レヴォルフの男の娘・・・おい!   作:クッペ

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日向ちゃ・・・日向君の容姿は俺ガイルの戸塚が身長低くなって髪の毛が黒くなったものを想像して下さい


思ってたのと違う・・・

 早速トランプが五枚配られる。取りあえず手札の役を確認するのだが

 

(何も揃っていない・・・ものの見事に豚だ・・・)

 

 正直言って勝ちたくはないが、豚なのに手札交換をしないとなると、それはそれで後が面倒そうなので、とりあえず手札全捨てで三つ編みの子に五枚カードを貰う。全部交換したので、手札はみないことにする。見ても見なくても結果は変わらないからだ。

 オーフェリアさんは二枚交換するらしい。カードを受け取ったことを確認すると、こちらにカードを見せてくる。

 

「フルハウスだわ。そっちは手札を見てないようだけどいいの?」

 

「全部交換したんだよ?それにそっちがフルハウスじゃあ、こっちはもう殆ど勝ち目なんて・・・」

 

 そう言いながら手札を見せると、ロイヤルストレートフラッシュが出来上がってしまっていた。

 

「「「・・・は?」」」

 

 思わずその場にいた三人が声を上げてしまう。全部交換してロイヤルストレートフラッシュなんて、どんな確率なのさ!

 

「えっと・・・僕の勝ち・・・だね・・・」

 

「・・・・・・」

 

 何も言わずにオーフェリアさんはどこかに行ってしまった。本当に居た堪れない・・・どうしてこうなった・・・

 僕はもともとゲームは弱いし、運も悪い。ババ抜きなんかは四回やれば三回は最初にジョーカー持ちだったり、七並べなんかは七の隣の数字があることの方が少ない。カードゲームに限らず、ソーシャルゲーム、携帯ゲームなんかもやったりするが、ソシャゲのガチャなんかは基本的に雑魚ばっかりだし、RPGとかだと低確率の攻撃がバンバン当たるのに、こっちの高確率の攻撃はスカスカ外す。こんな感じで僕はゲームが好きだけど得意じゃないんだけど・・・初めてこんなことが起こってしまい自分が一番驚いている。

 

「えっと・・・これ、お返ししますね」

 

「あ、うん、巻き込んじゃってごめんね。えっと・・・」

 

「私、プリシラ=ウルサイスです。序列一位の人がどんな怖い人かと思っていたんですけど、えっと、その、とても可愛らしい方なんですね。いえ、あなたが男性の方だとは分かってはいるのですが・・・」

 

「いや、大丈夫。女の子扱いされたり、間違えられたりすることにはもう慣れちゃったから・・・自分で言ってて悲しくなってきた・・・そうだ、巻き込んじゃったお詫びに何か奢るよ」

 

「い、いえそれはいいんですけど・・・」

 

「プリシラーーー!!!!」

 

 誰かがプリシラさんの名前を叫びながらこっちへ走ってきた。えっとたしかあの人はイレーネさんだったかな?序列一位になっちゃった後に少しレヴォルフの序列について調べてみたことがある。確か三位の人だったかな・・・

 

「おい、お前!プリシラに手ぇ出してねえだろう・・・な・・・」

 

 なんか語尾が弱くなっていく。どうしてだろう。ちなみに手は出してない。少しだけ話していただけだ。

 

「お前!この前序列一位になった花園日向か!?なんでお前みたいなやつがプリシラと!?」

 

「ええっと、まぁちょっとかくかくしかじかいろいろあったんだよ。君はイレーネさんだよね?よろしくね」

 

「え、お、おう」

 

 なんだろう・・・レヴォルフの一位=おっかないみたいな公式でも成り立っているのだろうか・・・確かにオーフェリアさんに追いかけられてるときのオーフェリアさんの威圧感はとんでもなかったけど

 

「お姉ちゃん、ホントに少し話してただけなんだよ。だから喧嘩はしないで。それにこの人、あのオーフェリアさんに勝った人なんだよ?いくらお姉ちゃんでも、返り討ちに合うかもしれないんだよ?」

 

「お、おう。悪い、早とちりした・・・」

 

 プリシラさんはどうやら実力で勝ったと勘違いしているらしい。本当に申し訳ないんだけど、僕なんかじゃあ普通は相手にならない。勝ったのは完全にまぐれだ。

 それを知っているのかイレーネさんは微妙な表情をしていたが・・・

 

「なんかいろいろごめんね?じゃあ僕はこれで帰るけど」

 

「あ、はい、さようなら日向さん」

 

 そう言ってお辞儀をするプリシラさん。礼儀正しくていい子だな。

 

* * * * * * * * * *

 

 そう言えば、昔通っていた道場の天霧辰明流の道場の息子で僕の幼馴染の綾斗君が、星導館に入学したらしい。今でもたまに連絡を取り合ってるんだけど、今日は綾斗君から連絡がきたんだ。

 何でこんな脈略もないことを言い出したのかって?そんなことでも考えてないと、現実逃避出来ないからだ。

 ・・・目の前のオーフェリアさんのプレッシャーから・・・

 

「・・・・・・」

 

 あれから約二か月、毎日僕とオーフェリアさんは決闘という名のゲームをしている。結果は分かるだろう、僕の全勝である・・・

 流石に二か月もやっていると申し訳なくなってくる。それにネタがもうなくなりそうだ。手を変え品を変えて、ソシャゲとか引っ張り出してきて何とかネタが被らないようにしてきたけど、そろそろ限界である。

 何でこんなに勝ち越してるか、オーフェリアさんどうやらゲーム苦手らしい。初日にやったポーカーのフルハウス、あれがオーフェリアさんの全盛期だった。何というか、僕の魔術師としての能力を使うまでもなく考えてることが分かりやすい。普段は無表情なのに、ゲームをやっている間は表情がころころ変わって可愛い。

 そう言えばそろそろ『鳳凰星武祭』があるね。レヴォルフは『王竜星武祭』に特に力を入れている、というか校風的に『王竜星武祭』しか得意じゃないんだろう。協調性が無さすぎる人たちの集まりみたいな学校だからね。

 

「ねぇ、オーフェリアさんってどうして序列一位に拘るの?」

 

「え・・・?」

 

「なんていうか、オーフェリアさんって確かに強いし、本来の序列一位はオーフェリアさんであるべきだと思う。けど、オーフェリアさんの性格的に一位に拘る理由が僕にはよく分からないんだよね・・・」

 

「私は彼、ディルク=エーベルヴァインのものなの」

 

「え?ものってどういうこと?」

 

「そのままの意味よ、私の所有権は彼が持っているの。だから私の運命は彼のもの、私の行動は彼の命令で成り立つもの」

 

「それって――」

 

「この学校の生徒会長の決め方は序列一位の人の指名制。彼が何を企んでいるかはわからないけれど、私が一位の間は彼が生徒会長。六花の生徒会長にはいろいろな権限が与えられているわ。だから、私が一位じゃないと、彼が困る。だから彼の命令で私はこの学園の一位の座にいたの」

 

 思っていたよりもずっと重い理由だった・・・なんか申し訳ないことを聞いた気もする。それにオーフェリアさんが物扱いされているのは納得がいかない。

 

「オーフェリアさん、序列一位、返すよ」

 

「・・・え?」

 

「でも一つお願いがある。僕と一緒に『鳳凰星武祭』に出て」




オーフェリアゲーム弱い設定とか、捏造しました

次回はいつになるんだろう・・・他作品が行き詰まったらまた投稿します
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