レヴォルフの男の娘・・・おい!   作:クッペ

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予選はさっと終わらせます

11/21加筆させてもらいました


鳳凰星武祭開幕!・・・いきなり本戦!?

 時は過ぎて、今日は『鳳凰星武祭』の開催日だ。

 今は開会式の最中で、ちょうどマディアス=メサっていう人が話している。星武祭実行委員長?なんだっけ?

 なんかいろいろ話してるけど、大事そうなのは自立起動の機械人形の代理出場を認めるとかなんとか。機械ってことはアルルカント以外考えられない。普通の機械人形なら星脈世代を相手にしたら速攻でスクラップになるんだろうけど、わざわざここで出場を認めているってことは、よほど勝ち残る自信があるということだろう。

 話聞いてるだけなのは苦手だ。だから別の事を考えていようかな・・・そういえば綾斗君が星導館で序列一位になったらしい。それと純正煌式武装の『黒炉の魔剣』に適合したらしいね。

 それと綺凛ちゃんもどうやら『鳳凰星武祭』に出場することになったらしい。ペアが紗夜ちゃんだっていうことが驚きだった。というか紗夜ちゃん、星導館に通ってたんだね。昔綾斗君のとこの道場に通ってた時、よく遊んでたなぁ。

今年は星武祭25周年ってことで『鳳凰星武祭』が終わった後に、『BC(バトル・セレモニア)』っていう他校同士で組んでもいい『鳳凰星武祭』があるらしいね。事前に通達されてたらしいんだけど、全く知らなかったし、僕は戦うのは苦手だから出るつもりはない。なんか願い事は叶えられるらしいんだけどね。統合事業在体太っ腹過ぎない?

 そんなことを考えていたら実行委員長さんの話は終わったようだ。その後も各学園を運営している統合事業在体のお偉いさんとか、各学園の校長先生の話とか、とにかく話が長すぎる・・・若干立ちながら寝ちゃってたよ・・・

 ようやく長い開会式が終わって、この後は早速各ペア指定された会場に移動して試合が始まるらしい。僕とオーフェリアさんはEブロック、特に有望な学生がいるわけじゃないらしい。まぁ序列を見ただけだからひょっとしたらすっごく強い学生もいるかもしれないけど・・・

 

* * * * * * * * * *

 

 予選は特筆事項は無かった。事前に決めていた通り、僕が片方の学生を足止めしている間に、オーフェリアさんがもう片方を始末して、始末し終わったら僕と二人で倒すっていう戦法を取る、つもりだった。

 僕が足止めに使っていた技は”連鶴”。途切れることのない連続攻撃によって一方的に攻め立てる剣技なんだけど、足止めのはずが予選はすべて”連鶴”とオーフェリアさんの圧倒的な力によってねじ伏せていた。

 オーフェリアさんは僕が敵を倒したときは当然みたいな表情をしていたけど、僕としては倒すたびに驚いている。まぁ相手が油断でもしていたんだろうと思う。

 今日からは本戦だ。一回戦の相手はアルルカントの機械人形たちだった。

 

「オーフェリアさん、機械人形だけどどうする?アルディ?のあの障壁って結構厄介だよね・・・予選は相手に一分の猶予を与えたうえで全試合圧勝してるんだもん・・・」

 

「私が先に女の方を破壊するわ。それまであなたはロボットの方を相手していて。あなたなら倒せるかもしれないけど、あの障壁の防御力は普通の煌式武装じゃ突破できないかもしれないから、今回は本当に足止めに専念してくれればいいわ」

 

「うん、分かった。じゃあ、行こうか」

 

「えぇ、そうね」

 

『皆さん!お待たせいたしました!『鳳凰星武祭』本戦第一試合、いよいよ始まります!大戦の組み合わせはアルルカントの擬形態≪アルディ・リムシィ≫ペアー!もう片方はレヴォルフの現序列一位で『王竜星武祭』二連覇の≪オーフェリア=ランドルーフェン≫、入学初日に序列一位になった≪花園日向≫ペアー!オーフェリア・花園ペアは今回の優勝候補筆頭となっております!今までの予選では、連携らしい連携を見せずに個人の実力だけで相手を下してきております!片やアルルカントの擬形態ペアは予選全てを一分のハンデをつけたうえで圧勝しております!今大会最大の注目カードと言っても過言ではないでしょう!!』

 

 わーお・・・元一位の事は黙っててほしかった・・・あんなの完全に事故じゃないですか・・・

 

「フハハハハ!貴公らとの対戦、実に楽しみであった!何せ『王竜星武祭』二連覇の≪孤毒の魔女≫に、入学初日からいきなりそのオーフェリア上に勝ち、序列一位の座を奪った花園殿との対戦であるからな!そなたらの実力に敬意を表して、今回も一分のハンデを――」

 

「いつまで喋っているのですか、この木偶の坊。この方たちとの対戦は、今までみたいに一分のハンデなどを上げていたら、すぐにやられてしまいます。ハンデ無しで、全力で勝ちにいくに決まっているでしょう」

 

「むぅ・・・仕方がない・・・」

 

 なぜか急に目の前で漫才を繰り広げ始める機械人形ペア。というか序列に関しては本当に触れないでほしい・・・僕が序列一位だったことが蒸し返されるたびにオーフェリアさんの機嫌が悪くなっているのが分かる・・・今はかなり不機嫌だ・・・正直怖い・・・

 

『それでは『鳳凰星武祭』本戦第一試合!開始!』




今回は主人公君の考えの描写が多いですね・・・会話少な!

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