レヴォルフの男の娘・・・おい!   作:クッペ

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今書いている小説のネタが思いつかないので、完全に息抜きで書いた小説です。気分次第で投稿します。


入学式は大変だよ・・・

 嫌あああああーーーー!!!怖い怖い怖い!!

 

 あ、どうも、今作の主人公です。名前は後程。今はそれどころじゃないので!何故かって?それは・・・

 

「待ちなさい・・・」

 

 王竜星武祭二連覇で『孤毒の魔女』と呼ばれている”元”レヴォルフ黒学院の序列一位のオーフェリア=ランドルーフェンさんに追いかけられているからです。

 何故こうなったかって?そんなの僕にも分からない・・・心当たりがあるとすれば三日前の入学式の・・・

 

* * * * * * * * * *

 

 皆さんこんにちは、僕の名前は花園日向。誰に自己紹介してるかって?これを読んでくださってる皆さんです。

 今僕は、レヴォルフ黒学院の入学式に参加しています。何か統合企業財体のお偉いさんが話をしているけど、まともに話を聞いている生徒はかなり数が少ないです。かくいう僕も今は全く違うことを考えていました。

 

(やっぱり制服大きすぎるな・・・一番小さいサイズなのにズボンぶかぶかだよ・・・帰ったら裾詰めておかないと)

 

 僕は今16歳。世間一般でいえば高校一年生の年だ。そんな僕の身長は150ちょっと。顔もかなり女の子っぽくて、よく女の子と間違えられてしまう・・・僕は立派な男の娘だ!・・・おい作者!字違うよ!!

 入学式が終わると、勝手に各自解散という流れになっていたらしい。この辺がかなり放任のレヴォルフらしいな。僕もこの流れに乗って帰ろうとしたら、入学式に参加していたガラの悪い男子生徒に絡まれた。

 

「なぁ嬢ちゃん、この後一緒に遊ばねえか?」

 

「・・・・・・」

 

 嬢ちゃん?一体誰のことを言ってるんだろう?僕は男の子だ。そんなことよりも、僕は早く帰ってズボンの裾を詰めなくちゃいけないんだ・・・今も転びそうで大変なんだから。

 

「おい!無視するとはいい度胸じゃねえか!」

 

「え?僕の事だったんですか!?」

 

 驚いた。まさか男子用の制服を着ているのに、それでも女子と間違えられるなんて・・・

 

「あの・・・申し訳ないんですけど、僕、男の子だよ?」

 

「はぁ?こんなかわいい男がいるわけ・・・」

 

 そういうので、入学式前に貰った学生証を見せる。学生証には所属クラスと、性別がしっかりと書いてあるのだ。そこの性別に書いてあるのはM、つまりは男である証拠である。

 

「・・・わ、悪かったよ・・・じゃあ、またな・・・」

 

 なんだか絶望しきったような顔で去っていく・・・僕は何もしていない、勝手に間違えられただけなのに、なんか申し訳なくなってきた。

 そう言えば前にもこんなことがあったよな・・・確かあれは昔通っていた道場で・・・

 

「ねぇ、あなた、花園日向?」

 

 今度は何なのさ?一体僕は何回声をかけられればいいの?

 声がした方を振り返ると、真っ白な髪に、赤い目をした女の子が立っていた。

 

「えっと・・・君は・・・?」

 

「私はオーフェリア=ランドルーフェン。今から私と一緒に彼の所に来て」

 

 オーフェリア?誰だろう?有名な人なのかな?そういえば何か周りに人が少なくなっているような・・・

 

「ええっと、僕今日はちょっと忙しいんだ・・・また今度じゃダメかな?」

 

「今すぐ来て、彼が呼んでるの」

 

 彼って誰さ?まぁ別に予定があるわけじゃない。行っても構わないのだが、正直言って気が進まない。早くズボンの裾詰めて身軽になりたいのだ。

 

「いや、今日はちょっと都合が悪いんだ」

 

「そう、なら実力行使しかないのね・・・我、オーフェリア=ランドルーフェンは汝、花園日向に決闘を申し込む」

 

 え?入学初日に決闘?・・・しょうがないな・・・戦うことは得意じゃないし、あまり気が進まないが、戦わないと連れていかれてしまうのなら、ここで適当に戦って今日はお暇させてもらおう。

 

「はぁ・・・我、花園日向は汝、オーフェリア=ランドルーフェンの決闘を受諾する」

 

 そう言って僕は常時携帯している剣型の煌式武装を展開する。

 

「決闘開始!」

 

 機械音が決闘の始まりを告げたので、まずは先手必勝とばかりに剣を構えてオーフェリアさんに突っ込む。

 しかしそこで制服のズボンの裾を踏みつけてしまい、派手にすッ転びそうになる。僕はオーフェリアさんの胸に飛び込んでしまった。

 

「・・・!?」

 

 オーフェリアさんが反射的に僕を受け止めてしまったようだ。受け止めた後で、機械音が決闘の終幕を告げる。

 

「校章破損、決闘終了、勝者、花園日向」

 

 ・・・は?どういうことだろう?恐る恐る顔を上げてみると、オーフェリアさんの校章が砕けていた。どうやら胸に飛び込んでしまった際に、僕の剣の持ち手が校章に当たって砕けてしまったようだ。

 

「ごごごご、ごめんなさい!!」

 

 僕は抱きしめられたままの状態だったことにようやく気づき、慌てて飛び去る。なんかこの決闘を見ていた人が全員唖然としているが、そんなこと今の僕には関係ない。居た堪れなくなってきたので、僕は早々にこの場を立ち去って、寮へと帰ることにした。

 レヴォルフ黒学院の序列一位の所に僕の名前が載っていたことと、ネットのニュースでオーフェリアさんが負けたことが騒ぎになっていることに気付くのは、僕が寮に帰ってズボンの裾を詰め終わった後の事である。

 

* * * * * * * * * *

 

 そして冒頭の所に戻る。あれから毎日僕はオーフェリアさんに追いかけられていた。そんなに序列一位を返して欲しいなら返したい。僕が序列一位になったことでレヴォルフ黒学院だけでなく、六花中が大騒ぎになっている。

 後で調べて分かったことなのだが、オーフェリアさんは『王竜星武祭』っていう個人戦のフェスタで二連覇をしているらしい。つまり六花最強の生徒ということである。

 そんな生徒が入学式に新入生の僕に負けたとなれば、そりゃあ六花が大騒ぎになってもおかしくは無い。

 いろんな人から取材で追い掛け回され、この学園以外の情報系クラブに追いかけまわされ、挙句の果てにオーフェリアさん本人に追いかけまわされて、もうヘトヘトである・・・なんか取材とかは学園側に対処をお願いし出来るらしいんだけど、なぜか生徒会長のディルクって人が受理してくれないらしい・・・今度からあの人は豚って呼ぶことにしよう。

 ここ二日間は何とか逃げられたのだが、さすがに疲れが出ている僕はオーフェリアさんに追いつかれてしまう。

 

「さぁ、もう一度私と戦って」

 

「嫌だよ!あの時は君があんな強い生徒だって知らなかったけど、今はあの時と状況が違うんだ!今やったら確実に殺される!」

 

 僕は昔、自衛目的ということで道場に通わされていた。天霧辰明流ってところと、刀藤流ってところだ。

 天霧辰明流では”識”って領地にたどり着いたってことと、奥伝って技を習った。刀藤流では連鶴って技が使えるようになったけど、それだけだ。そんな小手先の技ではオーフェリアさんに敵うはずがない。

 僕の魔術師としての能力『対象の思考を読み取る』っていうのと合わせても勝てる要素がどこにもない・・・

 そもそも僕がレヴォルフに来たのはゲームをするためだ。レヴォルフはなんかいっぱいゲームができるらしい。だから僕はレヴォルフに来たのに、これじゃあ僕の目的がパーだ!

 とそこで、僕はあることを思いついた。

 

(ゲーム・・・これだ!)

 

「いいよ、オーフェリアさん。君の決闘を受ける。ただし君が僕に決闘を挑むんだ!ルールは僕が決めさせてもらう!」

 

「別に構わないわ。で、何をするの?」

 

「これ!」

 

 そう言って胸のポケットに常に忍び込ませているトランプを取り出す。

 

「ポーカーのルールは分かるよね?」

 

「ええ、わかるわよ」

 

「決闘の前にこれで勝負をする。負けたほうがこの決闘の負けってことだ。それ以外の勝負は、僕は受け付けない」

 

 そうでもしないと確実に殺される!

 

「・・・わかったわ・・・それでいいから、早く始めましょう。私の運命は、誰にも届かないもの」

 

 やばい強そう・・・でも僕の目的は勝つことではない。ぶちゃけ負けたって構わないのだ、むしろ負けて序列一位なんて看板捨てたいくらいなんだ。

 

 そうして近くにいた三つ編みの女子生徒にディーラーを任せる。三つ編みの娘が何だか泣きそうになっていたが・・・ごめん、あとで何か奢る。さぁ、勝負!




なんか書いてて面白くなってきちゃったww
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