Fate-LoveLive!sunshine!! 作:ルアード
春も過ぎ、夏…うだるような暑さが続く中、少女の電話が部屋に鳴り響く。そこは学校の理事長室のような所。まぁ、理事長室なのだが、お偉いさんが座るような椅子に座っている可憐な少女を見ると実感がわかない。
鞠莉「パパ?」
どうやら彼女の父からの電話だったようだ。数分話した後、電話を切る。そしてすぐにある場所へと電話をかける
鞠莉「チャオ!ダイヤ!」
これが世にも珍しき魔術師不在の聖杯戦争、浦の星第一次聖杯戦争の始まりだとはまだ、神すらも気付いてなかっただろう。
朝も終わり、そろそろ昼頃、幼馴染の少女からの電話がかかってきた。そんな彼女の表情には嬉しさより面倒くささ、気だるさが見て取れる。
ダイヤ「なんですの?今日の部活は昼からでしょう」
そう、彼女らは浦の星女学院という、小さな学校でスクールアイドルという活動をしている。いつもは朝から晩までやる活動だが、今日は土曜日という事もあり昼からの部活となっている。
「そんなぁ、つれないなぁ、ダイヤは」
ダイヤ「で、何のようですの?鞠莉さん」
鞠莉「パパがついに手に入れたわ。冬木に眠る聖杯をね」
ダイヤ「聖杯!?それは本当ですの?」
鞠莉「オフコース!まぁ、パパが手に入れたのは冬木の大聖杯をルーマニア?に送る時にその場に残った残留思念の塊みたいなものだから、そこまで大きな願いは叶えられない。でも、浦の星の廃校を無効にするくらいの事は出来るはずよ」
ダイヤ「そうですか…私に電話をかけてきたのは聖杯戦争の監督役になって欲しいと」
鞠莉「察しがいいのね」
ダイヤ「まぁ、長い付き合いですし。それに、頼むなら遠坂と少し繋がりがある私たちどちらかに頼むと思ってましたので」
鞠莉「それじゃ、お願いするわね」
ダイヤ「ひとつ、良いですか?」
鞠莉「off course」
ダイヤ「ルビィは聖杯戦争には参加させないでください。確か、聖杯戦争は七人いれば良いのでしょう?」
鞠莉「わかったわ。今宵の聖杯戦争はダイヤとルビィを抜いた七人のAqoursでやりましょう」
1日目
部活が始まる前に部室にいるように集められたスクールアイドルAqoursの面々。今は各々、話とはなんだろう?などと雑談をしてる
鞠莉「待たせたわね!!」
千歌「おそーい!」
果南「何やってたの?」
鞠莉「ちょっと、準備してて」
曜「準備?」
ダイヤ「私から説明しますわ」
ダイヤがブレスレットのようなものを7つ出した
善子「なにそれ?」
ダイヤ「これは、『魔力のリング』ですわ。24時になった時点で魔力量は最大までリセットされる仕組みになってます」
善子「魔力!?そんなの本当にあるの!?」
花丸「未来ずらぁ」
曜「で、その機械は何に使うの?」
鞠莉「戦争デース!」
千歌「戦争!?」
ダイヤ「無論、Aqoursの面々が死ぬ事はありませんわ。これから行う戦争とは、使い魔を呼び出し他の使い魔を倒す1種のサバイバルゲームですわ」
善子「使い魔…サバイバルゲーム…」
花丸「善子ちゃんずっとテンション高いずら」
ダイヤ「魔力リングが壊されたらその人はゲームオーバーです。どんなに町を壊しても私たち黒澤家、鞠莉さんの小原グループが戻してみせます」
鞠莉「どんだけ潰してもOK!」
ダイヤ「ですが、戦うときは魔術リングの人さらいの結界を貼って戦ってください。魔術戦は世間に知られるわけではいけませんので」
梨子「それで、その戦争に勝ったらなにか貰えるんですか?」
ダイヤ「良い質問ですわね。そう、聖杯戦争の勝者は万能の願望機、『聖杯』を手に入れることが出来ますわ」
千歌「聖杯?」
ダイヤ「聖杯とは、聖杯戦争の最後の一人になった人が唯一使うことが出来る願望機、つまり、夢を叶えてくれるものですわ」
曜「ゆ、夢を叶えるって、廃校を阻止したいとかが簡単に叶えられるってこと?」
ダイヤ「その通りですわ。この世界の神になりたいと願えば神にもなれますわ。ですが、今回の聖杯は規模が小さいので世界破壊とか、人類の救済とかの大きすぎる願いは叶いませんわ」
ダイヤ「そして、呼び出す使い魔も願いを持ちながら顕現する。使い魔と力をあわせて頑張ってください」
それから私たちはダイヤさんから魔力リングを受け取った。
ー帰り道ー
千歌「梨子ちゃん、あの説明で理解した?」
梨子「今回の聖杯戦争はダイヤさんとルビィちゃんを抜いた7人で行う。使い魔(以後サーヴァント)を呼び出して魔力リングを潰し合う。だったよね?」
千歌「そうそう。初めて聞く単語だらけでびっくりだよー」
梨子「サーヴァントは過去の著名な人物がなるらしいけど、それを召喚するための触媒がいるんだよね」
千歌「うーん…どんなのが触媒になるんだろ?」
ー夜 千歌の部屋ー
千歌「触媒…か。………わかんないよ!」
ドッカーン!!
千歌「天井が!?だれ?だれ?あぁーこんな日に限ってみとねぇもしまねぇもいないよー」
鞠莉「ちかっち、まだ召喚してなかったの?」
千歌「鞠莉ちゃん!?」
バーサーカー「確かに魔力を感じるぜ」
鞠莉「潰しちゃって!バーサーカー!!」
千歌「だ、だめ!!」
千歌はとっさに魔力リングの入ったカバンを持って階段を落ちるように降りていく。
千歌「っていうか鞠莉さん!私の家こんなにして今日がたまたま私以外人のいない日だったから良かったものの!」
鞠莉「本当に『たまたま』かしら?」
千歌「え?」
鞠莉「ふふふ、私が人さらいの結界をこの近辺にはったのよ!小原財閥特製魔道具によってね!」
千歌「だからって家を壊していい訳じゃないでしょ!」
鞠莉「それはダイヤが事後処理してくれるから大丈夫。言ったでしょ!この聖杯戦争の監督役には魔術痕跡を残さないようにする義務があると」
千歌「このままじゃ…はじまる前に負けちゃうよ…」
千歌は腕に魔力リングを装着する
鞠莉「あら、戦うのね。いいわ!バーサーカー!そのシャイニーな輝きをみせてあげなさい!」
バーサーカー「シャイニーじゃねぇ、ゴールデンだ!」
バーサーカーのマサカリが千歌にむかう
千歌「誰でもいいからきてーー!」
リングが共鳴している。するとあたりが光に包まれる。
バーサーカー「うお!?」
unknown「セイバー、召喚に応じ参上した。問おう、君が私のマスターか?」
千歌はコクコクと頷いた
セイバー「ならばいい。私は君の剣となり盾となろう」
バーサーカー「ムシってんじゃねぇ!」
バーサーカーがマサカリをセイバーに向かい振り下ろす。しかし、セイバーの剣で守られてしまう。
セイバー「くっ…バーサーカーか。だが、私の筋力はA、力比べで簡単に攻めきれると思うなよ!」
鞠莉「バーサーカー、今回は引きましょう。最優のクラスであるセイバーをちかっちが引くとは予想外でした」
バーサーカー「しゃあねぇな、わかったぜ。大将!」
バーサーカーは鞠莉を抱えて空に向かって飛んでった
千歌「た、助かったー。ありがとう。えっと…」
セイバー「セイバーだよ。マスター。」
千歌「セイバー?が名前じゃないよね?」
セイバー「そうだね。君には教えよう」
セイバー「セイバー、シュヴァリエ・デオン。フランスの白百合の騎士、宜しく。マスター」
千歌「デオンでいいのかな?」
セイバー「いや、聖杯戦争中はセイバーと呼んでくれ」
千歌「うん、わかった」
梨子「千歌ちゃん、大丈夫だった?」
横の家から梨子が尋ねてきた。その時、セイバーは自らを霊体化して姿を消した
千歌「梨子ちゃん!?人さらいの結界が効いてたはずなのに」
梨子「多分これのおかげだと思う」
千歌「魔術リング…」
梨子「でも、私怖くて千歌ちゃんを助けに行くことは出来なかった。ごめんね」
千歌「そうだよね。うん、私も梨子ちゃんと同じ立場だったら動けなかったかもしれないし、仕方ないよ」
セイバー(マスター、彼女は危険かもしれない)
千歌「え、頭に直接」
梨子「どうしたの?」
千歌「梨子ちゃんは何も聞こえなかった?」
梨子「聞こえなかったけど?」
セイバー(君の脳内に直接念話を行っている。君も心の中で私に話せるよ)
千歌(ほんとに?聞こえてる?)
セイバー(ああ、聞こえてるよ)
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「ううーん、また明日話そ、今日は遅いし」
梨子「そうだね。明日は土曜で休みだけど部活もあるしね」
千歌「うん、バイバーイ」
梨子「バイバイ」
ー千歌の部屋ー
霊体化していたデオンが実体化する
千歌「わっ、消えられるんだ」
セイバー「そうだね。だいたいのサーヴァントは出来るはずだよ」
千歌「じゃあ消えて攻撃したら無敵だね」
セイバー「ごめん。それは私にはできない。消えて攻撃できるのはアサシンの一部だけだろう」
千歌「そうなんだね。で、梨子ちゃんが危険ってどうゆうこと?」
セイバー「気づかなかったかい?彼女の魔術リング、魔力量が三分の一程度しか残ってなかったんだよ」
千歌「え、それって…」
セイバー「サーヴァントを召喚した可能性が高い」
千歌「なら怖くて助けられないってのは嘘?」
セイバー「嘘ではないのかもしれない。だが、サーヴァントを召喚していたら、君ならどうする」
千歌「助けるよ」
セイバー「それをしなかったという事は、彼女はマスターの脱落を望んでいたのかもしれない」
千歌「梨子ちゃんはそんな事しないよ!」
セイバー「そうなのか。マスターは優しいんだね」
千歌「へへへ、そうかな?あ、あなたもなにか願い事があるから来てくれたんだよね?」
セイバー「ああ、だが、今は言わないでおくよ。また、機会があれば」
こうして千歌の1日目は終った
ー津島家 善子の部屋ー
千歌の家が襲撃される少し前。もう二騎サーヴァントが召喚されていた。部屋の電気は消え、ロウソクが不気味に揺れている。まるで黒魔術の儀式のような…だが、その中心で黒一色のドレスを着て不敵な笑みを漏らしているのはただの高校生だ。
善子「準備完了!さぁて、リトルデーモンを召喚するわよ!」
机のうえにインターネットショップで昔衝動買いしていた竜の角(レプリカ)が置かれている
善子「リトルデーモンよ!堕天使ヨハネの前に、降臨せよ!!」
すると善子の右手についていた魔力リングと触媒である竜の角が共鳴する
一瞬紫の光が部屋を埋め尽くした。光の中からサーヴァントが現れる。だが、その第一声はこれから戦争を行う戦士のそれではなかった
unknown「サーヴァントランサー!ん?あなたが私のマネージャー?」
善子「は?」
ー同時刻 ダイビングショップー
お店も閉め、父が寝たのを確認して彼女は召喚を始めようとしていた。
果南「うーん…触媒ってどんなのがいいんだろう?」
まだ触媒が決まっていないようで部屋の中を物色する。すると、引き出しの中に昔京都に修学旅行に行ったとき、友達にそそのかされて勝ったお土産を見つける。
果南「クナイって言うんだっけ?」
そのクナイを触媒にして、召喚の準備を進めていく。
果南「ううーん…これで、出るのかなぁ?」
魔術リングと触媒が共鳴する
部屋が一瞬紫の光に包まれたあと、光の中からサーヴァントが現れる
unknown「サーヴァント、アサシン。よろしくお願いします。主殿」
これで、すべてのサーヴァントがこの地に出揃った。皆は、明日からの戦いにそなえ、睡眠を始めた。
更新ペースはおそいと思います。誠に申し訳ございません