MY HERO 〜私のヒーロー〜   作:いひょじん

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メールで大あわて

side曜

 

朝6時

ピピッ、ピピッ!

枕元に置いてある目覚まし時計のアラームが鳴ったのを、止める。

「ふぁ〜、もう朝か…」

まだ眠たい目をこすりながら、ベットから出る。

そのまま顔を洗うために、洗面所に向かおうと思ったら、スマホの画面が光っていたのが気になったのでスマホを手に取った。

画面を見ると、知らない人からラインが届いてた。

「あれ、私最近誰かにライン教えたっけ?」

誰かにラインを教えた記憶がないけど、念の為に見ておくことにした。

 

【こんばんわ、同じ学部の東出朝陽です。

渡辺さんの友達から渡辺さんのラインの番号を教えてもらったので、連絡しました。

改めてよろしくお願いします】

 

えっと、私まだ寝ぼけてるのかな?

とにかく顔を洗って目を覚まそう。

私はスマホを一旦ベットの上に置いて、顔を洗って落ち着くことにした。

「よし、これで完璧に目が覚めた!」

顔を洗って目が覚めたので、改めてさっきのラインを見る。

でも、さっきと何一つ変わってない。

送り主は東出朝陽。

ひがしで…あさひ?

「え‼︎なんで朝陽君からライン来てるの⁉︎」

さっき落ち着いたところなのに、またパニックになってしまう。

「私の友達から私のラインを教えてもらった?」

朝陽君と繋がりがある私の友達ってことは、学部の子かな?

でも、みんな朝陽君とは話したことないって言ってたし、昨日は講義が終わった後は朝陽君はアルバイトに向かっちゃったからそれは無いか…

あれ、じゃあ誰なんだ?

私の思いつく限りの人を考えて見たけど、誰も繋がらなかった。

「てゆうか、まず返信しないと」

スマホを手にとって返信を送ることにした。

だけど、何故か指が動かない。

「なんて返信したらいいんだろう…」

千歌ちゃん達みたいな女の子なら特に何も考えず送れるんだけど私今までパパ以外の男の人とラインとかしたことないから変に意識しちゃう。

確か前に梨子ちゃんが読んでた雑誌に

【気になるあの人の心を掴め!ライン攻略法!」

っていう記事があって、覗き見したときにスタンプを使うって書いてあったような。

でも、私スタンプってほとんど使ったことがないから、どれを送ればいいんだろう?

よろしく?

それとも、朝だからおはよう?

うわぁーん、どうすればいいかわかんない!

 

それから約2時間くらい悩んだ挙句、授業に遅刻しそうになったから返信できずに家を出た。

 

side朝陽

 

「なぁ、シデー。お前の知り合いにいい女の子いない?」

「お前なぁ…。昨日女の子と遊ぶからって授業休んでたじゃねーか」

「いやぁー、あの子とは昨日ちょっと色々ありまして…」

「あっそ」

「そんな冷たいこと言わずにさー」

「お前の馬鹿みたいなことにこれ以上俺を巻き込むな。この前の飲み会の件だってまだ許したわけじゃないからな?」

「まだ根に持ってたのかよ。女々しい男はモテないぞ?」

「自分の安全を守るためならモテなくても結構」

「ちぇっ」

ほんとこいつには腹が立つ。

後、俺が思うにマエっさんが愛想尽かされるのは異常にグイグイ行くからだと思う。

たぶんこいつは大学デビューしたい系だな…

俺は、講義がもうすぐ始まるので準備を始める。

そういえば、今日はまだ渡辺さん見てないな。

いつもならとっくに教室にいる時間なのに。

そう思っていると、教室の後ろのドアが開き、そこには渡辺さんがいた。

「お、遅れてすみません!」

恐らく走ってきたからか、渡辺さんは汗を流して息を切らしていた。

「まだ開始まで5分ほど時間があるので大丈夫ですよ」

「えっ!あ、わかりました」

教授にまだ余裕があることを言われると、渡辺さんは恥ずかしがりながら空いてる席に移動する。

そして丁度俺の右の席が空いてたので渡辺さんは俺の隣に座る。

「おはよう、渡辺さん」

「はぁ…お、おはよう東出君」

「渡辺さんがこんな時間に来るなんて珍しいね」

「うん。ちょっと色々あって…」

「そっか」

「あ、昨日のライン見たよ。私寝ちゃってたからまだ返信出来てなくてごめんね」

「あー、それなら別にいいよ。俺も急に送った側だし」

「えー、シデ渡辺さんとラインしてるの⁉︎」

さっき寝ようとしてたマエっさんがいきなり左から話に入り込んできた。

「そうだよ」

「まじか!渡辺さん俺ともライン交換しようよ!」

「え、前田君と?」

「やめろ」

俺はマエっさんを止めるために睨みつける。

「なんで、別にいいじゃん」

「とにかくやめろ」

マエっさんの目をじっと見る。

「わ、わかったよ」

よし、これでいい。

どうせ渡辺さんのラインを聞いてあわよくば友達の女子を紹介してもらおうとか考えてたんだろ、こいつのことだから。

それに見るからに渡辺さんが困っていたのでマエっさんに押し負ける前に止めたかった。

「なんか、ごめんね」

「いいよ、あいつの悪い癖だから」

その後は何事もなく講義が始まった。

 

一時限目と二時限目が終わって、昼休みになった。

いつもならマエっさんと昼飯を食べているけど、マエっさんは午後は用事があるとかで帰った。

だから俺は今ひとりでどこで昼飯を食べるか校内をぶらついている。

「ひがしでくーん!」

呼ばれた気がしたので、後ろを振り返ると渡辺さんがこっちに走ってきてた。

「はぁ、やっと見つけた」

「どうしたの?」

「教室に筆記用具忘れてたから」

「嘘っ⁉︎」

鞄を中を探るとたしかにいつも使ってる筆箱かなかった。

「ほんとだ。わざわざありがとう」

「これくらい、いいよ」

何か、お礼をしたいな。

丁度お昼だし、昼飯を奢ることにしよう。

「渡辺さん、これから時間ある?」

「特に無いよ?」

「じゃあさ、一緒にお昼食べない?お礼と言っちゃなんだけど奢るよ」

「え、そんな奢るなんて悪いよ!」

「奢るくらい大丈夫だよ。それに一昨日のお礼もまだだし」

「で、でも…」

それからちょっとだけ渡辺さんは悩んだ。

「じゃあお言葉に甘えて」

「オッケー、食堂でもいいかな?」

「うん、いいよ!」

それから俺と渡辺さんは食堂に移動して、昼食をとり今はのんびりと休憩中。

「やばい、お腹破裂しそう…」

「凄い量だったもんね。私なら半分も食べれないかも」

「女の子には厳しいねあの量は」

俺は本日限定と書かれていたビック唐揚げ丼というのにしたら、馬鹿みたいな量の唐揚げ丼が出てきて、全部食べた結果動けなくなった。

「そういえば、東出君は私の友達から私のライン教えてもらったんだよね?」

「そうだけど」

「それって誰かわかる?」

「名前聞くの忘れたんだけど、赤い髪でロングヘアーの人だったかな」

「赤い髪でロングヘアーって、もしかして梨子ちゃんかな?」

確か、昨日オレンジ色の髪の毛の子がそう呼んでたな。

「たぶんその人。あとオレンジ色の髪の子も一緒にいたかな」

「絶対千歌ちゃんだ…」

「二人とも渡辺さんの話ししてたから友達だよね?」

「そうだよ、高校が同じだったんだ」

「へぇ〜、そうなんだ」

「でも、なんで東出君が2人と知り合いなの?」

「昨日、俺がバイトしてる店に来て、2人が渡辺さんの話をしてるから気になって接客してる時にそれとなく話かけたって感じかな」

「たしかに昨日2人から美味しいお店があるから誘われてたけど、まさか東出君が働いてるお店だったとは…」

「俺も渡辺さんの友達がきたからびっくりしたよ」

「それで、梨子ちゃんからラインを教えてもらったの?」

「教えてもらったっていうか、その人がラインの番号を書いたメモ用紙を置いて帰ったのを俺が見つけた感じかな」

「なるほど」

ラインの話が終わったら、急に話すことがなくなってしまった。

前みたいに気まずい感じはしないけど黙ってるのもおかしいな。

「今日って午後の授業なんだっけ?」

困った時は学生の特権である、次の授業なんだっけ作戦だ!

「え、午後の授業は教授が出張だから休講だよ?」

「嘘っ!知らなかった…」

大学生になったらスケジュール管理はしっかりしようと思ってたのに、こんなところでミスをしてしまうとはわりとショックなんだが。

「まぁまぁ、そんなに落ち込まなくても、授業に欠席したわけじゃ無いんだから」

「そうだけど、なんか情けない…」

ついさっき黙ってるのはおかしいと思ってたのに、なんかショックで気力が失せてしまった。

「ひ、東出君はこの後暇?」

「ん?バイトもないし授業もないから暇だちゃ暇だけど」

「じゃ、じゃあ前に言ってた服一緒に見に行かない?」

昨日渡辺さんとそんな約束してたな。

あの時はちゃんと予定も決めてなかったけど。

「別にいいよ」

「本当に⁉︎」

渡辺さんはすごい喜んでいた。

「う、うん」

「じゃあ決定だね!」

 

こうして、急遽渡辺さんと一緒に出掛けることになった。




こんにちわ、よっとんです!
今回も読んでいただきありがとうございます!
最近書いていて思ったんですけど、この作品5話目にしてる作中で進んだ時間2日なんですよね…
ちょっと遅すぎないってら思ってしまいましたww
流石に遅すぎるので次から少し早くしたいと思います。
そして、皆さんが感想と評価ありがとうございます!
これからもどうぞよろしくお願いします!
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