キャロルがオタクになってしまった   作:岸寄空路

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初投稿です。
クオリティに期待しないでください。


戦姫絶唱シンフォギア-1
キャロルがオタクになってしまった


「……おい、龍也」

「なんだ」

「俺はお前の言葉を信じて遥々アメリカにまで来た訳だが」

「で?」

「お前……嘘をついたな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつ全然ゼ○トンに似てないぞ!」

 

 そう言ってとんがり帽子を被った幼女――キャロルは目の前にいる白い怪物を指さす。

 

「だから何度も言っただろ! そいつはアルビノ・ネフィリムで俺の言ったネフィリムはまだ見れねえんだよ! あと、ゼ○トン言うな!  せめてラギュ・○・ラギュラと言え!」

「元ネタ的には一緒だろ!」

「監督的には違うんだよ!」

「あの~」

「「なんだ!」」

「えっと、お二人はどちら様でしょうか? あと、ここは危険ですので避難した方が――」

 

 銀色の装甲を纏った少女が(少女視点で)訳のわからない会話をしている幼女と自身の妹分と同い年ぐらいの龍也と呼ばれた少年の二人組に避難を促す。

 彼女の名はセレナ・カデンツァヴナ・イヴ。つい先ほどまで目の前にいる怪物、アルビノ・ネフィリムを止めるために絶唱を歌おうとしている最中に突然天井が崩れた為に中断せざる得なくなったのだが、そこから彼女の思考が停止する事態が立て続けに起こった為に先ほどまでフリーズしていた。

 

 何が起こったかというと、崩れた天井から「俺、参上!」のセリフと共に幼女現れる。それに引っ張られる形で少年が落下。着地した後にネフィリムを観察。そしてなぜか始まる口論。

 

 あまりの急展開に思考が停止するのも致し方がない事だろう。

 それでもすぐに正気に戻り二人の心配するのはセレナが優しい証だと言える。さすがマリアの妹。

 

「だが断る」

 

 その優しさは幼女には届かなかった様だが。

 

「いや、なぜ断る」

「ここまで来たらタダで帰るつもりはない。何らかの成果は得る!」

「具体的には?」

 

 龍也の問いに幼女はあくどい笑みを浮かべ懐から小さなボトルを取り出す。

 

「こいつを倒して成分を手に入れる!」

「おい! キャロルお前、何時の間にビルドにまで手を出した!」

「錬金術師に不可能は無い!」

「最近、錬金術師の枠から外れてきてるぞ!?」

「危ない!」

 

 龍也とキャロルの話を聞くことに飽きたかの様にネフィリムが攻撃を仕掛ける。その光景にセレナは反射的に声を上げるが間に合わず二人にその剛腕が襲い掛かる。

 だが――

 

「おっと」

 

 龍也の右腕に白い籠手が現れネフィリムの攻撃を受け止める。

 

「……え?」

 

 信じられない光景に思わずセレナは固まる。

 

「とりあえず、こいつを倒せば満足か?」

「お前だってその心算で付いて来たくせによく言う」

「……ふん」

 

 龍也は懐から謎の絵が描かれた白いカプセルを取り出しスイッチをスライドさせる。

 

「ゲシュペンスト! エクスバイン!」

 

 二つのカプセルを腰のホルダーにセットし、赤と黒の謎のアイテムで読み込む。

 

『Cross Combine!』

「合体!」

『Gespenst type Haken!』

『Exbein!』

『Star Lord Dragon Black Ghost!!!!』

 

 次の瞬間、龍也の体が光り輝き、その光が収まると全身に黒い鎧を身に纏う龍也が立っていた。

 その鎧は下半身の装甲が厚く頭部は鎧の上にゴーグルが装着されている。

 

「行くぞ! ジェット・マグナム!」

 

 龍也は左腕のプラズマ・ステークを帯電させるとネフィリムの懐に入り込むと勢いよく殴った。

 

「――――!」

「プラズマ・ファング・スラッシャー!」

 

 声にならない叫びを上げるネフィリムに追撃とばかりに牙型のビーム刃が生えたクロスブーメランを投擲しネフィリムの腕を切り裂く。

 ネフィリムが怯んだ隙に龍也はプラズマ・ステークの一本を引き抜く。それは鍔から伸びる幅広な重力で形成されたエネルギー剣、グラン・ロシュセイバー。

 それに加えて左手に銃剣ナイト・ファウルを持ち、再びネフィリムへの攻撃を開始する。

 

「喰らえ!」

 

 至近距離でナイト・ファウルのマシンガンを連射しセイバーで何度もネフィリムを斬る龍也の姿を見てセレナは見惚れていたが「ハッ!」と正気に戻り絶唱を唱えようとするが――

 

「やめておけ」

 

 キャロルに止められ中断する。

 

「で、でも――」

「命を懸ける必要は無い。龍也は強いからな」

 

そう溜め息をつきながら話すキャロルの目には信頼の色が見えセレナも落ち着きを取り戻す。

 

「これで決める」

 

 ネフィリムを弱らせた龍也は距離を取りナイト・ファウルとセイバーを収納しライフルを取り出す。そしてライフルを胸部の開口に接続する。

 

「グラビトン・ブラスターァァァ!!」

 

 龍也が叫ぶと同時に強大な重力波がネフィリムを飲み込んだ。

 轟音を上げながら周りを破壊していく黒い光線は数秒経つと細くなっていき、やがて照射が止むとそこには何も残っていなかった。

 

「……やりすぎたか」

「………………ゴメン」

「次からは威力を抑えろよ」

「……しばらく使いたくない」

「とりあえず瓦礫に埋まってる奴らを救出するぞ。――と、その前に」

 

 キャロルは龍也によって瓦礫どころか地面が抉れて土が剥き出した場所を探る。よく見るとそこにはネフィリムだったと思わしき白い蛹が残っていた。それにキャロルはボトルを向けると粒子に似た何かがボトルに吸収された。

 

「成分回収、と」

「マジでフルボトルかよ……」

「細かい事を気にしてないで早く瓦礫をどけるぞ」

「細かいか?」

 

 

 

 

 

「まあ、描写するまでもなくあっさり終わるのだが」

「メタいわ」

「あの」

「「ん?」」

「ありがとうございます。おかげで助かりました。姉さんやマムまで助けて頂いて――」

「お礼なら――」

 

 セレナの言葉を遮りキャロルはセレナに空のボトルを向ける。するとセレナから銀色の粒子が発生する。

 

「これで良い」

「おい待て。今、何を回収した」

「帰るぞ」

「無視かよ!」

 

 キャロルは懐からUSBメモリに似たアイテムを取り出しスイッチを押す。

 

『ZONE!』

 

 そしてそれを腰のスロットに差し込み叩く。

 

『ZONE! Maximum Drive!』

 

「早く掴まれ。置いて行くぞ」

「少しは俺の話を聞いてくれないかなぁ!?」

 

 「――ったく」と文句言いながら龍也はキャロルの肩に手を置く。

 

 そして二人の姿は掻き消えた。

 

 後に残ったのは――

 

「……えー」

 

 呆然としたまま、立ち往生するセレナ達だけだった。

 




短いですがここまでです。
出来れば感想頂けると嬉しいです。

オリキャラ設定

名前  :(かみしも) 龍也(たつや)
容姿  :ボサボサ髪に眼鏡(イメージはペルソナ5の主人公)
聖遺物 :応竜の腕
能力  :前世のラノベ、漫画、アニメや特撮のDVDとBD、ゲームが入った倉庫(随時更新制)

Q:つまり?
A:サブカルチャー限定の王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

 そしてキャロルのオタク化の原因。

備考  :ウルトラカプセル、ではなくスーパーロボットの力が宿ったスパロボカプセル(制作:キャロル)の力を使って武装を作り出している。

*追加しました。

★用語解説

・ゼ○トン
 おなじみ宇宙恐竜。むしろ何故キャロルが知っているかは次回以降に。

・ラギュ・○・ラギュラ
 そっくりさん。ちなみに伏字にしたのは明確にそっくりだとは言ってはいけない気がしたので(意味無)

・だが断る。
 このキャロルの好きなことは以下略。

・ゲシュペンスト
 スーパーロボット。ムゲフロ仕様。

・エクスバイン
 同上。アニメ仕様。

・赤と黒の謎のアイテム
 ライザー。悪のウルトラマンの息子が使う道具。

・フルボトル
 平成ライダー19号の変身アイテム。

・ZONE
 平成ライダー11号のアイテム。キャロル愛用の品。
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