すずかを起こして朝食を食べて、月村邸へと向かいながら座覇とステラと合流する。
月村邸へと到着し、すずかの猫達とステラで遊びながら待つこと30分、アリサちゃんが到着した。
「おはよーってあんた何やってんのー!?」
だがアリサちゃんは到着早々、猫に群がるステラとさらに猫を乗せようとする私に向かって激しいツッコミをした。
「いや、ちょっとにゃんにゃんチャレンジ?」
「なんで疑問系!? それにあんたもあんたで少しは嫌がりなさいよ!! すずかは嫉妬しない!! って、こら! 私に群がるんじゃなにゃわー!?!?」
えっさえっさとステラから猫を引放すアリサちゃん。
私に構ってもらえず、ステラに嫉妬の炎を
私とステラの遊びを微笑ましそうに眺める座覇。
ひっぺがされた猫達は、激しく動くアリサちゃんを遊んでくれるものと認識したのか、アリサちゃんに群がる。
それに反応して猫達を引きはなそうと、さらに暴れるアリサちゃん。
「……ねぇ、アリサ」
「何よ!?」
「! …………ふ、ふんっ! 激しく動いて猫の感心を惹くだなんてハレンチにも程があるわ。 勝ったと思わないで!」
「うっさいわよ! 変な拗ねかたしてんじゃないわよ!!」
試しに呼び捨てで呼んでみたけど、拒絶されないと認められた感じがあって嬉しかった。 でも、露骨に嬉しそうにして見せると癪だからアリサっぽくツンデレしてみたけど、変な風に誤解された? まぁ、誤魔化せたしいっか。
「って、すずかからドス黒いオーラ出てるんだけど!? 私、どっかしくじった!?」
「あ、たぶんそれ私のせいだ」
「クソが!! 友達の手綱くらい首輪つけて持っときなさいって何回言わせるつもり!? 本気でヤバイんだから!!」
「そんな、鎖付きの首輪だなんてまだ早いよぉ。 式もまだなのに」
荒れるアリサ、何か意味フな事をぬかすすずか。
「ハハッカオス」
「いつもの事だ。 慣れよ、ホワイト」
「ア、ハイ」
☆
「で、あんたにクリソツなその子誰?」
暫くして落ち着いたアリサは、頭に猫を乗せつつ席に座り、ステラの方を指差して私に言ってきた。 解せぬ。
「なんで私に聞くの? 私に似てるから、すずかが暴走して拉致した可能性を考えない?」
「考えてそうだよって言われるのが怖かったからあんたに聞いてんの」
「! そうか、言われてみれば匂いもどことなく」
「おい、すずかに何吹き込んじゃってくれてんの!? 私のステラをヤンデレの脅威に晒すんじゃない!!」
「死なばもろともー!!」
もう自棄になったのか、アリサはステラを抱き抱えてすずかに特攻した。
くっ弱くなった私を許してくれ、ステラ……(ホロリ。
☆
すずかを落ち着かせ、再びステラで遊ぶ私。
にゃんにゃんチャレンジも36匹も乗せればギネスに載るだろうか?とバカな考えをしていたら、なのはちゃんがやって来た。
「あ、やっと来た」
「こんにちは、なのはちゃん」
「遅かったな、寝坊でもしたのか?」
「どうせ夜更かしでもしたんだろ。 早寝早起きは健康に良いんだぞ?」
「ど、どうも」
「にゃはは、ごめんねって、猫のお化け!?」
「だから困った顔するくらいなら嫌がりなさいよ! なんで良いようにされてるわけ?」
「あ、あははは……個人的にちょっと嬉し、、、いから?」
「にゃんこ共、新しい玩具だ」
「キュッ!?《え? え? え?》」
ステラに引っ付いてる猫達が見えるように、フェレット型ユーノを見せてポイッと遠くへ放ると、にゃんこ達は目を光らせユーノを追いかけた。
「きゅ~~~!!《シング~~~!!》」
「いってらっしゃ~~~い、元気で~~~」
「あれね、シングは良い死に方しないわ」
「お茶目なシングちゃん可愛いよね!」
「にゃ、にゃははは……のーこめんとで」
「流石、総督っ!!」
「………………ザハってこういう人なの?」
締めにステラが座覇に対して、呟いた。
時間が流れて、3時頃。
私達の魔力感知に反応があった。
私よりも極々小さいが、間違いなくジュエルシー……まさかロストロギアの一角、次元世界崩壊させる程の魔力があるとか、もしかして下手に魔法を使ったら次元世界崩壊するのかな?
『なのは!!』
『うん!』
『行くのか? だったらステラを連れてくといい。 役に立つ』
『え、いいの?』
『シングがそう言うならいいよ』
『だったらよろしくね! ステラちゃん』
『うん』
マルチタスクとう思考を複数にわける魔法で、なのは達は喋ったり動いたりしながら念話をする。
私はそんな高度な魔法が使えないから、素の状態で思考分割してる。 これでも頑張って練習した方で、今では4つまで分割出来るが…………すずかはおよそ100程分割出来て、本気を出せばいくらでも分割出来るらしい。
ちなみに平常時は5つ程使って、そのうち4つが私の動作、声、姿、
『無視じゃなくて、私じゃ叶えられないから』
………………………………私の願望はただひとつ、自重してすずか。
『今の私じゃ抑えきれないッ!!』
もう今更、私の思考とか本心を読み取ったり、聞き取ったりする技術については突っ込まない。 この世界の月村すずかは『月村すずか』なんだと思うことにした。
いつか根源とかに繋がりそうだよね。
『やだなぁ、シングちゃん。 あんな何も無いとこに興味あるの? あまりに殺風景だからちょっとシングちゃんでいっぱいになっちゃったけど』
…………………………えっと、ちょっとなにいってるかわからない。
「ねぇ、ユーノ急にどうしたのかしら?」
「なのはちゃんも、座覇くんに頼んだ方が早く終わるのにね」
「それがあやつの悪い癖でもある」
「………………ステラ、なのはを追い掛けて、連れ戻してこい」
「うん、わかった………………」
あくまでも友人を心配してる風に、現状頼りになるステラを使ってなのはの援護に向かわせようとするが、ステラはくるりと此方を見てきた。
「? どうした?」
「あ、や、その……」
「シングの護衛に行かせれば良いじゃない。 ステラをパシリみたくしなくても」
「いや、うちの護衛は頭おかしいし、私から離れないんだ」
「知ってた」
それにステラは表向きでは私の友人だが、あの巨木事件の後で護衛役になったんだよねぇ。
しかし、だからこそ不思議だが、何故ステラは動こうとしないのか?
「……ホー」
「ん?」
ほー? ステラの呟きに思考を高速回転させる。
ステラ ほー このワードに何か引っ掛かる……あっそうか。
「ステラ」
トボトボとなのはが走った方へと歩いていくステラに待ったを掛ける。
「なに?」
「ああ、なんだ……なのはを頼んだぞ。 タリーホー」
「! ホー! タリーホー」
タリーホー……私がそう言うとステラは輝かんばかりの笑顔で同じ単語を私に向けて言い、走り出した。
そう、ステラが言ったホーとは、タリーホーのことで前世のステラが生き残りの人類と共に戦場へ向かうときに言った言葉。
意味は突撃だったかな。
「ステラって……犬みたいね」
「私の犬だからな」
「いやいや、友達なんでしょ!?」
「私はシングちゃんのメス」
「言わせないわよ!!」
ふふっ……さぁ、早く帰って青春を謳歌しようステラ。
★
タリーホー。
前の生、シングが言うには前世の時、対異星人兵器として目覚めた私の仲間から教わった大切な
前の仲間達じゃないけど、今の仲間がタリーホーと言ってくれたのはうれしい。
でも浮かれるのはそこまでにしないと……。
私は急いで魔力というのを出して、前の生で着てた服に着替え、巨大な機関銃を担いで加速する。
なのはの元へと駆け付けた先には、巨大な猫と空には黒マントの金髪の子が電気の球を自分の周りに置いてる。
まさかアレを猫に当てないよね? いや、あれ撃つ気だ!!!
地を蹴って彼女の射線上を防ごうとするけど、上から影が差し込んできて、上を見ると此方へ刀を振り下ろそうとしてる人が目に入り、機関銃でガードをするが上から下へ向かう力に勝てず、後ろの木にぶつかって茂みに落ちる。
「だぁめじゃないか。 転生者が介入しちゃ♪ まぁ、ブラック★ロックシューターのスペックでこの世界じゃあ、やっていけないだろうけど?」
「ブラックロックシューター?」
わたし、の事かな?
茂みの中から立ち上がり、邪魔をしてきた人を睨む。
「おや? 知らない? まぁ、いいけど……あちらも用事は終わったし、じゃあね~」
私を邪魔してきた人は、巨大な猫が居た方を見て私の前から姿を消した。
長い刀を持った黒い和服の少女。
私の事を知ってたみたいだけど、誰なんだろう? と、騒動が収まったならなのはを連れ戻さなきゃ……
呆然と空を見てるなのはを発見し、連れて帰った私はシングにさっきあった出来事を報告した。
シングは難しい顔をして、私に礼をしてくれた。
あのシングが!!
その事が今まで以上に嬉しくて、思わず笑顔になってしまった。
うぅ~、いきなり笑って気持ち悪いとか思われてないかなぁ。
☆
フェイト・テスタロッサに転生者らしき存在が確認された。
ステラが言うには刀を持った和服の少女らしく、剣を交えたステラ曰く、座覇より下……まぁ、一介の転生者が座覇より強かったら、私は英霊召喚しまくるけど……。
それはそうと、私の膨大な魔力はまだまだ増えているらしく、エルやクーフーリンに魔力を回して霊基強化してる。 少しでも自衛力(他力本願)を強くしてないと気が気でないからだ。
母さんの方はもう世界さいつよだから……。
「なのはちゃん、この温泉で元気になるといいね? シングちゃん」
「うん、私をひんむきながら言う台詞じゃないかな……」
車内で私の隣に座ってるすずか。
なのはの事を出汁にして、私の胸元へと手を滑らせ手刀一閃。
上着どころかホットパンツすらも裂けた。
「……………………だから着替えてと言われたのかー、知らんかった」
そう、この服は私が車に乗る前、すずかから提供された服なのだ。
まぁ、流石のすずかも他人の服をおじゃんにするわけがないか。
「ちゅぱちゅぱ……」
「…………………………ステラも興味があるのか?」
「う、うぇあ!? そ、そそそそそんなことないよ!! うん、ない!!」
横目でチラチラと見て、すずかがちゅぱじめてからは、ガッツリと隠す気がない視線を向けるステラ。
声が滅茶苦茶動揺してるし、鼻息荒い、顔が赤い、ツインテールが心なしかぴょこぴょこしてる。
「…………………………別にやってもいいよ」
「じゃ、じゃあ少しだけ」
私が許可すると即座に食い付いた。 少しは隠せよバカヤロウ。
あと私の護衛役のエルとかクーフーリンさんとか、風紀を取り締まる母さんは別の車で、前の席には座覇くんが私の護衛としている。
「見える?」
「いえ、見えませんので、どうぞごゆるりと」
「あ、うん。 そうね」
もう、
☆
温泉旅館に着いた。
ボロボロの状態で車から降りるとバニングスがバーニングしたけど、段蔵と小太郎が即座に服を着せてくれた。
「さ、シングちゃん!」
「部屋でゆったり寛ぐのも悪くないと思わないか? ステラ」
「シングはいっつも寛いでるよね、紅茶とか飲んで」
「なんだ、ステラは紅茶苦手か?」
「み、ミルクティーなら飲める!」
ふふ、ああ可愛い癒される。
「シぃングぅちゃん?」
「ア、ハイなんでしょう」
すずか怖す……。
「小太郎よ、卓球勝負と行こうではないか!」
「真の英霊クラスとは無理です。 やるなら高町士郎殿や高町恭也殿とが良いです。 母上もどうです?」
「良いですね、段蔵は守りを固めます」
「ハッハッハッ親子でダブルスか。 行けるな、恭也?」
「勿論だとも……行くぞ! 小太郎!!」
「推して参る!!」
と、座覇の誘いを断って母親と高町親子で卓球場へと向かう小太郎達。
「いくつになっても男の子ね、士郎さん」
「うちの旦那もはしゃぐ時は男の子ですよ」
「ママさん、私は司令官のとこへ付いております」
「よろしくね、フローレンスちゃん」
お母さんと高町桃子さんも卓球場へ向かい、フローレンスーーナイチンゲールーーは私の方へと来る。
このあとは部屋でゆったりするんだけど……
「ですが、司令官。 そちらのすずかさんはお風呂に引き込む気ですよ?」
「くっ邪魔なっ!!!」
「お黙りなさい、司令官の体は弱いのです! 長湯させて逆上せ気絶させられてはいけません。 露天風呂へ行かれるのでしたら……いいえ、本日は私が司令官の護衛です! 私の目が黒い内は無駄にはしゃがせません」
此処まで、此処まで頼もしい……いや、もう本当に此処まで頼りになるサーヴァントが居ただろういいや、断じて! 断じて居なかった!! どいつもこいつも過剰防衛っぷりに何度頭にきたことか。
私の平穏は守られた!!
「あ、姉さんは? 今日全然見てないけど」
「此処に」
ガチャンと、百貌のハサンがバックドア開けるとすやすやと寝息を起ててるフェゴールの姉さんが居た。
「まぁ、座って寝て背中痛めるのもあれだしね!」
「いや、ここに寝ても背中というか腰も痛くなるわよ?」
アリサがなんか言ってる。 どうでもいいや。
「私もすずかちゃんみたいに強くなれたら……」
「いや、なのははこのまま伸び伸びと強くなった方が良い。 あれは修羅の道よ」
なのはが迷走してるけど、座覇によってなんとか引き戻そうと……うん、なのはがぐるぐるした目ですずかを見てるからダメかな。
ちらりとすずかを見ると、ナイチンゲールとすずかの立ち位置が入れ替わっていた。
愛に生きる二人にとっては静かだなぁという印象しかない。
基本的にすずかと母さん、すずかとエル、すずかとクーフーリン、すずかと座覇の戦いは激しいのにだ。
私が疑問に思ってると、急にすずかが膝付いた。
「…………まさか、この手から感じる違和感……極薄透明手袋っ!! それも私の手に合わせた完全一致サイズ……」
「それだけではありません」
「ッ! 私の愛の爪が切られて清潔にっ!? それにこの手袋から感じる水分……消毒液による消毒済みとでも言うの?」
「さらに前言の極薄透明手袋ですが、少し訂正をさせていただくとウルトラ耐久性能の極薄透明手袋驚異の0,01㎜です」
「この私が、、、負けた?」
……………………………………………………………………………………………………………………ちょっと何言ってるかわかりませんねぇ。
フェイト側にも当然居ます。 転生者。