Fate-LoveLive!sunshine!!   作:ルアード

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日の落ちた夜、少女は不敵な笑みをこぼしながら会いに来る。さぁ、物語は加速する


暗闇の戦い

千歌「じゃあねー!曜ちゃん!」

 

 

曜「うん。ばいばい。千歌ちゃん」

 

 

千歌の家の前で曜と別れて、もう1度自分の部屋に向かう

 

 

みとねぇ「あ、さっき梨子ちゃん来たよ。あんたの部屋に通したから」

 

 

千歌「え、梨子ちゃん?…わかった」

 

 

セイバー(マスター…)

 

 

千歌「うん、わかってる」

 

 

千歌が自分の部屋のふすまを開ける

 

 

梨子「千歌ちゃん。こんばんわ」

 

 

いつもの表情、いつもの笑顔で千歌を見ている少女、梨子がいた

 

 

アーチャー「こうして会話するのは初めて、だよね?」

 

 

セイバー「何しに来た。アーチャー」

 

 

霊体化を解いたセイバーがアーチャーを睨みつける

 

 

アーチャー「そんなに怖い顔しないでよ」

 

 

アーチャーは手をおもむろに自らのガンホルダーにのばす

 

 

梨子「だめよ。アーチャー。千歌ちゃんの家を壊したら」

 

 

アーチャー「へーい」

 

 

梨子「鞠莉さんが最初の脱落者よ」

 

 

千歌「へ?」

 

 

アーチャー「伝えたかったのはそれだけ。またね」

 

 

アーチャーはセイバーと千歌に手を振ったあと霊体化した

 

 

みとねぇ「梨子ちゃんもう帰り?」

 

 

梨子「お邪魔しました」

 

 

しまねぇ「あら、夕ご飯食べていけばいいのに」

 

 

梨子「また今度頂きます」

 

 

梨子は千歌の家を出ていく

 

 

千歌「…どういうこと?鞠莉さんが負けたってことを教えただけ?あ、セイバー、一応魔力感知だけお願い」

 

 

セイバー「わかった」

 

 

魔力感知をセイバーが行うが何も仕掛けられた形跡がない

 

 

千歌「何も無い?」

 

 

セイバー「うん。何も無いね」

 

 

魔力感知の終わったセイバーが千歌に言う

 

 

千歌「なら、ご飯食べてくるよ。デオンもたまには食べる?」

 

 

セイバー「いえ、サーヴァントは食事を必要としないので」

 

 

千歌「わかった。じゃあ食べてくるね」

 

 

千歌が部屋から出ていく。その時、セイバーの後ろに唐突にサーヴァントの気配が現れる

 

 

アーチャー「おっと、霊体化はやめてくれよ。あんたのマスターの命が消えるよ」

 

 

セイバー「やっぱり、私たちの相手は君たちなんだね」

 

 

アーチャー「さぁ?マスターの考えてる事はよく分からないからね」

 

 

アーチャーは引き金を引く。その時、セイバーはアーチャーの肘を思いっきり上に叩き弾道をずらす

 

 

アーチャー「ゼロ距離で当たらないって…流石最優のクラス」

 

 

アーチャーは即座に距離をとる

 

 

セイバー「音のしない弾丸…」

 

 

アーチャーのさっき撃った時、少しの音も聞こえなかった

 

 

アーチャー「マスターが細工してくれたんだよ。千歌に気づかれないようにってね」

 

 

アーチャーが不敵な笑みでセイバーを見る。セイバーもクラススキルで単独行動を持っているアーチャーと長く戦う気はなく攻めに入る

 

 

セイバー「覚悟っ!」

 

 

セイバーは剣を抜き距離を詰めようとする

 

 

アーチャー「遅い遅い。もっと早く動かなきゃ…FIRE!!」

 

 

不意にアーチャーが宝具を発動し、セイバーは避けきれずもろにくらってしまう

 

 

セイバー「ぐはっ!?」

 

 

ぽと、ぽと、とセイバーの打たれた箇所から血が流れ、セイバーは膝をつく

 

 

セイバー「くっ…はぁ、はぁ、宝具…だと」

 

 

マスターの気配はしない。宝具をうてるような魔力源は無い

 

 

アーチャー「僕はアーチャー、マスターとリンクが切れてても宝具の一二発、楽勝でうてるよ」

 

 

セイバー「そう、か」

 

 

セイバー「治った…治る…!」

 

 

セイバーの血が止まる

 

 

アーチャー「は!?」

 

 

立ち上がるセイバーを信じられないと言った目でセイバーを見る。そして、少し距離をとり、銃を構える

 

 

アーチャー「まぁいい、もういっちょ!」

 

 

セイバー「かわす…」

 

 

セイバーは弾丸をかわす。アーチャーの表情が曇る

 

 

アーチャー「自己暗示…それも強力だね」

 

 

セイバー「君には…僕を殺すことは出来ない」

 

 

セイバーの一人称が変わる。アーチャーに対して剣を向ける

 

 

アーチャー「ふぅん…。まぁ、関係ないね」

 

 

アーチャーは尚も弾丸を撃つ。撃つ。撃つ!

 

 

セイバー「ぐっ…」

 

 

セイバーは必死にかわすが、何発かは体のあちこちに撃ち込まれていく。そこから血が溢れ出る

 

 

アーチャー「そろそろ限界だよね。霊器もズタボロだ」

 

 

セイバー「ま、まだだ」

 

 

アーチャー「さっさと、堕ちろ!FIRE!!」

 

 

再びアーチャーの宝具がセイバーを襲う

 

 

千歌「…セイバー?」

 

 

しまねぇ「ん?どうしたの?」

 

 

千歌「ちょっと部屋戻る…」

 

 

それは直感、それ以外には特に何もない

 

 

千歌「セイバー?」

 

 

部屋には今にも消滅しそうなセイバーがぐったりと座っていた。部屋へのダメージは無く、傷ついているのはセイバーだけだった

 

 

セイバー「ま、すた…ここは、危険、だ」

 

 

その消えそうな声を聞き、千歌は部屋中に神経を張り巡らせる。

 

 

アーチャー「大丈夫だよ…」

 

 

霊体化していたアーチャーが千歌の前に現れる

 

 

アーチャー「マスターから、千歌、あんたは殺すなって命令受けてるからさ」

 

 

淡々と言葉を並べていく

 

 

アーチャー「でも、ここまで弱らせたんだから令呪1画で回復されるのは困るなぁ」

 

 

少し笑い、アーチャーは千歌に銃口を向ける

 

 

アーチャー「魔力リングは破壊させてもらうよ」

 

 

千歌の現在魔力リングに溜まっている魔力は全体の40パーセント程。夕飯前は60パーセントほどあったはずだから、なかなかの戦闘があったと分かる

 

 

セイバー(くっ、マスター。すまない。こんなことになってしまって…だが、すきを見て令呪を使おうにもあちらの方が速い。ここは、魔力リングを壊させて、君は聖杯戦争を降りるんだ)

 

 

霊器のダメージで呂律が回らなくなったセイバーが念話で千歌に語りかける

 

 

千歌(まだ、だよ。諦めちゃダメ)

 

 

セイバー(いや、ダメだ。逃げろ)

 

 

千歌「いやだ!」

 

 

アーチャー「ん!?」

 

 

驚き少しアーチャーは後ろに下がる

 

 

千歌「諦めないよ!アーチャー!」

 

 

アーチャー「なら、君から…って言いたいけど。セイバー、先に倒させてもらう」

 

 

千歌「れ…」

 

 

アーチャー「令呪を使うなら先にやらせてもらうよ」

 

 

銃口を千歌に向ける

 

 

千歌「う…」

 

 

一瞬千歌に目をそらした刹那、倒れていたセイバーが起き上がりアーチャーに突進した

 

 

セイバー「うおおおおお!!」

 

 

聞く人が聞けば断末魔かと錯覚するほどの声をあげながらアーチャーに突進する。アーチャーは反応が遅れて窓から外へセイバーごと放り出させる

 

 

アーチャー「く、この!」

 

 

がっちりと掴んでいるセイバーの手を何とかしようと四苦八苦していると、急にセイバーが眼前から消える。頭から地面に落ちた

 

 

アーチャー「っ…てて。令呪か」

 

 

頭をさすりながら起きた出来事に理由をつける

 

 

千歌「セイバー、大丈夫?」

 

 

セイバーとアーチャーの戦った痕跡が少し残る部屋でいつの間にかセイバーは倒れていた

 

 

セイバー「私は大丈夫です。早く…」

 

 

千歌「うん、逃げよう」

 

 

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