ロクでもない魔術に光あれ 作:やのくちひろし
「まぁ〜、そんなわけで……俺が見事白猫との逆玉の輿獲得するために、一丁お前らの協力頼むわ」
『『『ふっざけんなああああぁぁぁぁ!!』』』
レオス先生への宣戦布告から翌日の授業前……。教壇に立ったグレン先生の発言にクラスメイトの怒号が波となって襲う。
「何勝手に俺ら巻き込んでんですか!?」
「やるなら当人同士で勝手にやってくださいよ!」
「ていうか、まず真面目に授業してください!」
「ていうか、先生最低……」
「むしろ負けろ!」
「んでもって死ねっ!」
もう、まさにボロクソであった。まあ、みんなの言うことはもっともである。
グレン先生とレオス先生の決闘の話は宣戦布告した日の内に瞬く間に学院中に広まったのは別段不思議ではないが、その翌日にいきなり自分達を巻き込んだ内容になろうなどとなれば不平不満は当然の事だ。
「ええい、黙らっしゃい! しょうがねえだろう! レオスの野郎が決闘の内容を教師としての腕を問うたモンにするために魔導兵団戦にしちまったんだから!」
今グレン先生が言っていた魔導兵団戦……言葉の通り魔術師達を歩兵とした集団模擬戦のひとつでレオス先生はこの模擬戦で自分とグレン先生のどちらがシスティを良い方向に導けるかを競おうとのことらしい。
単純な魔術決闘に比べればハンデは開きづらいし、それなら確かに両者の教師としての腕がハッキリしやすい。システィ本人の意思はともかく、どっちが良い導き手になれるかは目に見えやすい。
「まあ、丁度都合のいい事に黒魔術の授業が進んでる代わりに魔導戦術論の方が若干遅れてるこのクラスにこの決闘内容はいい授業じゃん。だから、この授業内容の変更は仕方なくだ。し・か・た・な・く」
グレン先生の言い分にクラス一同は呆れるしかなかった。
「はぁ……先生達の決闘の勝敗は別にどうでもいいですが。その決闘はハッキリ言って無駄でしょう」
「ほう? 何でだ?」
そんな微妙な空気の中でギイブルが辛辣な言葉を吐き、グレン先生がその真意を問う。
「この魔導兵団戦は、文字通り……僕らを兵士と見立てて行われるものです。僕やシスティーナ、一部の者を除いて戦力になれる生徒などほとんどいないでしょう」
言われてみれば確かに、このクラスは所によっては問題児クラスという風に言われてる節がある。みんないい奴ではあるんだが、成績が偏ったり低迷したり、性格に問題あったりなどといった生徒が集まりやすく、逆に他のクラスでは魔術に優れた生徒が集まりやすく、トップとしてハーレイ先生が担当してる一組に続き、現在レオス先生が担当し且つ、今回の相手となる四組が二番目。
個々のパラメーターがかなり開いてるのは否定できない。
「ん、何言ってんだ。戦力になれる奴なんてこのクラスに誰一人いねえよ」
「え……」
「つか、ぶっちゃけお前みてえなのが一番扱いづらくて真っ先に死ぬタイプだな」
「な……」
バッサリ切り返された挙句、足手纏いも同然な風に言われてギイブルは開いた口が塞がらなかった。
「おい、リョウ……お前なら今の意味わかるよな?」
急に俺に吹っかけ、みんなの視線が俺に向く。いきなり問いかけられて戸惑ったが、さっきの物言いと今回の内容を考えればおぼろげにだがグレン先生の言いたいことはわかる。
「……チーム戦だから、ですか?」
「まあ、それも合ってるがダメだな。良い機会だからお前らに一丁教えてやるか。魔導兵士団……戦場における魔術師の使い方と戦法、心得って奴を。コイツを教える前にまずお前らの認識をまず正さなきゃな。魔術師の戦場に、『英雄』なんざいないってことをな」
そう言って、魔導戦術論の授業が始まった。
時間はあっという間に流れて数日経った午後……。俺達は馬車によって学院から少しばかり離れた広い土地へと足を運んだ。
目の前には草原やら林やら緩やかな丘が広がっており、ここら辺が丸ごと学院の所持している領地とのこと。普段は魔導兵団戦の演習場として使われてるらしい。
そして、その地の端っこにある廃墟跡で付き添いで来た数人の教師達と、その前に俺達のクラスとレオス先生のクラスが整列していた。
「では、諸君らは魔導兵団戦の演習は初めてであろうから、この私が今一度ルールを説明しよう」
付き添いの一人であるハーレイ先生が前に出て魔導兵団戦のルールを簡単に説明する。今回の決闘で使える魔術が[ショック・ボルト]などと言った殺傷力の低い初級魔術のみ。この決闘では水系統の魔術は使えそうにないから俺は基本[ショック・ボルト]と簡単な白魔術くらいか。
「この魔導兵団戦で大きな怪我を心配する必要はないが、万が一の事も考えて法医師先生もこの演習に立ち会う事になったので、諸君らは遠慮なく競い合うといい」
「はい。もし怪我をなさった方は遠慮なく言ってくださいね」
ハーレイ先生の隣に立ったのは普段医務室に勤務している法医師のセシリア先生。法医術に長けて男子の間で人気の美人教師ではあるのだがこの先生……法医術の腕は確かな癖にちょっとしたことで吐血してしまう程の病弱体質でもある。
怪我や病気を治療する法医師の筈なのに何故か訪問したり運び込まれたりした人間の方が彼女を介抱しているという事例も決して少なくはない。
この人に怪我人を任せて大丈夫なのだろうかという疑問を浮かべると同時に互いの拠点と定められた進軍ルート、それぞれのフィールドの利点欠点の説明を軽く受けて魔導兵団戦が始まる。
「──で、俺はリィエルと丘を歩いてるわけですが。敵さんが接近……数にして九人です」
俺は予め配布された魔導通信具を使ってグレン先生に報告する。
『やっぱり確実性と全力投入を選んだか。じゃ、後は手筈通りにな。お前らは下手に攻撃せずに付かず離れずの状態を保っとけ』
「リィエルはまともに使える呪文がないからそうするしかないんですけど、俺は誰か一人くらいは倒した方が良くないですか?」
『ダメだな。下手に攻撃手段を使うとリィエルの動きについていけない奴らが一斉にお前を標的に絞る。だから両方回避行動に専念して狙いをバラつかせた方がいい。まあ、もし退避行動に出たら何発か撃って一人でも仕留めれば良し……駄目ならそのまま逃しとけ。こういう集団戦で深追いしたら手痛いしっぺ返しを喰らうからな』
「了解」
グレン先生の指示を受けて魔導通信具をしまい、もうそろそろ敵軍と接触する。
「リィエル、先生が出した指示は覚えてる?」
「ん……私はただ全部避けろって」
「そう、俺達はとにかく回避だ。敵さんの攻撃を避けて向こうが逃げるのを待つ……以上」
「ん、わかった」
簡単な作戦確認を行っていよいよ敵軍との接触だ。
「《雷精の紫電よ》っ!」
「《紅蓮の炎陣よ》っ!」
「《白き冬の嵐よ》っ!」
目視範囲に入ると九人のうち六人が別々の呪文を唱え……紫電、紅炎、吹雪が襲いかかってくる。
「《虚空に叫べ・残響為るは・風霊の咆哮》」
空気を圧縮し、光と音で対象の動きを止める黒魔[スタン・ボール]を敵さんの目の前で破裂させ、魔術の続出を止める。
「ぐっ……もう一度だ! 《雷精の──」
「ん……」
「──って、わぁ!?」
突然集団のど真ん中にリィエルが立っていた事に驚いて列が乱れそうになるが、慌ててトライアングルの陣形を取りながら三方向に散らばる。
三人一組の連携……グレン先生の言った通り、レオス先生は軍でもよく使われている基本陣形を行使している。
グレン先生が言うには、魔導軍では基本三人一組になって攻撃・守備・支援と役割分担をすることで下手に力のある魔術師三人の寄せ集めよりも効率のいい進撃が可能になるという。
しかし、この陣形……
だからレオス先生とは違う方法で訓練をしていた。その内容とは二人一組による連携。三人四脚で走るのが難しいなら難易度の低い二人三脚で行こうという単純な方法だった。
注意が分散しやすく、攻撃や守備よりも選択肢の多くなりがちな支援を抜いて戦法をより単純化させることにより、より機敏に、効率よく動かしやすいこちらの方が短期間で練度を高めやすいという理由だ。
その選択肢は正しかったのか、向こうの連絡係らしい生徒が相当慌ただしくなってレオス先生に報告していた。
「くそっ! 《大いなる風よ》っ!」
一人がレオス先生の返事も待たずに[ゲイル・ブロウ]を打ち放ってくる。
「《紫影》」
速度特化の[フィジカル・ブースト]を唱えて嵐を回避する。もう陣形も何もなく守備担当だった生徒まで攻撃に回って乱れていた。
そんな混沌とした時間がいくらか続くと四組の生徒達が引いていく。どうやら退避命令が出たようだ。
「……先生、向こうは退きましたけど。追撃します?」
『いや、やめとこ。他も退いたから次は戦力が一ヶ所に集中するはずだ。追撃途中で他の連中と鉢合わせになった時が怖ぇ。ボーナスステージはここまでだ。お前らは引き続き、そこで守っとけ』
「……はい」
軽い報告と返事を終えて俺とリィエルはこのまま丘を守る事に専念する。
しかし、ルールがルールだから仕方ないとはいえ……使える呪文がやたら制限されるわ、攻撃に参加させてもらえないだ。運動にはなっても大した訓練にはならない。
軍事魔導関係の知識が豊富な人が指導するからもう少しねばってくるかと思えばさっさと撤退させるし。まあ、模擬戦とはいえ指揮官としてはむやみに戦力の低下を抑えたいのだろうから仕方ないのだろうが、やっぱりデータを鵜呑みにして実践経験大してないって感じの奴なのか。
「……あまり期待はできなさそうかな」
「…………?」
隣で疑問符浮かべながらユラユラと風に揺られながら首をかしげるリィエルを尻目にため息を吐いた。
「──さって、もう少しくらい片付けておきたかったが、やっぱ流石に魔導兵関係の知識豊富なだけあって退き際も弁えてるか。となると次は全勢力投入して…………」
グレンは拠点でそれぞれの場所を守っていた勢力の報告を纏めながら次にレオスがどの作戦を取るか予想する。
「おっし残ってるお前ら! 全員、森に移動だ! 次の戦いの中心はあそこだ!」
グレンは残った生徒達に指示を飛ばして森への移動を促し、指示を受けた生徒達が指定された場所へと移動する。
そんな中、移動する集団から外れてルミアがグレンへ駆け寄る。
「あ、あの……先生?」
「お、どうしたルミア? 次の戦場は森になるからすぐ移動するぞ」
「あ、はい。それより……その、リョウ君は?」
「あぁ……あいつはこのまま丘で待機。戦況が混乱でもしない限り動く事はねえだろう。何も起こらない限りはあいつに攻撃指示出したりはしねぇよ」
「そうですか……」
グレンの言葉を聞いてルミアは僅かに安堵の息を吐く。
「しっかし、まさかお前がリョウを攻撃部隊に参加させないでくれって言われた時はちょっと意外だったな。いくらレオスが優秀だからって、向こうの生徒達に遅れを取るとは思えねえけどよ」
「……最近のリョウ君、何と言いますか……恐い、というよりも危ない、感じがするんです。白金魔導研究所に行ってからほとんど笑わなくなって……まだあまり見えませんけど、身体に傷を作ってますし。多分ですけど……ここのところ毎晩、街の外に行ってるんですよね?」
「……ん〜、まあな」
やはりというか、今のリョウの心境も街の外れに足を運んでいる事もルミアにはお見通しのようだった。下手に隠しても意味がなさそうなのでグレンは適当に頷く。
「リョウ君、白金魔導研究所で何か見たんですよね。私は、普通の道から抜けさせてもらいましたけど……別の道で、私の知らないところで何かあったんですよね」
「ああ……悪いが、それは言えねえ。お前は聞くべきじゃねえ」
いくらルミアの精神力が常人離れしたとしても、まだ十代の少女があんな悍ましい出来事を知ることはグレンにとっては好ましくない。リョウは偶然知る事になってしまったが、わざわざそれを口にするわけにもいかない。
「きっと……そこで誰か助けられなかったから笑わなくなったんですね。だから強くなろうとしてるというのもわかります。でも……今のリョウ君は見てられないんです。笑わなくなったし、いつもの様に面白い例え話も私達の知らないえっと……英雄でしょうか、時々口にしてた名前も一切聞かなくなりましたから」
「…………」
「システィの事も心配ですけど、リョウ君も……このままだと近いうちに壊れそうで、でもこんな曖昧な感覚のまま言っても聞いてくれないかもしれませんし、もっと無茶をしそうで……」
「言うに言えないってわけか」
グレンの言葉にルミアは頷く。グレンはどうしたものかと後頭部を掻きながら一拍置いて口を開く。
「大丈夫だ。確かにちっと危ねえところはあるが、周りの奴らないがしろにしてまでやるような奴じゃねえ。この件が終わったら俺から一言くれてやるよ」
だから後は任せろと言うようにルミアの頭をポン、と軽く叩いてその場を離れる。
「……先生もあまり無理しないでくださいね」
心配そうな表情で言うルミアを尻目にグレンは歩を速める。
「……わかってんだけどなぁ」
こっちの事も気づかれていたのかと参りながら次の作戦へと意識を戻した。
『双方そこまで! たった今双方の戦力損耗率が八十パーセントを越えた! よって、この決闘のルールに従い、引き分けとする!』
丘でしばらく待機していると審判役のハーレイ先生が拡声魔術で声高らかに終了宣言を広めた。
最初の集合場所へ行ってみんなと合流すると疲弊しきったクラスメート達が荒い呼吸をしながらトボトボと今にもバランスをくずしそうな足取りで戻ってきた。
聞くと森でグレン先生が囮になってあっちこっち動き回りながら自分達で少しずつ戦力を削ったものの、相手側が態勢を立て直してからは最早模擬戦なんてもんじゃなかったという。
ただのごっごの延長だと思ったのが、本物の戦争に入った気分になって今は生きてることが素晴らしいとカッシュが声高らかに叫んでいた。目尻に涙を浮かべてることから本当に悲惨な状況だったんだろうな。
「よーう、みんなお疲れさん! お前らよくやってくれた! あのレオス相手に引き分けは純粋にすげえぞ!」
大した疲労感も顔に出さないまま戻ってきたグレン先生がみんなに労いの言葉をかけ回っていた。
「いや、先生……引き分けになっちゃったんですけど、システィーナはいいんですか?」
そういえば、勝ち負けのことばかりで引き分けた時のことなんて全然話してなかったな。
「ん? あぁ、それなんだが──」
「何なんですか、あの体たらくは!」
グレン先生が何か言いかけるが、少し離れた場所からレオス先生の怒鳴り声が聞こえ、みんなの意識がそっちへと向く。
「あの無様な戦い方はなんですか!? 貴方達がもっと私の指示に従っていれば……」
どうやら自分の思うように事が運ばなかったのが相当腹立たしかったようで、自分の生徒達をしきりに叱っていた。
「なんか、感じ悪りぃ奴だな……」
ボソリと呟いたカッシュに同意して頷く。場が見えないのだから思うように事が進まないことだって十分あり得るし、自分の思惑から外れるのが嫌ならグレン先生みたく、自分が視認できる距離まで近づけば状況は違ったかもしれないのに、失敗を全て生徒に押し付けるのはどうかと思う。
レオス先生の姿を見て容姿と頭脳に欽慕していたクラスメートも戸惑い、一部幻滅する者も出ている。流石に見てられないのか、グレン先生がズカズカとレオス先生へと歩み寄る。
「おい、それはちょっと筋違いじゃねえのか? 兵隊の失敗は指揮官の責任だろう」
「うるさい! 貴方ごときが私に口答えするな!」
グレン先生の言葉にもヒステリックな受け答えで怒鳴り散らす。
「……おい、アンタちょっと顔色悪くね? もう帰って休んだ方がいいんじゃねえか?」
確かに、レオス先生の顔色が出会った当初と比べると随分青ざめてるような気もするし、発汗量も異常に見える。
「勝負も引き分けだ。ここは互いに白猫から身を引くってことで……」
「うるさい……!」
グレン先生は引き分けということで場を収めようとするが、レオス先生はそれに納得はしないのか、自分の手袋をグレン先生へと放る。
「再戦です! 今度はわたしから貴方に決闘を申し込みます!」
「お前、まだ諦めねえのかよ……」
「当たり前です! 貴方なんかにシスティーナを任せられるわけがないでしょう!」
「……ああいいぜ。なら次の決闘は──」
「いい加減にしてよ!」
二人が再決闘をしようと話を進めようとすると、システィが我慢の限界なのか二人へ怒鳴る。
「黙ってれば二人して私そっちのけで勝手に盛り上がって! そんな勝負に勝ったところで私が求婚に応じると思うの!?」
「う、システィーナ……その件は深くお詫びします。しかし──」
「今度の決闘は一対一。日時は明日の放課後、場所は中庭だ。ルールは致死性の魔術は禁止で他は全手段解禁。それで行くぞ」
「っ!?」
レオス先生の言葉を遮ってグレン先生は決闘のルールへと話を進め、決闘を承諾する意思を見せた。同時にシスティが裏切られたような表情をした。
「……ふっ、いいのですかそれで?」
「ああ、いいぜ。これに勝てれば逆玉の輿だしな。ここいらで一発体張って──」
パンッ! と、グレン先生の言葉が最後まで続くことはなく、システィがグレン先生の頰を叩いた。
「……嫌いよ、貴方なんか」
そう言い残して馬車へ向かってその場を離れた。
「……ふぅ、無様なものですね。貴方こそ、彼女を諦めるべきじゃないですか?」
「……うっせえよ」
その後はなんとも気まずい空気のままみんな馬車へと向かっていく。
今日は大して動かなかったから今日も街外れで魔獣狩りでもするかと思ってると、レオス先生の豪奢な馬車が目に入った。
相変わらずの金持ちっぷりだなと思うと、その馬車の手綱を握ってるシルクハットの人と目が合った。シルクハットの人がぺこりと一礼して俺もそれに返す。
レオス先生が馬車に乗るとすぐに走り出し、あっという間に離れていった。
「おい、どうしたリョウ?」
「…………なんか、どっかで見たような?」
あの手綱を引いてたシルクハットの人……何か見覚えがある気がする。
妙な既視感を抱きながらも馬車に乗り、自宅へと戻り、夜になったら再び街外れへと出て一日が過ぎた。
そして翌日の、決闘の時間…………グレン先生が来る事はなく、その日から音信不通となり、一週間後にシスティとレオス先生が結婚することが学院中に広まった。