海軍本部所属の戦艦1隻が赤髪海賊団と想定外の遭遇戦が起こった事件と世間ではそうなっているが、海軍側が早期に発見して奇襲を仕掛けた戦いであった。
視界不良、砲手の練度不足、砲の劣化、砲身の寿命と4つの不運が重なり、奇襲に失敗し、そのまま船が接続され、甲板にて近接戦になった。
こうなると名将といえどもお手上げである。
頭ばっかり鍛えたため、体は若い海兵にも負ける。
息子や娘が頑張っているが、相手は赤髪。
「・・・負けたな。勝ちは無くなった。なら可能性があるドローにするしかないな。」
数分後、海軍の戦艦の弾薬庫が小さな爆発を繰り返した。
嵐で外気が湿っていたため船が燃えることはなく、甲板で戦っていた者は海賊は自分の船に逃げ込み、海兵は海に飛び込んだ。
「息子ども!!しっかりひもを結んどけ!!ここで死ぬわけにはいかねーだろ!!」
近くの島に流れ着いた海兵の証言により船長以下本部の佐官3人と大尉、他142名の行方不明と海軍が発表し、1週間の捜索後、見つからなかった98名が戦死として処理された・・・
「ハッハッハッ・・・ふぅ、飯前に島5周はつれーぞ、おら、腹へるとちからでねーし。」
「ご、ゴクウ・・・待って・・・」
「ヒィヒィ・・・」
「エリナもエンゼルも情けねーぞ。2人は島1周だろー。」
「そ、そうは言っても・・・」
「七花のにーちゃんは7周もしてるんだ、おらも早く追い付かないと!!・・・ん?」
「ど、どうしたの・・・ゴクウ?」
「あれ・・・?ドザエモンじゃないか?」
「「人だ!?早く助けないと!!」」
荷車を借りたいとゴクウが村人から奪うように借りたため、何事かと村人達がざわめいているとゴクウ達が運んできた、ボロボロの海軍服を着た4人を見る。
村人の各々は領主と行政を担当している八雲家の方、郷唯一の医者がいる永遠亭にそれぞれ報告するために走っていった。
そんなただ事ならない人々を見た文は運ばれてきた人物を見て絶句する。
「デーニッツ先生!?」
提督と息子、娘から呼ばれていた男はまだ文が海軍の下っぱだった頃、デーニッツは一時期同期のゼファー大将の下で教官として活動していた頃、ゼファーではなくデーニッツの話ばかり聞くおかしな女の子がいた。
それが文である。
デーニッツは文を可愛がったが、すぐに文が出世してしまい、会うこともできなくなり、新聞で活躍を眺めることしかできなかった。
一方文も、主流派ではないデーニッツを師とし、海軍を辞める際の海軍に対しての疑念の1つになっていた。
それが再び出会う。
辺境で・・・