途中まで書いてた事前事後録がストーリー壮大過ぎてボツ行きしまして...
美鈴は初心ってぽいよねって考え(妄想)て書きました!
コンコン
「咲夜さん、食器を片付けにまいりました」
「どうぞ」
「失礼します」
食べ終わった食器を下げ、部屋から出る。なぜ下っ端である僕がこの紅魔館のメイド長である咲夜さんの世話をしているのか、理由は簡単。咲夜さんが風邪で寝込んでしまったからだ。
僕は外の世界からこの幻想郷に迷い込んだ。外来人と言うらしい。料理が得意だと言うのもあり色々なところから声をかけられたが妖怪から助けられた恩返しの意味も込め、ここで働かせて貰っている。ただの人間である僕に気を使ったのか夜は咲夜さん、昼は僕と分担して仕事をしている。
夕方、紅魔館の主であるレミリア・スカーレット嬢達のご飯を作り紅魔館から出る。正確には敷地からは出ていないのだが。見上げるほど大きな門の横にある小さな戸をくぐる。
「ただいまー...」
部屋に入ってみるとテーブルにメモが置いてあった。
『咲夜さんの薬を買いに人里まで行ってきます』
そう言えば今日は永遠亭の兎が人里に来るって言っていたな、と思いながらも一人でいることに寂しさを感じる。少し硬いソファに横になるとすぐに瞼を閉じた。
昨日、昨夜さんが風邪を引いた。軽い症状だが休むようにとのことで咲夜さんは自室のベットで寝ているはずだ。私はと言うと鈴仙が人里に来ているとのことなので咲夜さんへの薬を買うために人里に来ていた。
薬と頼まれた食材を手に入れ、帰る頃には辺りはすっかり暗くなり、灯りのない道では伸ばした自分の手も見えないほどだった。
買い物に手こずり帰りが遅くなった事を悔やみながら歩いているとやっと自分の守る紅魔館の門が見えてきた。明かりのついた門の小屋を横目に屋敷へと入り食材を倉庫へ、薬を咲夜さんへと届ける。
「おかえりなさい美鈴」
「ただいま戻りました、咲夜さん」
「随分と遅かったようだけれど何かあったの?」
「いやぁ...買い物がちょっと...」
「...次からは気をつけなさいよ「彼」も心配してたわよ」
「は、はい///」
「彼も待ちくたびれているだろうから早く戻ってあげなさい」
「はい!では!」
返事をしたと思うと目にも止まらぬ速さで去っていった美鈴を眺めていると外の世界の言葉を思い出した。
「恋は盲目、ね...」
「ただいまー!!!」
「んー...美鈴おかえりー...」
「あら?お疲れ様でしたか...晩ご飯は私が作るので休んでてください」
「...」
「ふふ、本当にかわいい顔で寝ますね♪」
彼に会うまでまともに料理も作ったことの無い美鈴だが彼に振る舞うために密かに咲夜さんの元へ通っていた。その成果もあり今では二人の食卓には美鈴と彼の料理が交互に並ぶようになってきた。
「それでもまだまだ敵いませんがね...」
彼は外の世界では料理人として暮らしていたのだ、少し練習したぐらいで追いつけるものではない。
「それでもいつかは彼に追い付きたい...」
密かに大きな目標を建てている彼女は一口味見をして満足そうに大きくうなづいた。
「ごはんですよー」
「ん...ん?あれ?美鈴いつ帰ってきたの?」
「少し前ですよ、晩ご飯できましたよ。ささ、どうぞ!」
「今日は僕の当番だったのに、ありがとう、美鈴」
「えへへ///照れてしまいます///」
「じゃあ、『いただきます!』」
~少年少女食事中~
「ごちそうさま」
「お粗末様です♪」
「それにしてもすごいね、こんな短期間でこんなに上手くなるなんて」
「嬉しいです♪密かに練習してた成果が出てきました♪」
「それじゃあ食後は~...」
「えぇ!?///私まだ風呂も入ってなっん~!///」
「ん~ん!///えへへ///かわいいなぁ♡」
「もう///」
この晩、門の見張り部屋に灯った光は朝日が昇るまで消えることは無かった。
とある吸血鬼の日記より
どうでしょうか?なんか主人公と美鈴のキャラが少し被った感が...
相手は人間、名前が出てこないのは読んでくれるみんなが「彼」だからです(美談)。
誤字報告ありましたらよろしくお願いします。