レヴォルフの男の娘・・・おい!   作:クッペ

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何で二回に切ったかというと、なんとなくです


バトルセレモニア準決勝②

 

 奇跡的?いや、バトルセレモニアの予選ではコンビネーションはかなり良かったんだ。だからこれは本来のコンビネーションだ。

 今までのは今回の布石?それは無いね。あれは完全にシルヴィの裏切りだ。

 本戦からのコンビネーションとはおおよそ呼べないコンビネーションからの、互いを見ない連携をしたんだ。綾斗君とクローディアさんにはかなりの衝撃だったと思う。

 このまま綾斗君と戦ってても、多分決着はつかないと思う。それは向こうも同じらしい。

 ここで僕はクローディアさんの方へと切り替える。シルヴィも同じ結論に至ったらしく、シルヴィは綾斗君の方へと攻撃の対象を変えた。

 

「あらあら、あなたの相手は私には少し荷が重いのですが・・・」

 

「『パン=ドラ』って未来予知ができる純正煌式武装なの?」

 

 『パン=ドラ』の能力は噂では未来予知、らしい。

 

「さて、どうでしょうか?」

 

 クローディアさんなら”天霧辰明流”の技も”連鶴”も通じる、はずだ。取りあえず様子見の”連鶴”を仕掛ける。最初の方は対応されるが攻め続けていくとだんだん対応が遅れてくる。

 勝機だと判断して校章へと攻撃を仕掛けるが、それは躱されてしまい”連鶴”もそこで終了してしまう。

 

「ふぅ、まさか『パン=ドラ』の能力を使わされると思いませんでしたよ。『獅鷲星武祭』のために取っておきたかったのですが、仕方がないですね」

 

「やっぱり未来予知?そうでもないと、あそこから躱せるとは思えないんだけど?身体能力強化だったらもっと早く連鶴から抜けだされてるだろうし」

 

「ええ、あなたのおっしゃる通り、『パン=ドラ』の能力は未来予知です。これ以上は言えませんが」

 

「構わないよ。そこまで話す義理も理由もないもんね」

 

 話しながらシルヴィと綾斗君が戦ってる中に、援護射撃を放つ。早いところ決めないと、綾斗君の剣技と『黒炉の魔剣』は一人だと対応できないからね。

 

「君を早く倒さないと、シルヴィが危なさそうだから今まで以上に全力を出させてもらうよ。未来予知ができるなら、未来予知をする前に攻撃を仕掛ければいいかな?」

 

「あなた何を――」

 

 ”識”の境地を全力で開放する。今からやろうと思ってることは、恐らく肉眼だけだと事故を起こす可能性がかなり高い。

 クローディアさんが何かを言いかけていたが、話の途中で星辰力のブーストを使って全力で走る。星辰力で足場を作りながらクローディアさんの周りを縦横無尽に移動する。クローディアさんは僕の姿を必死にとらえようとするが、肉眼では恐らく視認は不可能だろう。恐らく僕も”識”の境地を使ってないとこんな動きはできない。

 クローディアさんは僕を捉えることを諦めて、直感と『パン=ドラ』の未来予知で対応しようとしてるみたいだけど、そんな暇は与えない。

 未来予知ができると言っても一瞬で見れるわけではない、と思う。未来予知をしている一瞬のスキをついて校章へと攻撃をすれば、校章を破壊できる、はず。

 高速移動をしながらさらにスピードを上げる。自分が制御できるぎりぎりの速度になったら、クローディアさんの校章を狙って攻撃をする。

 クローディアさんは少しだけ対応できたようだが、それでも僕のスピードに完全には対応できていなかった。

 

『クローディア=エンフィールド、校章破損』

 

 クローディアさんの校章を破壊したままの勢いを利用して、綾斗君とシルヴィの戦いへと乱入をする。星辰力のブーストを残したまま、綾斗君に飛び蹴りをする。

 綾斗君は急な攻撃に両腕をクロスしてガードしたようだけど、衝撃を完全に殺すことはできずに、そのまま後ろへふっ飛ばされてステージの壁へ叩きつけられる。

 

「おまたせ、綾斗君の相手ご苦労様」

 

「なんで上から目線なのかな?『千見の盟主』の撃破、お疲れ様。それよりも・・・あの高速移動は何?あそこまで早く動ける人見たことないんだけど」

 

 そんな感じで話していたら、綾斗君が起き上がって剣を構えてくる。『黒炉の魔剣』じゃなくて、剣型の煌式武装を構えていた。

 

「ふぅ、あそこまで早く動けるのは知らなかったな。まだ腕が痺れてるよ」

 

「そりゃあんな速度で蹴り入れられたら、普通腕が折れててもおかしくはないと思うんだけど、咄嗟に星辰力をガードに回したんだね。綾斗君の星辰力の量なら、あそこまでダメージを軽減できたわけか」

 

「軽減出来て左腕が感覚無くなりかけてるってのも、おかしいけどね・・・それでも、負けたくはないんだ」

 

「負けたくないのは僕たちも同じだよ。シルヴィ、僕が前衛、シルヴィが後衛でいいよね?」

 

「・・・え、あ、うん、それで大丈夫・・・」

 

「何ボーっとしてるのさ?あんまり油断しないでよ?」

 

「ねぇ、今『たち』って・・・」

 

「じゃあ行くよ!」

 

 もう一本煌式武装を起動させて二刀流の構えを取って特攻をする。やはり先ほど防いだ際の左腕が痛むのか、ほとんど右腕だけで二刀流を捌いてくる。

 しかし僕の攻撃を捌きながら、シルヴィの援護を捌くのはやはり厳しいらしく、徐々に僕の攻撃が当たり始める。

 そしてとうとうシルヴィの援護による電撃が綾斗君に当たり、綾斗君の動きが止まる。

 煌式武装を一本仕舞い、一本の煌式武装を綾斗君へとむける。その煌式武装を上絵と放り投げる。その剣に気を取られている間に放り投げた剣を取りに行き、そのまま空中で剣を取って降下しながら斬る。一撃目は何とか防ぐが、防がれたままの姿勢では下からくる剣には対応できない。

 バク転をしながら校章を切る。

 

『天霧綾斗、校章破損』

 

『勝者、シルヴィア=リューネハイム、花園日向ペア』




バトルセレモニアもそろそろ終わりですね
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