あれから数日たって、いよいよ今日バトルセレモニアの開催日となった。
僕のペアはアイドル会長、シルヴィだ。本人にそう呼べって言われただけだ、他意は無い。
バトルセレモニアは基本的に違う学校同士でペアを組む、というかそれが売りなんだと思う。でもやっぱり同じ学校同士でも組んでる人は結構見かける。一番目についたのは界龍の双子だ。
そして他校と組むのはやっぱり敷居が高いのか、『鳳凰星武祭』よりも参加者は少ないみたい。そりゃあそうだ・・・
そして今は開会式の最中だけど、参加者の視線がこっちを向いているというか、ちらちらとこちらを窺う視線が多すぎる。開催委員の話なんかは全く聞く気はないんだけど、ここまで露骨にチラ見されるとイライラしてくる。
まぁこの視線が僕に向いて無いことが救いかな。この視線のほとんどはシルヴィに向いている。やっぱりアイドルだけあって、しかも世界の歌姫ってことで注目されるのは仕方がない事なんだろう。しかも腐っても『鳳凰星武祭』優勝者と『王竜星武祭』の準優勝者のペアだ。僕はともかくシルヴィの方は警戒されるに決まってる。
「以上で開会式を終わります。本日試合のペアは、各会場へ移動を開始してください」
やっと開会式が終わったよ。なんかお偉いさんの話ってどうしても眠くなるんだよね。何でだろ・・・
「日向君、私たち移動だよ?突っ立ってないで行こ?」
そう言えば会場移動だ。さて、行こうか。
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所変わって、今日から本戦だ。ん?予選はどうしたかって?そろそろタグを働かせようと思ってね・・・メタぁ・・・
本戦一回戦はガラードワースのエリオット君、星導館の綺凛ちゃんペアだ。何でこの二人が組んでるのかはわからないけど、学院側からの圧力だろう。おぉ怖い怖い・・・
でも二人とも剣の才能は馬鹿げてるからね・・・あんなの中学一年生レベルじゃないって・・・
「本戦一回戦の相手、いきなり強敵だけど大丈夫?」
「大丈夫っていうのは勝てそうかって意味?それともコンビネーションの問題?」
「コンビネーションは腹立たしいほど息がぴったりだからそこまで気にしてないよ。あの二人ってまだ中学生だよね?あれであの強さって何なの?」
「エリオット君はどうかは知らないけど、綺凛ちゃんの方は僕が相手をするよ。綺凛ちゃんが使う剣術は僕も使えるからね。それに剣速は綺凛ちゃんの方が上だ。君の煌式武装だと対抗しづらいんじゃないの?そんな掃除機みたいな煌式武装じゃ、あの速さに対応するのは厳しいと思うけど?」
「ねぇ、私の煌式武装馬鹿にしてるでしょ?何よ掃除機って。喧嘩売ってる?」
「見たままの感想を言っただけだよ。銃剣一体の掃除機みたいな煌式武装だね・・・ぷッ・・・!」
「やっぱり馬鹿にしてるよね?次の対戦相手よりも先に君を泣かしてもいいんだよ?」
「今までの対戦成績からそう思えるなら、君の知能指数はその掃除機型の煌式武装に吸い取られてるのかな?」
「うぐぐ・・・」
今までも何度かこうした下らない言い合いの後に決闘になったことがある。僕の方は受ける理由は無いんだけど、シルヴィの方がしつこいからオーフェリアさんとやったゲーム決闘じゃなくて、普通に決闘をした。
少なくとも五回以上はやってるけど、いまだに僕は無敗。あれ?『王竜星武祭』優勝行けるんじゃないの?とか思ったのは秘密だ。
というか最近戦闘が苦手なのか分からなくなってきた。僕は苦手だと思ってるんだけど、意外と勝てるものなんだね。
こんな感じに仲が悪い僕たちだけど、なぜか戦闘になると腹立たしいくらい歯車が噛み合うんだよね。
「とりあえず僕は綺凛ちゃんとやるから、君はエリオット君を頼むよ。歌姫さん」
「・・・了解」
しょぼくれながら了承される。大丈夫なのだろうか・・・
次回は戦闘します・・・
戦闘シーンって書くの大変なのよね・・・しかも自分の場合技術が無いっていうおまけ付き
誰か助けて!