亜種聖杯戦争 ~God's penalty~   作:あいますく

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2話 7騎のサーヴァント

「セイバー…?」

「はい。セイバーです。」

「ちょっと待ってくれ。着いてきてほしい。いや、ここで待ってるほうがいいのか?」

「あ、私が見えると困るなら霊体化して着いていきましょうか?」

「見えなくなるのか?」

「はい。」

「なら頼む。」

「了解しました。」

そう言うと、セイバーは消えた。

 

「砂木教授!」

「召喚には成功したのか?」

「どういう事です?セイバーが召喚されたらしいが。あ、出てきてくれ。」

隣にセイバーが現れた。

「あの…私は何かおかしなことをしましたか?」

「いやいや、セイバー。君は悪くないよ。このマスターが何も知らないだけさ。」

「俺はそもそも魔術なんて知らなかったんですから仕方ないでしょ。」

「とりあえず、召喚は成功した。君はこれから他のサーヴァントと戦うことになる。」

「他に6人いるんでしたっけ?」

「その通り。君のセイバーの他に、槍使いランサー、弓使いアーチャー、魔術師キャスター、暗殺者アサシン、騎士ライダー、狂戦士バーサーカーがいる。」

「それを全部倒すのか…出来るのか?」

「バトルロイヤルだから全てを君のサーヴァントが倒す必要は無いし、セイバーは最優のサーヴァントだ。バーサーカーはまだしも、キャスター、アサシン程度なら軽く捻れるだろう。」

「いえ、私はそんな強くありませんよ。」

セイバーは照れている。どうやら女性のようだ。

「そう言えば…君の真名はなんだね?」

「真名…?なんですそれは?」

「ああ、そうだった。基本的すぎて忘れていたよ。これまで言っていたセイバーだとかランサーというのは役職名だ。」

「ということは本当の名前が別にあるってことですか?」

「その通り。しかし、サーヴァントを真名で呼んではならない。ギリシャ神話のアキレウスを考えてくれ。彼の弱点はアキレス腱だ。しかし、真名がバレなければその弱点を知られない、という事だ。」

「なるほど…それでセイバーの真名は…?」

「私としては、マスターだけにお伝えしたいのですが…」

「わしを信用出来ないと?」

「…そうです。」

「…なら良い。わしが知る必要は無いしな。」

「セイバー?なんで教授に教えないんだ?」

「真名がバレる口は少ないほうがいいですから。」

「帰りたまえ。そうだ、君にこれをあげよう。」

教授はナイフを渡してきた。

「魔よけのナイフだ。サーヴァント相手に同等…は無理だが、一時的に凌ぐ程度は耐えれるだろう。」

「ここが俺の家だ。」

「失礼します…えーっと…機能的なお部屋だと思いますよ。」

「ああ、いいよ、狭くて散らかってるだけだ。」

「それでは、真名を明かさせていただきます。」

「私の真名は、   です。」

「…あー知らない。」

「ですよね…私なかなか知られてないですもんね…」

「い、いや、俺今から逸話とか調べるよ!」

「別に私から聞いてもいいですよ?」

「あ…そうだな。そうさせてもらうよ。」

 

これから、長い長い夜を過ごすことになる。

何故か正しく執り行われる亜種聖杯戦争。

紅藍市の夜は、いつもより長い。

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