ジュエルシードによる次元震をなんとか防いだ日から数日が経った。
あの日から5日程、魔力持ちのなのは達から怯えた目で見られたが、私の身内、座覇、ステラはいつも通りだったけど、すずかがクトゥルフに出てきそうな狂信者みたいな感じになってた。
あと夜中に暗殺者が襲ってくるようになったが、元々私の身辺警護は完璧なのでその心配はしてない。
というか、身辺警護についてるのが百の貌を持つハサン、忍の小太郎と段蔵、母さん、クーフーリン、常に私のリボンになってるエル、彼らを退けるなんて並以下の暗殺者には不可能。
ただ一人だけ初代山の翁の転生特典持ちが居て、ヤバかったけど真の英霊となり、妹分である私を何があろうと護ると誓ったフェゴ姉さんが、処理した。
「あの時の姉さん……すっげー恐かったなぁ」
『お前、かなりムカツクな。 消えろ』
姉さんの初めてみる優しさのない冷たい目、冷たい声は背筋を震わせる程だった。
あと放課後ではすずかが無双してた。
私にちょっかい出そうとしたら、即座に私との間に入って、暗殺者の腕を握り潰したり、凶器である宝具を砕いたりして意味がわからなかった。
宝具を砕かれた所持者も「ハァ(゜д゜)?」的な顔をしていたからこそ、その理解不能な状況がどういう空気だったかわかってもらえるだろう。
その時のすずかの言葉がこちら……
『死ね』
高揚感のないその言葉にアリサのパンツは濡れた。
そしてすずかのお姉さんである忍さんから、すずかが絵を描くのを始めたらしく、部屋にでかでかと巨大な私が町を見下ろす絵らしいが、それがなんか冒涜的な精神的なナニかが来るモノがあるらしい。
あ、勿論、すずかに殺人はさせてない。
そこは絶対だ。
まぁ、過ぎたことはどうでもいい。
重要なのは今と未来だ。
と、そんなこんなで今はなのはも私を見て取り乱すことはない、素晴らしい。
さて、私の身辺報告はこのくらいにして、件のジュエルシード事件だ。
公園の人形の木を沈静化して、ジュエルシードを封印。
そして争いに発展したが、時空管理局を名乗る人が間に入って争いを阻止した。
管理局の名を聞いて、フェイトは逃げたがフェイト側の転生者は大人しく管理局に捕縛され、なのはは管理局に現地人の協力者としてジュエルシード事件の解決を改めた。
流れ的に物語通りではあるが、いつそれが崩壊するかわからない。
ステラも座覇も何度か遵守派や終焉の鐘とやらと戦闘してるが、止めを刺す前に逃げられるとのこと。
敵さんも段々と強くなってきてるという事なんだろう、頭が痛いことだ。
勿論、真の英霊状態の座覇やエル達だと確殺だ。
そして私はというと、時空管理局に入って原作のアースラ組に混じってやって来た転生者と向き合ってる。
「とりあえずは仕事させてもらうよ。 こちらとの敵対意思と名前は?」
「あったら逃げてる。 名前はシングだ」
「ありません。 ステラ・ホワイトラブです」
「現地人……でいいのかな? それともどっかの次元世界の人?」
「高町なのはと同じ現地人だよ。 ステラもね」
「ふむふむ、それじゃあーえーっと、気を悪くしちゃうかもしれないけど、上手い言い方を思い付かない僕を許してほしい……僕を囲ってるこの人達、なに?」
「
「召喚? …………英霊? この東方先生も?」
「ああ」
「OK、ここからはプライベートと行こう。 だから黙秘権もあるから、答えたくなかったら答えなくていいよ。 キミは転生者?」
「イエス」
「ステラさんも?」
「う、うん」
「あーこれは言いたくないなら本当に言わなくていいし、先に僕が答えろって言うなら言うけど、、、転生特典はなに?」
「ステラは記憶と前世で使ってた武器だ。 お前達風で言うならブラック★ロックシューター――THE GAME――の世界からこの世界に生まれ落ちた存在だな」
「ステラ本人!? うっそ! ほんと!?」
「え、う、うん」
「で、私もそうなんだが、自衛力0で英霊召喚くらいしか出来ん」
と、時空管理局の転生者に嘘を言っておく。
嘘は勿論、私が総督ということと、英霊召喚くらいしか出来ないということだ。
私の以前言った通り、私の召喚特典の神霊と王族関係、冠位英霊のロックは解除されてる。
喚ぼうと思えば喚べるが、抑えれる気がしないからしない。
というかTHE GAMEって、今のとこ知ってる人ばかりだけど、そんなに有名だったか? 30人中2人知ってれば多い方なのに……。
「THE GAMEのステラさんの色違いと言えば、総督さんかぁ……いや、自衛力0はきついですね」
「ああ、だから護衛が必要なんだ」
「それがこの過保護者……と。 ああ、そうだ僕の特典を教えとくね。 僕の特典はスーパーロボット大戦っていうゲームに出てくる機体を7機ほど高町なのはさんが持ってるデバイスにした奴とそれを使えるだけの魔力。 もっとも一機分の魔力量だから、高町なのはさんクラスだけどね」
「なのはクラスというのも破格だと思うぞ」
「いやいや、貴女ほどじゃないよ」
スーパーロボット大戦に出てくる機体なら、無限エネルギー持ちの機体はどうなるのか。
私も魔力チートだが、奴も奴で魔力チートと言える。
んで、7機の名前は言わないのか……まぁ、自分の手の内は見せないよね。
「んで、終焉の鐘って組織知らない?」
「存在自体なら知ってる」
「所属してたり」
「ない」
「じゃあ、聖天の騎士は?」
「………………名前からすると正義の味方っぽいが?」
「あ、これは知らないのか。 だよね、聖天の騎士は終焉の鐘より小規模だし」
そう言って時空管理局の転生者は説明を始める。
どうでも良いけど、早く名乗れ。
聖天の騎士団。
それは複数のの聖剣使い達が集まった集団。
弱きを助け、悪しき存在を討つ正義の味方。
構成員は一人を除いて女聖騎士。
ただ一人の男聖騎士を王と仰ぎ、慕い、というか好かれてハーレム状態で非常に羨ましいとは、目の前の時空管理局の転生者と彼らを知ってる転生者の言らしい。
だが私にはどことなくわかってしまう。
彼はきっと苦労してる。
慕われてる女性に愛され過ぎて愛が恐い状態になってると……だが異性に好かれるとは何事か! 私に同情されたくば異性でなく同性に好かれて掘られろ!! と、暗黒面に陥りそうになったが、ステラを抱き締めて思い止まる。
「って人が説明してるのに百合展開しないで下さいよ」
「これは親子のスキンシップだ。 前世では出来なかったからな」
「ステラさんを僕にください。 絶対に幸せにしてみます。 あ、僕の収入見ます? 具体的にどう幸せにするか計画もあるので聞い……」
嬉々として通帳を見せようとしてくる時空管理局の転生者の首筋に、私のリボンが首をかっ切れるように待機する。
「ああ、すまない。 ちょっとうまく聞き取れなかった。 私のステラを……なんだったか……幸せ? 誰が? お前がか? ああ、今貴様の首筋を薄く切って血を流したのは、世界最古に神々が造り出した兵器だから、慎重に答えろよ……
「あ、いえ! なんでも、そうなんでもありませんとも……」
「そうか……いや、しかしまぁ……あまり口を滑らすモノじゃないぞ? どれが私の逆鱗かわからないうちは、な」
「はひ!」
まったく、いまだ名前すら名乗らない馬の骨にステラをやるくらいなら、私はステラを一生嫁に出さん。
『聞こえますか、今、ステラちゃんを一生養おうとしてるシングちゃんの脳内に語りかけてます』
こ、こいつ、直接脳内に……って、どうしたのすずか?
『ステラちゃんとシングちゃんは私の嫁。 誰にも渡さないよ』
………………………………喜んでいいのか嘆けばいいのか、とりあえずステラに最強のセ○ムがついた。
「あ、ならシングさんどう……うあひぃ!? 生言ってすいませんしぶひあ!!」
何か寝言をほざいた目の前の転生者は、たぶんすずかの念話に精神をボロボロにされ、そして過保護者に殺気を飛ばされというか頭がもげる程の威力の裏拳をぶちこまれた。
数時間後。
「ごほんっ! えー、なんだっけ?」
「………………とりあえずお前の好みの乳は?」
「貧乳あるいはまな板、断崖絶壁だね。 一般的に巨乳と呼ばれる部類は奇乳ぽくて吐き気がするし、普通の平均的なモノですら僕の目には気持ち悪く見える。 現に僕の目の保養はキミとステラさんくらいなものだよぷぺ」
気持ち悪いことを抜かした時空管理局の転生者を段蔵が殴って気絶させる。
そのあとはゴミを見るかのような目で、ゴミを見てるけどもしかして一目惚れ?
「気持ち悪いことを言わないでください、旦那さま。 ただ段蔵の胸を気持ち悪いと言われたのでムッときただけです」
まぁ、彼の認識がそうなら母さんだとSAN値直葬レベルだろうね。
通りで母さんを一切見ないわけだ。
「えっと、じゃあそろそろ名前教えて」
「あ、はい。 時空管理局最年少記録を上塗りしてしまった。 そう! この僕こそは!! ダララララララララ……」
「エル。 おい、そこまでにしとけよ、転生者」
あまりにもふざけてる名乗りに、セルフでドラムロールしてる転生者の額にエルが槍を向ける。
「す、すみません。 ……あ、名前ですね。 はい、僕はギャルタス・ノーメンです。 ふざけてすみません」
時々暴走する彼はほんとなんなんだろう? 間にネタを挟まないと死んじゃう病にでも患ってるのかな?
「最後の確認だが、お前は物語遵守派か? それともある程度介入して行こう派か? 崩壊派か?」
「もちろん介入して行こう派ですよ。 そもそも転生者が沢山居ることがわかったからこそ、時空管理局に入隊してこのアースラ所属を狙ったんです。 原作乖離するとミッドチルダの未来が危ないので……いやもう切実にです。 僕の他にミッドやベルカ実地区に転生した人達が居て、ある人は転生特典で犯罪に走り、ある人は原作を間近で観たいとかなんとかで地球観光行こうとするし、他にも原作で出た場所や人達に軽く顔見知りになったり、原作に僕みたいなの居ないから排除~とか、もう奴らの好きにさせてると、世界がマッハで破滅ですよ。 それが地球にも居るんでしょ? もしなのはちゃんが時空管理局に入らなかったらジェイル・スカリエッティ事件とか誰が解決するのかわからないし、下手したら転生者に育てられた聖王陛下にアボンですよ?」
「ノーメンの不安、確かにあり得ない話じゃない。 ああ、世界の危機についてよくわかった」
心当たりが多すぎて、共感しかないわ。
「あ、その反応だとやっぱり何かありました? 例えばこの間のジュエルシードの暴発的な」
「巨木の根っこの被害が物語より拡大。 暴発の時は崩壊派の介入で一気に次元崩壊レベルの危険を晒したが、私がジュエルシードの魔力を掌握して吸収した」
「ロストロギアの魔力を吸収!? 化け物ですか?」
「自覚はあるが、自重する気はない」
「あ、しなくていいです。 むしろされると一瞬で次元崩壊されそうだし…………」
まぁ、今も勝手に魔力の成長が止まらなさすぎて、もうなにもしてないのに次元震起こせそう。
「それで私たちの次の行動なんだが……」
「僕はなのはちゃんとフェイトちゃんの一騎討ちを警戒するよ。 キミはフェイトちゃん側の転生者をなんとかしてくれる?」
「勿論、そのつもりさ。 そうだな、修司にやらせるか」
「シュウジ? 東方先生?」
「ああ、彼は私の特典と彼自身の転生特典で擬似サーヴァントになってるんだ。 修司の本来の姿は私と同年代だ」
「転生者だったの!?」
★
と、やり取りを終えて、なのはは時空管理局という組織と共にジュエルシードの回収に乗り出した。
度々フェイト嬢と衝突する事があり、その時の転生者の対応はわしを補佐にステラが対応した。
ステラも今の自分がどう動けるか、前世との違いと誤差を修正していって縦横無尽に戦場を駆けていった。
本当ならば総督同様にわしが総督と共に御守したいのだが、戦える力があるならと総督はステラに戦闘経験を積ませると、ステラ本人も総督の自衛力がないのなら自分も総督を守りたいと言ったのでやらせてる。
うむ、これが親子愛なのだろう。
今世では親子ではないが、前世では間違いなくステラと総督は親子。
わしも人間の営みを知って、愛を学んだからわかる。
総督はステラを子として愛し、ステラは総督を親として愛してる。
く、やはり愛は素晴らしい……この世の何者にも優る力だ。
ふっふふふ、わしにも総督への、、、そして総督の娘で在らせられるステラへの愛が滾り、溢れるわ。
「今のわしなら可能やもしれん。 我が宝具が一つ、マスターガンダムを構成するDG細胞の変質。 我が愛にて! 今一度生まれ変わるが良い!! カァアアアアアーーーーーッ!!!」
マスターガンダムを呼出し、わしの溢れんばかりの愛がマスターガンダムを隈無く浸透し、細胞を活性化と共に変質させる。
灰色の細胞が赤となり、さらに変容して青へ、またさらに変化して水色、そこからさらに進化してまっさらな白い細胞へとなって、黒かったマスターガンダムも白いマスターガンダムと進化した。
所々、変化してるが一番の変化は色だ。
「名はそう……東西南北中央不敗、スーパー・シュウジのガンダム……
さぁ、来るならかかってこい! 総督に仇なす愚か者共め!!
★
地球ではない何処か別次元の世界の一つ。
闇に包まれた世界にある城の円卓の部屋で、黒いローブを着た転生者――終焉の鐘――の幹部が顔を付き合わせていた。
「あの目にするのもおぞましい転生者の処分はまだなのか?」
「どうも~アレを守護ってる奴らが~つっよいみたいよ~」
「情けない。 自分の能力不足をそのような言い訳で、失敗を覆い隠そうとは」
「そういう『剣帝』くんも、聖天の騎士に煮え湯を飲まされてんじゃん? ウシシッ」
「あれは俺の実力ではない。 奴らが腑甲斐無いだけだ」
「聖天の騎士もそうだが、地球のアレどうするんですか? 過去に遡って、アレが生まれる前に親を殺そうとしたら、邪魔されて実動班は帰ってこないし、刺客を送っても異様に強い月村すずかに邪魔され、護衛のエルキドゥ、クーフーリン挙げ句に東方不敗達に亡き者にされる。 家を爆撃しようとしてもいつの間にか墜落させられるし、ボクが造った対神、対魔、対人専用暗殺機人を送り込んでも、異様に強い月村すずかに破壊されます。 それがこの映像……」
夜、寝静まってるシング月村宅。
「よし、待ていろいろ待て」
「家の表札がシング? つか、取り消し線されて月村宅ってなんだ?」
「質問は後で受け付けるよ。 もっとも受け付けるだけで、答えれるなんて思わないでね」
その家に侵入する3つの人影。
自身に取り付けられた神、魔、人に対して特攻効果が付く宝具の数々。
それは手にだけでは収まらず、肩、足、腹、背とそれぞれに対する兵器も搭載されてる。
負けるはずもないただの作業だと思い、彼らは奥へまた奥へと進んでいき、やがて一つの部屋にたどり着いた。
扉の前に護衛は居ない。
居るとしても猫達が
ソッとドアノブを回して扉を開けた瞬間、暗闇に浮かぶ二つのアカが彼らを
『………………』
アカいナニか。
暗視スコープを掛けてるのにアカいナニかしか見えない暗闇。
アレは目だと後ろの対神特化が言う。
アレが目? と対人、対魔が頭を傾げる。
もし仮にアレが目ならば何故暗闇で猫のように光る? あんな赤々とした目は見たことないと彼らは判断するが、アカいナニかは目を細めた。
ニタリと嘲笑うかのように、、、
そこからの映像はない。
そこからの記録はない。
そこからの思いは、、、もうない。
「このあと、あのアカい目が片方だけドアップで映るけど見る?」
『『『あ、遠慮しときます』』』
「正しい判断で結構。 で、何か言うことは? 答えられないけど聞くよ」
このあと、月村すずかの異常性を見た終焉の鐘は、盛大にツッコミをいれた。
★
「始めよう、最初で最後の本気の勝負!!」
なのはちゃんがフェイトちゃんに向かって言う。
無印で二人が戦う最後のシーン。
え? 海でのジュエルシードとその戦闘? 終焉の鐘とやらが回収してたのを白岩さんグループが襲撃して回収してました。
そのお陰でなのはちゃんが持つジュエルシードは原作を超えてる。
まぁ、問題なかったと言えば問題はなかったよ。 プレシアさんのお仕置きが原作より酷くなったけど……。 そんで私とアルフは無能&飼い主の親に噛みついた事で没シュートされた。
そして私は擬似的に霊体化して、アルフに着いてったけど白岩さんとこの小太郎くんに見つかり拘束。
拘束してる鎖は勿論、神特攻のエルキドゥで転生特典でBLEACHの死神の能力を持つ私にバリバリ効いた。 あと白岩さんの家に厄介になってるって理由でメガッサ恐いすずかちゃんに睨まれて、マジもんで恐い。
キャラ崩壊ってレベルじゃないよ。
「さぁ! 我らもやり合おうか!!」
そして私に向かって何かおかしなことを言うチートファイター。
「え、何を? 私って白岩さんと敵対しないよ? フェイトちゃん側だし、原作通り行くならフェイトちゃんと一緒にそっちに着くし……」
「何を言っておるのだ? 拳と拳での語り合いの方が嘘偽りなく進めれるであろう?」
「いやいやいや、此方から話しかけようってのに、殴り合いとか非効率的だと思うんだけど!?」
いったい何を言ってるんだはこっちの台詞だし!!
「んー、よくわからんがとりあえず拳との語り合いをしようではないか」
いかん、まともだと思ってた東方不敗が、想像絶する程のヘッポコさだ。
拳との語り合いは別に良いけど、東方不敗とか源頼光とかは回避しなきゃ!!
「待った! わかった! わかったから、ちょっと待って! 私、思うに私とやり合うのに相応しいのは黒、えーっとステラ、さんだっけ? す、ステラさんだと思うの!!」
私の主張に首を傾げる東方不敗。 ヤバイ、伝わってない!!
「ほら! 考えてみて!! 私と最初に戦ったのはステラさんでしょ? そして2回目もステラさん。 なら3回目のこれだってステラさんが相手するのは当然の事だと……」
「何を言うかと思えば、そのような事……。 よいか? わしは東方不敗マスター・アジアである前にザハよ! ザハとしての使命は総督を今度こそ危険因子を排除すること。 あの頃は敵だった故、拳を交えたが今世の総督はステラを認知した。 つまりは! 総督の御子もまたわしが護るに相応しき御方よ」
あ、ダメだこれ……もう覆すこと出来ないや。
そ、そうだ!!
「な、ならハンデ、ハンデ!! 東方不敗がガンダムに搭乗してる時は枷を付けてるようなモノだって聞いた!!」
「ほう、よく知ってるな。 なぁらば!! お主の望みを叶えてしんぜよぉおおおお!!!」
あ、これ、やらかした雰囲気だ。
「ガァンダァアアムッッ!!」
東方不敗がマスタークロスを回しながら飛び上がると、地面を揺るがす白い突起物。
この時点で普通のマスターガンダムじゃないことがわかる。
「見よ! これぞ我が愛によってDG細胞を侵食し、極限まで元のUG細胞に近付けて甦った! 東西南北中央不敗、スーパー・シュウジが乗るに相応しきガンダム!! その名も!!」
白いマスターガンダムがゆるやかに流派・東方不敗のポーズを取り、白いマスターガンダムの背後には雷と共に、、、
「ピ ン イ ン マ ス タ ー ガ ン ダ ム!!」
ドドーンと
正直、無茶苦茶過ぎるだるぉおお!! と叫びたい。
叫びたいが、私の身から出た錆……しかし、あそこまで巨大ならワンチャンある!!
「少しサイズを抑えるか」
と言い出した東方不敗を何言ってんの? と見てると、なんとピンインマスターガンダムとやらがISチックになった。
「え、あの……なんでそんなこと出来るの?」
「総督を御守する愛故だ」
「ア、ハイ」
もう何も言えなかった。
「ふ……もうゴールしてもいいよね? 勝てる気しないというか花を持たせる気ないよね!?」
「なぁにを言うか! これは言わば問答よ! さぁ、拳と拳で語り合おうぞ!!」
「く、くそがー!! 自分がどれだけチートか知らない癖にっ!!」
自棄っぱちになったのだろう。
今思えば、私は何故突っ込んだのかと小一時間とまではいかないけど、説教したくなった。
でも、今も数分前の私も、そして未来の私も同じ場面に合えば必ず時間稼ぎせずに自棄になって突っ込むんだろうなぁと、私は思った。
そしてまぁ、流派・東方不敗であるスーパーになったマスター・アジア相手に良い勝負処かゲームにすらならないこの試合はなのはちゃんがスターライト・ブレイカーでフェイトちゃんの心をへし折るまで、私の体と心はボロボロになった。
それが全方位マスターガンダム!!