あの後、終焉の鐘が起こした闇の書事件は無事解決した。
解決したが私が襲われた事やすずかが死にそうになった事は許されないのが、うちの過保護組からのお達しだ。
故に改変してなくなった歴史は、聖天の騎士団と晴天の守護騎士達の記憶に植え付けてる。
なくなった歴史だけど確かにあった歴史として……。
そして今の今まで隠していた事がクロノ達に露見したが、管理局がダミーのプレシアを守れてない時点で信用はなくなり報告して、引き渡しても同じになると判断したと言いくるめた。
ま、実際に管理局内では死刑という事になって終わったことだ。
アースラの映像記録その他もろもろは、改編済みだし、グレアム提督、クライド艦長、リンディ副艦長には復讐の歴史や哀しみの記憶を対価に黙ってるよう脅してはいない。
その時のクロノは何か言いたげだったが、私の勝手とは言え幸せを手にしたのだ……許容してほしいね。
闇の書の暴走体を消滅させるのに貢献した高町なのはと八神一家は管理局にスカウトされ、嘱託魔導師として次元犯罪者を逮捕したり、ロストロギアの封印、回収任務に西や東、北に南、あっちにこっち、そっちに向こうと奔放してる。
霊夢はようやく再会した早苗と共に、地球で一般人として楽しくも爛れた性活をしている。
主に早苗が暴走して、まるで他人事とは思えない霊夢に同情したが霊夢も悦んでるから幸せなのだろう。
フェイトやプレシア達は、今もなおジェイルと共にアザバール内で研究したり、二人で論争したりしてる。
そんで、正義の味方である聖天の騎士団は地球を観光した後、終焉の鐘達を追って次元の海へ旅立ち。
吸血鬼、エイリアン、アザバール融合体のすずか達は、やはりというか長期の契約が出来ずに『英霊の座』へと還っていった。
最後に私や座覇、すずかはアザバールと共々地球から離れることになった。
その際、お父さんを置いていくため、母さん……お母さんも地球へ残す事になった。
この結果に当然だが母さんは泣いた。
大いに泣いた。
私を抱き締め、放したくないと傍に居たいと懇願されたが、私は首を振ってお父さんと一緒に私が帰ってくる場所を守ってほしいと言った。
最後の最後でようやく納得してくれた母さんは、「辛くなったら何時でも帰ってくるのよ」と言って私を私達を送り出した。
☆
「うん、まぁ、こんなものかな」
日記を書いてたペンを置いて、私はアザバールが映し出す宇宙を見て微睡む。
すると私の近くに人の気配がする。
「これからどうするの? シングちゃん」
振り向かずともわかる。
その人の気配はすずかだ。
これからどうするか……そんな事決まってる。
「私の……私の出生の秘密とやらを探る」
そう、今回、地球を離れたのは私の出生の秘密を探すためだ。
何故なら私は……私の名前は シング。
それだけだ。
あの両親から生れたてのなら、私はあの両親の苗字が表記されてないとおかしい。
だが、私のステイタスにはシングのみ。
両親に聞いけば、私はある日空からあの両親の元へやって来たらしい。
なんだそれはと言いたくなったが、私は両親の言葉を信じてこうして宇宙へと出た。
多くの本当に多くの物好きと一緒に……。
「私はシングちゃんがどんな存在でも愛せるよ」
「ありがとう、すずか」
もっとも、私の正体なんてスズカを見てだいぶ察しがつくんだけどね。