亜種聖杯戦争 ~God's penalty~   作:あいますく

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14話 招待状

朝

 

「おはようございます。マスター。」

「おはよう…セイバー。」

寝ぼけた目でスマホを見るとメールが1通届いていた。

それは院都さんからのメッセージだった。

 

from 院都さん

キャスターが動きました。

明日の朝に研究室へ来てください。

くれぐれも学生達に見つからないようお願いします。

 

「とうとうキャスターが動いたみたいだ。」

「キャスターが…!?」

「やっぱり何かを仕込んでいたのか…?」

 

俺は今日有給を使った。

 

大学の裏からこっそりと中に入り、院都さんの研究室に入った。

「滝原さん。朝早くすみません。」

「いえ…永治先輩はまだ来てないんですね。」

「あ、いえ。永治さんは何かする事があるらしいので後日来てもらいます。」

「なるほど…」

「そして肝心のキャスターの行動ですが…」

 

 

夜中、院都さんが研究室にいると、誰かがドアをノックした。

怪しく思ってアサシンを向かわせたところ、キャスターと名乗ったらしい。

院都さんは外に出た。

「キャスターが何の用ですか。」

キャスターは色黒の美男子だったらしい。

「怖い顔をしないでよ。僕は研究の末とある事実に思い至ったってだけさ。」

「何です?それは。」

「7騎のサーヴァントが一つの場所に集まらないと聖杯は現れないってことだ。」

「!?」

「僕がこの事を君たちに教えようとしたらマスターに止められちゃってねぇ。邪魔だったから殺したんだ。」

「…」

「僕は君にセイバーとライダーに伝えて欲しいんだ。聖杯の召喚は3日後、いや、もう2日後になるのか。その時に行う。紅藍市民ホールに来てくれ。」

「待て!7騎揃わないと聖杯が出ないなんてあべこべだ!」

「当然だろう?これは『亜種聖杯戦争』なんだから。イレギュラーにイレギュラーが重なった。ただそれだけさ。」

そう言ってキャスターは立ち去った。

 

 

「…7騎揃わないと聖杯が現れない…」

「明らかに罠です。しかし、嘘だとも言いきれない。」

「…どうするつもりですか?」

「私は行くつもりです。あなた方が来なくとも。」

「…わかりました。俺も行きます。」

「…あと2日あります。セイバーとゆっくり話し合うといい。」

そう言うと、院都さんは講義があるからと部屋を後にした。

 

 

 

私は滝原さんに言っていないことがある。

アサシンにすら伝えていない。

あの時、キャスターは私にだけ聞こえるように伝えてきた。

 

「成すべきことを為せ。」

 

キャスターは何をしなければならないか知っているのだ。

そして私も、成すべきことを知っていたのだった。

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