亜種聖杯戦争 ~God's penalty~ 作:あいますく
「キャスター!」
「ちっ…クトゥルフでも抑えきれないのか…」
キャスターは振り向いた。
その顔はそれを待っていたかのように笑顔を浮かべていた。
「残念ながら遅かった!我らが王はここに召喚される!」
キャスターは両手を広げた!
「ああ!魔王よ!遍く神々の王よ!白痴にして盲目の王よ!今ここに狂戦士として君臨し給え!」
召喚サークルの上にいるバーサーカーは徐々に消えていく。
「バーサーカーの真名はメリーさんの電話さ!この世に存在しない者、しかし、確実にそこにいたのだ!ミームとして後世に残り続けた反英雄!僕自身が無辜の怪物で生まれた存在なら、彼女は無辜の怪物に生かされている存在!」
キャスターはメロスを指さして言った。
「君だってそうだろう?実態はない、されど人から人への伝聞により存在が確定する。本来この世界ではそんな存在はここにはいられないはずなんだ。なぜ君はここにいる?」
「愚問だな。」
メロスは天を指さした。
「私はそれがどんなに過酷な道でも、自らが信じる道を進む!そこには誰も邪魔することは出来ない!」
「もはや単独行動スキルを超えている…たかだか1サーヴァント風情が…」
「そんなこと話してる場合じゃない!魔王がちかづいているぞ!」
永治先輩が空を見上げて叫んだ。
そこには冒涜的でおぞましい影があった。
多くの触手が生え、不気味に揺れ動いている。
それと同時に、フルートのような音色が近づいてきていた。
「キャスター…あれは『魔王』なんだな?」
アーチャーが尋ねた。
「ああ。あのお方に勝てるものなどいない…それこそあいつらでなければな…」
アーチャーはそれを聞くとニヤリと笑った。
「おうお前ら!おじさんはここに来る時にバーサーカーにマスター殺されちゃってなぁ!単独行動スキルでもここが限度だ!あれが『王』なら俺の『
そう言うとアーチャーはクロスボウを引いた。
「1ミリも外さないぜ…『
クロスボウから一条の矢が光のように飛んでいった。
「待て!」
キャスターはその進路を遮ろうとするが、
「先には進ませないよ!」
ライダーは宝具から火の鳥を出し、キャスターを制止する。
光の矢は魔王に直撃した。
その光は魔王を貫き、その身体の向こう側が見通せる。
魔王はこの世のものではない叫び声をあげた、しかし、その歩みを止めない。
「クソっ…止められないか…」
アーチャーは最期に、言い残すように俺に縋った。
「頼んだぞ…」
アーチャーは、消滅した。