DARK SOULS〜Human prise〜   作:リューラ

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次の投稿は番外編かつ来年度になります
エレシュキガル当たりました。



ep.9

デーモンに体を掴まれあの場から飛び去った俺は崩落した砦の跡地のような場所に降ろされた。意外と優しいなあのデーモン…

近くに篝火を見つけた。今までので相当な量のソウルも手に入ったし、高壁の方でやり残したこともある。先にそちらを片付けるか…

篝火を使い祭祀場へ向かう。火防女に頼んでソウルの強化を施してもらう。今回は生命力などの基本的な部分を強化し筋力をさらに向上させ、刀を上手く扱うための技量もそれなりに上げておいた。ついでに楔石という石を使い打刀とかぎ爪を強化しておく。まだまだ余ってるし良い武器が見つかればそれに使わせてもらおう。

次に高壁の塔へ赴き地下に閉じ込められていた奴隷…グレイラットを助け出す。彼からは不死街での頼みごとまで請け負うことになったがなんにせよついでだ。請け負ってはあげた。それに祭祀場でグレイラットの様子を見に行くと彼は盗品を売ってやると言うのだ。火炎壺や投げナイフを安く買えるのでこれからも贔屓にさせてもらうか。

祭祀場に見落としがないか見て回っていると仮面付きの帽子をかぶったレオナールというやつが俺を見ながら怪しい笑みを浮かべ話し掛けてきた。赤い瞳は云々言っていたが興味もないので話し半分という感じで聞いていた。

 

いろいろ終わって高壁の下に戻ってきた。少し進むと亡者が亡犬に襲われていた。どうやら門の向こう側にいる農夫のような格好をした亡者が仕向けたらしい。出来れば相討ちになって欲しかったが亡犬は1体も減ることなく付近の亡者を一掃してしまった。数は4か…

2体かたまっているところに火炎壺を投げつけ爆殺する。残りの2体はこちらに気づき走ってくる。噛みつこうと飛びかかってきたところを頭を地面に叩きつける。もう1体は飛びかかるより前に蹴り飛ばし投げナイフでトドメを刺す。地面に叩きつけた方はまだ生きてるのか…

グシャ…

かぎ爪で頭を突き刺しもう1体も殺す。

 

あらかた処理し終わったので先に農夫の亡者がいたのとは逆に進む。途中で亡犬を見つけたが死体に群がっていたので火炎壺で愽殺しておいた。

 

なんだここは?

 

崩落した通路となっているが問題は大量の巡礼たちが死んでいることだ。大体2いや30は軽くあるな…

そんなことをしていたら死に損なったと嘆いている巡礼に捕まった。彼はヨエルというらしい。なんだか分からないが俺のことを闇の王だなんだと呼び従者にしてくれと頼み込まれたので仕方なしに祭祀場に送った。ヨエルは簡単な魔法なども売ってくれるらしい。魔法、か…興味はあるがすでに魔法を覚えるだけの強化に使えるソウルはない。今は諦めるとしよう。

 

ここはもう進めない農夫のいた方に戻るか。農夫のいた方に行き、レバーを引き門を開ける。農夫は異常に気づき逆側のレバーを再度引こうとするが投げナイフで怯ませそれを阻止する。一気に門の中まで入り込み農夫を刀で一閃する。

崩落した家屋の中に篝火が在った。本当にどこにでもあるなこれは…まだ損耗はなし。なら、休む必要はないな。

大きな家屋の中から二人組の農夫亡者たちが出てくる。1体は鉈、もう一方は三叉鍬か。二人組はこちらを見るやいなや襲いかかってくる…が遅すぎる。鉈を持っている腕を刀で切り落とし、鉈を回収して鍬を持っている方に投げる。鍬持ちの農夫はガードで投擲を防ぐが続く投げナイフが頭と心臓に刺さり絶命する。腕を切り落とした方は地面でもがいていたので逆手で持った刀で胸を貫いて殺す。その後も農夫や奴隷に襲われたが特に問題もなく切り抜けた。

2階の開いているドアから出ると遺体が吊るしてあった。ここ以外に家屋の中や外には遺体が吊るしてある…たぶんそういう文化なのだろう。他所の文化に口出しは出来まい。

吊るしてある遺体の中心が仄かに光っている。確認するためにも一度縄を切り落とすか

遺体を地面に落下させ俺も剥き出しの縁を伝って降りる。光を確認すると遺体のものであろう骨が出てきた。ソウルの業で情報を確認するとどうやらグレイラットの言っていたロレッタという女性のものらしい。グレイラットには残念だが黙っているのも忍びない…報告はするとしよう。

それにしても悠長に遺体を漁っている俺も俺だが遺体が落ちてきた音に一切気づかず木に向かって参拝をしているこの農夫亡者たちも大概だな。まぁ、いい。強化のためにはソウルが大量に必要なのだ狩らせてもらう。

農夫たちは問題なく仕留める。そう、農夫たちは、だ。今俺が相手にしているのはトゲ状のメイスを持った大柄な女性であり、メイスはもちろん呪文攻撃も気をつけねばならない。動き自体は鈍重だしボルドやイルシール騎士と比べるまでもない。炎を身体に宿しこちらを拘束しようとしてくるが引き付けてからのバックステップで避け刀で斬る。浅かったか、いや単純に向こうがデブいだけだろう。大柄な女性はメイスを振ってくるが左手にかぎ爪を装備しその一撃をパリィする。無防備な隙に首を切り落として戦闘は終了だ。呆気なかったな…

一応こいつも聖職者のようだ。スパイクメイスをありがたく頂戴し先にと進む。出てくる農夫たちをスパイクメイスの試しとソウル稼ぎのついでとばかりに殲滅していく。

 

スパイクメイス、使ってみたが良い感じだ。一撃で相手の骨まで砕いたのではないかという確かな手応えや、トゲが刺さることにより相手に出血を強いられる点。なにより火力だな今まで使ったものの中でもトップだ。素早い敵の相手は少し厳しいのが難点か…。それにしても、アルシアから一時的に借りたツヴァイヘンダーも良かったが個人的にはスパイクメイスの方がしっくりくる。

そう思うとボルドの使っていた得物も良いな…そういえばルドレスが錬成炉があれば特別なソウルを扱えるようになるって言ってたか。ただボルドの大槌を扱うには筋力も技量も今の俺には足りないだろうしスパイクメイスで良いか。

 

密集した家屋の中を抜け、ドアが開いている一軒に入る。相変わらず遺体が吊るしてあるしかも大量に…前見えねぇよ、あぶねーな。とか思いつつ壁伝いに進もうとしたらドアのすぐ右脇の床に穴が開いていて落ちた。

そこでやけに懐かしい感覚のするスープと何かの紋章…だろうか?下手くそな太陽の描かれたものだ。ソウルの業で情報を確認…太陽の…制約?どうやらこの紋章を着け、サインろうを使い他の世界に太陽霊として赴きその世界の主を助けることが目的らしい。自分のことで手一杯なのに他人の面倒なんて見るわけないから別に要らんな。

横で煮込まれていたスープを一口戴くとエスト瓶と同じ味がした。道理で懐かしく感じるわけだ…不味いけど。

小部屋から出ると赤い目の農夫を見つけた。こちらを発見するやいなや他の農夫の3倍はあろうかという速度で突っ込んで来る。さらにそのまま攻撃に移行するが突っ込んで来るときの速さはどうした!と叫びたくなるほど遅い。これでは他の農夫たちと変わらない。相手が得物を振るうより先に蹴りを入れ、左手で顔面を殴る。怯んだところでスパイクメイスを叩きつけ吹き飛ばした。まだ動けるのか起き上がろうとしているがスパイクメイスを投げつけ今度こそ息の根を止める。

スパイクメイスを回収するために赤目農夫の遺体に近づくが近くの籠が突然動き出す。その籠の中には何体もの亡者たちが無理矢理押し込まれている。ここまでされても死なないのか…憐れだな。刀を取り出し籠の鉄の間を乱雑に刺していく。やがて籠も動かなくなるが赤目農夫にめり込んだスパイクメイスを回収して籠を横から思い切り殴り吹き飛ばす。これで流石に死ねただろう。

家屋を抜けた先は密集した家屋が続いている。家の中からの待ち伏せにも気をつけねばならないだろう。奥の方には例の聖職者もいる。距離も離れているが魔法を飛ばしてきているから油断はできない。

 

 

これで最後か…聖職者が振るうメイスを同じくメイスを振るうことで相殺する。刀に持ち替え聖職者の本を持っている手を切り落とす。メイスを落としもう片方の手で患部を押さえつつ恨めしげにこちらを睨む。さっさと殺るか。刀を鞘に納め居合いの構え、抜刀。その一撃は正確に聖職者の首を落とす。

 

「こっちも貰うよ」

 

聖職者が落としたスパイクメイスを拾い、ソウルにしまう。これで予備も確保出来た。大槌は高耐久だし大丈夫だろうがあるにこしたことはない。

密集した家屋の最奥にある家の中へと入り壊れかけの階段を下る。外へと続くドアが見えたのでそこに進もうとすると足元に突然赤い文字が浮かぶ

 

〜狂った闇霊 聖騎士フォドリックが侵入しました〜

 

闇霊、か。よく分からんな。ま、あれだ。とりあえず殺せばいいだろう。警戒しつつ進むか…

 

外に出ようとドアを抜けた俺の横目に大剣の刃が見えた。それは俺の首を狙ったものだろう一撃をギリギリで回避し頬を掠らせるのみに留める。

「あっぶねぇッなぁっ!」

 

警戒していなければ死んでいなくとも大ダメージは確定だっただろう。 しかし、避わせた。相手もこれである程度はダメージを与える算段だったのだろう。微かに動揺しているのがわかる。

 

相手の奇襲は潰せたが…いきなり奇襲とかこいつ本当に聖騎士かよ。ならば今度はこちらの番だ。

 

地面を削りながらメイスを振り上げる。が途中で手を離し投擲に切り替える。身を引いてメイスの振り上げを避けようとしていたフォドリックは投擲されたメイスを避けれなられない。が反応は出来たのか大剣をとっさに盾代わりにし難を逃れる。

 

ちっ、今ので仕留めなくともそれなりのダメージは与えるつもりだったが。一筋縄じゃいかないか…

 

フォドリックは盾を構え距離を取る。今のうちにこちらはこちらでスパイクメイスを回収させてもらう。フォドリックの手に唐突に火が灯る。特に熱そうな様子はないしどんな手品なのやら。と、その様子を見ているとやつは火の灯った手を自分の胸に押し当てる。するとフォドリックの身体に赤いオーラのようなものが出てくる。やつは大剣を両手で構えるとこちらに走ってくる。

 

さっきより速い?身体能力を強化する類いか。ま、グンダやボルドと比べればまだ遅いけど。

といっても対人戦は初めて?だよな。油断はできない。

 

大剣を構え、ダッシュからの回転切り。それを避け、踏み込もうとするがディレイをかけてからの凪ぎ払いが俺の目前を掠める。

メイスの攻撃は避けられるな。刀を抜くにも時間がない。と、するとかぎ爪か…いやまだ使うには早いか

メイスを手放し振り切ったままの右腕を取り背負い投げを決める。空中で体勢を立て直され離脱されたが逃がすつもりはない。追撃の居合い、ダッシュによるスピードの乗った高速抜刀による一撃はフォドリックの胴を深く斬る、が致命傷には至っていない。

再び距離を取られあの火を左手に灯すフォドリック。今度は自分の前にと手を掲げる。すると淡い光がフォドリックの眼前へと現れその光は優しい、暖かな火を周りに放出する。すると胴の胴に与えた傷が少しずつ回復していく。

自己回復の類いか…これは面倒だ。道中でそれなりにエスト瓶を使ってしまっている。長期戦になれば不利なのは俺の方だ。目指すは短期決戦だがさっきまでの打ち合いでこちらの手札も大分使ってしまっている。まだ切っていない札と言えばかぎ爪くらいだろう。

これで三度の打ち合い。これで決める!

 

フォドリックが回復しきる前に突撃する。メイスを片手で持ち遠心力を使った横回転の凪ぎ払い、遠心力を殺さぬままメイスを振り上げその反動を使い宙に浮く。宙で身体を回転させ高速で叩きつける。フォドリックら回転凪ぎと振り上げを避わしてみせるが叩きつけは避けきれなかったようだ。しかし、叩きつけ後の硬直を見逃さないように今度はフォドリックが突撃してくる。

悪いが読めている。空中で身体を回転させての全体重を乗せた一撃は強力だ。だが、メイスはその一撃で深く地にめり込み簡単には抜けない。だからこそ俺はメイスから手を放し、低い体勢のまま突撃してきたフォドリックの足を払う。それを避けつつ追撃を仕掛けるためにフォドリックはジャンプし俺の足払いを避ける。

ここだ。この瞬間を待っていた。最後の札を切る。すでにソウルから取り出す準備をしていたそれ…2本目のスパイクメイスを装備しフォドリックに叩きつける。フォドリックはすでにジャンプで宙に居たためその一撃を避けられない。

 

確かな手応えを感じる。フォドリックは吹き飛びながら紫色の霊体を崩壊させ俺の世界から消滅するのだった。先ほどと同じように俺の足元に光る文字が現れる。

 

-狂った闇霊聖騎士フォドリックが死亡しました-

 

ようやく終わったとため息をつきつつ先に進む。篝火を発見したので篝火を灯し再び祭祀場にと帰る。そこそこ貯まったソウルで消耗品の補充とスパイクメイスの強化を済ませる。あとは悩みはしたがグレイラットにロレッタの骨を渡しておいた。彼はそれを見ると乾いた笑いをしながらロレッタに渡すはずだった指環を譲ると言ってくれたのでありがたく頂く。少しの間塞ぎこんでいたが、少し悩んだあと俺のために盗みに出て得たアイテムを売ってくれるそうだ。変に死に急がねばいいが。

祭祀場での用は済んだ。少し休憩したら不死街に戻るとするか。篝火で横になって篝火から来る心地良い熱に浸る。やがて睡魔に襲われ俺の世界は心休まる黒で覆い尽くされた。




物語を創る能力が欲しいのです。

※話数間違えていました。10話ではなく9話です
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