レヴォルフの男の娘・・・おい!   作:クッペ

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他人にパソコンで書いているので結構誤字脱字がヒドイかと思います


バトルセレモニアの終わり

 目が覚めると、まず視界に入ったのは天井だった。そういえば決勝戦で僕はオーフェリアさんの攻撃を食らって、意識を持っていかれたんだっけ。

 

「目、覚めた?」

 

「・・・そう聞くってことは、わかってるよね?」

 

「念のための確認だよ」

 

「僕って決勝が終わるといっつも意識無くなってるんだよね。まだ二回目だけど、二回中二回って結構ひどいんじゃないかな」

 

 鳳凰星武祭の時といい、バトルセレモニアの決勝といい、どうしてこうも意識がなくなるんだろう。二回とも原因はオーフェリアさんの毒っていうのがまた・・・

 というか、天井?なんで視界に天井が入ってるんだ?それにこの柔らかい感触って・・・

 

「あんっ・・・急に動かないでよ」

 

「ねえ、なんで君は膝枕をしているのかな?」

 

「世界の歌姫が膝枕してあげてるんだから、もう少し感謝したらどうなの?」

 

「今まで感謝してたけど、今の一言でありがたみがなくなりました。恩着せがましいんだよ」

 

 これはいつもの喧嘩の流れだ。しかも今の僕じゃ確実に勝てない。

 

「はいはい、ありがとうございます、感謝感激雨あられ」

 

「ちょっ・・・!それ古すぎ・・・!」

 

 ふざけた感謝に笑いを堪えている。でもいつもならここでまた喧嘩になりかけるのだが、どうも今日は喧嘩にならないな。

 

「そういえば、あの後オーフェリアさんに勝てたの?」

 

「ううん、負けちゃった・・・」

 

「ということは準優勝か・・・まぁ即席のペアにしてはなかなかいい所まで行けたんじゃないの?」

 

 正直な話、あそこまで御膳立て出来たことがそもそも奇跡だったと思う。オーフェリアさんが僕と戦ってたら僕は速効でやられてただろうし。僕はオーフェリアさんが普段出している瘴気程度なら、星辰力で耐えられる。でも戦闘時に出すレベルの瘴気だと、星辰力じゃあどうしようもない。それは鳳凰星武祭の決勝でもバトルセレモニアの決勝でも証明されていることだ。

 

「ねえ、君はどうしてあの場面で私を助けてくれたの?あのまま君がユリスさんを倒して、その後に君とオーフェリアさんが戦ってれば、もしかしたら勝てたかもしれないのに・・・」

 

「何で君がそれを言うのかな・・・僕とペアを強制的に組ませたとき、君はオーフェリアさんに勝ちたいって言ってたでしょ。それで僕がオーフェリアさんに勝ったら君と組んだ意味なかったじゃないか。それに、僕じゃあオーフェリアさんの毒の瘴気が見えても、それを防ぐ手立てはない。綾斗君の『黒炉の魔剣』があるなら話は別だけど、普通の煌式武装じゃ精々流星闘技で切り裂くのが精一杯だよ」

 

「流星闘技とはいえ普通の煌式武装で切り裂いていることがそもそもおかしいんだけどね。というか、君は『孤毒の魔女』の瘴気が見えるの?」

 

「あれ?言ってなかったっけ?オーフェリアさんの瘴気も見えるし、沈雲君の呪符も見えてたし、沈華さんがどこに隠れているのかも、僕には全部見えてたよ」

 

「・・・あなたのそれって、能力なの?」

 

「違うよ、これは技みたいなものだね」

 

 そうして天霧辰明流の”識”の境地についての説明をする。

 

「つまり戦いながらフィールドで何が起きているか、僕には全部見えていたんだよ。じゃなかったら、あんなやられるギリギリのタイミングで、君の方を見ないでオーフェリアさんに剣を投げつけることなんてできるわけないじゃないか。僕の魔術師の能力は思考を読むだけ」

 

 すべての説明を終えて一息ついていると、シルヴィが何やら言いたいことでもありそうにソワソワとしていた。

 

「何か聞きたいことでもあるの?」

 

「!・・・何で君は、私の事を助けてくれるの?」

 

「またその質問?ボケちゃったの?それは――」

 

「違う。決勝だけじゃない。決勝に来るまでに、私は君に何度も助けられてる。私は君の事を助けてあげられない。私の事を見捨てて、一人で戦った方が良かったんじゃ・・・」

 

「・・・そんな下らない事を聞いてくるとは思わなかったよ」

 

「そんな!下らないって――」

 

「君を助けるのに理由が必要?」

 

「・・・え?」

 

「目の前で害されそうになっている人を助けることに、理由なんて必要ないと思うんだけど。それがたとえ、戦いの場面で仕方がないとしても」

 

「でも君は、私の事嫌ってるんじゃ・・・?」

 

「好き嫌いで助ける人を選り好みしないよ。それに、僕は個人としてのシルヴィア=リューネハイムのことは、そこまで嫌っていない。寧ろ好感さえ持てるね。僕はアイドルっていう存在が嫌いなだけだよ」

 

「~~~~~ッ!!!」

 

 何やら絶叫みたいなことをして顔を真っ赤にして急に立ち上がるシルヴィ。そして急に立ち上がることによって膝枕されている僕は当然転がり落ちて、

 

「ブッ!!」

 

 地面に叩きつけられる。これは必然。

 

「何するのさ!」

 

 そして文句を言うのもまた必然。

 

「知らない!閉会式始まるから早く行くよ!」

 

 そう言い残して控室を出て行くシルヴィ。何とか動けるまで回復はしてるけど、ここまでの仕打ちをされる筋合いはないと思う。あとで泣かす。




ラブコメ?戦闘シーンの方が書くのって簡単なんじゃないか?
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