性格濃いめの女子が戦国BASARAにトリップした場合。 作:藤 都斗
とある秋の昼下がり。
その日アタシはバイトも学校も休みだったから家でゴロゴロしてた。
えぇ、そりゃもう盛大にリビングルームのテレビの前で床に転がりながら。
パジャマ替わりの紺色の甚平、靴下はまあ良いやと裸足、でもちょっと寒かったから迷彩柄の半纏を羽織り、背中まで長さのある染めた茶髪はストレート、でもやっぱり邪魔だったからポニーテールにして、とにかく寛いでいた。
オカンが同じ部屋の隅の方で、アタシに背を向けてパソコンつついてるけど、それすら気にせずにコンソメ味のポテチを貪り食う。
「……この役者演技下手ね……、犬だってもっとマトモな演技するわよ……」
意味もなくつけっぱなしだったテレビから流れる再放送のドラマに、毒を吐いた。
そんなアタシは自他ともに認める美少女だ。
どっちかって言うとカワイイ系じゃなくて綺麗系。
自画自賛して虚しくなんてならないわよ? だって事実だし。
目はパッチリ二重アーモンド型で、睫毛なんてマスカラしてるわけでもないのにバッサバサだし、肌も毎日お手入れしてるからツーヤツヤ。
身長が低めで、胸が無いのと、性格が悪いのが唯一の欠点ね。
あれ、唯一とか言いながら三つある、...まぁいいや。
とにかく、そんなスレンダーで美脚なアタシ、黒柳カズハ、18歳。
自他ともに認める美少女だ。
大事な事なのでもう一度言いました。
...やっぱもっかい言っとこう、自他ともに認める美少女です。
あれ、コレどっちかって言うと自他ともに認めるナルシストかな...まぁいいや。
そんなこんなで暫くテレビを見てたんだけど、やっぱりつまらなくなって、たまたま視界に入ったゲーム機に視線を落とした。
「...久しぶりにゲームにでも興じるか……そういえばソフト借りたままやってないし」
意味も無くぼんやりと呟いて、テレビのチャンネルをリモコンで変え、ビデオやDVDに埋もれたゲームを引っ張り出す。
それから放置してたソフトを、電源を入れたゲーム機に突っ込んだ。
そして、同じみの画面と音が流れ、これからオープニングという時になって
テレビ画面が白いままフリーズした。
「.....は?」
おい、ちょっとまてゲーム機……はこないだ買ったばっかだからプラズマテレビ、お前か。
「母よ……、なんかテレビ壊れたっぽい、とりあえずどうしよう」
「あー? ブッ叩いときゃ直るでしょ」
昭和生まれの素敵な手抜き修理術だねマミー、余計に壊れる危険があるんだけど良いのかね?
「...まぁ良いか...了解ー」
あえてツッコまず面倒臭そうにテレビへと近寄ると、そのまま適当に、バンバンとテレビの天井部分をブッ叩く。
が、一向に直る気配は無い。
...ですよねー、なんて思ったりもするけど、他にやりようも浮かばない訳で、どうしたもんかとテレビ画面を覗き込んだ。
「やっぱそう簡単に直んなぎァ!!?」
次の瞬間、アタシは奇声を発した。
何故かって、なんか知らないけど
このアタシの麗しい首が、テレビ画面から出て来た手にがっしり掴まれていたからですよ。
ちょっ、え、ナニコレ
いやいやいやいや何が起きてんのよコレ
嘘コレ
やだコレ
有り得ないってコレ
ちょ……!
コレ苦しい!!
首めっちゃ絞まってる!
「なにー? ゴキブリでも居たー?」
おかん助けろ!!
いや助けて!!!
助けて下さい!!!
いやつーか寧ろ気付け!!!
何暢気にパソコンつついてんだコノヤロー!!!
今、正に貴女の娘が不可解な現象に巻き込まれようとしてますよ!!?
つか何この手!!
めっちゃ甲冑的なのついてる!!
いやなんでわざわざ首掴んじゃうの!!?
喋れないし苦しいし痛いし何この意味不明なSMプレイ!!
アタシはMじゃねェから痛いの嫌いなんだよ!!
それより何より!!
痕になったらどうしてくれる!!!
「……かはっ、……っ!」
くそォォオ!!!
やっぱ無理だ喋れない!!
つか首掴んだまま引っ張るな!! 千切れる!!
アタシの端正な顔とビューティフルな胴体がサヨナラする!!!
オカンは全然気付かないし、首を掴む腕は必死こいてバシバシ叩いても、テレビの縁に手を掛けて踏ん張っても、気にせずテレビ画面にぐいぐい引っ張り込もうとしてくるし、苦しいし痛いし喋れないし、ホント何だこの状況!!?
そう思った時
痺れを切らしたように一気にテレビへ引っ張り込まれた。
まず、肌に感じたのは水。
口に入って来たけど、普通の水。
生臭くもカルキ臭くもない何の味もしない自然の水。
...いやなんで水?
何コレマジでどういう事?
いや、あのホントマジで意味解んない
そして浮遊感とザバーっていう水音が聞こえて、空気に肌が触れたのが分かった。
うん、でも首が絞まってるから吸い込めない。
ヤバイ、死ぬ。
テレビから出て来た手に絞め殺されるなんて凄い新しい死に方ねコレ。
てゆーか新し過ぎよねコレ。
ヤダこんな死に方。
もう少し美しく死にたかったのに何してくれてんのよこの手の持ち主ふざけんな
頭の隅でそんなかなり暢気な事を考えてみるけど、苦しい事には変わり無かった。
段々と意識が遠退いて行く。
あー、コレマジで死ぬな。
そんな事を考えた時
「What!? なんだぁ? 川から人間が出てきたぞ?」
不意にそんな声が聞こえた。
……なんかこの声……どっかで聞いた気がする。
えーと……なんかワ●ピースのゾ●が異文化コミュニケーションした的なそんな感じの声だ。
「……政宗様、何やら死にそうになってますが」
「そりゃいけねェ、こんな目の前で死なれちゃ寝覚めが悪過ぎる」
朦朧としていく意識の中、そんな会話と共に突然、地に足が付いて首を掴んでいた手が離された。
途端に空気が一気に気管へ入り込んで肺を満たし、その所為で肺がびっくりしたらしく思い切り噎せ返る。
「ッゲホゴホかはっ!! っはァ! はぁ! ゲーッホゲッホ!!」
思う様噎せながら、思わず地面に膝をついて首を押さえた。
「……Are you all Light?」
「オーライな訳あるかァァァア!!!! 死ぬかと思ったわ!! なんでわざわざ首掴むのよ殺す気!!? 首がもげるかと思ったわ!!!」
掛けられた声に思わず、少し声が枯れた感じになっちゃってる事も、涙目なのも、今の状況すらも気にしないで声の方向に向け力いっぱい悪態を吐く。
だって当の本人全く気にしてないっぽいもん!
なんかものっそい腹立つもん!
アタシ悪くないもん!
「なんという口の聞き方を……! 女...今すぐその首と胴体サヨナラするか……? あぁ?」
細長い何かを構えながらもう一人からそう凄まれるけど、アタシとしては酸素不足で目が霞んでるからあんまり見えない、ので、気にしない。
「ハアァ!!? んな事したらどうなんのかアンタこそ解ってんでしょーねェ!? アタシが死ぬじゃん!!!」
「テメェが死ぬのかよ」
「ブフ……っ!! ……! ……HAHAHAHAHA! 面白ェ! んな啖呵聞いた事ねェぞ! なァ小十郎!」
「はい……しかしこの俺にも動じないとは……余程肝が据わっているのか……」
いや、ただ単に見えて無いだけです。
「……Hey girl、名は?」
「……はぁあ? なんでアンタ達にわざわざこのアタシが先に名乗らなきゃいけないのよ意味解んないわ」
「Ha! 口の減らねェ奴だな。まぁ良い……俺は奥州筆頭、独眼竜伊達政宗」
どくがんりゅう……?
「そっちは俺の部下……片倉小十郎だ」
こじゅうろう……
あれ……なんか聞き覚えが……?
うん、……とりあえず……今は、まぁ良いや、置いとこう。
名乗って貰えたなら一応名乗り返さなきゃならんだろう、めんどくさいけど。
「……アタシはカズハよ。
超美麗なカズハ様とか誰よりも美しいカズハ様とか好きに呼んでくれて構わないから」
そう言って二人を見詰めた時、霞んでた視界がやっと戻った。
そして
視界に飛び込んで来たものに正直ビビった。
心からビビった。
思考がフリーズするくらいビビった。
「OK……、カズハだな?」
ニヤリと意地悪く隻眼を細めて、不敵に笑う頭に三日月の付いた兜の、全体的に青いお兄さん。
うん……なんかスゲー見覚えがある。
確か、借りてたゲームのオープニングで赤い……なんか暑苦しいジャニーズ系とイヤッホゥ! とかなんかそんな感じに楽しそうにぶつかり合ってた青い兄さんじゃなかろうか。
てゆーかアタシのボケとか無視されてない?
え?
何この状況。
これが世に言うトリップ?
いやいやいやいや
なんでアタシなんだ神様
知らないよ
アタシこのゲーム知らないよ
だってまだ始めて序盤だったし、更には途中から放置してたし!
あっ
まさかソレか神様
放置した事神様が怒ってんのか?
いやいやいやいや神様
どんだけ心狭いんだ神様
それともアレか神様
アンタこのゲームのファンか神様
随分オタク的だな神様
オイオイそりゃないだろ神様
第一無理がある神様
いかん、なんか変な口癖みたいになって来た。
よし、落ち着け、冷静になれカズハ。
アタシの知らない間に勝手にどっかに連れて来られて、たまたま居合わせたロケ中のただの超本格的なコスプレイヤーかも知れないし(只今絶賛現実逃避中)
うん、よし、大分落ち着いて来た。(現実逃避完了)
「Hey、何百面相してんだァ? 綺麗な顔が台無しだぜ?」
「え、嘘!!? ソレはヤダ! そんなの堪えられない! アタシの美しいスペシャルな美顔が!!」
そう言って焦った時、なんか小十郎のおじ様……あれ、お兄さん?
どっちだろ……まあ良いやとにかくその人から冷たい視線を感じた。
「special? ……カズハ……お前異国語が話せんのか?」
は?
いやいや……何言っちゃってんのよアンタ
スペシャルなんて結構日常的に……
あ、自分に対して使うのはアタシだけかもしれないけど?
でもでもでも、テレビとかラジオとか携帯とか、情報なんて現代のそこかしこに溢れまくってんじゃないの
それを言うに事欠いて異国語? 何言ってんのコイツ、ってゆーかなんでそんな発音良いの?
「オイ……政宗様が質問してんだろうが……、答えろ」
ちょっ、おじ様……にしとこう解んないし!
とりあえずなんでそんなにガン飛ばすのよ!
アタシはアタシが思う侭、適当に言動してるだけじゃない!
お陰でアタシの言動のどれに腹立てたかなんて皆目見当つかないんだから!
このカズハ様の自己チューさ加減、甘く見ないでよ!
全く誇れないとかは知らない事にする。
「……っあー……アレよ、勉強したのよ! 悪い!!?」
特に浮かばなかったので適当に答えた
ら
「Huh? そりゃまたなんでだ?」
またニヤリと、かなり意地の悪い笑顔を向けられた
いや、うん、なんてゆーか……
スゲー目の保養。
いや、んな事言ってる場合じゃないけどね?
でも普段見る美形なんてアタシとかアタシとかアタシしか居なくて
あとは芋とか人参とかキャベツとかそんなのばっかりじゃん? あ、人間の顔の話よ?
いくら超本格的なコスプレイヤーでもやっぱ綺麗なら許すわ。
美形は正義よね。
「どうした? 答えろよ……」
声を掛けられて現実に気付いた。
顔がめちゃくちゃ近い距離にあって、つい仰け反る。
つか何この鬼畜顔!
え、何この状況!
なんかよく解んないけど怪しまれてるっぽい!
つか肩とかがっしり掴まれてる!
おじ様もなんか半眼でこっち見下ろしてるし!
こういう時は……えーと……まぁ良いやちくしょー、こうなりゃ泣き落としだ! 計画性? そんなもん皆無よ!
「……そ……そんな怖い顔しないで下さい……! アタシ……ただの通り縋りなんです……!」
「Hu~h? 川から出て来た上に、異国語を勉強した通り縋りねェ……? 先刻までの威勢はどうしたよカズハ……」
やべっ、まずシチュエーションに無理が有った!
思わず心で腹黒く舌打ちする。
……ん? 川?
「……えーと……、とりあえず少し待って、今アタシ混乱してて頭が状況に追い付いて無いから」
「俺がンな暇与えてやる程親切に見えるか?」
「うっせーな! 全く見えないわよ! アタシだって訳分かんないんだから状況確認の為の思案ぐらいさせろ!」
アタシの剣幕に少しビビったのか隻眼が軽く見開かれた。
しかし直ぐ様また先程の意地の悪い笑顔へ戻る。
「……お前……なぁーんか俺の嗜虐心煽るんだよなァ……」
Sか。
ドSなのかこの青い兄さん
そうか...だから始めにアタシの首掴んで絞めたのね
そんで川に頭突っ込んで…………
いや、もういいよ……。
カズハ……世の中諦めが肝心なのよ?
もっと大人になりなさい?
ほら、周り見れば解るじゃん。
この長閑な風景。
綺麗な花畑
広がる田園。
ビチョビチョの自分。
そして時折通り過ぎる……
着物とか着てる人々。
うん。
コレ確実に巷で人気の異世界トリップとかいうのしちゃってる……。
いやアタシもトリップとかすぐに思い付く時点でオタクだか腐女子だかなんだかになりかけてるけどさ
でもアタシBLには興味ありません。
好きか嫌いかだったら好きだけどね!
……まぁそれはこの際どうでもいいとしよう
なんだっけコレ、このゲーム。
戦国なんちゃらとか書いてたから戦国時代と考えよう。
うん。
その戦国の世に、こーんな訳わからん美少女が来たら?
……とりあえず今の所は色気皆無なカッコだから[
確実に。
居たらかなりの物好きだと断言出来る。
青い兄さんも茶髪だからアタシのこのビューティフルヘアーも多分大丈夫な筈。
良かった金髪とかにしとかなくて。
素性とかマジでどうしよう。(この間まで約35秒)
*****
……変な娘だ。
小十郎を連れた散歩の途中、すぐそばの川の底でなんか光った気がして
だから、興味本意で腕を突っ込んだんだが、なんか妙な感触がした。
感触からして女の、細い首。
何だかわからねェが、なんか抵抗してるみてェだったし
とりあえず引っこ抜いたら、ソレはそのまま引っこ抜かれて来た。
だが、若干白目向いてんのに気付いて慌てて地面へ降ろした。
そこには細い体を縮こませながら苦しそうに咳込む娘
訳も解んねェ侭、とりあえず声を掛けりゃ、やっと落ち着いたらしい娘の口から出た言葉は、俺の異国語が解ったような調子の、かなりの毒舌。
相当苦しかったのか、水に濡れたのもそのままにキロリと俺を睨んでいた
……正直、面白ェと感じた。
俺の隣で凄んだ小十郎にさえ物怖じせず、あまつさえ訳解らん啖呵を切った娘。
異様に自分を褒めたたえながらカズハと名乗った娘は現在進行形で百面相中だ。
あー、なんつーか……アレだ。
虐めてェ。
その自信過剰な面を苦痛に歪ませたらきっと面白ェだろう
矜持っつー矜持をボロッカスになるまで全部打ち砕いたら一体どんな顔をすんだろう
泣く?
それともキレるか?
やべェ……なんか楽しくなって来た。
訳解んねェ女だが、弄りがいのある骨のある奴ってのァ確かで、更には異国語が解る
顔は、自分で褒めたりと自信があるだけあって端正に整ってる。
今は弱そうだが、見る限り鍛え上げりゃ強くなりそうな、なんつーかしなやかな身体をしている
……体に凹凸が少ねェのは……アレだ、ご愛嬌ってやつか?
……まァ、んなもんは追い追い育てられる。
素性だのなんだのは捕まえて吐かしゃ良いだけの話。
……まぁとにかくアレだ
気に入った。
「Heyカズハ」
「何よ、今考え事してんだから黙ってなさいよこの三日月男」
余程真剣に思案していたのか、娘の眉間には思い切り皺が寄っている。
だが俺は全く気にせずに言葉を紡いだ
「お前……河童なんだろ?」
途端、娘の眉間の皺がさらに、これでもかという程深くなった。
……ついで言うとちょっとキレそうだ。
「この、アタシの、どこら辺が河童に見えるわけ?
アンタのその片方だけの目は何、節穴?」
「なんだよ、河童だろ? 、川から出て来たじゃねェか、何が違ェんだ?」
「河童は、まず頭に皿。そして水掻き背中に甲羅。
そんなアタシの美意識に反する物が、このカズハ様の麗しき体に付いてる訳無いでしょうが! ついで言うとアタシは川から出て来た訳じゃない!!」
そりゃ結局自分が綺麗だって言いてェのか?
そんで一番重要に考えなきゃいけねェ所が……ついで?
「……何が言いたい?」
「アタシはアンタに首掴まれて引っ張られたから此処に居んのよ!!」
Ah……まァ、そりゃもっともだ、だが。
「んなのァ俺に捕まるテメェが悪いんだよ」
ニヤリと、口の端を上げながら躊躇いも無く告げる。
途端、水気を含んで重くなった、武田の忍び色の半纏が俺の顔面目掛けて飛んで来たもんだから、片手で叩き落とした。
一般兵ならともかくこの俺にンなもんが当たる訳ねェだろ
しかし目の前の娘は余程悔しかったのか、俺に聞こえるくらい盛大に舌打ちしやがった。
ホントに良い度胸してやがる。
ちなみにこの時小十郎は、俺の後ろで何やら溜息をついていた
「Hey小十郎、この河童を城へ。吐かせたい事もある」
「……はっ」
「はァア? 河童じゃ無いって言ってんでしょ、ふざ、ちょ何……ワァァァアア!!?」
短い返事と共に、小十郎は娘を手早く簀巻きにして肩へ担ぐ
「オイオイ……、なんつー色気の無い悲鳴だ……もっとこうsexyに叫べよ」
「無茶言うな!! こんな状況で猫被ってなんていられる訳無いでしょ!!? 猫だって裸足で逃げ出すわい!! 大体セクシーな悲鳴てどんなん!!?」
「……小娘……猫は元々裸足だ」
珍しく小十郎からツッコミが入った。
「知ってるわよ! でも裸足で逃げるってフレーズのが分かりやすいでしょ!!」
冷静にツッコまれたのが恥ずかしかったのか、娘の顔が羞恥でか朱に染まる。
「……ふれーず……? ……まぁ良い……俺の肩に乗ってる分際で騒ぐな、喧しい……」
「勝手に担いだのそっちじゃん!!」
俺は、小十郎に運ばれて行く娘を眺めながらクツクツと笑みを零した
あー、なんか……これからスゲー面白くなりそうだ。