「綾斗君!助けて!」
「え!?日向!?」
オーフェリアさんから逃げていた僕は、ファーストフード店で昼食を取っていた綾斗君に助けを求めた。綾斗君は僕よりもすっごく強いから、何とかしてくれると信じてる!
「おい!お前いきなり何なんだ!?」
綾斗君と一緒にいたピンク髪の女の子が話しかけてきた。
「えっと・・・もしかしてデート中だった?」
「違う!どうしてそうなるのだ!?」
顔を赤くして否定してくる。
いやだって、休日に男女が二人で出かけてたらそれはもうデートなんじゃ・・・ってそれどころじゃない!
「綾斗君助けて!」
「ちょっと落ち着いて、何があったの?」
「見つけたわ」
ギャーーー!!追いつかれた!?まずい、殺される!
「オーフェリア・・・?」
「・・・ユリス・・・」
あれ?なんかいつもとオーフェリアさんの様子が違う?なんか悲しそうな表情を浮かべてる・・・
オーフェリアさんは僕を追いかけるのを中止して、その場を去ってしまった。
「待て、オーフェリア!」
そう言ってユリスさん?もオーフェリアさんを追いかけてしまった。もしかしなくても、二人って知り合いだったりするのかな?
「ユリス!ちょっと待って!」
そう言ってユリスさんを慌てて綾斗君は追いかける。僕もその場に止まるわけにも行かず、追いかけることにする。
* * * * * * * * * *
ここは再開発エリア。昔なんかテロ事件みたいなことがあって、そのまま放置されている。ここにいる学生はほとんどがレヴォルフだ。
やっとオーフェリアさんたちに追いついた僕と綾斗君だったが、そこではユリスさんとオーフェリアさんが戦っていた。
ユリスさんは炎を操る魔女らしい。強力な技を次々と放っているが、オーフェリアさんはそれをすべて星辰力だけで防いでいる。星辰力は確かにガードに回せばダメージを減らせるが、星辰力だけでガードをするのは、一体どれだけの星辰力が必要になるのだろうか・・・いや!そうじゃない!
「オーフェリアさん!ちょっと待って!」
「ユリス!いったん落ち着いて!」
何とかして止めなくちゃいけないという結論に至った僕は、オーフェリアさんの前に立ちふさがる。綾斗君も同じ結論に至ったらしく、ユリスさんの前に立ちふさがっていた。
「オーフェリアさん、一体どうしちゃったのさ?」
「どいて、あなたには関係ないわ。ユリスとはこうなる運命なの・・・」
「とりあえずいったん落ち着いてよ。そんな悲しそうな表情で運命とか言われても、そんなの受け入れられないよ」
「あなたに受け入れられなくても、これは私の運命。私が受け入れればいいだけなの」
「だから、そんなの納得できない!ユリスさんの事は、僕は知らないけどオーフェリアさんの知り合いなんじゃないの?なのに、こんな殺伐とするのは、間違ってる」
オーフェリアさんと話をしていると、後ろで万能素の揺らぎを感じた。咄嗟にブレード型の剣を抜いて、後ろからの攻撃を切りつける。何とか火球を切ることに成功したが、急に攻撃されたら、警戒せざるを得ない。
「ユリスさんだっけ・・・?どういうつもり?」
「貴様らこそどういうつもりだ?なぜ私とオーフェリアの決闘の邪魔をする?」
「急にこんなことになったんだ。放ってはおけないな」
「私はオーフェリアに勝たなくてはならないんだ!そうしなきゃ、オーフェリアはいつまでたっても・・・」
なるほど、オーフェリアさんに勝って、うちの会長さんの支配から解き放とうとしたのか。そこまでの事情を把握しているかは分からないが・・・
「ユリスさん、君の目的ってオーフェリアさんを助けることでいいのかな?」
「そうだ」
「だったらここは引いてくれない?オーフェリアさんとユリスさんがここで戦う理由は無いよ」
「お前に一体何の関係がある!?レヴォルフの元序列一位のお前に!」
「ここでオーフェリアさんに勝ったからって、それはオーフェリアさんを助けることにはならないって言っているんだよ。そんな簡単にオーフェリアさんを助けられるんだったら、僕がもう助けているからね。それに君のその願い、僕の願いと同じなんだ」
「どういうことだ?」
「次の『鳳凰星武祭』に、僕はオーフェリアさんと出場する」
「何!?オーフェリアは『王竜星武祭』に出るのではないのか?」
「オーフェリアさんが次に出でる星武祭は『鳳凰星武祭』だよ。もうすでに出場登録は済ましてある。僕とオーフェリアさんはそこで優勝して、僕は僕の願いをかなえる。そしてその願いは、君の願いでもある」
その言葉にユリスさんとオーフェリアさんが同時に驚愕する。そういえば、僕はオーフェリアさんに僕の願いを言っていなかったな。
「だからここは引いてくれないかな?頼む」
そう言って僕は頭を下げる。ここでユリスさんとオーフェリアさんが戦う理由は、僕たちが『鳳凰星武祭』に優勝しない限りないんだから。
「・・・分かった、ここは引く。一つ、聞いていいか?」
「何?」
「さっき貴様は私の炎を切ったが、どうやった?」
「普通に切り払っただけだよ。でも僕は戦闘とかそういうことがあんまり得意じゃないからね、あんなことができたのは正直驚いてる」
そういうと綾斗君が苦笑いしている。なんでや・・・
「ふん、まぁいい。お前も存外食えないやつだな。私も『鳳凰星武祭』には出るつもりだ。もしぶつかったときは、本気で行かせてもらう」
「勘弁してよ・・・」
そう言ってユリスさんと綾斗君はその場から立ち去った。
* * * * * * * * * *
「ねぇ、さっきの話、本当なの?」
「ん?さっきの話って?」
「私を解放するっていう・・・私はこの運命を受け入れているわ。なのに、あなたはどうしてこんな私を・・・自分のために願いを使おうとしないの?」
「さっきも言ったけど、これは僕の願いだよ。オーフェリアさんが自分の運命ってやつを受け入れていても、僕はそんなの認めない。だって、受け入れているとか言っても、そんな悲しそうな表情で言われても説得力が無いよ。だからこれは僕の願いなんだ。会長さんには内緒にしてね。今日はもう遅くなっちゃったし、帰ろうよ」
「えぇ、そうね」
そう言ったオーフェリアさんは微笑んでいた。
「うん、やっぱりオーフェリアさんはいつもの悲しそうな表情じゃなくて、笑っている方が似合ってるし、かわいいよ」
「!」
あれ、どうして顔が赤くなってるんだろう・・・?夕日の所為かな?
この前3DSの思いで記録帳でFEifのプレイ時間見たら1357時間くらいでした・・・