亜種聖杯戦争 ~God's penalty~ 作:あいますく
「ルーラー…?」
「さよう。この神格が固有結界を解けば比喩でなく世界が滅ぶ。そこで私が奴を止める。その為に聖杯より喚ばれた。」
「アサシン。その真名ジョン・ハンターとお見受けする。貴殿の宝具は巨人を解体した逸話だな?」
「その通り。」
「そしてランサー。その真名は本田忠勝か。であればあの装甲を一刺しで引き裂けるか?」
「勿論。」
「ライダー、セイバー、アーチャーは各自2名を守られよ。」
「了解。」
「承知。」
「まかせな。」
「マスター。魔力を。」
「わかったわ。」
弥栄は令呪を2画消費した。
「我が名は天下無双と知れ渡る本田忠勝!我が槍は天下三名槍がひとつ蜻蛉切!いざ!その身を貫かん!『
槍から放たれた光は邪神の身体に刺さった。
そしてその傷は裂けていく。まさに蜻蛉が引き裂かれるように。
「本田忠勝の武勇に、先端に止まった蜻蛉が切れた逸話を持つ槍…その2つが宝具の力をより高めている…!」
「今だ!アサシン!」
アサシンはその傷口に入り込んだ。
「『
「ぐっ…うがぁ…」
邪神は内部から傷を抉られることで苦しんでいるようだった。
「はぁ…はぁ…」
アサシンは邪神の中から出てきた。
もはやサーヴァントの身体を保つことも難しそうだった。
「やつの
「アサシン…」
「後は…頼んだ…」
アサシンは言い残し、消滅した。
「皆さん。しんみりしている時間はありません。彼のおかげでやつはもう邪神の姿にはなれなくなったようです。」
ルーラーに言われて俺はやつの方を向いた。
邪神は縮んでゆき、あの色黒の美少年へと戻っていった。
「クソっ…これが抑止力なのか…」
「その通りだキャスター、ラヴクラフト。この聖杯戦争で召喚されたサーヴァントはお前を倒すための力を有している。」
「…なら…ならこれならどうだ!」
世界が変わる。幻夢郷が書き換えられてゆく。
そこは夜の海上都市であった。
「いあ いあ くとぅるふ…ふんぐるい むぐるうなふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん…」
キャスターは何かしらの詠唱をした。
その後、大地が揺れる。
「まずい…これは…」
「永治先輩!何か知ってるんですか!?」
「ここはラヴクラフトの作品の舞台の一つ、ルルイエだ。そしてそこに住む神霊…」
キャスターは詠唱を終え、目を見開いた。
「いでよ、『
現れたそれはタコのような頭、巨大な鉤爪を持つ手足、蝙蝠のような羽、それと相対して勝てるものはきっといないだろうと思わせる迫力を有していた。
「足止めしとけ!クトゥルフ!」
そういったキャスターは気絶しているバーサーカーを召喚サークルの上に乗せ、詠唱を開始した。
「まずい!また何か神格を召喚するつもりか!?」
「私がこのクトゥルフを止めましょう。」
メロスがクトゥルフの前に立ち塞がる。
しかし、クトゥルフは多くのあの魚人を海より呼び出した。
その中には殊更大きな個体もあった。
「この数…全員がかかっても抑えきれない…」
「私に、任せてください。」
セイバーが名乗りを上げた。