キャロルがオタクになってしまった   作:岸寄空路

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本来の予定と違う話を書きました。
こういうのを筆が滑ったというのでしょうか。


エルフナイン登場!

「龍也、こいつは今日から俺の助手を務める」

「エルフナインと申します。よろしくお願いします」

「あ、ああ、よろしく」

 

 ある日、キャロルが二人に増えた。正確にはキャロルが廃棄予定だった自身のホムンクルスがキャロルの助手として研究に協力するらしい。

 

「それで? エルフナインを助手にしてどうする気だ?」

「ふむ、実は前から難航している物が有ってな……」

「嫌な予感がするが何だ?」

 

 あのキャロルが難しいと言うぐらい代物だ。きっと凄まじい物――

 

「コアメダルだ!」

 

 その言葉を聞いた瞬間、龍也はキャロルにアイアンクローを仕掛けた。顔を掴まれたキャロルは悶え苦しんでいる。

 

「お・ま・え・は! いい加減にしろよ! 何でもかんでも創るんじゃない!」

「ま、待て龍也! 今回はちゃんとした理由がぁぁぁ!?」

「お、落ち着いてください!」

 

 数分後、キャロルにストレスをぶつけた龍也は漸くキャロルを解放した。

 

「で、その理由って何だよ?」

「――っ、あ、ああセルメダルの件でな」

「セルメダルがどうした?」

 

 今現在も各地からヤミーが集め貯蓄されているセルメダル。順調にたまっているから問題ないと思われるが、と龍也は考える。しかし、次のキャロルの言葉を聞けば納得するだろう。何故なら――

 

「順調に貯まり過ぎて置き場が無い」

「あぁ……」

 

 そう、予想以上に順調過ぎたのだ。なにせセルメダルは人の欲望から生まれる。その欲望が強ければ強いほどセルメダルの量も増える。結果、チフォージュ・シャトーからメダルが溢れるのではと危惧するレベルにまで至っていた。

 ちなみに少しでも減らす為にガリィだけでなくレイア・ダラーヒムとファラ・スユーフもメダルを食べる作業を行っている。ミカは『想い出』を――今は『欲望』だが――搾取する機能を持たない為に除外されている。

 この事にミカは「自分に搾取機能が無くて良かったゾ」と述べている。

 

「でも、それがコアメダルを創るのと何の関係が有るんだよ?」

「そこは僕が説明します」

 

 龍也の疑問に答える為にエルフナインがオーズのDVDを持って説明を始める。

 

「『仮面ライダーオーズ』を見る限りコアメダルの特徴はセルメダルより強力で何度使用しても消滅することはない。で、間違いないですか?」

「まあ、そうだな」

「そこが問題なんです」

「?」

「極論するとコアメダルは無限に使えるエネルギーの塊、つまり賢者の石の完成形に近いんですよ」

「え」

 

 エルフナインの言葉に呆然とする龍也。龍也も予想外なのだ。まさかコアメダルが賢者の石と同等だとは。だが仮面ライダーではよくあることだと思いだし、すぐに冷静になった。

 無限に進化するライダーのベルトに埋め込まれているし、希望の魔法使いでも出てきたし、黒い世紀王に埋め込まれた王の石も賢者の石の様な何かだし。……最後のだけはカウントしてはいけない気がする。

 

「だが、そんな物は簡単に創れんよ」

「ですからセルメダルのエネルギーを一枚に集中して回数制限付きのコアメダルを創ろうという結論に至りました」

 

 龍也は「なるほど」と納得した様に頷く。確かに無限に使えるアイテムを創るより現実的だ。

 

「と言う訳で早速、その装置を創り始めたいと思います」

「だから俺達はしばらく工房に籠る」

「……わかった。頑張ってくれ」

 

 ちなみにこの時、龍也はこう考えていた。

 

(昔のキャロルならともかく、今のキャロルだと脱線するだろうから時々見に行くか)

 

 後日、龍也の予想通りに深夜テンションでおかしくなってコアメダル作成装置ではなくウィザードリングの開発を行っていたキャロルにジャーマンスープレックスを喰らわす仕事を行う羽目になった。

 

 そこから更に数日後。

 

「できたぞ!」

「できました!」

「……そうか」

 

 テンション高めの二人は円盤型のアイテムを持って工房から現れた。

 

「どうした龍也? 暗いぞ?」

「……それは、……いや、実際に見た方が早い」

「「?」」

 

 そう言って龍也はキャロルとエルフナインを連れてチフォージュ・シャトーに向かった。

 

 

 

「「うわぁ……」」

 

 キャロルとエルフナインがドン引きした声を上げる。

 

 何故なら二人の目に映っているのは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黙々とメダルを噛み砕くガリィ、レイア、ファラの三体のオートスコアラー。おそらくメダルが砕けたのだろう、大量に発生している屑ヤミー。それを笑いながら狩っていくミカ。

 そんじょそこらのホラー映画が可愛く思える光景だった。

 

「こ、これは……」

「よ、予想外ですぅ……」

「悪いけどすぐにその装置使ってくれないか? さすがに三人が哀れ過ぎて……」

 

 龍也の言葉を聞き二人は頷くとすぐに装置を起動する。すると大量のメダルは装置に吸い込まれていく。ある程度減った処で装置を止めると装置の中心には金色の縁に赤い鳥の絵が描かれたメダルが出来ていた。

 

「上手くいったな!」

「この調子でいきましょう!」

「頼んだ」

 

 こうして大量のセルメダルはコアメダルに変わった。しかし、時間が経てばまた貯まるため、定期的にこの作業をしなければいけないだろう。

 

「そうだ、エルフナイン。お前に褒美をやろう」

「え、いいですよ、そんなの」

「まあ、貰える物は受け取っとけばいいだろう」

「龍也さん……わかりました! では、遠慮なく」

「よし、龍也」

「おう」

 

「あれ、龍也さん? なんで僕を羽交い絞めに? キャロル? そのメモリは『GENE Maximum Drive!』へ? 「痛みは一瞬だ」え? えっえ!? ま、待ってくださ「そぉい!!」へぶっ!?」

 

 これによりエルフナインの体は性別無からキャロルと同じ女性の体に変わった。

 だが、その後、龍也とキャロルの二人は正座で説教を受ける羽目になった。

 

 




T2ガイアメモリにジーンメモリが有ったので使ってみました。
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