亜種聖杯戦争 ~God's penalty~ 作:あいますく
「セイバー…?」
「はい。セイバーです。」
「ちょっと待ってくれ。着いてきてほしい。いや、ここで待ってるほうがいいのか?」
「あ、私が見えると困るなら霊体化して着いていきましょうか?」
「見えなくなるのか?」
「はい。」
「なら頼む。」
「了解しました。」
そう言うと、セイバーは消えた。
「砂木教授!」
「召喚には成功したのか?」
「どういう事です?セイバーが召喚されたらしいが。あ、出てきてくれ。」
隣にセイバーが現れた。
「あの…私は何かおかしなことをしましたか?」
「いやいや、セイバー。君は悪くないよ。このマスターが何も知らないだけさ。」
「俺はそもそも魔術なんて知らなかったんですから仕方ないでしょ。」
「とりあえず、召喚は成功した。君はこれから他のサーヴァントと戦うことになる。」
「他に6人いるんでしたっけ?」
「その通り。君のセイバーの他に、槍使いランサー、弓使いアーチャー、魔術師キャスター、暗殺者アサシン、騎士ライダー、狂戦士バーサーカーがいる。」
「それを全部倒すのか…出来るのか?」
「バトルロイヤルだから全てを君のサーヴァントが倒す必要は無いし、セイバーは最優のサーヴァントだ。バーサーカーはまだしも、キャスター、アサシン程度なら軽く捻れるだろう。」
「いえ、私はそんな強くありませんよ。」
セイバーは照れている。どうやら女性のようだ。
「そう言えば…君の真名はなんだね?」
「真名…?なんですそれは?」
「ああ、そうだった。基本的すぎて忘れていたよ。これまで言っていたセイバーだとかランサーというのは役職名だ。」
「ということは本当の名前が別にあるってことですか?」
「その通り。しかし、サーヴァントを真名で呼んではならない。ギリシャ神話のアキレウスを考えてくれ。彼の弱点はアキレス腱だ。しかし、真名がバレなければその弱点を知られない、という事だ。」
「なるほど…それでセイバーの真名は…?」
「私としては、マスターだけにお伝えしたいのですが…」
「わしを信用出来ないと?」
「…そうです。」
「…なら良い。わしが知る必要は無いしな。」
「セイバー?なんで教授に教えないんだ?」
「真名がバレる口は少ないほうがいいですから。」
「帰りたまえ。そうだ、君にこれをあげよう。」
教授はナイフを渡してきた。
「魔よけのナイフだ。サーヴァント相手に同等…は無理だが、一時的に凌ぐ程度は耐えれるだろう。」
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「ここが俺の家だ。」
「失礼します…えーっと…機能的なお部屋だと思いますよ。」
「ああ、いいよ、狭くて散らかってるだけだ。」
「それでは、真名を明かさせていただきます。」
「私の真名は、 です。」
「…あー知らない。」
「ですよね…私なかなか知られてないですもんね…」
「い、いや、俺今から逸話とか調べるよ!」
「別に私から聞いてもいいですよ?」
「あ…そうだな。そうさせてもらうよ。」
これから、長い長い夜を過ごすことになる。
何故か正しく執り行われる亜種聖杯戦争。
紅藍市の夜は、いつもより長い。