性格濃いめの女子が戦国BASARAにトリップした場合。 作:藤 都斗
転がる。盛大にゴロゴロと布団の上を転がる。
起きたけど他にする事なんて何一つ無いから仕方ない。
暇だから暇であって暇でしかない。
故に転がる。
何言ってるか自分でもなんかよくわかんないけどまあいいや。とりあえず転がる。
え、理由?
こないだやった事で自室謹慎になったからです。
なんでこうなるのさ!別に良いじゃん!
旅先での事なんだから大目に見てくれたってさぁ!ねぇ!
ちょっとテンション上がりすぎて、ちょっとはしゃいじゃっただけなのになんで謹慎なんてしなきゃいけないの。
マジ酷い。鬼だわ。
確かにちょっと迷惑掛けたかもしれないけどさぁ、でも普段迷惑掛けられてるのアタシよ?
たまに羽目外すくらい大目に見てくれたって良くない?
なんでアタシだけこんな目に遇わなきゃなんないのよ理不尽だわ。
「まだ行きたい所に行けてないのになんだって謹慎とかしなきゃなんないのよ、ヒマヒマヒマつまんない」
「変な所で寄り道するからでしょ、自業自得だよ」
ジタバタしてたらそんな言葉の後に、はーい、ご飯ですよー、とか続けながらお盆片手に佐助がやって来た。
地味に腹立ったからとりあえず睨む。
「アタシに自業自得って言って良いのアタシだけなんですけど」
「いや知らないからそんなの」
はい、いいからコレ食べて、と差し出された御膳に乗った朝餉は鮎の塩焼きと味噌汁と白菜のお漬物とピカピカの白米。
相変わらずホントに美味しそうである。
だがしかし
「今日は痺れ薬とか入ってないわよね」
昨日はいつの間にか入れられてて丸一日体が上手く動かせなかった。
ちょっと出掛けようとしただけで薬盛るってどういう事なの。
何が起きてるのこの屋敷。
アタシどんだけ信用されてないの。
普段傷付かないけどその時ばかりは傷付きそうになった。酷い。
「逃げないなら入れないよ?」
「逃げようとしたら入れるつもりなの」
「当たり前でしょ」
「ちっ、クソが」
平然と言い放つ目の前の男に無性に腹が立つ。
なんかもう腹パンしたい。それか下半身を重点的に蹴りたい。連打ならぬ連蹴したい。なんか汚れそうだからしないけど。
「女の子が舌打ちとかクソとか言わないの。」
「女の子だけどそういう時があるのよ。」
仕方ないでしょ、だってムカつくんだもん。
ご飯に箸を付けながら、食べる合間にそう答える。
「言い訳しない。」
「言い訳?純然たる理由でしょ今の」
「舌打ちとかして良い訳じゃないでしょうが」
腹立つからって何しても良い訳じゃないのは分かるけど、コイツなんでそんなちっさい事気にしてんのかしら。
いっそハゲれば良いのに。
あ、鮎うまい。
「ていうかさ。なんで女の子は舌打ちとか汚い言葉とか使っちゃダメなのよ?」
「そりゃあ理由は一つだけだよ」
「下品とかそんな理由だったら張り倒すわよ」
「いや、可愛くないからに決まってるじゃん?」
うわぁ真顔で言い切りやがったこの男。ダメだコイツ、早く誰か何とかして。アタシは無理だから。
あ、白菜うまー。
「…アタシ可愛くなりたい訳じゃないから舌打ちして良いって事ね」
「いやそういう問題じゃないからね」
「どういう問題よ」
もぐもぐとご飯を頬張りながら佐助の答えを待つ。
そして、佐助はと言えば、どこか真剣な表情で口を開いた。
「例えば兎が喋ったとする」
「有り得なくない?」
なんかいきなりファンシーな事言い出したんだけど一体どうしたの
え、何、佐助って兎とか好きなの?
うわ、似合わなさ過ぎてなんか気持ち悪い。ギャップ萌えとかそんなん感じなかった何コレ気持ち悪い。
「もー!話の腰を折らない!」
折りたくもなるわ気持ち悪い。
コレあれかな、私の中で佐助の好感度がマイナスにでもなってんのかな。
全部アタシを軟禁してる事が原因だわ、うん、味噌汁おいしい。
「で、兎がだよ?気に入らない事があった時舌打ちしたらどう思う?」
とりあえず言われるがままに想像してみる。
茶色い、真っ黒なつぶらな目の兎が、とある家の庭に入る光景を。
『チッ!この芝生湿ってやがる!足が濡れちまったぜチクショウ!』
眉間へ皺を寄せ、機嫌悪そうに足をピッピッと振って毛についた水気を飛ばしながら悪態を吐く兎。
「普通にかわいい」
ギャップ萌えの典型だと思う。
真面目に言ったら思い切り溜息吐かれた。
「……………もういいや」
「何よ、なんか文句あんの?」
そういう態度腹立つんですけど。
「カズハちゃんに聞いた俺様が間違ってたよ」
「ちょっと待って納得いかない、どういう事よそれ」
まるでアタシが変みたいな態度じゃない。
普通に可愛いじゃんそんな兎。アタシの感覚は間違ってない。
「そのままの意味だよ、まったく。せっかくの美人なのにホントに残念な子だよ」
「いや残念なイケメンに残念って言われても」
残念さは絶対佐助の方が酷いと思う。
アタシは若干特殊なだけで基本的な部分は普通な筈だし。
「いけめん?」
不思議そうにアタシを見る佐助に、あれ、前説明しなかったっけ?佐助じゃないならアレ誰だ?慶次?とか曖昧になりすぎて何も思い出せない記憶を掘り返しながら、説明を口にする。
「イケてるMEN'S、略してイケメン。早い話いい男って意味」
「いやなんで略すの、っていうかちょっと待って俺様残念じゃないからね」
「でも基本的にオカンじゃんアンタ」
「御膳下げるよ」
真面目に理由を言ったら御膳の脚を持たれてそのまま下げられそうになった。
ちょ、アタシまだ食べてるのに!
若干必死になってしまいながら御膳の脚を押さえつつ、アタシは慌てて口を開いた。
「やだー!佐助ったらイケメーン、美形、いい男ー!」
「なんで棒読みなの、せめてもっと可愛く言ってよ」
「嫌よめんどくさい」
キャラじゃないのに頑張って言ったんだからこれくらいで勘弁してほしいわ。
「やっぱり下げようかな」
「ちょっといい加減にしてよ飯くらい普通に食わせなさいよ」
更に御膳を下げようとする佐助に、必死で御膳を押さえながら抗議するアタシ。
「可愛ーく言ったら許してあげるよ?」
こてり、と首を傾げて、にこやかに言い放つ佐助をぶん殴りたくなった。
だがしかし。
佐助の嫌がらせ<<<プライド<<越えられない壁<<ご飯
佐助に屈するのは嫌。
でもご飯食べられない方がもっと嫌だ。
それなら佐助の嫌がらせなんて大した事ないって事よね。
ならばやる事は一つだけだ。
顎を引き、上目遣いで佐助をじっと見詰める。
眉を下げ、拗ねたように軽く口を尖らせながら、いつもより若干あざとく、高めの声で首を傾げた。
「…いじわるしないでご飯ちょうだい?」
「しかたないなーカズハちゃんはー!もー!」
すると途端に、でれっと顔を緩ませた佐助が、アタシの御膳を返して来た。
よっしゃ勝った。
美味い飯の為ならプライドなんてゴミと一緒。
つまり佐助はアタシの中でゴミ以下なんだろう。
別に酷いとかは思わない。
忍として尊敬は出来るけどそれ以外はセクハラ鬼畜ドS残念オカンだし、普段が普段だもん。
黙々とご飯食べていたその時、ふと、何かに気付いたらしい佐助の表情が何処か真剣なものへと変わった。
「なに、どうしたの?」
普段からそういう真剣な雰囲気してたら顔はイケメンなんだからモッテモテだっただろうに、普段が残念だから結婚出来ないんだろうなぁ。
そんな事を真面目に考えていると、佐助はおもむろに立ち上がり、いつも愛用してる巨大な手裏剣を取り出した。
「カズハちゃん、この部屋から出ないでね。絶対だよ」
「佐助?」
何が起きたのかと眉を寄せながら呼び掛けた時、自分もそれに気が付いた。
何か、嫌なものが近付いて来る気配だった。
嫌なものっていうか前に感じた覚えのある、めっちゃキレてる気配っていうか、
うん。
「むしろ逃げた方がいいんじゃないコレ」
「大丈夫、俺様と旦那が居るからなんとかなるよ」
自信満々に告げる佐助に、嫌な予感だけが募った。
あの事件からしばらくは経ったけど、こうやって単身此処に来れる奴は一人だけ。
怒りに満ちた気配がヒシヒシと伝わってくる。
……奴の目的は絶対アタシだろう。
「あのさ、なんか嫌な予感しかしないんだけど、もしこっち来たらアタシ全力で逃げるからね」
「全力で隠れてたら気付かれない筈だから、絶対逃げないで隠れてて」
「いや、ちょっと待って佐助」
「隠れててよ!」
呼び掛け虚しく、佐助はこの部屋から消えるように居なくなった。
遠くなっていく佐助の気配と、だんだん近付いてくるあの気配。
それからいつもどこかで感じていた暑苦しい気配が交差した
………交差した?
いや、交差しちゃダメじゃん!
通り過ぎてこっち来てるよ!
うわ、やば、隠れなきゃ!
とりあえず天井に逃げよう…!
そう考えながら慌てて腰を上げた時だった
轟音と供に部屋の入口である襖が吹き飛んだ。
「見付けたぜぇ…カズハ…!」
☆で☆す☆よ☆ね☆
焦る余りに脳がそんな呑気な反応を考え始めた。
きっと現実逃避なんだろう。
そんなん考えてる場合じゃないのにね!
アタシを睨むように見詰めながら凶悪に笑う奥州筆頭、伊達政宗。
体中からバチバチと放電し、殺意を振り撒く彼はゲームで見ればそりゃあもの凄いカッコイイんだろう。
現実で見たくなんか無かった。
うん。これはヤバい。
えーと、とりあえず時間を稼ごう!
そしたらきっとすぐに佐助と幸村が来てくれるはず!
アタシは気を取り直し改めて立ち上がりながら、余裕たっぷりに口を開いた
「あらあら、一国の主が他国の女の子の部屋に無断で入るとか、随分t」
「うるせぇ黙れ…!」
「いやせめて最後まで喋らせなさいよ」
「Ha!知るか!」
言葉の途中で遮るとか余程キテるなコレ。どうしよう
「で?何しに来たのよ?」
「一回殺らせろ」
尊大な態度で尋ねてみれば、瞬時にそんな物騒な言葉が返って来た
響きはアレな感じなのに内容がヤバい。
だって、死ぬじゃんそれ。
「なんなら殺って、ヤる」
あ、これ相当キレてらっしゃる。
思考がだいぶヤバい方向にシフトしてるこの人。凄いマニアックな方向に行ってる。なんか目がイってる。
ていうか
「アンタ無傷だったじゃん!なんでアタシは殺されないといけないのよ!」
思わずツッコんだアタシは悪くない。
若干火に油注いだ気がするけど気にしてられるか!理不尽になんて負けない!
「Ah!!?俺の心はボロボロなんだよ!責任取って殺られろ!!!」
「ハア!!?ふざけんな!!なんで二倍どころか八倍にしてんのよ!!!」
意味が分からんわ!理不尽にも程があるぞふざけんな!
「Ah?一国の主にあんな事しといて殺られねぇ訳ねぇだろうが!」
「普段アンタがアタシに性的な嫌がらせしてなきゃあんな事しねーわよ!!!倍にして返しただけじゃん!!!」
「俺だから良いんだよ、だがテメェはダメだ!」
「その辺のガキ大将みたいな事言い出したこの人!!!」
どうしよう、このままじゃしょうもない腹立つ理不尽な理由で殺される。
…あれ、アタシの人生これで終了?
いやいやいやまだ逆ハーレム作ってないのにこんな所で死ねるか!!!
カッと目を見開き、一瞬で忍装束へ着替えたアタシは、そのまま明かり取り用の障子窓を蹴破って外へ飛び出した
「待て!逃がすか!!!」
障子窓のあった壁をそのまま斬り結んで吹っ飛ばしながら、政宗がアタシの後を追って来る
「うっせー!!!逃げるに決まってんでしょ!!!みすみす殺されてたまるか!!!」
今だかつてない程のスピードで木々の上を駆け抜け、地を駆け、烏を使って空さえ駆ける。
しかし政宗だって負けじと木々を薙ぎ倒し、地をえぐり、粉塵を巻き上げながら駆け抜けていた。
人外にも程があるだろ何この状況恐い。
自然破壊し過ぎでしょどう考えても。
そのまま追われ続けて、一体どれくらい休み無く走っただろう。
恐怖によるアドレナリンの所為か疲れは余り感じていないが、息は苦しくなって来ている。
なんかもう、心臓が痛い
後ろを見るとまだ政宗は追って来ていた。
つかなんで六爪ドゥルンドゥルン回してんのよ!アタシも大概だと思ったけどそれ以上じゃん!どんだけ人外なのコイツ!
しかもめちゃくちゃ楽しそうな邪悪な笑顔浮かべてやがるし!
「いい加減おとなしく殺られろ!!!」
「なんでよふざけんな!アタシはそんなドMじゃねぇ!!!」
「Ha!知るか!!おとなしくしろ!!!」
「出来るか馬鹿!!!」
「んだとテメェ!」
「馬鹿だから馬鹿っつったのよ馬鹿!!!」
悪態吐いた次の瞬間、アタシを追う政宗が今まで以上に放電した
「…折角殺るだけで済ませてやろうと思ったけどもう許さねぇ!テメェは監禁して縛り上げて[
「露骨過ぎてもはや何言ってるか分からないくらい規制されてるじゃねーか死ね!!!」
おまわりさん助けて!セクハラ通り越してもはや山賊並の思考だよ!アタシが一体何したっていうの!ただ一瞬の隙をついて下半身露出させただけじゃん!
「なんなら[
「いらんわ!!!殺された方がマシよそんなん!!!」
「じゃあおとなしく殺られろ!!!」
「無茶言うな嫌に決まってんでしょ!!!」
大声でそう返し振り返りながら茂みを越えたその時、何故か政宗の顔が慌てたようなものへ変化した
「っカズハ!!」
「へ」
着地点の足元が崩れる
背筋をフワッとした浮遊感が撫でていった。
落ちる?
何処に?
「カズハー-っ!!」
こっちに必死の形相で手を伸ばす政宗が見える
ついさっきまで凶悪な顔で殺気を飛ばしながら、アタシを殺そうとしてたのになんか凄い必死だ。
変なの。
あんだけ殺す殺す言っといていきなり慌てるって何なの
あ、そうかコイツアタシを脅してビビらせて遊んでただけか
くそタチ悪いな。
一瞬の浮遊感の間、スローモーションで動いて行く景色や動作のお陰でか、ゆっくりそんな事を考える事さえ出来た。
けど次の瞬間、重力がきちんと仕事をし始める。
一瞬で景色が入れ代わって空が見えた。
それからアタシの足が見える。
地面が途中で途切れていて、そこから身を乗り出すようにして必死に手を伸ばしている政宗も見えた。
あ、あそこ崖っぷちだったんだ、そりゃあ足元崩れるわ。
ん?
て事はアタシ今落ちてね?
凄い今更だけどアタシは今ようやくその事実を理解した。
途端に、背中を中心にブワッと冷汗が吹き出る。
慌てて空中で着地体勢を取ろうと体を捻った所で、眼前に認めたくない光景が飛び込んで来た
海だ
しかもめちゃくちゃ波が荒い。
もはや激流や滝壺に匹敵するくらいの波だ。
水面は掻き混ぜられすぎて渦だか波だか泡だかでほぼ真っ白
え、ちょっと待って
海?
紐無しバンジーは修行で何百回とさせられたからたとえ下が地面でも川でも無傷で助かる自信はある。
けど海があるのは予想外だ。
ヤバい。
いつの間にこんな所まで来ちゃったんだろう
崖の真下って多分深いよね?
もし中途半端な深さだったら逆に危ない。
落ちた瞬間荒波と岩とに全身をミキサーされる。
鎖鎌を崖に投げつけようかと思ったけどそういえば佐助に没収されてたから今は苦無と千本、とにかく手裏剣の類いしか無い
詰んだ。
あ、もうダメだ。考えてる暇無い
その事実を理解したと同時にとにかく息を吸い込む。
途端、重力によって水面に叩き付けられた。
足から落ちたのにも関わらず、荒波によって上半身にも地面に叩き付けられたみたいなダメージを負った。
ドボンとかそんな生易しい落ち方じゃない、音にするなら、ドパァン!だろうか。
まるで大きな塊で殴られたみたいな痛みに、目の奥がチカチカした。
咄嗟に体を丸くする。
波が身体を押してもみくちゃにしながら、何処か把握出来ない場所まで勝手に運んで行こうとしていたから、せめて何にぶつかっても五体満足で居られるようにという判断だ。
洗濯機の中に放り込まれたらこんな感じなんだろうか。
グチャグチャに掻き混ぜるみたいに、波に翻弄される。
前後左右に身体が振られ、グルグル廻されていると、だんだん息が続かなくなってきた。
今自分が上を向いているのか下を向いているのか、それさえ分からない。
水面は何処だろう
苦しいままでもパニックだけは起こさない。起こしたら死ぬ。
それは佐助とした修行で培った経験上理解していた。
無理矢理冷静になって落ち着こうとしたその時。
「がっ…!!?」
背中に感じた衝撃と供に肺の中にあった空気が全部出て行ってしまった。
波によって岩に叩き付けられたんだろうと霞みが掛かる頭で理解したけど、なんかもう本格的にヤバい。
苦しい、痛い
心臓の音が頭に響く
まずい。このままじゃ本当に死ぬ
それでも最終手段にと、自分に宿る闇の婆裟羅技を使った
発動中は周りの全てが遅くなる。
それを利用して目を開けて辺りを確認した
波で巻き上げられた砂や泡で何も見えないけど今は昼間
太陽の光がどの方向にあるかだけは分かる。
それに向かう為、時間の流れが遅いからか、物凄く重く感じる水を蹴った。
チャンスは一瞬なんだろうけどそんなのは関係ない。
背中が物凄く痛いけどそれも無理矢理無視する。
必死に水を蹴るけど、一向に進んでいる気がしなかった
あぁ、遠いな
でも死にたくないなら泳ぐしかない。
その一心で、とにかく泳いだ
苦しくて、痛くて、何も考えられなかった。
水を蹴って、蹴って、蹴って、あと少しで水面。
あと少し
手が水面を抜け、空を掻いた
あとは顔を水面から出すだけ
それだけなのに
此処に来て効果が切れた
あ、ヤバい
これ死んだ。
アタシはそのまま、意識ごと波に拐われていった。