りを見渡すと、倒したモンスターは煙のように消えうせ、そこには宝箱が現れていた。

 

「お?慶一君。宝箱出てるよ?」

 

こなたのその言葉に俺もこなたの言う方に目をやると、そこにはそこそこの大きさの宝箱があった。

 

「お?本当だ。こういう部分もゲームと一緒か。」

「へえ?宝箱を持ったモンスターか。何が入っているのかしら?」

「中身には俺も興味あるな。」

「ねえねえ、けいちゃん。開けてみようよ?」

「いったい何が出てくるのでしょうね?」

 

と口々にそう言っていたが、俺はこなたに

 

「よし!こなた。ここはお前の出番だぞ?盗賊(シーフ)の技、とくと見せてもらおう。」

 

俺の言葉にこなたは目を輝かせつつ頷くと

 

「むふふー。いよいよ私の出番だねー?オッケー、まかせなさーい。まずは罠を調べて、っと・・・・・・むう?」

 

そう言って宝箱を調べていたこなただったが、何やら唸り声を上げていたので俺はこなたに

 

「ん?どうした、こなた。どんな罠がかかっていたんだ?」

 

その言葉にこなたは少し自信なさげに

 

「うーん・・・罠の種類は”警報”と言う鑑定結果が出たよ?でも・・・この結果は正解じゃない気がするねえ・・・。」

 

その言葉に俺も腕組みをしつつ

 

「”警報”ねえ?確かにそれは違う気がするな・・・。とりあえずこなた。お前がそれっぽいかもしれない、と思う罠を解除してみろよ。」

 

そう、こなたに言うと、こなたは

 

「本当にいいの?どうなっても保証はしないよ?」

 

そう言って来たので俺も苦笑しながら

 

「まだ1階だし、そんな怖い罠はないさ。つかさが”カルフォ”を覚えていればつかさにも罠鑑定させれたけど、仕方ないよな。」

 

そう言う俺に、こなたは呆れつつも意を決して

 

「わかったよ。それじゃやるよ?皆、身構えていてね?」

 

そう言うと、俺達はその言葉どおり、身構えて、こなたの罠解除作業を見守っていた。

 

そして、”カチリ”という音に俺はビクリと反応したが、こなたが俺のほうに向き直ると

 

「解除成功だよ。それじゃ開けるねー?」

 

と言う言葉に俺達は”ほっ”と胸を撫で下ろしてこなたが宝箱を開くのを見ていた。

 

そして、宝箱の中身を確認したこなたは少しがっかりした顔で

 

「うーん。残念、お宝はなかったよ。お金が入っていただけだね。」

 

そう言って得たお金を俺達に山分けしていたのだった。

 

俺は皆に

 

「ドアの側とかに潜む敵はたいがいがこうやって宝箱を所持している事がある。今後ともこの流れを覚えておいてくれ。」

 

そう言うと、こなた以外の4人は頷いたのだった。

 

その後、数回の戦闘をこなし、いくつかの宝箱を開き、少しだけ戦利品を得た俺達。

 

そして、そろそろ地上へと戻ろうと、地上への出口へと向かって俺達は進んでいた。

 

もう少しで地上、という所で、今回最後の戦闘が起こる。

 

そいつらは、俺達の目の前に突然立ちはだかり、襲い掛かってきた。

 

「皆!気をつけろ!!アンデットウォリアーだ!!9体もいる!1体1体はあまり強くないが油断するなよ!?」

 

そう激を飛ばしながら正面のモンスターに切りかかる。

 

そして、俺の激に皆はそれぞれ

 

「わ、わかったわ!って、何!?こいつら!?骨だけなのに動いてる!!」

「ほう?こういう奴もいるのか。面白い!!」

 

そう言いつつ、かがみと龍兄は自分達に向かってくるモンスターを迎撃した。

 

「アンデットかー。実際見ると不気味だねえ、っと!!」

 

言いながら奇襲をかけるために隠れるこなた。

 

「わ、わわわっ!と、とりあえず身を守るよ!」

 

そう言って防御しつつ、様子を見るつかさ。

 

「魔法で迎撃します!ハリト!!」

 

そう言ってモンスターに魔法を放つみゆき。

 

このターンで何とか3体を撃退した。

 

残りは後6体だ。

 

「ちっ、数が多いな。つかさ!やつらの呪いを解け!”ディスペル”を使え!!僧侶(プリースト)のスキルにそれがあるはずだ!!」

 

やつらの攻撃を剣で受けつつ、つかさにそう指示を出す。

 

つかさは慌てつつも

 

「わ、わかったよ。え、ええっと・・・いくよ!?”ディスペル”!!」

 

僧侶(プリースト)のスキルを発動させるつかさ。

 

そのスキルの発動により、半分が土へと還る。

 

「や、やったあ。けいちゃん、これでいい?」

 

と、スキル発動に喜ぶつかさに俺も目の前の1体を斬り倒しつつ

 

「上出来だ、つかさ。今後、こういう連中にはお前のそのスキルも役に立つ。覚えておいてくれよ?それと、みゆき、ナイス判断だ。今後もその調子でな。」

 

そう2人を褒めると、2人とも照れながらも頷いて

 

「わかったよ、けいちゃん。覚えておくね?」

「きょ、恐縮です。差し出がましい真似をしたかと少しだけびくびくしていました。」

 

と言う2人に俺も親指をビシッと立てて応えたのだった。

 

そして、残りの2体のうち1体を龍兄が仕留め、もう1体はこなたの奇襲でダメージを負わせ、かがみが斬り伏せてとどめをさした。

 

「ふう。何とかなったな。皆よく頑張った。これ以上は流石に厳しいからな。地上へと一端戻ろう。」

 

その言葉に肩で息をしていかがみとこなたも頷いて

 

「さ、賛成ー・・・中々きついわね・・・これも・・・。」

「少しは経験つめたかな?何にしても、もう限界だねー・・・。」

 

そう言っていたが、その言葉に龍兄は

 

「2人ともだらしないな。こんなのまだ序の口じゃないか。もっと頑張ろうぜ?」

 

と、流石に龍神流の継承者たる龍兄はまだまだ物足りなさを感じているようだった。

 

その言葉にこなたとかがみの2人は同時に

 

「「龍也さんと一緒にしないでください(よ)!!」」

 

とツッコミを入れているのを俺は苦笑しつつ見ていて、つかさとみゆきも

 

「龍也さんってタフだね~・・・。わたしもちょっと疲れちゃったかな。」

「慶一さんもまだまだいけるのですか?私達は結構きついですが・・・。」

 

と聞いてくるみゆきに俺は

 

「はは、行けない事もないけど、無理すればいいってもんでもないからな。それに、リーダーやるプレッシャーも相当あるみたいだ。そっちの方で結構疲れが出てる感じだよ。まあ、それが体の疲れにも繋がっているんだけどな。」

 

そう言って苦笑する俺だった。

 

そんな俺の言葉を聞いた龍兄は軽くため息をつくと

 

「わかったよ。俺はお前の判断に任せる事にする。休むのならとりあえず地上に出るか。」

 

と、俺の判断に従ってくれるみたいだったので、俺も頷くと

 

「よし、とりあえず戦利品の鑑定と売却、装備出来るものが出ているならそのまま装備品として手元に残す。その後は冒険者の宿へ行く。皆、行くぞ?」

 

そう皆に伝えると、皆も頷いて地上へと向かい、外へ出た俺達はリルガミンにあるボルタック商店を目指した。

 

ボルタック商店に向かう道すがら、こなたが俺に

 

「いくらか未鑑定品があるけど、1階じゃあまり期待はできないかな?」

 

そう言って来たので、俺は頷きつつ

 

「まあ、多少は使えるものは出るかもしれないが、お前の言うとおりあまり期待はできないな。」

 

その言葉に、こなたも少々残念そうな表情をしていた。

 

そんなこなたの頭に俺は手をぽんと乗せると

 

「がっかりしてるみたいだが、まだまだこれからだぞ?こなた。とりあえずは宿代等も作らなきゃいけないからな。」

 

俺の言葉にこなたも軽くため息をつきつつ頷いて

 

「まあ、そうだねー。ねえ、慶一君。そのうち司教(ビショップ)作ろうよ。みゆきさん辺りにお願いしてさ。そうすれば鑑定代浮くじゃん?」

 

そう言うこなたに俺も少し考えてから頷いて

 

「そうだな。そうすれば手に入れてすぐに戦利品が何かがわかるようになるだろうし、あの店に金払うのも減るだろう。その分いろいろと回せるようになるだろうからな。と、言う訳で、みゆきは次の転職は司教(ビショップ)を頼みたいが、いいか?」

 

俺の言葉にみゆきは困惑した態度で

 

「え、えっと・・・司教(ビショップ)、ですか?私に務まるでしょうか?」

 

その言葉に俺とこなたは頷いて

 

「俺はぴったりだと思うぞ?それに、司教(ビショップ)は僧侶(プリースト)の呪文も覚えるようになるからな。お前も回復にも貢献できるようになる。まさに天職じゃないか?」

「そうだねー。それに、みゆきさんのイメージにはぴったりだよね?みゆきさんも医者を目指していたんだし、回復魔法は医療行為みたいなものだから、いいんじゃない?」

 

そう言うと、みゆきは少し考え込んでいたようだったが、やがて意を決したようで

 

「そうですね。誰かを治せる魔法を使えるようになる、それは確かに私の望む所でした。頑張ります。司教(ビショップ)を私は目指します。」

 

その言葉に俺達は笑顔で頷いていた。

 

そんな3人の会話を耳にしたかがみは俺に

 

「みゆきが司教(ビショップ)を目指す事はわかったけどさ、私は何を目指したらいいの?私の目指す職業ってある?」

 

そう聞いて来たので、俺は頷いて

 

「ああ。あるぞ。一応俺の中で皆の今後の職業に関する成長のさせ方がイメージされてる。今後は俺の言う手順で転職をさせていきたい、って思ってるんだ。」

 

俺の言葉にかがみは首を傾げつつ

 

「具体的にはどうするの?」

 

と聞いて来たので、俺は1つ頷くと

 

「うん。かがみには戦士(ファイター)で少し経験を積んでもらったら、僧侶(プリースト)へと転職をしてもらう。その後で呪文を覚えきったら、侍になってもらうつもりだ。」

 

その説明にかがみは頭にハテナマークを飛ばしながら

 

「?つまり、どういう事よ?」

 

その言葉に俺は更に説明を続ける。

 

「そのまま侍、って考えもしていたんだが、それだけだと魔法使い(メイジ)の呪文だけしか使えないからな。更に万全を期したいから、回復も使えるスーパー侍を狙いたいんだよ。呪文は覚えてしまえば転職しても使用回数に制限はかかるが、忘れずに残るからな。より生き延びやすくする為にもそうしたい、って思っているのさ。」

 

俺の言葉にかがみは納得が行ったように頷くと

 

「そういう事か。わかったわ。私もそれを目指してみる。慶一くん、アドバイスはこれからもお願いね?」

 

その言葉に俺は頷いて

 

「任せとけ。ともあれ、まずは目先の戦士(ファイター)で経験を積もう。」

 

その言葉にかがみも力強く頷くのだった。

 

そして、その後龍兄も俺に

 

「俺は、どういう風にしようと考えてる?お前の考えを聞かせてくれ。」

 

そう聞いて来たので俺は頷いて

 

「龍兄と、俺もだが、戦士(ファイター)である程度経験を積んだら魔法使い(メイジ)へと転職し、呪文をマスターしたら君主(ロード)になるつもりだ。魔法使い(メイジ)と僧侶(プリースト)の両方の呪文を使いこなせるスーパー君主(ロード)を目指すつもりさ。」

 

その言葉に龍兄も納得して

 

「なるほど。目指す道はわかった。」

 

そう言う龍兄に俺も頷いて応える。

 

「ねえねえ、慶一君。なら、私はー?」

 

と、こなたが俺に聞いて来たので、俺はこなたに

 

「こなたはちょっと面倒だが、ある程度能力が上がってきたら、魔法使い(メイジ)、僧侶(プリースト)と転職をして両方の呪文を覚えさせた後に忍者(ニンジャ)になってもらおうと思ってる。」

 

そう言うと、その言葉にこなたは驚きつつ

 

「ひゃあー・・・壮大だねえ・・・私が一番時間かかるような気がするねえ・・・。」

 

その言葉に俺は苦笑しつつ

 

「その部分はこなたに負担を強いる事になってしまうけど、より安全性を高める為にも我慢してくれ、とお願いするしかないな。厳しい道だけど、やってくれるか?こなた。」

 

その言葉にこなたは少し考え込む仕草で俯いていたが、やがて顔を上げると

 

「しょうがないね。私はリーダーの指示に従うまでだよ。それに慶一君の言うとおり、生き延びる可能性を少しでも高められるなら、やらない手はないね。」

 

その言葉に俺もほっとしつつ

 

「すまん。その代わり、フォローは全力でする。だから、頑張ろう。」

 

その言葉にこなた笑顔で頷いて

 

「おっけー。どうせやるなら最強の忍者(ニンジャ)を目指すよ?」

 

こなたの言葉に俺は笑顔を引きつらせつつも頷いたのだった。

 

「ねえ、けいちゃん。こなちゃんやおねえちゃんやゆきちゃん、龍也さんの事はわかったけど、わたしはどうするの?」

 

と、つかさが不安そうに俺に聞いて来たので、俺はそれに頷くと

 

「つかさは、僧侶(プリースト)の呪文を覚えきってもらった後は魔法使い(メイジ)に転職してもらって、最後は君主(ロード)になってもらう予定だよ。」

 

そう説明すると、つかさは俺の言葉にハテナマークを頭に浮かべて

 

「それってどういう事?どうしてわたしが君主(ロード)に?」

 

その言葉に俺は頷いて

 

「つかさの防御力を高めてさらに死亡率を下げる事が大きな目的だ。その為にはつかさにも防御力の高い装備品がつけられるようにしたい、って言うのが理由だな。それに、心配するな、つかさ。最終的に前衛職だけど、つかさには中、長距離主体で戦ってもらうつもりだから。その為に、つかさには後で弓を持たせることも考えてる。」

 

その説明につかさは困惑しながら

 

「ゆ、弓?わたしに使えるのかな?」

 

と、不安げな表情を見せるつかさに俺はつかさの頭をぽんと叩くと

 

「大丈夫さ。その頃にはすでに、そんなの軽く扱えるほどに能力もあがってるだろうしな。だから、心配はないぞ?」

 

そう説明すると、つかさも俺の言葉に納得してくれたみたいで、俺の顔を見て頷いてくれたのだった。

 

そんな事を話しているうちに俺達はボルタック商店へと辿り付く。

 

「皆、未鑑定品を俺に預けてくれ。ちょっと鑑定してもらってくる。」

 

そう言うと、未鑑定品を持っているかがみとこなたとみゆきがアイテムを俺に渡してくれたので、俺はそれを受け取ると、店の中へと入って行った。

 

そして、店のマスターに声をかける。

 

「マスター。こいつの鑑定を頼みたい。」

 

そう言って俺は持っていた鎧と剣2本と盾と兜を渡す。

 

「あいよ、ちょっとまってな?」

 

そう言って鑑定を始めるマスター。

 

そして、出た結果は・・・・・・。

 

鎧はブレストプレート、剣はショートソードとダガー、盾はヒーター、兜は皮の兜だった。

 

俺は剣のみを売り払い、鎧と兜を手にして店を後にしたのだった。

 

店から出てきた俺に気付いたこなたが俺に声をかけてきた。

 

「慶一君、どうだった?何かいいのあった?」

 

そう聞いて来たので、俺は鑑定された装備品を皆に見せた。

 

「ブレストプレートと皮の兜か、少しはましかな?」

 

と、こなたが感想をもらす。

 

俺はその言葉に頷くと、ブレストプレートと皮の兜をかがみに渡した。

 

「こいつはお前が装備しとけ。俺達は後でも構わない。とりあえずは仲間の防御力をあげておきたいからな。」

 

そう言うと、かがみは渡された装備を見て驚きつつ

 

「い、いいの?なら、もらっておくわね?あんたたちもあまり無茶をせずに余裕できたら装備品を買いなさいよ?」

 

そう言いながら、俺の渡した装備を受け取ってくれた。

 

そして、かがみは元からしていたレザーアーマーを売り払ってお金に変えて戻って来て、何とか一回目の探索を終えたのだった。

 

その後、俺達は冒険者の宿へと向かい、一晩の宿を取る。

 

そして、次の日の朝、目覚めた時に、俺達の体が光を発した。

 

「お?これは・・・。」

「な、何?一体何が起きたの?この光は・・・あれ?なんだか力が沸いてくる・・・。」

「ほう?これは・・・体力や力があがってるようだ。」

「レベルアップしたかな?経験はちゃんと積めてたみたいだね。」

「何だか力が湧いてくるよ?それに・・・これは?」

「力が湧きあがりますね・・・・・・これは、まさか・・・。」

 

皆がレベルアップを実感している最中、何かに気付いたつかさとみゆきが自分の持っている呪文書を取り出して中を確認した。

 

「あ!呪文、増えてる!!」

「私もですね。2つ増えました。」

 

と2人が少し興奮気味に言うのを見て、俺は2人に

 

「お?新しい呪文を覚えたか。何が加わってる?」

 

そう尋ねると、2人はそれぞれ俺に増えた呪文を教えてくれた。

 

「わたしは、”ミルワ”と”カルキ”と”ポーフィック”というのを覚えたよ?」

「私は、”モグレフ”とデュマピック”ですね。」

 

その言葉に俺は頷き、皆も驚きつつも喜んでいた。

 

俺は、皆に向き直り

 

「よーし、新たな力と呪文を得ることが出来た。この調子でダンジョンの攻略を進めて行くぞ?」

 

そう言うと、皆もまた「「「「「おー!!」」」」」と気合を入れて俺の言葉に応えてくれた。

 

そして、新たな力、新たな呪文を携えて、俺達は再びダンジョンへと探索に向かうのだった。

 

 

本日のおまけ

 

ダンジョン内で4回目の宝箱の罠解除に挑戦するこなた。

 

俺達はそれを固唾を飲んで見守る。

 

かがみがこなたに

 

「どんな罠か知らないけど、解除失敗だけは勘弁してよね?」

 

そう言うと、こなたは罠解除の手はそのままにこっちを向いて

 

「だいじょーぶ、だいじょーぶ。この神の手を持つこなた様に任せなさい、って。さっきまで失敗なしなんだから問題なんてなにもないよ?」

 

そこまで言った時だった。

 

”カチリ”と言う音が響き、そして、”おおっと、火薬樽”という文字が浮かび上がり、炸裂する罠

 

ドーーーーン!!「「「「「「ぎゃああああああああ!!」」」」」」

 

という俺達の叫び声と共にそこには瀕死で倒れている全員の姿があったとさ。

 

その後こなたはかがみにこっぴどく起こられたそうな。

 




後書きと次回予告

つかさだよ~。

モンスターとの戦いで少しづつ強くなるわたし達。

その最中にダンジョンの1階で重要なアイテムを探す為に更に奥へと踏み込むわたし達に、ダンジョンの様々な仕掛けが立ちはだかる。

次回、変わる日常~異世界冒険、ウィザードリィ5の世界~

徐々に強くなる旋律、1階のアイテムを集めろ!!中編、どうぞお楽しみに。


今回、いくつか戦闘描写にてゲームの特性についての解説をいれました。

改めてここにそれを書きます。

まず、部屋のドアにはかなりの確立で固定モンスターが潜んでいる場合があります。
これは、ドアを蹴り開けると同時に襲ってくる事から判断できます。
そして、それを倒すと、100%宝箱を出します。
冒険者達は、その宝箱の罠を解除して、中のお宝をいただき、お金に変えたり、装備品をゲットしたりする訳です。

次に罠の種類ですが、この5においては15種類の凶悪な罠があります。

石のつぶて:解除に失敗すると石つぶてが飛んできてダメージをくらいます。

毒ガス:解除ミスでパーティ全員に毒ガス。毒解除の魔法か、地上に逃げ帰る事で毒を解除できます。

虹のきらめき:解除ミスで虹色の光がパーティを貫きます。パーティの誰かが睡眠、麻痺、石化、毒などの状態異常になります。治さない限りそのままなので、くらったら即回復しないとパーティ全滅率が大幅に上がります。

悪魔の目玉:食らうと、パーティの数人が石化してしまいます。完全回復クラスの魔法か、寺院でなければ治せないので、食らったら即逃げなければ全滅必至です。

警報:警報音が鳴り響き、新たなモンスターを呼びます。現れたモンスターを倒すと、そのまま宝箱の中身が手に入ります。

サイオニック:食らうとキャラクターの能力のどれかがダウンします。

マグネット:食らうと装備品以外のアイテムが消えてしまうことがあります。

毒針:食らうとキャラクターが毒を受けます。序盤で食らうと厄介な罠の1つです。

テレポーター:もっとも怖い罠の1つ最悪は壁の中に飛ばされてパーティ全滅もありえる罠です。

びっくり箱:パーティにいるキャラの誰かがダメージ、もしくは能力値低下を受けるか、年を取る。

火薬樽:食らうとパーティメンバー全員がダメージ。

げんこつ:食らうと、罠を外そうとしたキャラが圧死する。

コブラの呪い:食らうとパーティ全体が麻痺状態になる。回復しないと全滅の恐れも。

高圧電線:パーティの中の数名が死亡するか灰になる。5出のもっとも恐ろしい罠の1つ。

マジックドレイン:食らうとマジックポイントがもってかれます。

以上が5における罠の説明です。

そして、戦闘の2つ目で慶一がつかさに指示したアンデットに対しての戦い方の1つで、僧侶(プリースト)のスキルに呪いを解くというのがあります。

それを使用する事で、アンデット系の数を減らす事が可能です。

ただし、この方法で減らした分の経験値は入りません。

最後に今回増えた魔法と、今回の話の途中で出てきた魔法の解説です。

”カルフォ”は盗賊の罠鑑定と同じ効果があります。信頼度は100%とはいえませんが、盗賊の罠鑑定に不安があった場合、試すのがいい呪文です。

僧侶系で今回増えた”ミルワ”は持続効果の短い、ダンジョンを明るくする魔法です。
”カルキ”は少しだけ魔法をかけたキャラの防御力をアップしますが、あまり使う意味のない魔法でもあります。
”ポーフィック”も同じような感じで、カルキよりは防御力をアップしますが、術者にのみ効果があるくらいなので、これもあまり使われない呪文です。

魔法使いの方ですが、”モグレフ”は僧侶のカルキと似たような感じです。これもあまり使い道がないかもしれない呪文です。効果は詠唱者のみ。

”デュマピック”は結構重要な呪文で、パーティのいる場所を示してくれる。結構頻繁にお世話になる呪文です。

最後に今回出てきたモンスター。

リーチリザード:でかいトカゲ。数は多めに出てくることが多いが、それ程強くはない。特殊攻撃もしてこないので、序盤はパーティの経験値の肥やし。
アンデットウォリアー:ダンジョンに挑戦し、全滅してしまった初心者冒険者のなれの果て。数は多いが、それ程強くない。アンデットなので、呪いを解く事で数を減らす事が可能。

今回は以上です。 

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