亜種聖杯戦争 ~God's penalty~   作:あいますく

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17話 幻夢郷の外

永治は歩いていた。

その足は三須華大学へ向かっていた。

彼の考えではそこに聖杯が現れるはずだからだ。

 

いつものように鍵のかかった門から入る。

いつものように扉を開ける

するとそこにはいつものように盆地教授がいた。

「おかえり。」

「聖杯を渡せ。」

「…」

盆地教授は口を閉じた。

「無駄だ。ここに聖杯はない。」

背後から砂木教授が現れた。

「どういうことだ?」

盆地教授は静かに語り出した。

「確かに、ここに聖杯が現れた。」

空を見上げる。そこにあったものを見つめている。

「しかし、しかしなのだよ。()()()()()()。」

「どういう…ことだ…?」

「聖杯はどんな形にもなる。どんな大きさにもなる。しかし、形として存在するはずなのだ。」

砂木教授は言った。

「キャスターの所へ行け。聖杯はここで最後のサーヴァントを召喚した。」

「最後の…?」

「裁定者か、はたまた復讐者か…全てのマスターには見届ける義務がある。」

永治は駆け出した。

 

広辻は家にいた。

アーチャーは語りかけた。

「ここで怯えてて聖杯を手に入れられると思うか?」

「うるさい!奴らが勝手に潰し合えばいいんだ!そうすれば俺が聖杯を手に入れられる!」

「窓の外を見てみろ。」

窓の外から丁度市民ホールがみえた。

そこには固有結界が張られていることがわかった。

「あのサイズの固有結界をもう30分維持してる。しかもまだ崩壊する気がしない。そんなキャスターとタイマンで勝てると思うか?」

「うるさいぞ!他の奴らが片付ける!」

「そのキャスターに勝ったやつに簡単に勝てるとは思わんがねぇ…」

「令呪を以て命ずる!ここを動くな!」

「へいへい…」

突如、少女の声が二人の元に届いた。

 

「私と…来て…」

 

 

永治はライダーの宝具に乗った。目指す先は市民ホール。

「でも固有結界の中に入るなんて無理だ!」

「宝具になんかないのか!」

「ない!」

「ないことも…なくってよ…」

突如、魔法の絨毯の上にバーサーカーとアーチャーが現れた。

「お前ら!いつからそこに!」

「ライダー、バーサーカーの宝具で固有結界内に入る。いいな?」

「え?どういうこと?説明して…ってうわぁ!」

魔法の絨毯は瞬間的に空間を移動した。固有結界は目の前だ。

「う…うぁぁぁぁぁ!」

バーサーカーはありったけの魔力を使っている。

もはや霊核が崩壊寸前である。

「ライダー!宝具で支援できるよな!」

「あれを使うの!?」

「それしか方法がないならやるしかない!」

永治は令呪を1画消費し、唱えた。

「宝具不思議な道具達(マジックツールズ)命の水を発動し、バーサーカーを支援しろ!」

「はあ!」

命の水。それは死者すら蘇生する魔法の領域。

その魔力を崩壊していくバーサーカーに分け与えた。

「ああああああ!」

魔力が満ちる。そして、空間の移動。

 

永治は見えていた。

 

その後から男が入ってきたのを。

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