集落の住民達が日も暮れ始めたというのに寄り合い場のような大きめの屋敷に集まっていた。
数年ぶりに来た商人であるちひろ達に物を交換しに来たのだ。
(金額的にマックス3人しか連れていけない・・・七花さんの実力は私達より少し高いくらい・・・この環境を考えれば才能はあるのでしょうから、連れていきたいですね。)
「取引は小麦粉か干し米、芋類でおこないます。数日居るので慌てないでくださいね。」
塩、塩漬けの野菜が真っ先に売れ、続いて鎌やノコギリ等の道具が売れる。
一通り売れると、私達とお喋りをして外の情報を聞き、エリナが作った料理を皆で食べて解散となる。
私達3人はここで寝泊まりし、それを3日ほど繰り返す。
2日目は七花とにとり、私が道場で実践稽古をしたり、エリナが女性を集めて料理を教えたりした。
3日目の夜
最終日の夜は七花のお姉さんの七実さんが七花と私達と同じくらいの男女1人づつを連れてきた。
「集落で話し合って、連れていっても集落の問題にならないかつ、外に出てみたいと意欲がある人をこちらで勝手に選ばせてもらいました。七花も散々言ってましたが、自分より年下の女性に不覚を取るようではと意見を変えたようですよ。」
「おれの考えは井の中の蛙だった。もっと鍛え、姉ちゃんを越えたい。」
「ん?七実さんの方が強いのか?」
「にとりさん。私はか弱いですよ。」
「嘘だぁ。おら知ってっぞ。七実がこの島で一番強いって。」
「あらあら。ゴクウ。私は戦いは好きではないのですよ。」
「ゴクウ、やめておきなよ。七実さんにこの島の人は逆らえないしさ。」
にとりに質問を任せて、私(ちひろ)は七花以外の2人を観察する。
同じ年くらいの少女は手の皮が何回も剥けたのか、硬くなっており、話を聞いてると頭の回転も早い。
なぜ手が硬くなっているのかが疑問。
ゴクウと呼ばれた同じ年くらいの男子は活発な感じで、服の上でもわかる引き締まった筋肉を持っていることがわかる。
ある程度話をにとりがして、思考する時間をくれた後、私は同じ年くらいの男女2人に質問する。
「なぜ海に出たいか理由はある?」
「船大工になって沢山の船を造りたいから。・・・あと、お爺ちゃんが残した島に行きたい。」
「おらは沢山のつぇー奴と戦ってみてーぞ。あと、美味しい物を沢山食ってみてーな。」
「私的には良いと思いますよにとり。あなたも船大工ですし、負担が減れば研究もできるようになるのでは?」
「戦闘要員が増えれば海賊と戦うのも楽になるし、帆船だから帆の上げ下げ、荷の積み降ろしも楽になるから良いかな?」
「エリナは?」
「私には決定権はないでしょ。」
「「じゃぁ3人連れていくね!」」