DARK SOULS〜Human prise〜   作:リューラ

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投稿し忘れてました。


ep.13

目の前に転がっている肢体を切り落とした騎士みたいなやつの腹部に刀を刺し貫きその霊体を消滅させる。

 

これで5、6体か?いい加減やめて欲しいんだが…

 

内心で毒づきつつようやく周りの安全を確保できたので毒沼を見渡す。小山となっているところに火が灯っている塔が3つあるくらいか。地道に探索するしかないな。

といっても毒沼内での戦闘時間が長かったせいでエスト瓶に限界が見えている。だが闇霊やら守護者たちが周辺の敵も活用していたため雑魚ごと蹴散らせたし探索事態には支障がない。心置きなく探索に移ろう。倒れた石柱にグレートソードなどが落ちていた。あとはエストの欠片や魔術のスクロールも発見した。

 

ヴィンスたちと戦ったところへと一度戻る。篝火はまた後で使わせてもらう。使える状態ならば、だが。毒沼に覆われていないもともとは綺麗にレンガで舗装された道であったであろう場所にひとつのメッセージがあった。読んでみると大門を開くには3つの火を消せ、と書いてある。大門が何かはよくわからないが3つの火とは小山の上にあるあの灯台のことだろう。

小山の近くに行くと残ったグルーとやたらデカいグルーがいた。デカいのから潰すべきだろうか?それとも先に弱いやつから始末するべきか…

デカい方が動き出す。手に持つ巨木のようなものを地面に打ち付けるとそこから怨念のようなものが沸いて出る。紫煙を撒き散らしつつこちらに向かってくる。避わすために身体を動かすがそれと同時に怨念もこちらに追従してくる。ならばとギリギリまで引き付けてから回避する。いくつかは地面に当たり消滅するがそのほかは上へ、右へ、左へと別れ旋回するとまたこちらに向かってくる。

さっさとあの木偶を片付けるべきだな…

 

狙うはあの怨念を出している術者、つまりはデカいグルーだ。怨念は追尾性こそ凄まじいが速度はない。だったら逃げながらあのデカいのを一刻も早く始末する。それが最善手だ。走りながら刀を抜刀しグルーの股下を潜りつつ足を斬りつける。それにより体勢を崩したグルーだが怨念が追いついてきたのでいったん離脱する。再び怨念を回避し反転したところで予備のメイスを取り出しグルーに投げつける。まだ生きているらしく巨木を地面に打ち付け追加の怨念を放とうとしていた。やらせはしない!背中のメイスを地面に押しつけ高跳びの要領でグルーとの距離を詰めソウルからグレートソードを取り出し急降下斬りを決め骨ごと肉を断つ感覚が腕に伝わる。グルーが死んだことにより怨念のようなものも散り散りになって消える。地面にめり込んだグレートソードを持ち上げようとしたが重すぎたので素直にソウルに戻し装備を回収する。

 

筋力ももう少し上げないとな…

 

小山を道なりに進むと火の灯った祠とグルーが2体いた。こちらに気づかれる前に1体を刀で両断し、もう1体は木の盾を構えていたがメイスで強引に体勢を崩させてから粉砕した。

祠に近づき周辺を確認する。灯台の真下に当たる部分に祠が在るわけだしこの祠の火が灯台の火の種火と見て間違いないだろう。案の定祠の火を消すと灯台の火も消える。

これであと2つか。デカいグルーがホントに面倒だな。

とにかく危険なのはあの怨念だ。高追尾にあの数は下手な闇霊たちより厄介だ。メイスの投擲でも殺せなかったし生命力も大したものだろう。刀で問題なく斬れるので堅さ自体はそうでもないのが救いか。だが、その刀も刃こぼれが目立ち始めているので多用は禁物だろう。気づかれないようにするのが一番のようだ。

この祠も謎だな。描かれているのは巨大な木?だろうか。しかし両端には炎のようなものも描かれている。

 

2つ目の篝火があった場所の目の前にある小山を登る。デカいのは居ないな。先ほどの小山と同じようにグルーが2匹たむろしていたが先制攻撃で沈め祠の火を消し先に進む。

そのまま下り坂があったので進み毒沼を渡りながら次の塔を目指す。特段問題もなく3つ目の祠の火を消す。

3つ目の小山の先には石橋があった。

 

別にそれだけなら問題はないが彼らのいる場所は小さな石橋の上だ。落ちればただではすまないだろう。かといってそんなところで戦いたくもない。向こうはまだこちらに気づいていないようだし走って突き抜けるとしよう。

かぎ爪以外の武器はソウルに仕舞い走り出す。

 

石橋に入る。まだ向こうは気づかない。

接敵まであと3歩。先頭で寝てたやつが気づく…

戦闘のグルーの横をすり抜ける。2体目も気づき起き上がる。だが遅い。

2体目の横に走り着く前に3体目がこちらに気づく。しかし手に持っているのは杖ならば無視だ。

 

3体目の横をすり抜け小さなボロボロな建造物の中へと入る。

 

ホントにどこにでもあるなこれは…

 

建物の中には篝火があり触れると身体から火が移り捻れた剣を中心に燃え盛る。

 

篝火の火に当たり休憩をしようとしたが、突然篝火から火が消える。

 

〜ファランの守護者が侵入しました〜

 

予定調和だな。もはや怒りさえも湧かない。先に進みつつ襲いかかってきたところを返り討ちにさせてもらおう。態々探しに行くのも億劫だ。

それにしても刀は刃こぼれだけでなく小さな亀裂も入ってきているしメイスもスパイク部分が欠け、また一部は曲がっていてその出血効果も落ちている。予備の方も似たような状態だ。さっき拾ったグレートソードはまともに振るうことも出来ずその破壊力を生かせない。せいぜいジャンプ中に取り出し落下攻撃に使用するくらいだ。唯一かぎ爪だけが損耗も少ない。といっても元の耐久性なんて無いようなものだし無理をすればすぐに壊れてしまうだろう。

 

エストのほうは闇霊を倒すと中身が増えるおかげで余裕がある。しかし投げナイフや火炎壺といった消耗品は底を尽きかけている要所毎に使い分けなければ最悪素手で戦うことになるかもしれない。

 

無い物ねだりをしたって時間の無駄だ。進もう。運が良ければ武器も調達出来るかもしれないしな。

 

 

 

 

暇だ。

というか彼はいつ祭祀場に戻ってくるんだろう。まさかとは思うが補給も定期的なソウルの強化もなしに進み続けているのかな?

彼だとあり得そうなのが、ね。強いし。

待ってても帰ってこなさそうだしこっちも動き始めようか

 

私は祭祀場の中心に刺さっている篝火に手をかざしその身を磔の森へと転移させる。

ここは沼が近くにあり何かの遺跡のようなものがある。別の世界のお手伝いもしてたしこの先に何がいるのかは知っている。

ただ、この世界だとそういった事前情報が役に立たない可能性がある。ツヴァイヘンダーを手に進む。

どのみちこの世界の情報は必要だ。どの程度まで他の世界と一緒なのか?なぜ他の世界と差違があるのか?調べることは多い。

特に難もなく結晶の古老が出る場所へと来る。ここまでは他の世界と全く同じだった。ならばもしかしたらロスリックの高壁だけが特殊だったのかもしれない。もしくはイルシール勢だけが特殊なのか…

 

結晶の古老のいる場所その広場の中央まで行くと祭壇のようになっている場所の地面から結晶の古老が現れる。紫色の結晶槍が飛来するがそんなものに当たるわけもなく古老との距離を詰める。手に持ったツヴァイヘンダーによる大上段からの一撃は確かに古老の身に入りダメージを与える。

 

「やっぱり高壁かイルシールが特殊なだけ、かな」

 

これならば分身体を含めた多対1の戦闘になっても苦もなく倒せるかな?

 

 

そう思っていた時期が私にもありました

 

普通なら分身体からの弾幕による圧殺。それが本来の結晶の古老だ。

それがどうだろう。分身はもちろんどこから出てきたのかファランの不死隊の魔術師が現れた。それどころか古老は結晶体を放ちそこからソウルの槍やファランの矢雨、降り注ぐ結晶などが放たれる。一応破壊は出来る。しかし壊さなければその場に留まり続け魔術を放ち続ける。

物量と弾幕がえげつない。白竜の息が地面を這い回りソウルの槍が飛び回る。不死隊の魔術師はファラン独特の魔術を使い弾幕を張っている。擦っただけでも大ダメージだろう。とにかく打開しなければ

まずは結晶体の強度確認だ。さっき試したときは特大剣の一撃で壊れた。手応えはそうでもなかったし案外脆いのだろう。

投げナイフを構え放つ。結晶体は大体ナイフ3本で破壊できる。最大展開数は3。

一度柱に隠れ息を整える。さらにツヴァイヘンダーをソウルに格納し白王の特大剣を取り出す。その刀身にソウルを纏わせ盾の代わりにして突撃。これなら多少は被弾するが刀身に纏わせたソウルによりソウルの槍や白竜の息でもない限りは防ぎきれる。

そのまま不死隊の魔術師の元へ突撃しファランの速剣を展開する前に左手に装備したセスタスで顎を殴り詠唱を止める。そこから首を掴んで持ち上げそのまま次の魔術師の所へ行くまでの盾とする。盾代わりとなり息絶えた魔術師を捨て、逃げようとした方の魔術師を特大剣で砕き斬る。近くにあった結晶体をナイフで破壊し柱に隠れる。

 

やっと一息つける。

 

エストで傷を回復させつつ状況を確認する。

 

結晶体は破壊する度に補充されているけどどうやら本体しかそれは出来ないみたい。

不死隊の魔術師はあと1人。分身体は相変わらずの5体だけどあれらも耐久度は結晶体と変わらない。いけるかな?いや、まだだ!警戒を解けば先程の二の舞だ!エストにも限りがある以上は慢心による被弾などもっての他だ。

結晶の古老本体についても耐久力に関しては高い方ではない。分身体と結晶体を無限近く出せる以上は長期戦は不利。

つまり短期決戦だ。本体に張り付いた時にこちらの持つ大火力を叩き込む。

セスタスをソウルに仕舞い、代わりに取り出すは煙の特大剣。右手の白王と左手の煙をクロスさせ古老本体へと突貫する。古老はこれに対して自分だけでなく分身体や結晶体からソウルの結晶槍を放ってくる。真後ろに回避すればすべて避けられるがそれをしたところで再び弾幕で削られるのがオチだ。故に足を止めず右手の白王の特大剣にソウルを纏わせ前方から迫る結晶槍を切り伏せる。流石に古老にとってもこれは予想外だったのだろう目に見えて狼狽えている。逃げるための詠唱を開始しようとするがすでに遅い。白王の特大剣を上へと投げ捨て煙の特大剣に黒炎を纏わせて大上段から叩きつける。

ダメージを負わせることは出来たが仕留めきれていない!古老は地面へと吸い込まれるように消えた。

いつもなら2、3秒しなければ出てこないがイレギュラーな世界の存在だ。

古老は分身体を含め私を囲うように現れる。たしかに囲まれた状態では複数の魔法を捌ききることはほとんど不可能といっても良いだろう。しかし今回に於いてはそれが都合良かった。私は黒炎を纏わせた煙の特大剣を地面に押し付け自分の周囲へと黒炎の爆発火球を展開する。それは私を中心に旋回しながら古老の包囲網へと炸裂し分身体を消し飛ばし、古老にもダメージを与える。更に間髪入れず剣に纏わせた黒炎を増大させるとリーチと威力を増した一閃で古老の本体を焼き付くし戦いの幕は引いた。

 

篝火が出てきたのを確認した私は一先ず疲れた身体を癒すため火のほとりに腰を下ろし瞼を閉じた。

 

 

 

 

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