孤島群に着くまで、エリナの料理がどれほどできるか未知数だったため、船に積んである食材と文さんが釣った魚で食事をつくってもらった。
「あんまり良い食材が無いからこれぐらいしかできないわよ。」
シチューとリゾットが出てきた。
理由を聞いたら魚は干乾しをして、保存した方が良いと判断し、簡易的な調理場に吊るしてあった。
モグモグ
(美味しいけど、オーブンや焼き窯なんてこの船に無いからどうやってリゾットを作ったんだろう?)
モグモグ
(これは・・・金になる味・・・。)
モグモグ
「あやややや、美味しいですよ。無言で食べてる2人は考え込むとこうなのでほっといたらいいですからねー。」
「は、はい。」
「あやややや。」
そんなこんなで孤島群に到着、文さんはここの看守に挨拶するため別行動をする。
「・・・ここが・・・孤島群。」
「独特な文化だね。」
にとりが呟いた独特な文化とはツリーハウスのことで、木上に生活する人々を初めて見たからであり、エリナもちひろも初めて見た建築物だった。
「あら?珍しいですね。お客さんですか。」
「・・・?あなたは?」
「私はこの島にて虚刀流という武術を教える家の娘で、なにやら見慣れぬ船が見えたので。」
「私は商人の見習いをしているちひろと・・・」
「船大工のにとり。」
「料理人?のエリナ。」
「若い女性ばかりなのですね。」
「まだ仮航海なので、成人した人を入れて、色に溺れられても困るので。」
「そう言うわりにはかなり鍛え上げられてますね。どうです?私の家に来ませんか。商品も見たいですし。」
「姉ちゃん、どこ行ってたんだよ。」
「商人の方が居たので少し声をかけただけですよ。」
「一応代表のちひろです。家の前に残り2人いますが上がってもよろしいですか?」
「良いですよ。」
「姉ちゃん!!」
「七花、お客さまですよ。お茶をお出ししなさい。」
「・・・。」
「ずいぶんトゲトゲしてますね。」
「なにぶん数日前に父の三回忌だったので。」
「失礼かもしれませんがおいくつで?」
「私は18、七花は15です。」
「15!?180センチ近くありませんか!?」
「まだ伸びると思いますよ。七花がここ虚刀流七代目当主です。」
「お若いのに大変で・・・。」
「ひゅい?どうしたちひろ?」
「いや、苦労してる方々だなとね。」
「この万華鏡はキレイですね。回す度に見える形が変化する。」
「ここではやはり娯楽がすくないのですね。」
「はい。集落としても商店はなく、鍛冶をできる人も看守なので必要最低限しか。」
「そうですか。」
「ここの集落は親が罪を犯した人物なので、強制労働は無いので、少しは楽なのですがね。ところでこの島にはどのようなご用で?」
「仲間探しですね。文さんという元海軍本部の大佐の同行でこの島で活動の自由が得られてます。1人5万Gで直接犯行した方以外なら連れていっても言われています。」
「なるほど。では七花を連れていっては貰えませんか?」
「姉ちゃん!!何を言ってるんだよ!」
「ここにいては才能を腐らせるだけですよ。外を見なさい。でなければいつまでたっても私を越せませんよ。」
「クッ・・・。」
後半に続く