亜種聖杯戦争 ~God's penalty~ 作:あいますく
キャスターが指さしたその先に、石碑のようなものがいくつか宙に浮いていた。
「あれは…」
「僕だってこんなことはやりたくない。だが、ここで勝利を掴むにはアレしかないんだ。」
キャスターは石碑の中心へ飛び、詠唱した。
「いあ いあ んぐああ んんがい・がい!いあ いあ んがい ん・やあ ん・やあ しょごぐ ふたぐん!いあ いあ い・はあ い・にやあい・にやあ んがあ んんがい わふる ふたぐん よぐ・そとおす!よぐ・そとおす!いあ!いあ!よぐ・そとおす!おさだごわあ!」
詠唱している間、石碑は不気味に輝き続け、セイバー、ライダーが中に入れないようにしていた。
「くそっ!こんなんじゃ、また新しいのが…」
ライダーが言ったその時だった。
「ライダー。最後の令呪を持って命ずる!なんとしても儀式を中断させろ!」
地上から、あるいはマスターとサーヴァントの意思疎通か、声が届いた。
「…ああ。絶対に止めてみせるよ。」
再び魔力を集中させる。
「永治先輩…令呪が…」
俺は先輩の令呪がなくなった手を見た。
「ライダーのマスター。本当によかったのですか?」
「…セイバーの宝具じゃ決め手に欠ける。それに…聖杯をとるよりも世界を救う方が大事だからな。」
そこに、老父の戦車が落ちる。
「わしはここで役目が終わったらしいな…」
「どういうことだ?」
先輩の問にルーラーが答える。
「これはあくまでも『窮地を脱する』ための宝具であって抜け出した先は本人の努力次第です。お疲れさまでした。ノーデンス。」
「若者よ…奴らを頼んだぞ…我らの代わりにやつを必ず…」
老父は最後の言葉を言いきれずに消えてしまった。
「『
開かれた箱から逸話達が飛び出す。あるものは石を砕き、またあるものはキャスターの元へと向かう。しかし、
「ああっ!」
先まで乗っていた絨毯が消えてしまった。
そこにセイバーが空を踏み駆け寄り、抱える。
「大丈夫ですか!?」
「魔力が…かなり減ってしまったよ…僕を落としてくれ。あとは任せる…」
「ですが!」
セイバーの口に指を当てる。
「頼む。僕は大丈夫だから。」
「…わかりました。…本当にすみません。」
手を離す。ライダーは落ちていく。
セイバーは目線を上げ、キャスターを見据えた。
「…詠唱は…完了した…」
キャスターも息が絶え絶えである。
すると、空にあの老父が来た時のような光が差し込む。
「門の彼方より至れ!『
補足
Q,召喚の呪文とか状況とかもっと複雑じゃない?
A,元々キャスターはラヴクラフトだから「こういう風にも召喚できる」と原作を書き換えることが出来る。これは宝具の応用的な考え方で宝具が「ラヴクラフトの書いてきた世界を映し出す」なので「現世に再び来てから書いた作品も映し出せる」という考えの元、今のキャスターのニャルラトホテプが実験してきた結果簡略化できた。