亜種聖杯戦争 ~God's penalty~ 作:あいますく
「聖杯というものを知っているかね?」
「知らなくても良い。君は魔術師ではないからな。」
「端的に言えば…なんでも願いが叶うものだ。」
「そして、君にはその聖杯を手に入れるために参加してほしいのだよ。」
「『聖杯戦争』にね…」
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ピピピピピピピピピピ
目覚ましは無機質に鳴り響いた。
「夢…か…」
目覚ましを叩き、ベッドから降りる。
今日は月曜日。普通なら多くの人間が悲しそうな顔をしながら街を歩くのだろう。しかし、俺は違う。
俺が向かったのはパソコンの前。パソコンを付けていつものように『出社』する。
俺の会社はネット上に存在する。仕事内容はゲーム開発。
今はリリース直前の最終確認段階に入っている。
[佐々見]「おはよう!滝原くん!今日も頑張ろう(*`・ω・)ゞ」
[滝原]「おはようございます。社長。」
[永治]「徹夜明けにそのテンションは堪えるなぁ。」
[滝原]「早く寝てください。」
[永治]「社長寝る気ないよー?今日も一日起きる気だよね?」
[佐々見]「もち∠( ˙-˙ )/」
[滝原]「寝てください(強制)」
適当にいつもの挨拶を交わし、朝飯を作る。
とは言っても、作るのはただのトーストだが。
ふと、パソコンのメールボックスを見ると『招待状』と書かれたメールがあった。
「なんだこれ…」
開いてみると、三須華大学の講演会の招待状らしい。
ちょうどこのメールを見た時、会社の個人チャットに書き込みが来た。
[佐々見]「招待状ってメール見た?|ω・`)じー」
[滝原]「ちょうど今。三須華大学で講演会があるってやつですね。」
[佐々見]「そうそれ!それに行ってほしいんだ( ´ ▽ ` )ノ」
[滝原]「俺がですか?」
[佐々見]「そうだよー\( ˙꒳˙ \三/ ˙꒳˙)/」
[滝原]「なんで俺が?社長が行けばいいじゃないですか。」
[佐々見]「待っててくれ。」
そう言うと、暫く返信が来なかった。
始業時間ギリギリになって返信が来た。
[佐々見]「真面目な話、これはフェイクだ。」
[佐々見]「…僕が砂木教授に推薦したんだ。申し訳ないけどね。」
[滝原]「どういうことです?」
[佐々見]「行けばわかる…じゃ納得しないよね。」
[佐々見]「君にはとある戦いに参加してもらうことになる。」
[佐々見]「これは比喩じゃない。その事を砂木教授に教えてもらってきなさい。」
[滝原]「はあ。そこまで言うなら。」
[佐々見]「じゃあ宜しく(´>ω∂`)」
その後、全体チャットに「きょうもよろよろー(`・ω・´)ノ」と社長からメッセが来て、社員は皆、働き始めた。
[佐々見]「お昼休憩だよー(´・ω・`)」
俺はあのメールを再び読み返した。
日時は今週の土曜の18時。
18時だと、もう外はかなり暗くなっていそうだ。
「考えていても仕方ないな。」
そう呟いて、俺はカップ麺を作り始めた。