魔法少女リリカルなのは~愛、恐いなぁ~   作:極麗霊夢

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第七話 無限夢想アザバール13遊星

 隕石が何もかも持っていく数時間前。

 月村すずかはヴェルバーと呼ばれる外宇宙を飛来してる彗星に侵入。

 愛しのシングから(たまわ)った異星人の因子を以て、ヴェルバーが捕食した文明やヴェルバー自身をネブレイドした。

 当然、勝手に侵入し、我が身を取込み異分子を排除しようと尖兵達を向かわせるも、破壊の尖兵も浸食の尖兵も月村すずかの前ではただの餌でしかなく、ヴェルバーは完全降伏を月村すずかに提唱するも聞き入れられずに全てを失い取り込まれた。

 そもそも月村すずかが、何故外宇宙に来てるかと言うとシングの役に立ちたいからというただそれだけでしかない。

 シングの役に立つモノは、なんでもネブレイドし知識を得る。

 外宇宙の地球より進んだ科学の星に降りて、すずかはシングが頂点に君臨出来る兵器を造る。

 それは外宇宙のさらなる外の宇宙から発せられる波動を動力とした彗星。

 

「ラトテップを土台にヨグとシュブをエンジンへ、アブは通信系統、ヴォイドセル・オートマトンの中をアップグレード。 その他諸々のシステムはめんどくさいのでアザに丸投げて、完成! 捕食遊星ヴェルバー改め、無限夢想アザバール13遊星」

 

 それは13の星達。

 夢想し観測し干渉し侵食し増殖し捕食し進化し否定し剥奪し蹂躙し畏怖し回帰して溺愛する遊星。

 何度も言うようだが、これはシングが困ってる時に応える為のモノ。

 そしてちょうどよく、シングが困ってる電波を受信したすずかは事情もよく知らず、調べず、聞かず、ただただ了承を取るだけ取って動いた。

 その結果がとある時空に漂う庭園に突撃し、干渉と捕食を使って飛び立つ。

 さらに庭園の中に居た生命体は回帰させ、溺れるほどの愛に漬け込んで出来上がったのがこちら。

 

「病に蝕まれて痛む身体が、頭の毛先から足の爪先まで潤いと張り、そして活力に溢れ、偏頭痛も嘘のように消えて思考がクリアに! 今の私ならフェイトを……娘を溺愛(あい)せる」

 

「これが生まれ変りという奴かい? ふむ、異文明の知識やみなぎる力……これはこれは調子に乗ってしまうのも無理はないかな。 まぁ、私には無縁の話かな? シング……彼女が私の新たな神かい?」

 

「言葉には……別に気を付けなくていいかな。 シングちゃんはそういうの気にしなさそうだし、あっでも総督の方が良いのかな? 私も時々そう言ってるし、シングちゃんの仲間さんも総督って言ってるし」

 

「そうなのね。 あ、でも私、総督に酷いこと言ったわ」

 

「それも問題ないかな。 というか最初っから畏怖付きなら早々裏切るなんてないだろうし、下手なことしないよね?」

 

「ええ、勿論よ」

 

「しかしここまで凄いと死者蘇生なんかも簡単に出来そうだけど、可能なのかい?」

 

「それは不可能かな。 いくらシングちゃんでも、、、、なんか出来そう」

 

「それならプレシア女史の……」

 

「いいわジェイル。 今更アリシアとだなんて虫が良すぎるし、今ではフェイトという娘を自覚できて満足だもの」

 

 ジェイルの気遣いにプレシアは、今は満足と今まで抱いていた最愛の娘との再会の野望を捨てる。

 その表情は無理をしてる顔じゃなかった。

 

 

 ☆

 

 

 とまぁ、すずかが何かしらの方法でジェイル達を連れ去ってから三ヶ月。

 その間、庭園で何かしら残ってないか調べたり、目を覚ましたフェイトに母親が庭園ごと隕石に激突して行方不明と告げたら発狂したのでまた眠らせたり、そんな状況下で空気を読まずに此方へ来ようとしてるプレシアとすずかをジェイルと一緒に抑えたり (すずかは無理でした) 、すずかになんとかしろと無茶ぶりしたらダミーのプレシアとジェイルを作って連れてきてくれた。

 そのダミーに自分は記憶喪失で思い出せるのは誰かと電話をしてる最中に大きな衝撃を感じ、目が覚めたら月村家にいたという設定で通すようにと言って管理局に引き渡した。

 この時、フェイトが荒ぶってたが本物を見せた後、また眠らせてフェイトのダミーも作って管理局に丸投げ。

 たぶん、向こうの遵守派が保護するか、正義に酔いしれた転生管理局員が頑張るか、破滅ウェーイ派が処分してくれるでしょう。

 外道なことをしてる? 自覚あるよ。

 

 それよりも問題なのが、この無限夢想アザバール13遊星とやらなんだけど、これのスペックがほんとに頭おかしい。

 

「過去現在未来、前後左右上下全斜線の世界と次元世界の超短時間航行が可能で、シングちゃんが『夢想』する世界は全て『ある』ことが前提というか確定事項で移動できるし『観測』、『干渉』も可能。 さらにはそこの文明を『捕食』か『増殖』させて同じ世界を創って、『進化』も促したりして文明最高期にある程度を『剥奪』して、また文明進化を促して『観測』。 『剥奪』したのは自分のモノにしてシングちゃんを助けるお助けマッシーン♪」

 

「とりあえずアザバールが自律意識ををもって私に反逆する可能性とかは?」

 

「あはは。 それはないよぉ。 もしそうなったら私が 

 

                     ゆ

      る

                         さ

              な

 い

           も

 

                    ん」

 

 狂気的恋心。

 まぁ、それを許容してる私も狂気に走ってるんだろうなぁ。 でも仕方ないと思う。 献身的に私に尽くし私を信じ私を見て私を溺愛させてくれる。

 息苦しく溺れそうな程に……。

 それが何よりも愛おしい。

 それが何よりも可愛らしい。

 それが何よりも……

 

 すずかを抱きしめ、自分のお腹にすずかの顔を(うず)めさせる。

 すずかが息苦しくなろうとも、息できなくなろうとも、、、私のお腹はすずかの鼻血で血塗れになった。

 なんでも私の匂いを嗅ぎすぎて、興奮して溺れかけて妄想から夢へ夢から天獄(てんごく)へと堕ちそうになったとか。

 

「………………夏の私が運動した時、汗だくのまますずかの顔にだいしゅきホールドしたらとんでもないことになりそう」

 

「良い……今年の夏、運動会終わったらお泊まりしよ!」

 

「はいはい、みんなと一緒にねー」

 

 自分で言っといてあれだけど、身の危険を感じた。

 

 と、すずかのことは一旦置いといて、問題はプレシア達の事をどう秘匿するかだ。

 いくらすずかが生み出した遊星が規格外とはいえ、巨大組織に対して個人が隠し通せすには無理がある。

 

「シングちゃん」

 

「なに?」

 

「私のシングちゃんの役に立ちたいという想いが、そこらの組織の手足ごときに遅れをとるなんてありえないんだよ? このアザバールは永遠に認識されないようにするなんて朝飯前なんだから!」

 

「…………ぶっちゃけ出来ないって言ってた死者蘇生も出来る?」

 

「やだなー。 シングちゃんに出来ないことなんてないんだよ?  だってシングちゃんの能力って死者に魔力の身体を与えて顕界させるんでしょ? だったらこのアザバールの『夢想』をシングちゃんの意識に接続して、シングちゃんの能力で召喚する。 ね? 簡単でしょ?」

 

 ………………まぁ、出来たとしても本人がもう吹っ切れたからいいか。

 

「でもさ、なのはのこともあるから、流石にダミーのフェイトに任せっきりにするのも……」

 

「その事なら大丈夫だよ。 ダミー全員死んじゃった」

 

「は?」

 

「殺されたよ。 終焉の鐘っていう調子に乗ってる塵に」

 

 ハッ! いや、腐っても転生者集団か。 想定内ではあるけど、これで時空管理局の特にリンディ・ハラオウン提督殿に言い訳が立つ。 ちゃんとジェイル、プレシア、フェイトを死なせないように保護すると契約させたしね。

 

 しかしなのはとフェイトの友情が育まれてないって、これはこれでやばいような。 大丈夫だよね? あ、そうだ。 リンディ・ハラオウン提督が報告に来る前になのはとフェイトの仲を進展させとこ。

 プレシアとジェイル、フェイトの戸籍をアザバールに通して『夢想』し、地上の電子情報媒体、紙情報媒体に『干渉』して作成。

 その他、必要な手続きをアザバールに丸投げって、あ、やば。

 

「プレシアとジェイルが夫婦として受理された」

 

「良いんじゃないかな?」

 

「そして海鳴市の墓地園にアリシアの墓とアリシアの遺骨が埋葬されてる」

 

「良いんじゃないかな」

 

「プレシアの車が外車……しかも超高級車!? それにともなって二人とも超高額収入者という経歴」

 

「良いことだよ」

 

「住むとこも豪邸……え、は? ちょっと待って、歴史! 歴史も改変されてる!?」

 

「シングちゃん」

 

「これ、やりすぎじゃないか!? いや、流石にやりす」

 

「シングちゃん!」

 

「へ、んっ!!」

 

 すずかの怒ったように私を呼んで、首をすずかの方へ持ってかれる。

 一瞬首がぐぎりってなったけど、まだ生きてるからヘーキヘーキ。

 というかすずかにキスされてる。

 それもディープな感じの。

 すずかの舌が私の舌を蹂躙し、舌の裏をなぞるように這わせ、歯茎を歯をなぞられ、口のなかに貯まった唾液を(すす)られる。

 一通り終わったら、すずかは私に唾液を送り込まれたりした。

 

「ん、ぁ……」

 

「すず、か……」

 

 ようやく口を離してくれたすずか。

 私の口からすずかの舌先から繋がる涎の糸に、ちょっと欲情してしまうがなんとか堪える。

 

「シングちゃんはこの世界の女王であり、女神様なの。 全ての生きとし生ける知的生命体は、シングちゃんにかしずいて、シングちゃんの(めい)(いのち)をも差し出さないといけない。 だからシングちゃんは何も間違ってないし、シングちゃんが間違ってるって言う人は私達が改心させてあげる。 だから安心して?」

 

 すずかの言葉は甘い毒のように、私をいけない方向へ行かせようとする。

 すずかの私の全てを肯定する言葉は、私を優しく包み込む。

 もっともっとと私はすずかに溺れる。

 

 私の理性の最後は、すずかを押し倒し、服を引き裂いてすずかを美味しく頂いた。

 




これにて無印のジュエルシード事件はおしまいです。
また書き上げ期間に入るので気長にお待ちください。
幕間かそのまま闇の書編に入るかまだ悩んでますが、この話が投稿されても思い付かなかったら活動報告にアンケート取ります。
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