DARK SOULS〜Human prise〜   作:リューラ

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相変わらずの駄文ですが読んでくれる物好きの方々がいるようなので心折れずに書いていこうと思います。戦闘描写にもっと幅を持たせたい。


ep.4 達人

ん。あぁ、俺は…生きてるのか。

どうやら賭けには勝ったらしい。意識がはっきりしグンダと戦った場所を見渡す。するとグンダと戦う前といくつか差違がある。いつから、というよりどこから現れたのかはわからないが最初にグンダがいた場所付近に篝火ができていた。

これの存在は謎が多いが今の俺にとっては身体を即時に万全の状態にできるとりあえずは休んでいくか。右腕は痛みを堪えればなんとか動かせるが基本的にボロボロだ。鎧にも斧槍の叩きつけ攻撃の際に発生する衝撃波と破片による傷がいくつもついている。武器の方は槍と直剣が健在だが、クロスボウは原型をとどめておらずまた弾薬もなし。あとは火炎壺が2つほどか…。ともうひとつあるな、螺旋の剣。篝火に刺さっている不思議な捻れた刀身を持つ剣。どうやら武器としては使えないようなので今は無視だな。

篝火にあたりつつ現状を整理する。エスト瓶は3口分ほど補充されたか。重要な回復アイテムだ。これからも頼りにさせてもらおう。

身体が万全の状態となりもうひとつの差違、グンダを倒したことにより開いたと思われる大門を見る。

今はとにかく前へ進む。大門を出ると坂が見えた。階段跡のようなものがある。坂を上がると遺跡のようなものが見えた。

鬼が出るか蛇が出るか

 

そんなことを思いながら遺跡の中へ入るとすぐに左右へと別れる階段がある。下の方は大きな広場になってるらしい。左の階段を下りたすぐ近くに金髪の女性がいた。

 

「篝火にようこそ、火の無き灰の方。私は火防女。篝火を保ち、貴方に仕える者です。

玉座を捨てた王たちを探し、取り戻す。そのために私をお使いください。」

 

「火防女?っていうの?あんたは俺がなんで目覚めたのか知ってるの?」

 

「それはあとでお話しいたしましょう。今はこの祭祀場に篝火を。彼の審判者を下したのならあなたのソウルの中には螺旋の剣があるはずです。」

 

「それが終われば話してくれるんだな?」

 

「はい、灰の方に使命をお話しするのも火防女の役目ですから…」

 

ソウルの中から螺旋の剣を取り出し、篝火の跡と思われる場所の真ん中にへと刺し込む。また、あの感覚だ。自分の中が灼かれるような感覚を覚えるが最初ほどではない。螺旋剣を持つ自分の手を、腕を伝って火が流れ、篝火を灯した。

 

「終わったよ。これで満足?じゃあ、さっさと話の続きといこうか」

 

その後火防女に色々と聞いた。曰く、この世界の原初の火が消えかけており、優秀な薪がそれを継がねばやがて世界が滅びる。曰く、火を継ぐはずだったロスリックの王子が火継ぎを拒み、サブの火継ぎシステムであったかつての薪の王を目覚めさせたが目覚めた4人のうち3人が玉座捨て自らの故郷に帰った。そしてサブさらにサブの火継ぎシステムである俺、つまりは火のない灰を目覚めさせたのだと。ややこしいなこれ。

 

火のない灰というのはかつてダークリングをその身に宿し不死の力に目覚め、火継ぎ際にその呪いから解放され死という眠りを手にいれた者のうち、自我が保っている状態の者のことのようだ。

つまり、俺が目覚めた場所にいた亡者たちと同類ということか。死に続け、人間性や記憶を削り切れば本能のまま魂を貪る化け物になるってわけか。

 

「で?火防女ってのは具体的に何が出来るの?」

 

「灰の方。あなたの集めたソウルを使い、私はあなたのソウルを強化しましょう。そうすることであなたの身体はより強靭なものになります」

 

つまり魂レベルで肉体を強化できるのか。これは良いことを聞いた。もしかしなくてもそのうちグンダのような強力な武器も扱えるようになるな。そんなことを思いながら早速強化を火防女に頼む。当面は生命力やスタミナ、筋力、技量などを中心に鍛えるか。信仰、理力など気になるものも見えるが火防女に話を聞くと魔術や奇跡というものを扱うために必要なものらしい。だが、今のところ俺にはそのような魔術書の類いはないし必要なものでもないだろう。

 

「すまん。やっぱりあとにする。」

 

そう一方的に言い放つと祭祀場を出る。直剣と槍で近くにいた亡者たちを殺し、そのソウルを取り込む。亡犬は動きが速く対処が面倒だったが槍の先で突くのではなく、昆として殴り飛ばしたあとに直剣で切り裂き殺した。

亡犬が居たのと逆側に進んでみる。祭祀場の入口の上に行くための階段には亡者が二人蹲っていた。奥の1体に槍を投げ直剣で手前の1体の胸に突き入れ地面にへと刺す。奥の亡者が動くより先に左手で槍を抜き、代わりに右手を胸に突っ込み中の肉を掴み、引き抜く。ソウルにへと還る亡者たちを見つつ右手に持った亡者の内蔵を握り潰し、地面にへと落とす。

亡者たちがいた階段を下り右の方にある。まだ行っていない階段の方にへと目を向けると人影が見えた。

 

あれも、亡者か?見慣れない武器だ…

 

そいつが持っているのは刀身が長く、刃は片方にしか付いていない。しかし刀身は薄く、とても脆そうだ。

そいつはこちらに気づいたのか、近づいてくる。

 

「ほう、貴様亡者ではないな。それに先ほどの亡者を倒す時の手際。面白い。手合わせ願おう。わしのことはそうさな、達人とでも呼ぶがいい」

 

そう言うと手にもっていた武器を鞘に納め、しかし手を離すことはなく添えたままこちらに近づいてくる。こちらは槍を両手に構え神経を研ぎ澄ませる。どんな攻撃がきても大丈夫なように…

 

そして、音もなく斬撃が飛んできた。

 

!?疾い!

 

とっさに身を引き凶刃から逃れる。それでも無傷とはいかず胸を浅く斬られた。

 

鎧越しに斬られた!?

 

武器自体の切れ味が高いということもあるのだろうがそれ以上に使い手の技量が高すぎる。冗談なしに気づかないうちに頭と胴体が離婚させられるかもしれない。

 

「ほう、避けるか。やりおるな小僧。」

 

怯んでる場合じゃない。そう思い直し槍を構え突きを放つ。2撃3撃と連続して突きを繰り出すがそのどれもが見切られてるいるのかボロボロの衣服をかすらせるのみに留まる。今度は突きの合間に槍自体を振り抜き、打撃を与えようとするがこちらも避けられるか手にした武器で防がれる。

もっと速く!そう思い、再び連続突きを放つ。もちろん避けられるが想定済みなので問題ない。避けたところで槍を振り払う。さらにそこから叩きつけに派生させると槍の穂先を地面に刺し跳躍する、空中で身体を捻らせ槍でさらに叩きつけを行う。ここだ、左足で踏み込み槍で思い切り薙ぎ払う。

 

世界がスローモーションになる。

薙ぎ払いへと繋げた槍が確かに達人の横腹にへと吸い込まれる。

しかし、その時確かに達人にへとダメージを与えんとする槍の一撃は達人の振るった片刃の武器と達人の技量によって弾かれ、胴ががら空きになる。

 

 

「勝負あり、じゃな。少し打ち合っただけじゃがやるのう。若いの…じゃがわしを捉えるには至らんかったな」

 

達人はそう言いながら俺の首元へと片刃の武器を押しつける。

 

「と言っても、だ。お主には見所がある。どうじゃ、わしの弟子にならぬか?なんなら刀も一本譲ってやろう」

 

「ちなみに断ったら?」

 

「刀の素晴らしさを理解させるためにもその首を貰うことになるの」

 

yesかはいしか返答がない件について

 

「わかった。」

 

もちろん了承した。火の無い灰の身だが死ななくて良いならそうすべきだろう。それに刀という武器には興味がある。幸いなことに今の俺火の無い灰、時間はたっぷりとある。達人は俺に予備の刀をくれた。装備してみるがどうにもしっくりこない。なんというか刀に拒まれているような感覚がある。

 

「今のお主ではそれを扱う技量が足りんのじゃよ」

 

なるほど、そういうことか。今の俺にはこいつを扱うだけの技量がないらしい。今のままでは凶悪な切れ味を持つこいつもただの鉄の棒と変わらないだろう。1度祭祀場に戻り、火防女にソウルの強化を頼む。技量を上げては達人の元へ行き、刀が馴染むまで振るう。何度かそれを繰り返しているうちにそれなりの形になり、達人からあとは実戦から学んで来い、と言われた。

その後残ったソウルを生命力やスタミナ、筋力に振り、入り口の階段下にいた火防女の侍女から消耗品と交換したり加治屋のアンドレイに武器を修理を頼んだりした。

「おめぇさんどういった武器の使い方してやがる。ただ突いてるだけじゃ槍がこんな消耗はしねぇぞ」

 

「投げたり叩きつけたり跳ぶときの足場にしたり色々かな」

 

「…まぁ、壊れれば直してやるから安心しろ」

 

そのあとクールラントのルドレスに謁見し、話を聞く。火防女の話と大体同じ内容だった。だが彼は錬金術というものを行えるらしくもし錬成炉を見つけ、私に預けてくれれば君の力になろう、と言ってくれた。

あとはなんか絶望してる根暗やつとかもいた。

 

そうしてもろもろの準備を整え篝火へと向かうこの篝火から俺が次に向かうべき場所へと行けるそうだ。篝火の近くへ腰かけ意識を闇へと落とす。

 

そして俺は見知らぬ場所で目覚めた…

 

 




次回からロスリックの高壁に入ります。投稿がどの程度の期間になるかは誰にもわかりません
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