亜種聖杯戦争 ~God's penalty~ 作:あいますく
セイバーは2度目の門の向こう側を見た。
その眩さには目が慣れていた。
そこにはキャスターの言った「怪物」には見えない何かがいた。
セイバーには、それが人間の親子に見えた。
親はスーツのようなものを着た壮年の男。
子供はふわっとした服を着た長い髪の子。
男は告げた。
「ニャルラトホテプ…か。また会ってしまうとは…」
キャスターは驚いた様子だった。
「ランドルフ…カーター…何故だ…?」
男は笑いながら答えた。
「何故か?君が呼んだんじゃなかったのか?」
「違う…僕は…僕は勝つために副王を呼んだ…断じて貴様では…ない!」
「ふむ…君は、彼女に用があるのか…となると…いや、残念ながら私は協力できないね。」
「…どういうことだ?まさか、副王がそのガキだとでも?」
男はそれに答えず、子供に向かって何かが話しかけた。
すると、少女の体から、門よりも明るい光が放たれる。
セイバーには優しく、包み込むような光に感じた。
「なんだ!?あの光は!」
永治先輩は叫んだ。
「まさかキャスターが新しい怪物を!?」
「…違う。あれは…」
俺はセイバーの状況がわかっていた。
セイバーと感覚を共有していた。
この圧力は、俺たちに対する敵意ではない。
きっと
「あああああああ!」
キャスターは酷く苦しんでいる。
少女の声が聞こえる。
「あなたはここにいちゃいけないわ。さあ、一緒に帰りましょう?」
門が狭まる。
「嫌だ…嫌だぁぁぁ!」
門が、閉じた。
光は失われ、元の幻夢郷へと戻った。
急に世界が暗転したかのように感じる。
キャスターは気を失い、落ちていく。
その軌跡には涙が輝いていた。
セイバーはそれを追う。
天を見ていない彼らには分からなかった。
天蓋には先の門のあった場所からヒビが入っていた。
地上の者には、
ルーラーは落ちてきたキャスターを受け止める。
セイバーが静かに地に足をつける。
「マスター!キャスターは…」
「ルーラーが受け止めた…それよりも…固有結界が崩壊していく…あの光は何だったんだ?」
「分かりません。キャスターが何かを召喚しようとしたら失敗した…のでしょうか。」
固有結界は崩壊し、紅藍市民ホールに戻ってきていた。
「…キャスターが消えません。」
ルーラーは感じていた。まだ、キャスターは生きていると。
「キャスターは…まだ生きています。」
キャスターを寝かせ、数分後のこと。
キャスターは、目を覚ました。
ちょっとだけ勝手にコラボ