レヴォルフの男の娘・・・おい!   作:クッペ

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前回最後に弓を使ったのは、感想で頂いた柚陽フラグです

まぁヒロイン云々以前に柚陽とはどこかで絡ませようとしていたし、弓を使う予定はあったので結果オーライってことで


迷子の捜索

 

『勝者、オーフェリア=ランドルーフェン、花園日向ペア』

 

 機械音が、僕たちの勝利を告げた。

 

「ふぅ・・・」

 

 弓を使ったのは相当久しぶりだ。昔綾斗君と、宗家の道場に一緒に行ったときに少しだけやらせてもらった程度だったけど、うまく行ってよかったよ。

 精々百メートル離れてる的の中央に当てるのが精一杯だったから、動きながら打つのは半分以上賭けだったんだけど。

 

「お疲れ様、オーフェリアさん。ホント、うまく行ってよかったよ。外れたらまた違う方法取らなくちゃいけなさそうだったからね」

 

「あなた、外すかもしれないと思っていたの?呆れたわ・・・」

 

 何でや・・・僕は自分の矢の命中率を予め話していただけだ。外したらごめんってことも一緒に伝えておいた。

 でもオーフェリアさんは外さないと確信していたらしい。なんか嬉しいな。

 

「参りました、日向先輩。あそこで弓を使ってくるのは、想定外でした・・・」

 

「悔しい。日向が弓を使えるのは知っていたけど、ここで使ってくるのはズルい。今までなんで使ってこなかった?」

 

 試合が終わって紗夜ちゃんと綺凛ちゃんが話しかけてきた。

 

「何でって、使う理由が無かったからかな?」

 

 僕だって弓を使うことになるとは思わなかった。弓を使うのは本当に久しぶりだったから、危なかったよ。

 少しだけ話して綺凛ちゃんと紗夜ちゃんは舞台から去っていった。僕とオーフェリアさんは勝利インタビューを受けた後に解散した。

 

* * * * * * * * * *

 

 僕たちの準決勝の後、入れ替わるように綾斗君とユリスさんのペアが、ガラードワースのペアと準決勝を戦い、見事に勝利していた。

 綾斗君は何故か『黒炉の魔剣』を使っていなかった。ガラードワースのエリオット君?の戦闘スタイル的に、『黒炉の魔剣』みたいな大剣だと戦いにくいのかな?

 僕は寮で休みながら、ゲームをして時間を潰していた。SRPGみたいに一人で没頭できるゲームは、時間つぶしに持って来いだ。

 しかし、いつもはミスしないようなところで何度もミスを重ねてしまう。ゲームの方に集中しきれていない。

 やっぱりフローラちゃんが気になるのかもしれない。会ったことは無いけれど、誘拐されたということなら心配だ。それを探しているのが僕の友達たちっていうことも、拍車を駆けているのかも知れない。

 このまま時間を潰しているよりも、やっぱり手伝ったほうがいいかもしれない。僕の魔術師としての能力を使えば、少しは手掛かりがあるかもしれない。

 そう思って通信ユニットを開いて、電話をかける。

 

「もしもし。今どこにいる?」

 

* * * * * * * * * *

 

 さっき電話を掛けたのは綾斗君だ。現在は再開発エリアの歓楽街にいるらしい。誘拐なら、やっぱり再開発エリアに身を潜めるのだろう。再開発エリアの方は、逃走中に何回か来たことがあるから、少しは分かるんだけど、歓楽街の方だとちょっとわからないところが多い。

 イレーネさんはよくカジノで暴れてるってプリシラさんが愚痴をこぼしてたけど、僕はカジノには行ったことが無いからね。

 僕は星導館の人たちとは一緒に行動せずに、個人で動いていた。

 魔術師としての能力で、歓楽街の人たちから情報を集めるが、誘拐された少女の情報は見つからない。

 三十分くらい情報集めをして手がかりが無いことに途方に暮れていると、何やら騒がしくなってきた。どうやら歓楽街にいる極道の人たちが、誰かを探しているらしい。

 少し気になったので、極道の人たちの思考を読み取ってみる。どうやら追われているのは綾斗君らしい。

 

(綾斗君何やらかしたの・・・?)

 

 僕は綾斗君の捜索に切り替えた。ここは全く見つからないフローラちゃんよりも、歓楽街にいることが分かってる綾斗君を探した方が賢明だと思う。

 五分ほど探し回ると、パーカーのフードをかぶってこそこそ隠れているしぐさをしている人を見つけた。体格と今の現状からして、綾斗君だと思う。

 

「綾斗君?」

 

「!・・・日向か・・・驚かせないでよ・・・」

 

「ごめん、追われてるんだよね?あの怖い人たちはこっちの方にはあんまりいなかったよ」

 

 綾斗君と一緒に人が少ない方に逃げる。しかし綾斗君を探している間に捜査網が敷かれたらしい。厄介だな・・・

 

「ねぇ君たち、もしかしてあの人たちから逃げてるの?」

 

 僕たちに声をかけてきたのは栗色の髪を伸ばして、帽子を被った少女だった。




基本的にコメディのタグ外そうかと思う今日この頃
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